~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
12、二種の観察
727、かれらは、心の解脱を具現し、
また智慧の解脱を具現する。
かれらは(輪廻を)終滅させることができる。
かれらは生と老いとを受けることがない。
「修行僧たちよ。
『また他の方法によっても二種のことがらを正しく観察することができるのか?』と、
もしもだれかに問われたならば、『できる』と答えなければならない。
どうしてであるか?
『およそ苦しみが生ずるのは、すべて素因に縁って起こるのである』というのが、
一つの観察〔法〕である。
『しかしながら素因が残りなく離れ消滅するならば、
苦しみの生ずることがない』というのが第二の観察〔法〕である。
このように二種〔の観察法〕を正しく観察して、怠らず、つとめ励んで、専心している
修行僧にとっては、二つの果報のうちいずれか一つの果報が期待され得る。
―――すなわち現世における〈さとり〉か、あるいは煩悩の残りがあるならば、
この迷いの生存に戻らないことである。』―――
師(ブッダ)はこのように告げられた。
そうして、幸せな師(ブッダ)は、さらにまた次のように説かれた。
~ 感謝・合掌 ~