て
17日に「切断されていなく」や「やむをえなくやりました」について書きましたが、何でもかんでも「て」を省けばいいというものではないんだぞと考えながらテレビを見ていたとき、出演者が「100年たっても腐らなくて」と言ったのを「100年たっても腐らなく」と書いたテロップが目に飛び込んできました。あっちゃーっ、何ということだぁ~。これは、入力作業者の日本語レベルが低いということを示しているわけですが、そもそも話し手がちゃんと「腐らなくて」と言っているのに、勝手に「て」を削ってはいけないのです。
それにしても、ニュース番組では、そこそこ経験を積んでいるはずのキャスターも「店が営業していなく、摘発できませんでした」なんて言っていますし、「友達は一人もいなく」「電気もついていなく、エアコンも切れていて」というのも聞いたことがありますから、若い人はこれで普通だと思っているのでしょうか? あなたはどうですか?
17日に「切断されていなく」や「やむをえなくやりました」について書きましたが、何でもかんでも「て」を省けばいいというものではないんだぞと考えながらテレビを見ていたとき、出演者が「100年たっても腐らなくて」と言ったのを「100年たっても腐らなく」と書いたテロップが目に飛び込んできました。あっちゃーっ、何ということだぁ~。これは、入力作業者の日本語レベルが低いということを示しているわけですが、そもそも話し手がちゃんと「腐らなくて」と言っているのに、勝手に「て」を削ってはいけないのです。
それにしても、ニュース番組では、そこそこ経験を積んでいるはずのキャスターも「店が営業していなく、摘発できませんでした」なんて言っていますし、「友達は一人もいなく」「電気もついていなく、エアコンも切れていて」というのも聞いたことがありますから、若い人はこれで普通だと思っているのでしょうか? あなたはどうですか?
「~ていなく、」は、「おる」謙譲語説の弊害だと思います。
昭和3、40年代に「おる」は謙譲語であるとした辞書・教科書が現れた→「おる」は謙譲語だと思う人が増えた→尊敬語「おられる」は誤用という人が増えた。それとともに、「~ておらず、」の「おる」も謙譲語として避けて(あるいは文語的と感じて)「~ていなく」とする人が出始めた、ということではないでしょうか。「おられる」は、尊敬語として使いづらい「いられる」の代役を担っています。また、「~してい、」とは言いにくいので「~しており、」と言えるように代役を担っているのですよね。
私もこの間、スポーツ新聞の見出しに「子供はいず」とあり、記事中に「鍵を持っていなく、いつ帰るかわからない」と書かれているのを読み、アレルギーが再発しました。この現象はますます広がるかもしれませんね。
ところで、偉そうに語っている私ですが、実は恥ずかしながら国語文法に明るくありません(泣)。治納さんのおかげで「~ていなく、」がなぜ駄目なのかやっと理解できました。感謝感謝です。ただ、一つ疑問があるのですが、助動詞でも使役「せる・させる」では「身支度をさせ、出発した」と言えると思うのですが、これはだめなのでしょうか。連用形の中止法というのは当てはまりませんか? 「~ていなく、」がOKになってしまいますが。また、「~ておらず、」の「ず」は打消の助動詞「ぬ」の連用形だと思いますが、この場合は後に語が連ならなくても可なのでしょうか。
お恥ずかしいのですが、お時間のあるときにでも講義してくだされば、幸いです。よろしくお願いいたしますm(__)m
・・・って、またお邪魔してます。
あ、私、若くないです。
だから耳障りなんでしょうか。
ついでに耳障りといえば
刺客・・しきゃく
茶道・・ちゃどう
どちらもある意味正解だそうですが、耳障りです。
それから若い女性キャスターの強すぎるイントネーションや発音も。
知らず知らずのうちに私も毒されていて、ビデオで自分が話しているのを見て(聞いて)愕然としました。なんじゃ、こりゃぁ~・・です。
困った事です。
私はまさに「おります」は謙譲であるという教育を受けました。「おる」「おられます」については、いろいろ不思議なところがあるな~と思っていました。「させ」や「おらず」も面白いですよね。
また、このごろ、放送業界は、「おり」も「おらず」も使いませんね。やることが極端ですよ。
私は、国語の高等教育を受けたわけでも何でもありませんが、ディクテーションという仕事をやって、変だな~と感じる感覚はまだぎりぎり残っているということに気づいたのです。勉強の毎日です。
お尋ねの点に関しては、後日、記事にしたいと思います。ぶんぶんさんのおっしゃる「耳障りである」という感覚にもつながるものがあると思います。
やはり放送業界の言葉の扱い方に問題があって、耳が慣れているのに違う方向に急に持っていかれてむずむず。少しは慣れないと聞いていてつらいのですが、かといって自分は変な話し方をしたくないし・・・う~ん、困りますぅ~。