古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

読書のトレーニングをしています。

2019年06月29日 00時28分18秒 | 古希からの田舎暮らし
 文字を読んで登場人物が立ち上がり、その人の味方になり、応援しながら読む。
 いまそんなトレーニングをしています。
 ときどき本を読むけど、登場人物の味方になって読み進むことが、この数年できていませんでした。宮尾登美子の『きのね』『錦』などではまったり、今野敏の刑事もの小説ではまったり。ときにはそんなこともありましたが、「これを読もう」と読みはじめてもなかなか入れない。
「入れないのは本が面白くないからだ」と思うようにしていました。
 そうではない。「自分の本を読む力が落ちている」。と気付いたのは最近です。
 本の登場人物の味方になれなくてもかまいませんが、長年たのしんできた『読書』の〈たのしみ〉がなくなるのはつらい。映像を視るたのしみもありますが、本を読むたのしみは〈格別〉です。自分で自由にコントロールできる。いくらでも入れる。
 この歳になると「本の世界を自分のなかにつくって、入っていく力」が落ちてくる。だから筋肉や足腰のように、意識して動かして、鍛えないとダメになる。と思うのです。
 そこでトレーニングのつもりで、大型活字本で、読みやすい時代劇なんかを、読んでいます。いま羽田雄平の『峠越え』を読んでいます。面白い。
 取っつき易い、なじみのある、時代劇とか、推理ものとかを読みながら、また本の世界に気持ちが入れるようになりたい。
 そうそう、ウインブルドン・テニスがはじまります。また夜に起き出して、応援します。
 それがすめば膝の手術です。「サッサとふつうに歩く感覚を忘れてる/それが手術でもどってくる」と近ごろ思います。たのしみです。
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