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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『数珠繰り』(念仏講)ののどかなリズムに魅かれて。

2012年08月22日 05時46分59秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのうは口吉川町公民館で老人クラブの『囲碁ゴルフ大会』があり、うちの村の会計係のぼくは、おやつを用意して軽トラに乗って参加しました。囲碁ゴルフというのは室内競技で、自分で歩ける人ならたのしめる簡単なスポーツです。だからでしょうか。よそのはみんなAチーム・Bチームと<5人×2チーム>が参加。でもうちのだけ4人しか集らず、1人よそから手伝ってもらって、やっとチームになりました。
 会計係はみんなのお茶とおやつを用意します。前の日に緑ヶ丘の『サティー』(いまはイーオン)に買いに出て、あれこれ買って個人ごとに袋に詰めて渡しました。「あしたはたのしい遠足だ」という日に、おやつを買いに行く小学校一年生のようにワクワクする『仕事』です。胸が躍ります。
 午後は昼寝をして夕方から畑に出ました。アライグマにシモン一号をやられないように動物の網をかぶせる仕事があります。(朝はぐっておいたので)畑で仕事をしていたら、仏さんの鐘を叩く音が聞こえます。だれか墓参りをしているのか。村の墓を見渡しましたがだれもいません。音のする方向がちがいます。
 土手を下りて県道のほうを見たら、お地蔵さんの前の道路に人がすわっており、音はそちらから聞こえてきます。この道路を車で上がると右手にうちの畑があり、村の墓があり、小さい池があり、我が家があります。その道路に大人たちがすわって、お祈りのことばを唱えながら長い数珠を繰っているのです。真ん中の人が鐘を叩いてリズムをとっています。
 黙っておじきをして、写真を撮らせてもらいました。
                
 あとで老人会長さんにきいたら「念仏講です。うちの組は毎年8月21日にやります」と教えてくださいました。村の中には昔からの三つのグループがあり、それがお大師さんの日を中心に都合のいい日に『数珠繰り』をやっているのです。この村に移住して6年目になりますが、この数珠繰りははじめて見せてもらいました。なお24日は子どもたちの集る地蔵盆で、やはりここが通行止めになります。この上に帰る人は、この日はまわり道をして帰ります。
 ご先祖さまからの、人のぬくもりのじかに伝わる、いい行事ですね。
 
コメント
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