8月22日に一部共用開始になった、藤沢市内の下土棚遊水池を今朝確認したら、遊水池内には大量の土砂が積み上げられ、工事の重機が置いて有りました。
大雨が降って引地川の水が流れ込むと、右岸のA池に水が流れ込んできます。
工事の重機は、事前に遊水池の外に移動させるのでしょうか、少し心配します。
綾瀬市の洪水対策をこれまで議会で繰り返し求めて来ました。今回、引地川の下土棚遊水池の一部が8月21日に一部供用開始になりました。
綾瀬市内を流れる比留川は、綾南小学校近くで蓼川に合流して、その後、藤沢市との行政境で大和市方面から来ている引地川と合流して、相模湾に流れて行きます。
県が工事を行った下土棚遊水池は、湘南台高校の北側から、A池21万㎥、B池7万㎥、C池11万㎥、D池7万㎥の4池で合計46万㎥、総面積14haです。
8月1日に、共用開始になったのは引地川右岸のA池のみ暫定的に使用されることになりました。
今日から使用が始まった下土棚遊水池の使用で、市内の洪水被害が減少すると思います。残りの25万㎥の遊水池工事が早く完成することを望むものです。
綾瀬市が工事を行った比留川の落合北遊水池は、今年3月から共用開始になっています。
工事が遅れている、国が工事を行っている厚木基地内の2つの遊水池工事は、1カ所は遊水池が完成して、その遊水池に雨水を集める集水管の工事を早く完了することを望みます。
もう一カ所の遊水池の計画が進むことを求めます。
水害時に、公共下水道に雨水が流れ込んで、家庭の排水管を逆流して、室内に汚水が流れ込まないようにする、逆止弁の取り付け状況を担当課に確認しました。
設置時期不明で、上土棚1か所、小園1カ所合計2か所。2013年早川1カ所。2014年上土棚4か所.2015年深谷1カ所、落合1カ所、上土棚42か所の合計44か所。2016年上土棚23か所。2017年上土棚104か所の合計178か所に設置されています。
2018度は、約100か所設置予定です。
一般的に逆止弁の取り付け工事費は、コンクリートのたたきで、公共汚水桝の交換を含むと約20万円程度の工事費だが、綾瀬市が今回行った、長寿命化工事が行われる時に、逆止弁の工事を追加すると,約2万円の金額上乗せで工事が出来る場合も有ります。
汚水管が洪水で被害を受ける場所は、下水道の逆止弁の設置工事が必要です。
綾瀬市では、下水道施設が古くなっている上土棚中5・6丁目に地域の下水道管の更新工事を、2014年度から本管の工事を行っています。
昨年度からは、宅地内の公桝までの工事が行われています。
今回の工事個所は、地盤が低いので蓼川水位が高くなると、道路のマンホールから汚水が逆流する地域です。
当時、下水道の汚水が屋内に逆流しないよう、汚水桝近くに逆止弁を取り付けるよう市に私が求め、床上や床下浸水の被害を受けた住宅に取り付けられました。
先日、この地域の市民から、汚水が住宅に入るので困るとの訴えが在りましたので、下水道課に一緒に行って、長寿命化工事に合わせて逆止弁の設置を要請を行い、同時に逆止弁の設置工事の状況の調査をお願いしました。
2017年度の上土棚処理分区の長寿命化工事は、250㍉× 362・5m。人孔桝と逆止弁を約102か所取り付けられました。
2018年度は長さ600m,人孔桝と逆止弁を約100か所設置されます。今回の工事対象地域は全て逆止弁を取り付けるそうです。
逆止弁を取り付けると、洪水時に下水道の汚泥が建物内に逆流することは起きません。
綾瀬市は、災害時の情報発信で、3つの方法を行っています。
①防災行政用無線が1987年に導入され、アナログ、アナログ、デジタルとシステム機器の更新を行っています。現在の同報無線は親局1局,子局33局、個別受信機18189台(当初見込みは21000局)で屋外と屋内で放送しています。
②スマートホーンなどでの、安心安全メール配信。
③音声応答サービス、2012年から緊急放送が防災行政用無線がよく聞こえなかった時などに、放送と同じ内容が音声が確認出来ます。0120ー40ー1192
昨日、市民の方から情報が有りました。他の自治体の近くに住んでいるが、他の市の防災行政無線は少し聞こえるが、綾瀬市の放送は殆ど聞えないとの訴えでした。
屋外に設置されているスピーカーの音は、雨風で聞こえにくいので、室内に設置されている戸別受信機の問題と考えて説明しました。
室内の戸別受信機の音量調整のダイヤルを回すか、電池切れになっていないか確認して欲しいとお願いしたら、個別受信機の設置がされていないことが判明しました。
災害時に情報を得るために、個別受信機の設置をお願いしました。
各避難所には、市職員が2名で受け入れ態勢を行っていました。
初めて避難所に来た人も、安心して畳の部屋で休めるようになっていました。
小園児童館以外は、地域の人が避難されていました。
自治会館の部屋にテレビがありますが、他の施設には無いので、災害の情報が確認出来ないようでした。
農水省が行って「ため池」調査で、全国には約20万カ所有るそうです。その内1万1000箇所を「防災重点ため池」に選定されています。
今回の西日本豪雨で、19か所のため池が決壊しましたが、そのうち防災対策を重点的に進める「防災重点ため池」に選定されていたのは4か所にとどまっています。
むかし住んでいた愛知県豊明市は、尾張地域と三河地域の境には、境川が流れて水田に配水をしていましたが、名古屋市との境には河川が無く、2つの大きなため池が有りました。
ため池は、その地域の水田に水を自然流下で配水するため、水田より高い場所に有ります。
西日本豪雨で決壊した【ため池」は、山間部の急傾斜地に作られているので、崩壊すると下流地域の人家の被害は大きくなっています。
綾瀬市内には、ため池はありませんが、人家の上流にため池が有る地域の、早急な対応が求められまsu.
市が管理している準用河川比留川、吉岡地域から大雨の時には大量の雨水が比留川に流れおちてきます。
比留川の川底に敷かれている、重いコンクリートブロックが先週の大雨で壊れたとの連絡が寄せられました。
綺麗に川底に敷かれていたブロックが傾いています。
明日、河川担当に連絡して、元の姿に戻してもらいます。
写真は大雨の時、左奥の方から比留川に流れ込んでいる芝原排水路です。
激しい雨が予想されると知った6日午前から,一軒一軒を訪問。「雨が強まったら、すぐに避難してください」「自力で移動できない人がいたら連絡をください」と声を掛けて回りました。
ところが、雨脚が強まった日没後も地区内の集会所には誰も避難してきません。不安になった中村さんが再度、避難を訴えて回ると約20人が集会所に集まりました。車で市内の別の避難所に向かった住民もいました。
避難指示が出された直後の6日午後9時すぎには1回目の山崩れが発生。その後も7日朝にかけて「ドーツ」と音を立てて山が崩れ、6棟が土石流にのみ込まれたといいます。
中村さんは消防への救助要請と住民の安否確認に走り、倒壊した家屋の中から2人を救出しました。
それでも救えなかった3人の命。中村さんは苦しい胸のうちをこう語ります。「いまは絶望感が強い。ただ住民が少しずつ安心感を取り戻せるようにしていきたい」
(7月14日赤旗記事の抜粋)
この記事で気になりました、避難指示が出された直後の6日午後9時過ぎには1回目の山崩れが発生とありますが,自治体からの避難指示の連絡が遅いのではないかと思いました。更に夜の9時ごろの移動は危険です、明るい時点での避難指示が必要と思いました。綾瀬市は暗くならない時点で避難所を毎回、開設しています。
2級河川蓼川(県管理)と準用河川比留川(市管理)の合流地点に挟まれている落合南9丁目の住宅地(約70世帯)が、蓼川と比留川の両方から、川の水が溢れて住宅地に流れ込みました。
現場に駆け付けると、床上浸水や床下浸水の家が続出し、雨水は少なくなっていましたが、ヘドロが宅地内に溜まっていました。
スコップをお借りして、除去作業に取り組もうとしたら、地域の2人の方から松本さんは作業をしないで、市役所との対応をしてほしいと言われました。
地域の人達と一緒にヘドロの除去作業をしない事の躊躇いはありましたが、割り切りました。
この地域の自治会の最小単位「組」、の4つの組長さんに、中心部に集まって貰うよう近くにいた方たちにお願いしました。
すぐに、4人の組長さんが集まって戴いたので、先程地域の皆さんから市との連絡窓口になって対応して欲しいとの声が有りましたので、私が進行していいですかとお聞きしたら、お願いしますとの声が有りました。
4人の組長さんに、自分の組の状況(床上浸水ト床下浸水)の軒数を調べて下さいとお願いしました。
市役所に連絡し、状況把握の最中ですが作業員の派遣を要請しました。
しばらくしたら、各組長さんが被害状況の報告に集まりました。
その後、市役所の職員が集合して、被害の大きい床上浸水の家から水中ポンプで汚水の排出作業に取りくみ、次に床下浸水の世帯の対応でした。
目立つ場所に居て、住民の方のご意見を聞きました。被害が大きい住宅から対応していますと説明すると、トラブルもなく作業が進みました。
最後に、地域の皆さんは宅内の清掃をお願いして、道路に溜まったヘドロの除去に遅い時間まで職員の皆さんが取り組まれ、宅内の消毒作業は翌日に行われました。
今回の西日本豪雨での被害者について、総務省消防庁は9日午後7時時点で,死者111人、生方不明者28人と発表されています。
被害に遭われ亡くなられた方のご冥福と、行方不明者の方の発見が進むことを望むものです。
消防や警察、自衛隊などのによる捜索・救援活動が各地で取り組まれ、今後さらに実態が明らかになると思います。
今回の集中豪雨は、広島・岡山など西日本を中心に大雨が降りました。
日本の住宅事情から考えて、山崩れや河川氾濫で被害を受けない場所は、限られていますので、人命優先に考えて行動することが大事です。
自治体から被害予測が発表され、避難の広報が行われたら、常日頃準備している非常持ち出し備品を持ち出して避難することが大事です。
避難は、できる限り早い昼間のうちに行って下さい。
綾瀬市では、これまで大雨で洪水被害が予測される場合、10箇所程度の避難所を開設し、市の地域担当職員が各避難所に2人配置して受け入れを行って来ました。
過去の吉岡地域のがけ崩れでは、避難所が大勢の家族で一杯になりました。
全国各地で、綾瀬市と同じ様な素早い対応を行うと、人命被害を少なくすることが出来ます。
地震や火災からは逃げれない場合がありますが、洪水被害は事前に川の上流も含めて大雨が降るので、避難する事が可能です。
物損被害は避けれませんが、人命をいかに守るかが大事です。
日常的に自治体の防災担当職員に確認して、自治体から出される避難情報に対して、どのように対応するのか相談して下さい。
例えば、寝たきりや車いす生活で暮らす人の対応も、早い段階なら周りの人の援助も受けれますが、大雨で道路が通行出来なくなった時点では困難になります。
各施設の災害被害の事前訓練が大事です。
護岸拡幅工事用のプラットホームが完成。取り付け通路から、約100メートルの長さで蓼川の中に設置されました。
工事用プラットホームが完成して、今後は河川の拡幅工事が行われます。
プラットホーム設置工事の移動式クレーンのオペレーターは、自宅から長距離を走って、毎朝5時台に現場に到着して機械の点検を行っていました。
今後の護岸拡幅工事のオペレーターは別の人が来るようです。