葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

日本女性におけるHPV感染のHPV型比率

2014-04-11 | 資料
ずっと疑問に思っていたことのひとつに、

「日本におけるHPV16型と18型の比率が70%である」という記述


例えば、ウィキペディアの「ヒトパピローマウイルス」のエントリーには

ワクチンの説明の中に

Cervarixは日本では2009年10月に承認されたワクチンである。
グラクソ・スミスクライン社の開発ワクチンが認可され欧米では子宮頸がん予防に大いに貢献できると期待されているワクチンである。しかし、欧米ではHPV 16型と18型の割合が多い(約70%)のに対し、日本では割合がやや低い(約60~70%)ので欧米よりも有効性が低い可能性がある。


という記述がある。

昨日論文の検索をしていて見つけた

「Relevance of persistent infection with high-risk HPV genotypes in cervical cancer progression
(子宮頸がんの進行における高リスクHPV遺伝型の持続感染の重要性)」

という論文で世界各国のHPV遺伝型の比較の表があって、


本は、16、52、58型が多いとなっている。参照された論文は

Kondo K, Uenoyama A, Kitagawa R, et al. Genotype distribution of human papillomaviruses in Japanese women with abnormal cervical cytology. Open Virol J. 2012;6(suppl 2):M14)277-283

要約の記述によると、

Three most frequent HPV types detected in high-grade squamous intraepithelial lesion were HPV16 (36%), HPV52 (24%), and HPV58 (14%).


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