~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
二、洞窟についての八つの詩句
775、だから人はここにおいて学ぶべきである。
世間で「不正」であると知られているどんなことであろうとも、
それのために不正を行ってはならない。
「ひとの命は短いものだ」と賢者たちは説いているのだ。
776、この世の人々が、
諸々の生存に対する妄執にとらわれ、ふるえているのを、
わたくしは見る。
下劣な人々は、種々の生存に対する妄執を離れないで、
死に直面して泣く。
777.(何ものかを)わがものであると執着して動揺している人々を見よ。
(かれらのありさまは)ひからびた流れの水の少ないところにいる
魚のようなものである。
これを見て、「わがもの」という思いを離れて行うべきである。
―――諸々の生存に対して執着することなしに。
~ 感謝・合掌 ~