ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ザ・ロード(ネタバレ)

2010年08月12日 | 映画
ヴィゴ主演で長らく日本公開が待たれていたザ・ロード、忙しくて見逃す映画が多い中、これだけは! となんとか観に行ってきました。
いつもネタバレといいつつ大してネタバレじゃなかったりしますが、今回はかなりネタバレですのでご注意ください。
ネタバレ避けて行ったのですが・・・もうどうなるのか怖くて怖くて、途中泣きそうになりました(汗)最後ハッピーエンドじゃないってきいてたし・・・私にはホラー映画級の怖さでした(涙)
でも、しみじみと味わいのある映画でしたね・・・
ちょっと疑問点はいろいろあるのですが。世界の異変の理由はわからないのですが、子どもが生まれてからあんなに大きく育つまで何年も、食糧とかどうしてたんだろう? どうしてそれまでは家に住んでて大丈夫だったんだろう?
他の流浪者も、死にそうに飢えてたけど、それまで何年かはどうやって生きてたの?とか・・・
でもまあ、そういうのを気にしないで作品に入り込んで観ることは可能でしたが。

とにかく人食いたちが怖くて怖くて。前半で怖がらせておいて、観客まで後半で出てくる人たち皆疑ってしまうような心理状態にさせてしまう展開は上手いなあと思いました。それにしても怖すぎ・・・(涙)
ヴィゴ演じる父親は、最愛の妻を失ってもなお、息子を生き延びさせるために生きていく決意をしますが、本当はずっと奥さんと一緒にいたかったんでしょうね・・・
眠るたびに観る、美しい妻の思い出の映像が哀しかったです。
途中で息子に語った、「悪夢を見るうちは生きる気力がある証拠だ。いい夢を見るようになったらおしまいだ」という言葉が出てきて、ズシンと来ましたね。既に自分の死を悟っていたんだろうなあと。
後半に出てきた他の人たちも良かったですね。老人が息子のことを「天使かと思った」というところとか。
浜辺の泥棒も、ナイフを持っていてドキッとさせられましたが、(というかあの老人が戻って来たのかと思った・・・)眠っていた息子には手を出さないままだったし・・・そういうヒューマニズムが、人食いたちの残虐さとの対比で胸に残りました。
きっと父親は死ぬんだろうな、と途中から予測はつきましたが・・・きっと美しい夢の中に入って行ったんだろうと信じたいです。
ずっと父親の遺体から離れなかった息子が、ついに決意して父親の道具を持って旅支度を始めたところで、どっと泣けてしまいました。息子を生き延びさせるために必死で頑張った父親の遺志が伝わったんだな、と父親の労苦を思って泣き、いたいけだった子どもが一人で生きていく決意をしたという健気さと成長に泣き・・・
ラストに息子が出会った男が、武装して顔つきも服装も一見人食い風なのがまた上手いなと・・・
人食いなのかそうでないのか、と迷わせるうちに、「辛い目にあったんだな」という一言に、ああいい人なんだ、とわかって、なんだかホッとしてまた涙が止まらなくなってしまいました。父親はちゃんと息子を「送り届け」ることができたんだなって・・・
もっと早く出会えていれば父親も助かったかも、とつい思ってしまいますが・・・遊園地で虫を見たのも、世界の再生の微かな兆しだったのかもしれないし。
でも、きっと父親が生きていたら男を信用することはできなかったでしょう。これも運命だったんだなと・・・やはり美しい夢を見るようになった父親は、生き残って新しい希望を見る運命にはなかったのでしょう。
しかしあの家族、二人の子どもに犬まで、どうやって生き延びてきたのか。しかも子どももう一人保護する余裕があるって・・・
武器を持ってたから、何か武器とか食糧とかの備蓄があるのでしょうか。でもそんなに持っていたら人食いに狙われそうだと思うんだけど・・・
原作読んだら謎も解けるかな。でももう一度あの話をリピートする気力が今はちょっとないです・・・(汗)
ヴィゴは歳取ったなーという感じもありますが(汗)汚い役やらせたらやっぱり右に出るものがいませんねー(爆)
そしてなぜいつもオールヌードになるのか・・・(笑)
息子役のコディくんがかわいかったです。静かな演技も見事でした。
実際にアメリカの噴火や火事などで廃墟になった場所や、廃道になった道路などで撮影したんだそうで。特に廃墟の遊園地など、独特の雰囲気でしたね。


てな訳で今年見た映画の順位。
1.ニューヨーク、アイラブユー / 2.9ナイン~9番目の奇妙な人形 / 3.ザ・ロード / 4.NINEナイン / 5.復讐者に憐れみを / 6.Dr.パルナサスの鏡 / 7.のだめカンタービレ最終楽章後編 / 8.コララインとボタンの魔女 / 9.ラブリーボーン / 10.かいじゅうたちのいるところ / 11.アリス・イン・ワンダーランド / 12.プリンセスと魔法のキス

あと今年観に行く予定の映画。
公開中「ペルシャ猫を誰も知らない」
8月28日公開「トイレット」
11月19日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 前編」
12月10日公開「ロビン・フッド」
12月11日公開「ノルウェイの森」
観たいかなーって映画結構あったのに見逃したらあまりなくなってしまった・・・今年も本数少なくなりそうです。
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機内で観た映画(大韓航空編)

2010年08月11日 | 映画
機内で観た映画の感想です。って6月に韓国行った時のですが・・・
大韓航空は機内エンターテイメント充実してるんですが・・・2時間あるかないかでそんな充実してても・・・(欧州とか行くなら話は別ですが)
そもそも飛んでる間に見終われる作品がほとんどない・・・(笑)
飛行時間が短いせいか、離陸する前から観られるのにはびっくりでしたが、そうでもしないと見終わるものも見終わらない・・・

行きに見たのは、観終わらないの覚悟でパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々でした。
いや、ショーン・ビーンのゼウス観たかったんだけど映画館行く暇なかったので・・・
お子様向けという評価は聞いてましたが、まあさくさくとゲーム感覚で見られるので、そこそこ面白かったです。お金払ってたらもっと文句言ってたかもしれないけど(汗)
途中で終わっちゃって気になってましたが、イギリス行きの飛行機の中でもやってたので無事ラストまで見られました(笑)
イギリス行きの機内では「タイタンの戦い」も見ましたが、そもそもペルセウスの冒険譚を下敷きにしている話だったので、なんか色々比べて笑ってしまいました。
しかし「タイタンの戦い」見ていて、アテナに娘がいるのヘンだよな・・・と(汗)
ヘルメスの息子ルークがカッコいいかなーと思ってみてましたが、あの様子ではもう次は出てこないのかな・・・
ショーン・ビーンのゼウスはカッコ良かったです。正直ポセイドンよりカッコイイじゃん、と思いました(笑)
あ、ロザリオ・ドーソンのペルセボネもカッコ良かったです。

帰りには、これなら観終わるだろう・・・ということでヒックとドラゴンを観ました。公開前だったんですね・・・
なかなか面白かったです。突っ込みどころは色々ありますが、まあ子供向けだし・・・
闇雲にただ相手を憎んで戦うのではなく、相手のことも思いやってみよう・・・というテーマは、ありそうで意外となかった気がします。
ドラゴンのデザインがちょっとポケモンっぼかったかな・・・特にトゥースが。というわけでかわいかったですトゥース(笑)
ナイト・フューリーはステルス爆撃機をイメージしてるのかなーと思いましたが、飛んで戦ってる姿はなかなかカッコ良かったです。かわいいのにやるなートゥース、という感じ。(このあたりもポケモンっぽい?)
お手製の尾羽で飛んだりとか、ヒックとトゥースのコンビネーションも良かったです。
でも、ラストが・・・「僕たちの村には自慢がある それはペット」って(汗)ペットなの? 対等に和解したんじゃなかったのか???
なんか釈然としなかったのは私だけでしょうか・・・(汗)ガンダルフが飛蔭を使役しまくっていたのにも違和感な私なのですが。
ヒロインの吹き替え、英語版だとアメリカ・ビクーニャだったんですね。(アグリー・ベティの)ちょっと聴いてみたかったな。
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ブダペスト祝祭管弦楽団

2010年08月10日 | 音楽(クラシックとか)
昨年バルトークのルーマニア民俗舞曲のCDを捜していた時に出会って、そのあまりにハンガリアンな演奏の虜になっていたのですが、その後来日すると聞いて発売日に張り切って6月のオペラシティのチケット取ってました。
・・・公演直前に色々と割引出てたんですけどね・・・(苦笑)
せっかくブダペスト祝祭管なのでバルトーク聴きたかったところなのですが、最近はバルトークだけじゃないよ、というのもウリにしているらしいので、仕方ないかな・・・
まあオールブラームスプロなので聴いていてつまらないことかないかなーと思ってました。
一番楽しみだったのはハンガリー舞曲ですね! ブダペスト祝祭管のハンガリー舞曲を試聴した時には、ブラームスというよりも本来のハンガリーの民謡の姿が浮き出ていて、ああ、ブラームスもバルトークと同じ素材を使ってたんだな・・・とすごく納得させられたものでした。ルパートのテンポとかが、もうハンガリー民謡そのものなんですよ。(昔縁あってハンガリーに留学していた先生にチムバロンをちょっとだけ習っていたことがあるので・・・本当に習ったとおりのテンポの揺らし方で、「これが本場か~」と感動しました)
予習には、敢えて正統派のハンガリー舞曲を聴こうかと思ったのですが、やはり気になってブダペスト祝祭管のハンガリー舞曲集を聴いてました。イバン・フィッシャー編の曲ではチムバロンが使われてたりして、ハンガリー色が色濃くなっていて、ハンガリー舞曲がこんなに楽しいなんて・・・と思いながら聴いてましたよ。
さて本番の前プロで演奏されたのはフィッシャー編の7番とブラームス編の10番。
7番はCDではチムバロンが入ってたりしたのですが、今回のステージでは普通の編成でちょっと残念。曲のテンポも、CDに比べて揺れてなくて、オーソドックスな感じに聴こえました。
むしろ10番の方がCDよりもテンポが速くて激しくて、楽しい演奏でした。
2曲しかやらなくて残念・・・前プロとしても短かったと思うし、もう1,2曲やってくれても良かったのになー。
それにしても、この2曲聴いただけで、このオケかなりレベル高いなーと。単にハンガリーっぽい情熱的な演奏、というだけのオケではないんですね。ハンガリーの作曲家以外の曲で勝負しに来ているのもわかるかなーと。
(金管と打楽器はそんなでもないけど・・・(汗)特に弦のレベルが高いなーと思いました。木管もオーボエとクラリネットのトップはすごく良かったです。)
でもバルトーク好きとしては、やっぱりバルトークが聴きたかったな・・・(アンコールでちょっとやってくれましたが)

中プロはやはりハンガリー人のヨーゼフ・レンドヴァイによるブラームスのヴァイオリン協奏曲。
ちょっとCD試聴してみたら、この人もかなりアクの強い演奏で楽しみにしてました(笑)
プログラムで初めて知ったのですが、お父さんが有名なジプシー音楽のヴァイオリニストなのだそうで。なんだか納得。
実際、弾いてる姿もかなりアクロバティック・・・でもさすがにクラシックの教育も受けているだけあって、アクロバティックで情熱的な中にも、一つ一つの音にしっとりした情感がこもっていて、何度も涙腺が緩みました。やっぱ生のソリストの演奏はいいなあ・・・敢えてお金出して聴きに行こうとはなかなか思わないけど(汗)
でも途中かなり意識失いましたが・・・(自慢じゃないけど平日の中プロのコンチェルトで寝なかったことはない・・・(汗))
アンコールでは即興と思われる色んなメロディーが入った曲を無伴奏で弾いてました。「さくらさくら」が入ってたりしてましたね。なぜか客席ウケてました。
フィッシャーさん、レンドヴァイさんがアンコールで出てきたらヴァイオリンの一番後ろの席に座ってずーっと観てました(笑)

メインは大好きなブラ4。生で聴くのは以前同じ会場で某来日オケで聴いて以来でしたが、その時よりずーっと感動しました。決して奇をてらった演奏ではなく、情熱的だけれどやりすぎでやぼったくなったりせず、じわじわと心に沁みる演奏でした。いい曲だな、音楽っていいなあ、と素直に思いました。
2楽章のクラリネットのソロも良かったの大満足。
ちょっと時間経ってしまって細かい感想忘れてしまったのが残念ですが・・・
会場も沸いていて、スタンディングにこそなりませんでしたが、拍手がいつまでもなりやまなくて、何度もアンコールしてました。

アンコール1曲目は、ロッシーニの変奏曲って言ってたかな。(フィッシャーさん日本語で言ってました)ソリスティックなメロディを各楽器のトップの人が交替でソロ演奏して・・・と思ったら、なんと第一ヴァイオリンの人たちは前から順番に5人くらいソロ弾いてました。
で、ここでコンミスの人のソロ演奏を聴いたのですが・・・めちゃくちゃ上手い!!! 技術的なことはもちろんですが、ハンガリーっぽいわびさびのある?すごく味のある演奏で・・・もっと彼女のソロ聴いていたかったです。
彼女のソロでハンガリー舞曲の11番とかルーマニア民俗舞曲のブチュムの踊りとか聴いてみたかった・・・
途中でヨーゼフ・レンドヴァイさんがこっそり出てきて、ちょろっとソロを弾いて、逃げるように走り去って笑いを取ってました。
あ、チェロのトップの人が、弾いてない時は仏頂面してるんだけど演奏しだすとすごく情熱的な弾き方するので、本編からずっと気になって観てましたが、やっぱり上手かったです(笑)

アンコール2曲目は、「ルーマニア民俗舞曲をやります」ってまたフィッシャーさんが日本語で言って、狂気乱舞しかけたんですが、「ルーマニア風ポルカ~速い踊り」だけでちょっとがっかり。ヴァイオリンソロがある「ブチュムの踊り」が聞きたかったな・・・でも少しだけどバルトーク聴けたので良かったです。

というわけで、すごく楽しい演奏会でした。フィッシャーさんやレンドヴァイさんはじめ、演奏する方も楽しそうに演奏していたのも良かったです。客席も一体になって楽しめた感じでした。
また来日公演があったら絶対行きます! 次はバルトークもやって欲しいな・・・
そして、ブダペストでは彼らの演奏を格安でしょっちゅう聴けるらしい・・・いつかクラシックのシーズン中にハンガリー行ってみたいです・・・無理かなー
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キャンディード(東宝版)

2010年08月08日 | ミュージカル・演劇
大分前になってしまいましたがぼちぼち観劇レポを・・・でも舞台はとりあえずこれで溜まった分終わりかな。
キャンディードは以前亜門版を初演、再演とも観てました。結構好きな舞台でしたが、話はなんだかなーという感じ。まあもともとそういう話なんだろうなあと思っていた程度でした。
曲はもう素晴らしい! のですが、初演は指揮も佐渡裕さんで、演奏もかなり良かったのですが(オケの人数明らかに多かったもんな・・・)、再演ではオケのレベルがちょっと落ちてしまってがっかり・・・
それが今度は東宝というのですから・・・一番心配してた・・・というか期待してなかったのがオケの演奏でしたが・・・
まあ普段の東宝の作品よりは頑張ってたかな。○季のウェストサイド-や韓国版モーツァルト!よりはマシでしたから。金管が音外したりしてうーむ、というところはちょこちょこありましたが、話に集中できないほどではありませんでした。ちょっとホッ。
さて、今回のジョン・ケアード版のキャンディード、あちこち場面をカットしてすっきりさせた上に、話の筋がわかりやすくなってました。
訳詞もわかりやすかったですね。正直亜門版の訳詞は、おもしろおかいしいところばかりをクローズアップしてた感じでしたね。東宝版の訳詞だと、マキシミリアンの「僕はハンサム」の歌も(これ亜門版の訳詞ですが・・・)、「仕方ないじゃない身分制度」とか言っていて、話のありようがわかりやすかったですね。キャンディードとクネゴンデのデュエットも、二人の話の噛み合わなさがよくわかる訳詞でした。
ラストのあたりも、亜門版だとなんだかグダグダなうちにエンド、という感じがしてしまいましたが、ケアード版の方がすっきりと入っていけるラストでした。
クネゴンデのアリアも、ただ面白おかしいのではなく、後半は「もう絶望してヤケになってる」という哀しみが出ていて、ちょっとびっくりしました。あれってバカバカしいアリアだと思っていたので・・・このあたりは演劇的、だったかなあ。本来あのシーンてどうなんでしょうか。
老女の身の上話のところでも、最後涙で抱き合うような展開で、ちょっと違和感・・・確かにクネゴンデを説得するシーンではあるんだけど、そこまでの展開、悲惨ではあるけど結構バカバカしくもあったりして・・・
バーンスタインは、オペラの話の筋がつまらなくて、バカバカしいシーンに大仰な歌がついていることを皮肉る意味でもこの作品を作ったのだと思うので、あんまりヴォルテールの精神を尊重しすぎるのもどうかと・・・
例えぱ、1幕最後のナンバーがすごく感動的なのですが、それが2幕始まってまもなく、スペイン総督のバカバカしい内容の歌でリプライズされるんですよね・・・「なんでこの曲!?」って感じで。自らの名曲をカリカチュアライズしてしまうバーンスタインの諧謔を感じるところです。(亜門版はさらにそれを女装したマキシミリアンがリプライズするという念の入りようで(笑))
ケアード版は、話としてまとまっていた分、そういうところが物足りなかったなあと・・・
亜門版は逆に、バーンスタインのそういう意図を汲み取りすぎ?て、面白おかしく派手に、というのを前面に出しすぎだったのかもしれませんが。
舞台としては・・・ケアード版の方が観やすいかなあ・・・
序曲のところ、ケアード版はヴォルテール一人で持たせていて、さすがに市村さんでもちょっと間が持たなかったかなあ。

キャストですが、井上芳雄くんのキャンディードはハマリ役すぎて逆にさらっと観られてしまったかな。年齢的にも、亜門版に出て欲しかったんだけどな・・・
まあ、安心して観てられましたけど。
新妻聖子さんのクネゴンデは、いくら歌うまくてもクネゴンデが歌えるのか・・・と思ってましたが、制作発表であれだけ歌えるなら・・・とちょっと安心してました。ただ、一番難しいコロラトゥーラのところをupしてなかったので、あそこは無理なんだろうな・・・と思ってましたが、やっぱり・・・でしたね。
でも、音大出てるわけでもないのにあれだけ歌えたら良いのでは。普通の高音とかは何の問題もなく出してたし。なによりも見た目に美しく、演技もちゃんとしてるので良かったなあ。
坂元健児さんのマキシミリアン・・・出番少なかったけど美味しいとこさらってましたねー。笑わせてもらいました。
「僕はハンサム」の曲、難しいんですねえ。坂元健児さんでも苦戦してましたから。
市村さんがヴォルテールとパングロス先生の2役というのは、ちょっとパングロス先生の印象が薄くなっちゃったかなあ。でもどちらの役ももっと適役の人は? と言われると思いつかないですけど・・・
ヴォルテールは良かったですねー。ちょっとカッコよくすらあった(笑)
パングロス先生はスケベおやじなところがちょっと足りなかったかな(笑)歌を心配してましたが、パングロス先生のナンバーって簡単なんですねー(爆)全く問題なく聴けました。同じメロディーを後で村井国夫さんが歌ったのも上手く聴こえたし。
でも確かパングロス先生、マキシミリアンの「僕はハンサム」と同じメロディーの曲を歌ってた気がするんだけど、カットしたのかな。あれ難しそうだもんな・・・
阿知波さんの老女、キャラクター的にはぴったりでしたが、やっぱり阿知波さんでも歌は難しいんだなあ・・・という感じ。オクターヴ下げて歌ってたところもあったし。でも亜門版の人よりずっと良かったですが。やっぱり演技は大事・・・
新妻聖子さんと一緒に「おんな~」と歌うところ、二人ともとてもチャーミングでかわいくてよかったです。
カカンボの駒田一さん、チョイ役すぎないか・・・と思いましたが、これが良かったですね~。今までで一番いいカカンボでした。ああ、こういうキャラクターだったのか、と思わせるような・・・
笑わせどころも上手いですね~。歌も良かったし。
あと、終盤の6人の王の場面、そんなに歌上手い人揃えられるのかな・・・と思ってましたが、皆さん上手くてびっくり。特に2名ほどオペラ出身?と思わせるような方がいて、いい場面になってました。ここ歌の聞かせどころですからねえ。
あ、五大さんのエルドラド羊がかわいかったです(笑)最初女性かと思ってしまった・・・(汗)

しかし、やっぱりいい曲揃いだなーと、あの演奏でも思いました・・・(汗)
オーチャードホールの佐渡裕指揮のも行きたいかなーと思ったけど、旅行直後なのとチケット高いのしか残ってなかったので断念。いつかまたいい演奏で見てみたいですね。
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指輪関連洋書情報

2010年08月07日 | 指輪物語&トールキン
旅行行ってる間に発表になったものとか、旅行中に発見したものとか、の話です。
まずは、長々と待っていた(待ってた人ほとんどいないのでは・・・)The Music of the Lord of the Rings Filmsの発売がようやく決まりましたよ、という話。
以前から著者のDoug Adams氏のブログで、9月28日のロンドンのRotKコンサート(RotKの映像に合わせてサントラ生演奏するというコンサート)と10月5日のN.Y.のTTTコンサート(TTTの映像に合わせて以下同文)に合わせて発売すると言ってましたが、ようやく実現したようで。
9月28日に欧州で先行発売、10月5日に全世界で発売だそうです。amazonとかで取り扱うようになるかな。
こちらでは何度も紹介してますが、サントラ完全版CDのライナーノートにさらに大幅加筆した、サントラの解説本です。
Adams氏のブログのトップにも表紙が出てますが、アラン・リーのイラストも入った豪華版で、映画では使われなかった未使用音源「Rarities」のCDがついているそうです。
うーん、私通勤電車の中でちまちま読みたいんだけど、あんまり立派な本だと困るなあ・・・
あと、以前の発表では、ワーナーでLotRサントラボックスセットを新たに発売して、それにこの本がついてるバージョンとか色々発売するとか言ってたような気がするんですが、とりあえず本だけしか出ないのかな。まあ私は本とRaritiesのCDだけあればいいですけど・・・
ついでに、LotRシンフォニーのCDも発売の目途が立ってきたもよう。なんだか2月にルツェルンで録音したとか言うんですが・・えー、前にロイヤルアルバートホールでロンドンフィルがやった時に録音したとか言ってなかったか?
21st.Century Orcherstaもそんなに悪くないみたいですが、パウランとか鉄板の演奏どうかなあ。ロンドンフィルで録音して欲しかったな・・・ロンドンフィルだとティンホイッスルとかアイリッシュフィドルとかの演奏がホンモノのサントラの人だからいいのに・・・

もうひとつ、いや2冊なんですが、これはオックスフォードのBlackwell書店で見つけました。
今回他に大きな本屋に行かなかったので、一般的にどこでも売ってるものかわからないのですが・・・
Tolkien's OxfordThe Roots of Tolkien's Middle Earthです!
どういう本かというと、Tolkien's Oxfordの方は、オックスフォードのトールキン縁の地(家とか)の写真つき解説、The Roots of the Tolkien's Middle Earthの方はタイトルからは想像もつかないと思いますが、バーミンガムのトールキンの縁の地の写真つき解説の本なんです!
出版社違うんですが、体裁もふくめてほぼ同じシリーズのつくりになってます。
かつてないポント安のおかげで現地で買った方が安かったですね・・・
まさにこれからオックスフォードのトールキン縁の地めぐりをしようという矢先にこの2冊を見つけて、うわー! となって、とりあえず慌ててTolkien's Oxfordの方を歩きながら必死にめくりまくりました。何か知らない写真があったんで・・・で、新しいポイントに行って来たりしました。どこに行ったかはおいおい・・・
あと、今まで場所がわからなかった、トールキンの葬儀が行われた教会のおおよその位置も判明・・・次の機会には行けるかな。
バーミンガムの方は、ロンドンからリーズに向かう列車の中で必死に読みました。基本的に事前に調べたところで合っていることがわかったのですが、後で写真を見直していたら、実際に行った場所と違ったところが・・・。これもこの本がなかったら間違いとわからなかったところでした。
事前に入手していたらもっとちゃんと調査して行けたんだけどなあ・・・
トールキンが住んでいた当時あたりの写真が載っているのも面白いです。現在の風景と比べてみてみるのも面白かったですよー。
というわけで、オックスフォードやバーミンガムのトールキン縁の地めぐりをする方にはおススメの2冊です! 私ももっと早く欲しかった・・・
ただ、あくまでも解説の研究本?であって、ガイドブックではないので、詳しい行き方は書いてないし、住所も書いてない場所もあったりして・・・事前の下調べは自力でやらないと行けませんね。まあオックスフォードは何とかなると思いますが、バーミンガムは全部行こうとすると結構大変ですね・・・
あ、写真が多くてさほど厚い本ではないので、本文もそんなに長くなく、わりと読みやすいと思います。
この作者、Robert S. Blackham氏、この後にバーミンガムやオックスフォードの昔の写真を集めた本も出していて、トールキン関連で調べていて集まったものを出版したのかなーと。これも結構興味深い資料なんだろうなと思います。
で、なんか9月にTolkien and the Peril of Warという新刊が出るらしい・・・トールキンとおそらく第一次大戦の関連の本だと思いますが・・・うーん気になるなあ。また新たな縁の地情報があったりして。
発売になったら内容説明文出るかな。それから考えようかなあ。

というわけで洋書情報2件でした。
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帰ってきてます

2010年08月03日 | 旅行
なんとか飛行機も遅れずに英国から帰ってきました。というわけでコメント承認ははずしました。普通にコメントできます。
天気悪かったし(特に湖水地方とヨークシャーデール国立公園が・・・)、ひどい咳を持って帰って来てしまったし(熱出なかっただけマシですが)、列車が遅れたりと色々ありましたが、予定どおり帰ってきたし荷物もちゃんと届いたので順調な方でしょう(笑)
行きの地震の影響で京成線が遅れたのが一番ヤバかったですが・・・たどり着けるのかとあせりましたよ・・・
リーズから湖水地方行くのに5時間かかったりとかもしたし。(普通の倍かかってます)
バーミンガムのトールキンの縁の地めぐりは二箇所取りこぼしが。リベンジすることになるのかな・・・?
あとは白鳥とか雁とかと戯れて(違)来ました。イギリスの白鳥はすごく人に慣れているというか恐れないのでびっくりです。白鳥あんな間近で見られるとは・・・(でもカナダ雁の方がお気に入り)
カナダ雁よりも真雁の方が小さいのに強い(獰猛?)だとか、白鳥はすごく性格悪いとか(笑)白鳥は夜どうやって眠るのかとか、色々渡り鳥の習性を研究してしまいました。小学生だったらこれ夏休みの自由研究にできるよなあ・・・
ってイギリスまで鳥の研究に行ったわけではないのですが(汗)
しかし最高気温概ね20度、ロンドンの暑いときで25度の世界から戻ると東京は暑い・・・でも湿度が心地良かったりして。肌が生き返る感じ。いつも欧米から戻ると思うのですが。
今回もひどい咳が飛行機から降りたとたんに収まりました。湿気も重要ですね・・・(でも冷房効いてるところに行くとてきめんにまた咳が出始めるという・・・)
旅行記は、昨年のドイツも終わってないのでいつになるやらですが、トールキンめぐりバーミンガム編はなんとかサイトにまとめなきゃなーと思ってはいます・・・本当は昨年のトーマス・マンめぐりもまとめたいんだけど・・・
思わぬ参考図書との出会いもあったりして。おいおい指輪カテゴリーで紹介して行きたいと思います。
その前に旅行前の映画とか舞台とかの感想も書きたいんだけど・・・
なにはともあれ、もうそろそろ寝ないと。これからは時差ボケとの戦いです・・・以前イギリスから帰ってきたときに2週間くらい時差ボケで苦しんだので、二の舞にならないといいなあ・・・(汗)
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