2011年12月20日(火)日本語での数表現―助数詞 その1
先日、当ブログの下記記事、
日本語での数表現―基数詞 a、b (2011/12/14)
で、日本語での基本的な数表現に、漢式と和式が混在していること等について述べた。日本語で数を表す場合の単位に、外国人等には、特に難解と言われている、助数詞/接尾語がある。
今回は、助数詞の中のその1として、必須のもので、序数詞に近い、暦の月日や、一日の時刻や、所番地の呼び方、数え方等について、触れることとしたい。
Ⅰ 月
・1月~12月の、月の呼び方
○月の呼び方では、○は、1~3、5~6、8~12は、漢式の基数詞となり、以下が、和式を併用する、例外である。
4月 しがつ よんがつ とは言わない
7月 しちがつ なながつ と併用
4月は、よんがつ との和式が、使われないのは、なぜだろうか、不思議である。
・月数を数える場合
通常、漢式で、○○ヶ月と数えるのが一般である。 ただ、○4ヶ月は、○しかげつ とは言わず、和式の ○よんかげつ だけとなる(月の呼び方と逆になるのが面白い)。7については、しち/なな 併用である
和式の数え方に、月を付加して、以下の様に、○月 と数える時もある(○は1~10)。
ひと月 ふた月 み月 よ月 いつ月 む月 なな月 や月 ここのつ月 と月
Ⅱ 日
・1日~31日の、日の呼び方
○日の呼び方は、○が1~10の間は、以下の様に、和式しか使われない。
1日 ついたち いちにち とは言わない
月の初めの日 ということで、月立ち、が、ついたち となったようだ
2日 ふつか ににち とは言わない
3日 みっか さんにち とは言わない
4日 よっか しにち とは言わない
5日 いつか ごにち とは言わない
6日 むいか ろくにち とは言わない
7日 なのか なぬか しちにち とは、通常は言わない
8日 ようか はちにち とは言わない
9日 ここのか くにち とは言わない
(孫の書いた似顔絵では、9にち)
10日 とおか じゅうにち とは言わない
ふつか~とおか の ○○か は、和式の数え方 ○○ の後に、日を意味する か を付加したものである。
11日以降は、以下の様に、基本は、基数詞の漢式なのだが、4では、数字では普通に使われる、漢式の し が使われずに、和式の よん だけとなる。
理由は、4日 しにち は、shi―ni―tiと iが繰り返されて 言いにくいからだろうか。7では、漢式、和式が併用されるが、shi―ti―ni―tiは、更に言いにくいのだが?
和式 漢式
11日 じゅういちにち
12日 じゅうににち
13日 じゅうさんにち
14日 じゅうよっか ×じゅうしにち とは言わない
17日 じゅうななにち じゅうしちにち
18日 じゅうはちにち
19日 じゅうくにち
20日 はつか ×にじゅうにち とは言わない
21日 にじゅういちにち
22日 にじゅうににち
23日 にじゅうさんにち
24日 にじゅうよっか ×にじゅうしにち とは言わない
25日 にじゅうごにち
26日 にじゅうろくにち
27日 にじゅうななにち にじゅうしちにち
28日 にじゅうはちにち
29日 にじゅうくにち
30日 さんじゅうにち
31日 さんじゅういちにち
・日数を数える場合
漢式、和式が併用されるのは、基数詞の時と同じである
4日間 よっかかん しにちかん とは言わない
7日間 なのかかん しちにちかん とは言わない
14日間 じゅうよっかかん じゅうしにちかん とは言わない
17日間 じゅうしちにちかん/じゅうななにちかん
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