2024年1月30日(火) 能登半島地震
今年の元日の午後、能登半島で、震度7の地震が発生し、大災害がもたらされた。
直ちに、テレビに、下図の、津波予想図が出てきた。
このような地図が表示されたことは、最近では無く、東日本大震災以来だろうか。
地図にあるように、能登半島が紫色の大津波警報、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県沿岸が赤色の津波警報で、九州北部から北海道の日本海沿岸まで、黄色の津波注意報である。
地震の概要
各地域の震度分布は下図である。本震の後の、機器で観測した余震の数は、1500回以上となるようだ。
気象庁は、今回の2024年の地震を、「令和6年登半島地震」と命名したが、少し以前の、2020年12月以降の一連の地震活動を包含しているという。
最大震度は、機器の不具合で、当初、震度6強とされていたが、後刻、震度7に修正されたようで、輪島市と志賀町の2カ所になっている。
震央は、能登半島北部(上図 X印)で、ごく浅く、M7.6と推定されている。
首都圏でも、震度3程度はあったようだが、筆者の体感での実感はない。
ここで、石川県の行政区画を下図Ⅱ示す。
地震のメカニズムは、専門的には、地盤が水平に移動し、上図にある、輪島市、珠洲市、志賀町では、海岸が、4mも隆起したようで、船が地上に上がってしまい、19の漁港が使えなくなったようだ。
下図は、隆起した珠洲市の漁港をみて、途方にくれる人。(北国新聞の記事より)
地震による被害は、まだ、十分には把握されていないようだが、現時点で、死者数236人、行方不明者数19人となっている。
崖崩れなどで、道路が使えない地域もあるようで、インフラの電気は、今月末には、大半の地域で使えるようになるということで、照明や暖房など、かなり助かることだ。
一方、水道関連は、修復作業に手間がかかって進まず、不自由な生活が続いていて、まだ復旧の見通しは立っていないようだ。
能登半島地震から2週間ほど経った1月17日は、29年前の、1995年の阪神・淡路大震災の記念日で、例年、記念行事が行われてきている。でも今年は、能登半島地震の被災者に対し、極めて印象的な灯りが点された(下図)。 「ともに」は、連帯をあらわしている。
{余談}歌謡曲 能登半島
能登半島という名の歌謡曲があったように思い、調べてみた。
案の定、以下の、石川さゆりの歌があり、聞いた覚えがあった。
能登半島 作詞 阿久悠 作曲 三木たかし 1977(S52)発売
この曲は、石川県を代表する、ご当地ソングの1つだが(他は、加賀の女 北島三郎)、石川さゆりは、石川県とは無関係の熊本県出身という。