ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作読書(?)エントの造形のことなど

2005年06月15日 | 指輪物語&トールキン
今原作では「二つの塔上」をもう少しで読み終わるところです。
エントのあたりを読んでいて、今までとちょっと違うことを感じました。
私はエントはとても好きで、なので映画での扱われ方に不満たらたらだったのですが、今回原作を読んでいて、少なくとも造形的にはこのまま映画にするのは無理だったな・・・と思いました。
映画ではエントは「動く木」という感じですが、原作ではもうちょっと人間に近いような感じがします。と言っても、私の想像力ではどんな姿か具体的には全く浮かばないのですが・・・(汗)
今回、木の鬚についての描写をよく読みながら頭の中で映像化してみましたが、なんだか昔CMで「大きくなれよ~」とか言ってたグリーンジャイアントのようなイメージに・・・(歳がバレますなあ(汗)画像を探したんですがみつかりませんでした(笑))
「指輪物語」をイメージしたイラストの中には、そんな感じで微妙にメルヘンしている木の鬚の絵が結構あって、なんだかなあと思っていたのですが、実際に自分でイメージしてみたら、やっぱりそんな感じになってしまいました・・・(汗)
「水沸き出ずる広間」の、木が並んでいる様子や、大きなテーブルやベッドがある様子も、そのまま映像にしてしまったら結構漫画チックになってたかもですね(汗)木の鬚がお盆の水をいろんな色に光らせる場面もちょっと・・・(汗)
映画では、「ただの野宿じゃん」なんて思ってましたが、エント水の場面なんか、なかなかリアルでそれでいて綺麗で(水が流れているのは同じですね!)、なかなか上手く映像化したな、と思いました。今更な感想ですが・・・(汗)
エントの造形も、足が長すぎるとよく言われていて、確かに私もそう思ったのですが、動く上で無理がないのならあれでもいいのではないかと。原作どおりに「ほとんど曲がらない」のではどうやって動くのか謎ですもんね・・・
映画の木の鬚、顔はとても好きなんですよね。木のように見えて、ちゃんと表情があるし。破壊された森を見た時の表情は、CGなのにすごい、と思います。
ゴラムもそうですが、ああいうCGキャラクターがちゃちだと物語がだいなしですから、そういう意味では頑張ってくれたなあと思います。美術もそうですけど、ビジュアル面は良かったですよねえ。
そうそう、DVDの特典映像で、「スライム状のバルログ」なんてアイデアがあったというのがあって、「実現しないで良かったなあ」と思っていたのですが、原作にもよく読むと、湖に沈んだ後バルログがヌルヌルになるという記述があったのですね(汗)
そう言えば、ガンダルフがバルログを倒すところも、決め技は「山腹に投げ落とし」なわけですが、これもよくよく考えると「どうやって・・・?」と思いますよね(汗)映画は上手いことやったのではないかと思います。台詞とやってることが違ってましたけど(笑)
トールキンの描写、特に自然の描写はとても美しいと思ってましたが、結構微妙な描写???をしているところもあるんだなあと思いました。
まあ、敢えてかばうとすれば、神話の神々同士の戦いとかって結構原始的で笑えたりとかしませんか?(汗)そういうのを狙っている・・・なんてことはないですかね、やはり(笑)
コメント
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