2011年12月20日(火)日本語での数表現―助数詞 その1b
Ⅲ 時刻
・時刻 1~24時の呼び方
日の呼び方と同じで、数を数える時の基数詞が基本だが、○4時は、○よじ で、○
しじ とは言わず、和式だけで、○7時は、漢式と和式の呼び方が併用される。
・時刻 1~60分の呼び方
時刻同様で、○4は和式だけで、○7は、漢式と和式の呼び方が併用される
○4分 ○よんぷん ○しふん とは言わない
○7分 ○ななふん ○しちふん とも言う
また、9は、以下のようだ
○9分 ○きゅうふん ○くふん とは言わない
・時間を数える時
○○時間○○分の中で、○4は和式だけ、○7は併用となる
Ⅳ 所番地・電話番号
・所番地
基数詞の呼び方の漢式が基本で、1~10に関しても、和式は使われず、11以降も、
漢式が基本となる。ただし、4、と7については、時刻と同様、4は、和式の呼び方だけ、
7は漢式と和式の呼び方が併用される。
○4丁目 ○よんちょうめ ○しちょうめ とは言わない
○4番地 ○よんばんち ○しばんち とは言わない
○7丁目 ○ななちょうめ ○しちちょうめ は使われることがある?
○7番地 ○ななばんち ○しちばんち は使われることがある?
・電話番号
数字を読み上げるので、基数詞の呼び方の漢式が基本であるが、4、7では、主に、和式の呼び方が使われるが、併用もある。
771-4506 なななないちのーよんごれいろく
しちしちいちのーしごれいろく は殆ど使われない?
849-9748 はちよんきゅうのーきゅうななよんはち
はちしきゅうのーきゅうしちしはち とは言わない?
Ⅴ まとめ
月日や所番地の呼び方では、基数詞を使った漢式が基本だが、4については、和式しか使われず、7に関しては、漢式と和式が併用される。 唯一、4月の月の呼び方だけ、逆に、漢式しか使われないこと、等がはっきりした。
前回から今回までの整理で、漢式と和式が共存し、併用されている状況が、少し明らかになって来たようだが、だんだん、深みに嵌って行くような感じもある。
全体として、どのような規則性や、規則的な例外? があるのだろうか。言葉は、時間とともに、緩やかに変化していくものであるだけに、正解と言うものは無いのかもしれない。
次回は、一般的な数の数え方で使われる、各種の助数詞について、触れることとしたい。