日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

仙谷行革担当大臣の衿に・・・

2009-10-06 23:06:41 | アラカルト
今日の夕方補正予算の執行停止2.5兆円と言う発表が、仙谷由人行政刷新担当相からあった(紹介記事は毎日新聞)。
テレビのニュースなどで、ご覧になった方も多いだろう。

テレビのニュースを見ながら、私が気になったのは仙谷さんの背広の衿だった。
紹介記事に掲載されている写真を見てお分かりになると思うのだが、仙谷さんの背広の衿には「ピンクリボン運動」のピンバッチらしきものが2つある。

この発表前に、行革担当の他の議員さんたちとガッチリ手を握り合っている場面も、テレビのニュースであったのだが、他の議員さんの衿には議員バッチのほかには何もなかった。
仙谷さんの衿にだけ、チョコンとバッチが2つあったのだ。

ご存知の方も多いと思うが、初期段階で乳がんが発見され適切な手術が行われれば、乳房切除する事なく、また、再発も低いと言われている。
その理解を深めるための運動が「ピンクリボン運動」だ。

そしておそらく、自民党時代を含め男性の国会議員さんが「ピンクリボン運動」のピンバッチをつけているのを見たのは、初めてのような気がしたのだ。
女性の大臣である福島瑞穂さんでも付けていない「ピンクリボン運動」のピンバッチを、男性の仙谷さんが付けているコトに、ビックリしたのと同時に「時代なのかな~」と、思ってしまった。

もちろん、仙谷さんは何かしらのお考えがあって付けていらっしゃるのだと思うのだが、男性が「ピンクリボン運動」のピンバッチをつけている姿と言うのを、見たことがなかった。
もしかしたら「ピンクリボン運動」に積極的な「ワコール」などの男性社員の方は、付けていらっしゃるのかも知れないが、これまで街中で見かけたことは一度もない。

仙谷さんが興味をもたれ、運動を推進するために付けられたのだろうか?と、考えると、政治だけではなく様々なトコロで、意識が変わったのだな~という気がしてくる。


銀座は、どうなってしまうのだろう?

2009-10-06 12:38:49 | マーケティング
昨夜のYahoo!トピックスに「ジャンニ・ヴェルサーチ、日本撤退」と言う記事が入っていた。

ヴェルサーチと言うと、個人的には「×」なデザイナーだったが、それでもあのきらびやかな色使いなどは「一つの時代を象徴」するモノがあった。
そのジャンニ・ヴェルサーチ本人が亡くなってからは、妹さんがデザイナーを引き継いでいた。
と言ってもやはり、ご本人と妹さんとの技量の違いは大きく、「ヴェルサーチらしさ」と言うモノが薄らいでいったような気がしていた。
日本国内でも、余り話題にならないな~と思っていたところ、どうやら日本法人も実質的解散し、完全撤退というコトらしい。

他にも、ヴィトンや高級宝飾品店「カルティエ」などが、大幅な売上ダウンを余儀なくされているようだ。
とすれば、ここ数年続いていた東京・銀座などの積極的に進出していた海外有名ブランド店が、撤退したり縮小したりする可能性もあるのでは?と、思ってしまったのだ。

最近、ここ名古屋でも感じることの一つに、若い人たちの「海外有名ブランド離れ」がある。
実は、名古屋人は日本の中でもかなり「ブランド好き」だと、感じている。
これは「ヴィトン」や「シャネル」と言った、「海外有名ファッションブランド」に限ったことではない。
「ブランド」と言われると「ブランド品なら・・・(安心・大丈夫)」と言う、反応を示す人が多いと言うことだ。

ところが、最近街中を歩いていると若い人たちほど、ブランド品(この場合「海外有名ファッションブランド」を指す)を持っている感じではないのだ。
元々「海外有名ファッションブランド」の売上の多くは、衣料品ではなくカバンや化粧品、スカーフなどの小物と言うのが、日本の市場の特徴だった。
その意味で、ヴェルサーチなどは衣料品の売上が落ちたコト自体が、大打撃だったに違いない。

しかし、リーマンショック以降財布の紐が固くなり、押し入れの中にしまってある幾つモノブランド品を処分したり、使いまわしたりと言う傾向が見られるのかも知れない。
「何も今買わなくても・・・」と言う感じだろうか?
そもそも毎シーズンごとに発表される「最新モデル」を持たなくては、「流行に遅れる」と思い込み過ぎていたのではないだろうか?
シーズン毎のファッションを追っかける人たちの事を、「ファッション・ヴィクティム(=ファッションの犠牲者)」と呼ぶが、日本の場合は「トレンド・ヴィクティム(=流行の犠牲者・私の造語)」だったのでは?

海外有名ファッションブランドの一部撤退などで、銀座がチョッと寂しくなるかも知れない。
でも、「銀座の老舗店」に若い人たちが目を向け始めるキッカケとなれば、それもまた良いのではないだろうか?
何より、銀座と言う街は子供が楽しい街ではなく、大人が楽しめる街だったのだから(と、勝手に個人的には思っている)。

でもな~、ユニクロ銀座店増床と言う話を聞くと、単なる不況の影響だけなのか?と言う気がしてくる。