ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

GENERATIONS

2007年02月19日 | ミュージカル・演劇
銀河劇場でやってたGENERATIONSの千秋楽に行って来ました。
ほのかさんが出るというので観に行っただけで、あんまり期待してなかったんですが・・・これがなかなか良くて。拾い物した気分でした。
まずバンドが上手い! 安心して聴いていられるだけでなく、音楽として堪能できました。ホーンセクションが上手いのが感動だったなあ・・・ミュージカルのオケではあのレベルではちょっと聴けない(汗)
そして、出演者の皆さんが本当に皆上手くて。ほとんどの方が知っている方で、上手いのは知ってましたが、改めて上手い人たちだなあと感心しました。
しかも、ちゃんとロックしてたんですよね。ミュージカルの人ってロックは歌えない人が結構いるので、そのあたりも新鮮でした。
まあ、ほのかさんとか伊東恵里さんあたりが一番微妙なところでしたが・・・(汗)でも二人とも好きなのでいいです(笑)もっと微妙というか、「無理してロック歌わんでも・・・」という人に比べたら全然OKですし。
そんなわけで、ミュージカルのコンサート、ではあるんですが、普通にライヴ感覚で楽しめたのも良かったですね。知らない曲も結構ありましたが、(GOD SPELL見てなかったし)いい曲はいい曲として楽しめましたし。
全然知らなかったんですが、石原慎一さんが構成・演出をやってたんですねー。メンバー集めたのも石原さんっぽかったかな。
石原慎一さん久々に見ましたが・・・いや~カッコイイですよねえ。忘れてました・・・ごめんなさい(汗)
最後に見たのは石井一孝さんのバックコーラスやってた時か(よく知らずにバックコーラス頼む石井さんもすごいけど、ひきうけちゃう石原さんもいい人だ(笑))、アニメタルと一緒のイベントだったか・・・(汗)
トークの司会?は石原さんとニイロさんに分かれてやってましたが、二人とも面白くて(笑)MCも楽しかったです。
God Spell初演に出ていた山本耕史さんの話題になった時、「今は万俵家の次男として・・・」とか「新宿で女装してる」とか言いたい放題だったのもおかしかった(笑)
あと、ニイロさんがGod Spellのオーディションで「ルパン三世のテーマ」を歌って合格したというエピソードにも爆笑(笑)
出演者の中では、高橋洋子さんが圧巻でしたねー。好きです
最初に歌ったFameのナンバーOutside on my own、話も曲も全然知らなかったのに、歌詞の意味もいまひとつわからないのに、聴いていて涙が出て来てしまいました・・・
全然知らなかったんですが、「残酷な天使のテーゼ」歌ってた方なんですね・・・うーんどんな声だったか今ひとつ記憶が(汗)「エヴァンゲリオン」見たことないし・・・(アニメタルの英三さんの声しか思い出せないよ(笑))
「ジーザス・クライスト-」のI don't Know how to Love himはいつかほのかさんで聴いてみたいと思っていたのですが、今回は花木左千子さんと伊東恵里さんで。良かったけれど、個人的には高橋洋子さんかTinaさんで聴いてみたかったかな。
ほのかさんが歌った中では、God Spellの中のBy My Sideが良かったです。伊東恵里さんとデュエットというのも嬉しかったし。
あ、ほのかさんの衣装はピンクのカウボーイスタイル(笑)で、ジーンズの両脇のスリットが思いっきり開いているセクシー?な格好でした。なんでもニイロさんと真織由希さんのコーディネイトだそうで。
そうそう、Tinaさんが出るのは知ってたのに、見ていて突然「あ、TinaがSeasons of Love歌うんだ・・・」という事実に震えてしまった私(笑)またTinaのSeasons of Loveが聴けるなんて・・・
ラストナンバーでしたが、実際に聴けて感無量でした。
日本語歌詞で聴けたのも懐かしくて・・・東宝では多分歌詞変わるだろうからなあ・・・
そして、石原慎一さんがニコニコしながら歌っているのを見てたら、あー、コリンズだ、と・・・
というわけですっかり泣いてしまいました(笑)
話が前後しますが、石原さんが歌うI'll Cover You-repliesも・・・。曲名を見た時は「どうせRENTなら他の曲の方が・・・」なんて思ってしまったのですが、ホンモノのコリンズが歌うI'll Cover Youは圧巻でした・・・なんだか昔に戻った気がして・・・懐かしかったなあ。
RENTの2曲はそんなわけで泣いてしまったのですが、この間の来日公演であんまり泣けなかったことを考えると、やっぱりJapan RENTかなり良かったなあと・・・(まあ今回のメンバーが皆参加していたわけではありませんが(汗))
今度はRENTのガラコンサートもやって欲しいなあなんて思ってしまいましたが、無理かなあ。
となんかRENTの話になってしまいましたが(汗)「音楽っていいなー」と素直に思えるステージでした。楽しかった!
7月にはシアター1010でまたやるようなので、行けたら行きたいです。旅行と被る可能性あるけど・・・
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墨攻(ネタバレ)

2007年02月19日 | 映画
酒見賢一原作ということで気になっていたのですが、(と言っても私はデビュー作の「後宮小説」しか読んだことありませんが・・・)行く気になったのはポスターで見たアン・ソンギがカッコ良かったから、です(笑)
公開2週目なのにもう平日夜はレイトショーしか無理な時間帯になっていた地元のシネコン・・・もしかして評判悪い?(汗)と思いつつレイトショーで行って来ました。
いつもより男性が多いなあ・・・と「それでもボクはやってない」を見た時にも思いましたが、今回気がつきました。レディースデーじゃないからだということに・・・(笑)

基本的にネタバレですが、重大なネタバレと思われるところは反転文字にしてみます。
さて、見てみて・・・映画の出来としては今ひとつというかもう一息というか(汗)構成が良くないというか、まとめ方が上手くないなーとは思ったのですが、ストーリー自体はなかなか面白かったです。これは原作の力なんでしょうが。
戦った結果残るのは悲惨な結末だけ、という非情でシビアなところがよく描かれていたと思います。
戦いには参加しない、非戦闘員であるはずの民衆がいかに残酷になるか、というあたりも。どこにも絶対的な正義も絶対的な悪もない、というあたりが良かったですね。
最後に生き残るのが梁王だったり、ヒロインを助けられなかったりというあたり、甘さのない厳しい展開で斬新で良かったと思います。
こういうの日本人的発想かなあと思うのですが・・・中華圏でもこの展開は受け入れられるものなんでしょうかね?
印象的なシーンもところどころ出てきました。
梁適に「殺さないから武器を捨てろ」と言われた趙の隊長?が迷いながら最後には剣を捨てるシーン、隊長の演技が良かったです。人間なんだなあと共感できて・・・
最後の方の、弓隊のメンバーが歩き去りながら武器を捨てて行くところもカッコ良かったなあ。
逃亡した人たちの家族が串刺しにされて、嘆き悲しむシーンも・・・シビアで、残酷さが中国っぽい?あたりも良かったですね。
実際に戦うのは初めての革離が、自分の作戦のためにたくさんの兵士が苦しみ死んで行く姿を目の当たりにして愕然とする姿も・・・
最初は戦意高揚するようなことを民衆に対して言っていて、あれーと思ったんですが、あれも後の展開を考えるとなるほど、なシーンでした。
最初と最後に出てきた小肖のエピソードは、ありがちかもしれませんが、最後はちょっと泣けてしまいました。
役者の演技で「いいなあ」と思うシーンも色々ありましたね。
アンディ・ラウはやっぱり上手いしカッコイイですねー。画面にひきつけられる感じ。(この人が便器?の歌を歌ってたなんて・・・(汗))
アン・ソンギも期待どおりカッコ良かった~。韓国の役者さんて目で語れる人が多いですよね。
ヒロインは、かわいいけど、戦闘シーンで甲高い声出してたのがちょっと・・・(汗)アジアってどうも女性はカワイイ高い声が良い、という風潮がありますよね。LotRの韓国語吹き替え見た時も思いましたが・・・(アルウェンとか思いっきりお姫様声だった・・・)
まあ最後助からなかったのが新鮮だったのでいいです(笑)
そう言えば、気になるのが、地下で硫黄?を掘っていた元奴隷の人、やっぱりあれで死んじゃったんでしょうか・・・最後いなかったし・・・
いや、皆バタバタ死んでいくので今さら、なんですが、あれで死んだということは、最初から死ぬのわかっててやってたってことで・・・それは悲しすぎじゃないでしょうか・・・死ぬのわかっててやらせた革離ひどい・・・(汗)彼のことだけはどうも気になってしまうのでした(汗)
いやでも、話が結構面白かったので、映画としての出来が今ひとつだったのが残念・・・もうちょっと上手く作れたとも思うんですけどね。
もっと出来が良かったら、世界に出したいと思うような作品ではありました。今度原作も読もう・・・
そう言えば、アン・ソンギやチェ・シウォンは北京語吹き替えだったのかな? 時々口と声が合ってない時ありましたが、単に皆後からアフレコしてる可能性もありますが・・・(アンディ・ラウは北京語喋れるんですよね?)
Promiseで自分で北京語喋ってたらしい真田広之とチャン・ドンゴンは偉かったなあと思ったり・・・映画の出来はこっちの方が全然いいと思いますけど(汗)

てな訳で今年見た映画の順位です。
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.マリー・アントワネット / 4.墨攻
映画としての出来というかまとまりが今ひとつだったのが響いてこの順位になりました。
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ビルボと私

2007年02月19日 | 指輪物語&トールキン
今日はキャラ語りです。前回の予告どおりビルボについて。
ビルボとの出会いは、原作の誕生日パーティー直前のあたりです。そう、「ホビット」よりも先に「指輪」を読んでいたので、「ホビット」のビルボは知らなかったんですね。序章のあらすじは読んだものの。
「指輪」本編しか読んでいない頃のビルボのイメージは、「かわいいおじいちゃん」という感じでしたね。最初の方はそうでもないんですが、裂け谷で再会した時にかなりボケて来ていたのが、ちょっと悲しくもかわくて。
そんなビルボの、エルロンドの会議での「私に指輪を持って行けというんですね」というあたりには感動しましたが・・・
最後の方、再び裂け谷で再会した時は、つらぬき丸とミスリルの鎖帷子を与えたのを忘れてもう一度フロドに与えたり・・・とますますボケてしまったのが悲しかったですね。でも、切なくもどこかかわいいというか・・・
灰色港に向かうところでも、馬の上で眠っていたりして、微笑ましくも物悲しく・・・私のビルボのイメージってなんだかそんな感じですね。
そのまま、確か「ホビット」は読まないで映画FotRを見たんだったかな。イアン・ホルムのビルボは、見事にイメージそのままで感動したものでした。
裂け谷でフロドと再会する直前、ベンチから足をブラブラさせながら書き物をしている姿がとっても好きです。
そして、映画を見た後に「ホビット」を読んだのでした、確か。
ここでビルボに対する見方がかなり変わりましたね~。
冒頭から、ガンダルフやドワーフたちに振り回される、一人で真っ当な(?)ビルボがおかしくて(笑)「苦労人だな~」と思いながら読んでました。
冒険に実は心惹かれながらも、常に「家に帰りたい」と思う弱気なビルボは、とても共感できるキャラクターでしたね。
そして、トーリンたちがはなれ山に立てこもったあたりからの、戦いを避けたい、仲間たちを助けたいというビルボの行動には感動しましたね~。エルフの王やバルドがビルボを賛嘆するのが嬉しくて。このあたりから、「指輪」本編にも出てきた、小さなホビットに大きい人たちが敬意を示す、というコンセプトが出て来たのですね。
ガンダルフのビルボへの優しさはもちろんですが。
最後のトーリンとの別れも泣けましたねえ。
なんだか「ホビット」の感想になってしまいましたけど(汗)そんなこんなで「ホビット」を読んでから「指輪」を読んだら・・・ビルボが取り出した古ぼけた緑のマントが、「ホビット」の旅立ちの時にドワーフからもらったものだということに気づいて、感動したものでした。
ビルボの「楽しいなあ! またドワーフたちと行くんだ」という台詞にも感慨が・・・。やっぱ「ホビット」読んでから読んだ方がいいですね~。
「ホビット」を読んでからだと、ビルボが鷲たちを見たのは五軍の戦いが最後だった、というのもそのとおりになっているなあ、なんてことにも感心したりしました。
そして、「ホビット」の最後の、ビルボがとてつもなく長い人生を幸せに生きた、と言う言葉が、ああいう終わり方になるのか・・・と、ハズレてはいないけれど、なんだか切ない気持ちになったものです。
その後、「ビルボの別れの歌」をみかけて読んで・・・。灰色港は悲しいイメージだったけれど、ビルボにとっては新しい旅立ちだったんだ、と、切なくも暖かいような不思議な気持ちになりました。
この歌は、BBCラジオドラマの物悲しい曲よりも、ドナルド・スワンのThe Road Goes Ever onに入っている曲の方が、希望を感じさせる明るさがいいなあと思います。明るさがむしろ泣けるというか・・・
どうも余計な話が入ってしまいましたが(汗)ビルボというと、どうも個人のキャラクターというよりも、どこか「ホビット」でも「指輪」でも、物語自体を象徴しているような気もしてしまうんですよね、私の印象では・・・
そんなこんなで最後に映画RotKを見たんですが、ビルボ老けすぎだ! FotR裂け谷くらいの老け方で良かったのに・・・イアン・ホルムの演技はとても良かったので非情に残念です。
馬車の中でフロドにもたれて眠ってしまうところ大好きです・・・
そして、灰色港で海を見て喜んでいるところも、「新しい冒険に行けるというものだ」といいながらよたよたと歩いて行くところも。
しかし、「ホビット」を後から読んだせいかもしれませんが、どうも「ホビット」のビルボと「指輪」のビルボがあまりつながらないような気もするのですよね。
うーん、どうも私にとってビルボは、フロドといい勝負で掴みきれていないキャラクターなのかも・・・(汗)主人公だからかなあ???

次回のキャラ語りはゴクリ(ゴラム)の予定です。
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