議員生活37年目です、身近な事例から洪水対策を考えます。
綾瀬市内を流れる準用河川の比留川、落合地域の新幹線下を流れていますが、川幅が狭く新幹線上流部で溢れて田圃や人家に流れ込んでいました。
比留川は下流部で、2級河川の蓼川に合流しますが、この地域でも川を超えて人家に流れ込んでいました。
また、蓼川の下流部で、大和市と藤沢市から来ている引地川に合流しますが、合流地域に近い蓼川で洪水が起きていました。
①蓼川については、狭い河川の拡幅工事を要求して、ようやく拡幅工事が終わろうとしています。
②比留川については、新幹線南側の河床の掘り下げや上流部の護岸の嵩上げ工事を提案して来ましたが、数年過ぎると流れる水量が増えて洪水が起きました。
③洪水被害を無くすため、新幹線の土台部分に新たなバイパス管の掘削を求め、4年の工期で直径5mのバイパス工事が行われました。
新幹線上流で溢れていた雨水がバイパス菅から下流域に流れると、蓼川との合流部が溢れるので蓼川の拡幅工事を求めました。当時の市の答弁は新幹線バイパス工事の終了までには蓼川の拡幅工事が終了すると県から聞いているとの説明でした。
新幹線バイパス工事が完了しても河川の拡幅工事が進まず、比留川と蓼川の合流地域の人たちからバイパス菅の閉鎖を求める意見が多く寄せられ、比留川の上流と下流の人たちに対して綾瀬市が呼び掛けて、落合自治会館で話し合いが行われました。
同じ自治会に人たちが、バイパスを新幹線部分で閉鎖して欲し、バイパス菅は閉鎖しないで欲しいとの要求が出され、市の担当者から矢板1枚分を空けて、残りは下流の拡幅工事に合わせて外していくことに決まりましたが、県の工事が遅れて現在も殆ど塞がれています。
県の説明では、引地川に近くに造っている遊水地工事に合わせて、矢板を少し外す予定です。
県や国の工事が遅れているので、市で新幹線上流に調整地の設置を求めて、昨年工事が完成して、今年の大雨て調整地に雨水が流れ込みました。
20年程度前の大雨時に、蓼川の水位が多いので調査したら、厚木基地内の雨水が大和市側でなく、綾瀬市側に流れていました。
国に対して、厚木基地内に雨水調整池の設置をくり返し求めて、ようやく左岸側の工事が2018年に一部完成して、来年3月に完成予定です。
右岸側は2年後に調整池が出来上がりますが、排水設備は来年3月に実施設計が出来。工事着手時期は未定です。
同じように洪水対策に取り組みのに、綾瀬市は数年以内に取り組むのに、国や県は完成までに、20年~30年先になっています。
緊急を要する洪水対策に、住民は長年被害を受けています。開発優先のお金の使い方を見直すことが求められます。