浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-03-19 00:09:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第三 大なる章 

              12、二種の観察

「修行僧たちよ。
『また他の方法によっても二種のことがらを正しく観察することができるのか?』と、
もしもだれかに問われたならば、『できる』と答えなければならない。
どうしてであるか?『従属する者は、たじろぐ』というのが、一つの観察〔法〕である。
『従属することのない者は、だじろがない』というのが第二の観察〔法〕である。
このように二種〔の観察法〕を正しく観察して、怠らず、つとめ励んで、専心している
修業僧にとっては二つの果報のうちのいずれか一つの果報が期待され得る。
―――すなわち現世のおける〈さとり〉か、あるいは煩悩の残りがあるならば、
この迷いの生存に戻らないことである。」―――
師(ブッダ)はこのように告げられた。
そうして、幸せな師はさらにまた次のように説かれた。

752、従属することのない人はたじろがない。
      しかし従属することのある人は、この状態からあの状態へと執着していて、
      輪廻を超えることがない。

753、「諸々の従属の中に大きな危険がある」と、
      この禍を知って、修業僧は、従属することなく、
      執着することなく、よく気をつけて、遍歴すべきである。


               ~ 感謝・合掌 ~





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