重大なネタバレを含みますので、これからご覧になる方は決して読まれませんように・・・
どうしようかなーと思っていたのですが、行く気になったのは山本耕史さんが出てると知ったからです(笑)
土曜のレイトショーだったせいかかなり入ってたんですが、客層に男性がかなり多かったですねー。
そして、終了後に「ああいう場合どうしたらいいわけ!?」と話あったりしていたのが印象的でした(汗)確かに他人事じゃないですよね(汗)
まあ、「痴漢に間違われないように気をつけよう」というのがテーマではありませんが・・・(汗)
見終わって全体的な感想は・・・よくできた映画だなあと。内容もさりながら、まずそこに感心しました。
さすがに長期間による取材を元にしただけのことはありますね。良い作品を作るには時間が必要なんだなあと思いました。
設定も構成も上手い。警察の初動調査のいい加減さ、検察も裁判官もその人次第で起訴するかしないか、判決にも影響があるということ、などが上手く描かれてたと思います。
特に、好意的だった裁判官が違う人になったとたんに・・・というあたりが上手かった。ここで結末は見えて来ましたが・・・
裁判官が一人で判断することの怖さも見えましたね。裁判員制度にも意味があるかもしれないなあとも思いました。まあ、裁判員はこういう軽微な事件はやらないはずですが・・・
実際に痴漢した人は、罰金を払ってさっさと釈放されているという事実も・・・
留置場や取調べの様子などは「こうなってるんだ」とちょっと興味深々で見てしまいましたが。職場の近くに留置場がある警察署があって、よく護送車が通るんですが、ああいう人たちが乗ってるのね・・・と知りました。留置場って結構綺麗なんだなーとか。
痴漢の冤罪というと、「女性が自意識過剰なのでは」と言われたりもしがちですが、被害者がいたいけな中学生で、証言する姿も勇気を出して頑張っている様がわかるのも上手かったですね。
ごく普通の、どちらかというと真面目な主人公が、とまどいながらもだんだん裁判に慣れて行って、しっかりと発言するようになって行く様も良かったです。
それまで冷静だったのに、裁判官の誘導的な発言に感情的になってしまったりも・・・
判決の前の言葉を述べるところなども、大人しい主人公が、苦しみながらも真実と戦って来た成長が見られて、共感をおぼえてほろりとしてしまいました。
主人公の成長ははっきりとは描かれていなかったけれど、間違いなく成長していたと思います。
基本的にドキュメンタリータッチでそんなに笑いはないのですが、随所にちょっぴりユーモラスなところ、ほっとさせるところがあったのも周防監督らしくて良かったですね。
個人的にはピーポくんを殴ろうとしたら警官が出てきてやめて・・・の山本耕史さんのシーンが好きです(笑)
皆に「認めれば早く出られる。無実を証明するのは無理だ」と言われ続け、非人道的な扱いを受け、女性弁護士にも疑われて・・・と追い詰められた状況で、ようやく理解を示してくれる弁護士の接見を受けた時には、見ているこっちもホッとしてちょっとほろりとしてしまいました。こういうのも上手かったですね。
最初は「痴漢の弁護なんて」だった女性弁護士が、だんだん無罪を証明するために懸命になって行く姿も良かったです。一つ間違うと熱くなりすぎると思うんですが、そのあたりもさらっと描いていて良かったですね。
瀬戸朝香さん、デスノートでは今イチ・・・と思いましたが、今回は特に気になりませんでした。演出の違い?
ただひとつ、主人公の友達が少なすぎないか? というのがやや気になりましたが。仕事している人なんかはそんなに付き合えない、というのもあるのかな・・・
そんな風に皆で頑張って、でも勝利を勝ち得る話ではないんですね。決して甘くない結末は、救いはなかったけれど・・・現状の問題を訴えるのが目的でしょうから、仕方なかったでしょう。
それでも、「控訴します」という最後の主人公の言葉に、どうなるかわからない絶望とともに、真実を貫きたいという主人公の決意と成長を見たような気がして、一抹の明るさを感じたのは個人的な感想かもしれませんが・・・。
主人公の加瀬亮さん、イメージぴったりの好演でした。山本耕史さんも結構出番あって嬉しかったです。さっき「華麗なる一族」を見たら、あまりに違うのでさすが、と思いました(笑)
他の役者さんも皆上手い。演出もいいのでしょうが。判決が出た時の検察官の軽く動揺したような微妙な表情が良かった。本当は彼も無罪かもと思っていたのかも、と思わせて。
しかし小日向さん最近嫌な役ばっかりですね・・・(汗)
エンドロールの主題歌はちょっと邪魔でした(汗)
そして音楽の記憶が全くございません(汗)それだけ話に集中してたってことかな。
てな訳で今年見た映画の順位です。
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.マリー・アントワネット
悩んだのですが、ディバーテッドを上にしてしまいました・・・
ところで前に「今月はあと1本観に行く」と書いたのですが、すでに2月になっていたことに気づいてませんでした(汗)もうあと1本観に行く予定です。
3月も3本くらい行くかも。今年も結構出足順調?です。
どうしようかなーと思っていたのですが、行く気になったのは山本耕史さんが出てると知ったからです(笑)
土曜のレイトショーだったせいかかなり入ってたんですが、客層に男性がかなり多かったですねー。
そして、終了後に「ああいう場合どうしたらいいわけ!?」と話あったりしていたのが印象的でした(汗)確かに他人事じゃないですよね(汗)
まあ、「痴漢に間違われないように気をつけよう」というのがテーマではありませんが・・・(汗)
見終わって全体的な感想は・・・よくできた映画だなあと。内容もさりながら、まずそこに感心しました。
さすがに長期間による取材を元にしただけのことはありますね。良い作品を作るには時間が必要なんだなあと思いました。
設定も構成も上手い。警察の初動調査のいい加減さ、検察も裁判官もその人次第で起訴するかしないか、判決にも影響があるということ、などが上手く描かれてたと思います。
特に、好意的だった裁判官が違う人になったとたんに・・・というあたりが上手かった。ここで結末は見えて来ましたが・・・
裁判官が一人で判断することの怖さも見えましたね。裁判員制度にも意味があるかもしれないなあとも思いました。まあ、裁判員はこういう軽微な事件はやらないはずですが・・・
実際に痴漢した人は、罰金を払ってさっさと釈放されているという事実も・・・
留置場や取調べの様子などは「こうなってるんだ」とちょっと興味深々で見てしまいましたが。職場の近くに留置場がある警察署があって、よく護送車が通るんですが、ああいう人たちが乗ってるのね・・・と知りました。留置場って結構綺麗なんだなーとか。
痴漢の冤罪というと、「女性が自意識過剰なのでは」と言われたりもしがちですが、被害者がいたいけな中学生で、証言する姿も勇気を出して頑張っている様がわかるのも上手かったですね。
ごく普通の、どちらかというと真面目な主人公が、とまどいながらもだんだん裁判に慣れて行って、しっかりと発言するようになって行く様も良かったです。
それまで冷静だったのに、裁判官の誘導的な発言に感情的になってしまったりも・・・
判決の前の言葉を述べるところなども、大人しい主人公が、苦しみながらも真実と戦って来た成長が見られて、共感をおぼえてほろりとしてしまいました。
主人公の成長ははっきりとは描かれていなかったけれど、間違いなく成長していたと思います。
基本的にドキュメンタリータッチでそんなに笑いはないのですが、随所にちょっぴりユーモラスなところ、ほっとさせるところがあったのも周防監督らしくて良かったですね。
個人的にはピーポくんを殴ろうとしたら警官が出てきてやめて・・・の山本耕史さんのシーンが好きです(笑)
皆に「認めれば早く出られる。無実を証明するのは無理だ」と言われ続け、非人道的な扱いを受け、女性弁護士にも疑われて・・・と追い詰められた状況で、ようやく理解を示してくれる弁護士の接見を受けた時には、見ているこっちもホッとしてちょっとほろりとしてしまいました。こういうのも上手かったですね。
最初は「痴漢の弁護なんて」だった女性弁護士が、だんだん無罪を証明するために懸命になって行く姿も良かったです。一つ間違うと熱くなりすぎると思うんですが、そのあたりもさらっと描いていて良かったですね。
瀬戸朝香さん、デスノートでは今イチ・・・と思いましたが、今回は特に気になりませんでした。演出の違い?
ただひとつ、主人公の友達が少なすぎないか? というのがやや気になりましたが。仕事している人なんかはそんなに付き合えない、というのもあるのかな・・・
そんな風に皆で頑張って、でも勝利を勝ち得る話ではないんですね。決して甘くない結末は、救いはなかったけれど・・・現状の問題を訴えるのが目的でしょうから、仕方なかったでしょう。
それでも、「控訴します」という最後の主人公の言葉に、どうなるかわからない絶望とともに、真実を貫きたいという主人公の決意と成長を見たような気がして、一抹の明るさを感じたのは個人的な感想かもしれませんが・・・。
主人公の加瀬亮さん、イメージぴったりの好演でした。山本耕史さんも結構出番あって嬉しかったです。さっき「華麗なる一族」を見たら、あまりに違うのでさすが、と思いました(笑)
他の役者さんも皆上手い。演出もいいのでしょうが。判決が出た時の検察官の軽く動揺したような微妙な表情が良かった。本当は彼も無罪かもと思っていたのかも、と思わせて。
しかし小日向さん最近嫌な役ばっかりですね・・・(汗)
エンドロールの主題歌はちょっと邪魔でした(汗)
そして音楽の記憶が全くございません(汗)それだけ話に集中してたってことかな。
てな訳で今年見た映画の順位です。
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.マリー・アントワネット
悩んだのですが、ディバーテッドを上にしてしまいました・・・
ところで前に「今月はあと1本観に行く」と書いたのですが、すでに2月になっていたことに気づいてませんでした(汗)もうあと1本観に行く予定です。
3月も3本くらい行くかも。今年も結構出足順調?です。