はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

トライアッド

2007年07月21日 | はなし
 河合隼雄さんが亡くなられたそうですね。ブログの検索をしてみると、たくさんの人が記事を書いています。僕にとっても、大切な人。河合さんは、僕の中では「話のわかるおっちゃん」です。いや、お会いしたことはないけれど、すごく身近に感じるんですよね。(→同じように感じている人、見つけたー!) 去年、僕は「箱庭療法1日無料体験」に参加してみたけれど、これも河合さんに興味があったから。(「箱庭」を日本にもちこんだのが河合隼雄なんです。) そして河合隼雄の本はたくさん読んだけれど、おしえてもらったというより、「自分はなしを聞いてもらった」という感じがするのです。(妙な話です。マジックですワ。) ほんとに奥の深いひとだと思います。そういうおっちゃんを文化庁長官にした日本という国の文化を、僕は信用したいですね。(→この人も同じこと言ってる~♪

 渋谷陽一氏が河合隼雄にインタビューしたものがあって、その組み合わせと内容が面白かったんですが、あれは河合氏のどのタイトルの本に収録されていたのかなあ。内容は、河合さんのやってきたことに興味をもった渋谷氏が、あれこれ質問するものだったんですが。渋谷陽一といえば、ロック評論家として有名な人で、レッド・ツェッペリンやQUEEN(ウイ~ア~ザチャンピオン~♪)を日本に紹介した人ですよね。そのロック評論家が、河合隼雄に、たとえば「河合さんはなぜそんなに『死』について興味があるのか」などと聞く。河合さんはどうやら、臨死体験者の話を聞いてそれをまとめるという事を、日本ではじめにした人でもあるらしい。(この人は、ほんとに自分の好奇心に素直だ)
 まあそれで、僕は、去年8月に河合さんが倒れて、その後ずっとなにも記事が出なかったので、「河合さんはそのうち、自分の臨死体験を語るのでは!?」などと思っていたのですが。

 「トライアッド」というのは、三人一組というような意味だと思いますが、これも河合隼雄の本で知った言葉。西洋の集合無意識には「父ー精霊ー子」というトライアッドがあって、一方、日本など東洋には「老人ー母ー子」のトライアッドがあって…、というような内容でした。僕はこれを読んで、「ああ! おれのなかにも確かにあるよ、このトライアッド!」と思ったのでした。(この話は長くなるのでとりあえずここでおしまい)

 河合隼雄さん、どうもありがとう。ご冥福をお祈りします。
コメント (4)
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