経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

生産特許使用料の黒字?

2007-04-11 | 新聞・雑誌記事を読む
 生産特許の使用料、黒字1兆円超す
という日経新聞の記事、また「ライセンス収入増⇒特許で稼ぐ、知財戦略の成果」という煽り系かと思いきや、「自動車メーカーが北米やアジアで自動車の出荷を拡大し、海外現地法人から本社に支払う特許使用料が急増している」という実質的な根拠もしっかりと示されていました。これをして、「今の景気拡大が海外需要に支えられている一面を示した」ものと分析されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
 データを持っていないので正しいのかどうかはわかりませんが、税務当局や会計監査のライセンス料を見る目が厳しくなって、対象特許の範囲も、料率の水準もこれまでよりしっかりと計上する必要性が高まっているという側面もあるのではないでしょうか。知財に関する数値情報は、実は表に出ない部分(本件でいえばグループ会社ということで表面化させていなかったライセンス料、その他にクロスライセンスにおけるライセンス料etc.)がかなり大きかったりするので、表に出てきた数値から何らかの結論を導き出すのは、なかなか難しいように思います。


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