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イメージ一新となるのかな?谷垣総裁のポスター

2009-10-13 22:58:21 | アラカルト
今回の政権交代で、「自民党寄り」と言うコトが露呈した感のある産経新聞のWEBサイトに、自民党が新ポスター作成「再生こそ私の使命」「歩く。聞く。応える。」と言う記事が掲載されていた。
他の新聞社のWEBサイトでの掲載があった記憶がないので、産経新聞の独占記事かも知れない?

ところで、この谷垣新総裁のポスター(「自民党の新ポスター」をクリックすると、大きな画像とポスターの説明ページに飛びます)をご覧になってどのような印象を持たれただろうか?
あくまでも個人的な印象だが・・・。
「再生こそ、私の使命」と言うキャッチコピーのポスターは、一般的な選挙ポスターと言う印象だ。
よく言えば「正統派」悪く言えば「新鮮味に欠ける」と言うトコロだ。
確かに、谷垣さんの強い意志が感じられるポスターなのだが、「で?どう再生するの?」と言う雰囲気ではない。
もっともポスターと言う媒体は、そこまでアピールできるモノではないので、期待するコトは出来ないのだが、「真面目な谷垣さん」と言う印象で終わってしまっている。
「再生」をキーワードにするのであれば、谷垣さんを登場させるのではなくもっと他の表現方法もあったのでは?と、思ってしまう。

そしてもう一つの「歩く。聞く。応える。」と言うポスターだが、一歩間違えると「栄養ドリンク剤」のポスターっぽく見えてしまうような気がする。
上着を羽織る仕草で「さぁ出発!」と言う感じがよく現されているとは思うのだが、この「上着を羽織る仕草」と言うのは、栄養ドリンク剤のテレビCMやポスターなどで使われる手法だからだ。 
その理由は「さぁ!行動開始」と言う印象を与えることができるからだ。
それと同じ手法を取ったことで「新しく変わる自民党」と言う印象と、「歩く。聞く。応える。」と言うキャッチコピーで、「(生活者にとって)身近な自民党」とか「(生活者の)声を歩いて、聞き、それに応える政党」と言うコトを表現しているというコトが、よく分る。
分るのだが、逆にそれが「これまでの自民党って、(生活者の)声を聞くために、歩き、応えるような政党ではなかったんだ・・・」と、意地悪い見方もできるのだ。

結党以来初めて、本格的野党となった自民党としては「野党としてのアピール」と言う点で、まだまだ模索中という感じなのだろう。
ただ、これまでと同じ表現方法のポスターでは、「変わった!」と言う印象を与えることは難しい。
その意味では、次回に期待というトコロだ。

ところで、この谷垣さんのポスター・1枚100円で販売されているらしい。