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つれづれの記

日々の生活での印象

戸籍の話  その4

2012年11月29日 21時31分18秒 | 日記

2012年11月29日(木) 戸籍の話 その4

 

 

 これまで、戸籍について、以下の様に触れて来ており、転籍届が終わった所だ。

     戸籍の話 その1 (2012/9/27)

     戸籍の話 その2 (2012/9/29)

     戸籍の話 その3 (2012/11/22)

 

転籍届を行った後に、本籍情報が必要な処理としては、挿し向きは、運転免許証での、記載事項変更手続きがある。これを行うため、新たな本籍が記載された住民票を持って、先日、最寄りの警察署に出向き、手続きを終了した。

 ここまでで体験的に分った、幾つかの事項について、以下に述べる事としたい。 

 

○住んでいる区役所のHPでは、転籍届を行うと、

     “届出した日から法律上の効力が発生する”

と、明記してある。

 でも、窓口では、新本籍での戸籍謄抄本が取得できる処理が完了するまでには、10日程かかる、とも、言われた。

 果たして如何かな、と思いながら、確認のためと、免許証での本籍変更手続きに必要なことから、届出の翌日、最寄りの支所で、住民票を取得したら、新しい本籍地になっているのには、いささか、驚いた。

現住所を管理しているシステム(住民基本台帳システム)と、本籍等の管理システム(戸籍システム?)は、現在は、全く独立したシステムになっている、と理解してきたからである。

 

 本籍は、国籍にも絡む重要な個人情報であり、本籍の変更処理では、ダブルデファインなどの手違いは、避けなければならない。

しかも、今回、自分が、郵便で、変更前の戸籍謄本を請求した事から類推すると、役所間の作業も、未だ、ネット利用ではなく、郵便等のやりとりで行われているのかも知れない。

 元の本籍地の役所での除籍処理を、電話・FAX等で確認してから、新本籍地の役所の戸籍システムで新本籍を有効にする、なども必要であろう。

 このようなことから、新本籍の戸籍謄抄本が取得できる処理が完了するまで10日程かかる、と言われたのであろう。

 

 本籍に関する情報として、

     ・戸籍謄本が必要な場合

     ・住民票(本籍記載)が必要な場合

が考えられるが、転籍届を行った日から法律上の効力が発生する、と明記してあることとの関係はどうなるのだろうか。

 

 後者の場合のため、届出日に、転籍情報を、住民基本台帳システムにも並列に入力することで、本籍が記載された住民票が取得出来るようにしている、と考えられる。これは、システム的な結合ではない、あくまでも、応急的な措置と言えるであろうか。

 前者の場合が可能になった時が、転籍の完了と言えるだろうが、それまでに、10日間程のブランクが出来る事となる。 でも、婚姻関係や不動産取引等で、このことが問題となるケースもあるのではないか。

これを避けるために、未確認だが、10日程後になって取得できるようになる戸籍謄抄本では、発行された日付けと共に、届出のあった日付(有効となった日付)も、記載されていると考えられる。

 

 

 前前稿でも触れたが、欧州などの先進諸国では、住所や戸籍(出生等)などの、住民情報の管理システムが一本化されていて、全国的にネットワークになっているところが多いようだ。

一方、我が国の場合、現住所等を管理する、住民基本台帳システムが、鳴り物入りで整備されたのだが、未だに不完全で、辛うじて、全国ネットの体裁になっているだけだ。

 又、戸籍管理システムは、各自治体ごとに独立していて、今回の様に、本籍地が遠隔地の戸籍謄本が必要になった場合は、当該役所に、自分で請求書を郵送しているあり様だ。

そして、役所相互間は、未だに、郵便での情報のやり取りが基本になっていると想定される状況であることを、今回、身を持って体験した所である。

 東アジア地域での、身分制度の遺物とも言える厄介な戸籍の管理だが、これを、今後、どのように改善していくか、住民基本台帳システムとどのように連携させていくかは、かなり重要な課題であろう。

 

      

○今回の免許証の本籍地変更手続きには、先日取得したばかりの、新本籍記載の住民票を使用した。手続きそのものは、記載事項変更届に、必要事項を記入し、免許証と住民票を添えて提出すれば、簡単に済むのだが、情報収集のいい機会だからと、窓口で、2、3聞いて見た。

 

 手持ちの免許証(H21/3交付)には、本籍の欄はあるのだが、空欄で、何も印刷されていない。 一つ前の古い免許証(H18/3交付)迄は、本籍が印刷されている。

 

 以前は、紙ベース、プラスチックベースだった免許証が、H19(2007)年から、徐々に、ICカード化されており、本免許証も、其れだ。(運転免許証 - Wikipedia) 

ICカード化された基本的な理由は、偽造防止と言われるが、これについては、次稿で、少し具体的に取り上げたい。

 一方、IC化の機会に、券面に印刷されていた本籍情報が、カードの中に記憶されて、券面が空欄になったようだ。印刷を止めた理由は、出生地等が推定できる本籍を、知られたくないと言うプライバシーの保護のために、時代の流れで、表に出さないようにしたようだ。住民票の請求でも、昨今は、本籍地や、続柄の印刷を、省略できるようになっているが、立派な公文書である免許証でも、同様の配慮がなされている、と言えるだろうか。

 

 更に、最近交付される免許証では、本籍の欄そのものが無く、やや不自然な、空きスペースとなっていて、最近更新した家族の免許証を見せて貰ったら、その通りであった。

    

          初期のIC免許証                          最近のIC免許証 

 本籍が空欄になっている理由について、窓口で聞くと、上の様な答えが返ってくるのだが、そもそも、現住所の他に、なんで、本籍の情報まで必要なのだろうか、と言う問いには、そのような決まりになっている、と言うだけで、明確な答えはなかった。

 

 警察署の免許窓口では、免許証内部に記録されている事項の確認が出来るようになっている。ただし、そのためには、4桁の暗証番号が、2組必要になるが、忘れてしまった(亡失)ので、調べて教えて貰った。この2組の暗証を入れたら、ICチップ内に記録されている、交付年月日、免許証番号末尾4桁と共に、新しい本籍が印刷された。

米軍キャンプ等で働く人が、本籍地を調べるために、わざわざ、警察署まで来ることがあるようで、仕事先に、免許証と共に、この本籍を印刷した書面を提出する、と言う。

 

 

 そして、今回判明したのだが、IC免許証では、住所は、券面に印刷されているだけで、ICチップ内には記録されていない、と言うことを、窓口で聞いて、改めて驚いた。

片や本籍は、券面から消えてチップ内だけになり、片や現住所は、券面だけになり、チップには記録されていないようだ。

 ネットで見つかった、某ソフトメーカーが売り出しているIC免許証の記載内容確認ソフトの説明によれば、チップ内に、住所情報を入れているのは、一部の自治体だけと言う。  (ICカード免許証ICチップ記載内容確認パッケージ | NECネッツエスアイ

 ICカード化は、平成19(2007)年1月から始まり、平成22年(2010年)1月になって、全都道府県への導入がなされたが、免許の更新ごとに切り代えられていくことで、平成27(2015)年にはIC化が完了する予定という。でも、チップのメモリ量は8KBのようで、それによる制限とも考えられるのだが、今後、住所情報もカード内に入れて行くという計画は見当たらない。

 

 記載事項の変更手続きは、建前では、速やかに行う事になっており、かなり以前だが、転居した時には、最寄りの警察署に出向いて、住所変更の手続きを行った事もある。

上述のように、本籍は、券面にも印刷されておらず、取締まり現場の警官にも、調べる手立てが無いのだから、今回の本籍地の変更手続きは、不要なのではないかとも思える。

 念の為にと、変更しないで放置したらどうなるかと聞いて見た。そしたら、担当官からは、スピード違反や駐車違反の取り締まりは道交法の規定だが、記載事項の変更手続きについては、道交法とは別の法律で、行うことが明記されていて、科料はない、との、自信ありげな回答。

でも、気になった様子で、改めて調べた所では、道交法94条1項に規定があり、2万円以下の罰金/科料と決まっている事が判明したが、ただ、運用上、罪に問われたことはないという回答であった。対応した担当官も、最後には、素直に、いい勉強になった、と言っていた。

 

 今回触れなかった、本人確認情報としての免許証の役割と、それから来る偽造問題等に付いて、次稿で、取り上げることとしたい。

 又、少し先になるが、本籍移転後の作業として、新戸籍謄本が必要となる、パスポートの取得を、考えている。

 

 

 

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戸籍の話  その3

2012年11月22日 22時03分53秒 | 日記

2012年11月22日(木) 戸籍の話 その3 

 

 

 戸籍については、これまで、以下の様に触れて来た。

      戸籍の話 その1 (2012/9/27)

      戸籍の話 その2 (2012/9/29)

   

○本籍・戸籍とは何か、どう考えるべきかなど、個人個人で、考えも色々違うだろう。

 前稿でも触れたように、自分の場合は、出生地でもある本籍地には、既に、実家の建物も無く、今は道路になっているのだが、人によっては、新たな建物が建って、知らない人が住んでいる事も多く、そのような状態では、心情的に、どうも、すっきりしないものを感じることもあろう。 

 若い時代、あちこち転居するたびに、本籍地を変更するのも考えものだが、現役世代の間は、戸籍謄本が必要なケースも多く、本籍のある役所が近い方が便利だろう。 ある時期から、持ち家に落ち着いて住むようになれば、現住所に本籍を移すのは、自然な気持ちと言えるだろうか。

高齢になれば、戸籍謄本の必要性は殆ど無くなり、死亡時の手続き位になる。遺産相続では、転籍を繰り返すと、面倒になるとは、良く聞くし、ネットにもそのような話が出ている。支所の担当者は、今更、本籍を移すと、死んだ時には却って面倒になる、などと、アドバイスもしてくれた。

 

 この時点で、本籍を移転する必要性や、移転した場合の問題点、手続きの面倒さ加減、等について、どうしようかと、あれこれ思い巡らし、夫婦間でも相談した。

結論として、思い立ったこの機会に、意を決し、現在の都内の住まいに、本籍を移す事としたものである。

 

○本籍がある遠隔地の役所から、戸籍謄本を取り寄せ、住んでいる都内の区役所へ、一昨日、転籍届の提出を完了した。転籍届は、届出をした日から有効になるとあり、早速、昨日、支所に行って、新たに住民票を請求して見てみたら、現住所が本籍地にもなっている。近日中に、最寄りの警察署に行き、この新しい本籍地入りの住民票で、運転免許証の、本籍地変更の手続きを行う予定だ。

 でも、新しい本籍地の戸籍謄本が取得できるようになるまでには、10日程の時間がかかるようなので、まだ完全に、東京都民になった訳ではないのだが、もう安心で、何かしら、一つの区切りが付いたような感慨がある。 

ここで、これまでの経過を振り返ってみたい。

 

○まず、先月だが、区役所の最寄りの支所に行き、転籍のための手続きに付いて問い合わせ、色々教えて貰い、必要な用紙類を手に入れた。

兎も角、前の本籍地の市役所に、戸籍謄本を送って貰う手続きが先ず必要なのだ。 支所でやってくれると思っていたら、全て、自分で、請求手続きをしなければならないという。

  所定の用紙(戸籍謄抄本等郵送請求書)に、必要事項を記入した。 使用目的を記入する欄があり、○○区役所への転籍届のため、と記入。 これを郵送するに当たって、謄本作成の費用450円也の、定額小為替と言うものを郵便局で作って貰い、これも同封した。更に、謄本送って貰う返信用封筒(切手貼付、宛名は自分宛て)も、同封した。

請求先については、支所で聞いてもらい、◎◎市役所 市民課住民係と分り、住所も調べてもらった。

 このようにして、10月下旬に、◎◎市役所宛てに、戸籍謄本の請求書を郵送した。 

 

 請求書を郵送して程なくして、今月初めには、戸籍謄本が送られて来た。久しぶりに見る、家族全員の戸籍謄本である。 

夫婦それぞれの、出生や婚姻に関する、古いが重要で確かな記述が記載されている。

 又、3人の子供の内、2人は結婚したので、戸籍は別になっているのだが、1人は、独身なので、住まいは別なのだが、分籍はしていないため、取り寄せた戸籍謄本には、名前が載っている。今回、世帯の本籍を移転すれば、この子の本籍も、一緒に移転となる。

 

 戸籍謄本が届いたことで、転籍届を作成することとなるが、先だって支所で貰った用紙に、必要事項を記入した。記入を要する事項の中で、少し興味があった、転籍の事由については、記載する欄が無く、やはり、転籍は自由のようだ。筆頭者と配偶者それぞれが了解して、別々の印鑑を押す必要があるようだ。

 最も気になったのは、本籍と現住所の、所番地をどのように記入するのか、である。 住民票には、本籍と現住所が、正式に記載されていることから、予め、住民票を取得して、正式な表示方法を確かめ、転籍届に記入し作成した。

現住所の、住民票での正式な表示では

        ○○区△△三丁目5番10―□□□号 

                       *******(マンション名)

となっている。

 通常、現住所は、簡略形で続けて

        ○○区△△3-5-10-□□□

としてきた。

 ここを、新たな本籍地とするには、転籍届の記入例を参考にして

        ○○区△△三丁目5番10

だろう、と記入した。 

 

 

○作成した転籍届だが、近くの最寄りの支所では、戸籍関係は扱っていないことから、一昨日、市役所本庁舎にある、戸籍住民課の窓口へ赴き、転籍届を提出した。手数料は請求されなかった。 隣の窓口では、出生届や、婚姻届、離婚届等に来ている人も居たようだ。 

           

 受付を済ませて、暫くした所で、審査を担当しているという職員が現れた。

 新たに登録する本籍地の表示に関し、提出した資料の記載が、以下の様に、

        ○○区△△三丁目5番10

と、修正されていて、5番の後の10は削除する、という。でも、用意していた修正印は不要という。

 

 本籍は、一定の広さの土地の場所を表し、現住所の住居表示は、建物を表す、という一般論は知っていたが、この場合の本籍は、上記のように、5番までになるようだ。

ここで、はいそうですか、と納得すれば、受付・審査が完了し、終了するのだが、日頃、判然としなかった事項について、この際にと、聞いて見る事としたのである。

 即ち、5番の意味や、その後に続く10は何なのか、地番表示と住居表示との違いは何か、マンション名が最後に入るのはなぜ、等である。

 そしたら、

       “それらについては、他の係の窓口に行って聞いて欲しい”

と言われ、役所ではよくある、いつもの盥まわしの姿勢か、と思った。でも、ここで簡単には引き下がるまいと、

       “自分は、時間は十分にあり、待っているので、これらについて、今調べて欲しい。 出来れば、住んでいる地域の地図と建物の番号はどうなっているのかも知りたい”

と、無理な依頼をした。

 

○かなりの時間が経った所で、担当者が、再度現れた。 予想外だったが、渋い顔ではない、落ち着いた態度で、以下の様な事を調べて、教えてくれたのである。

 先ず、マンション等の建物名は、関連する分野では、通常、「肩書き」と呼ぶようで、その付与基準は、以下の様になっている、という、面白い事を教えてくれた。 

 「住居表示では、建物が3階建以下で、12世帯以下の場合の集合住宅では、肩書きは必ず必要である。一方、これを超える場合(4階 建て・13世帯以上)の場合は、肩書きは、あってもなくても、任意である。」 

と言う事の様だ。大きな建物程、名前(肩書き)が付くと思ったのだが、どうも、逆なようである。

肩書きは、工事業者や、販売業者が付けるようで、自分の住んでいるマンションは、後者に該当する。

 

 担当者が、親切にも調べてくれた、当該地域の地図をプリントアウトしたものを貰ったが、その地図には、同じ5番の地域の中に、大きな当該マンションの他、やや大きな集合住宅型の建物が2棟、戸建住宅が数軒、建っている状況が、示されている。

 更なる説明では、住居表示での、△△丁目の後に続く番号は、「街区符号」と呼ばれ、一定の広さに区切られているエリアを表している。通常は、街区、とは言わずに、区画、ブロック等とも呼ぶだろうか。先の例では、△△丁目5番の5が、街区符号に当たるが、ここまでが、本籍として表示されることになる、という。

 その後、ネットで調べた結果でも、これらを確認した。従って、同じ街区符号内に在る建物に住んで、ここを本籍とする場合は、どの世帯も、同じ本籍地となる訳だ。

 なお、街区符号と、不動産や駐車場等で使われる地番との関係が、どうなっているのかは、未調査である。

 

○ネットで調べた、更に細かい話では、同一街区符号の土地内の建物について、住居表示では、道路に面して、10mごとに区切って更に、時計廻りに、土地に番号をつけ、建物の玄関の位置で、その番号を建物に付与すると言う。先の本籍の例では、削除された10が、この番号になり、これを「住居番号」といい、通常、号と呼ぶようだ。

同一街区内に建っている、大きい建物の場合は、この例では、街区符号5番の後に続く番号10が、建物自体を表わす住居番号になる。

 一方、小さい建物で、小世帯の集合住宅の場合は、建物の肩書きと、世帯を区別する情報も必要となる。又、戸建住宅でも、同一住居番号の土地に、複数戸ある場合は、更に細分する事となろう。 

 これまでも、色んな場で、マンション等の集合型の住宅の場合、本籍や現住所を、正式にはどのように表示するかは、結構、面倒臭い感じがあり、気になっていた事項だったのだ。今回の、転籍届が切っ掛けで、体験を通して、色々と、分ったことも多いようだ。

 

○昨今は、集合型住宅のマンション等もかなり多いのだが、転籍届の記入例には、集合住宅が、全く見当たらない。記入例では、戸建住宅を本籍とするために、関連する戸建世帯をここに集める例が示されていて、現住所が、

     ○○区1丁目17番1号

の場合、これを本籍とするには、

     ○○区1丁目17番

と、17番まででよく、1号は不要、と示されているだけなのである。

 本籍地や現住所が、集合住宅の場合の表示はどうなるのか、もう少し親切で分りやすくするために、記入事例に、集合住宅も加えて欲しい、と対応してくれた担当者に、改めてお願いした。

 

 今回の届出に当たって、正確に測った訳ではないが、小1時間もかかって、色々調べてくれた若い担当者の姿勢には感服した。極めて役所らしからぬ、見上げた動きで、本人は、他の仕事もあったろうに良くやってくれたものだ。

 最後にこちらから、熱心に調べてくれた事への感謝を述べたのだが、そしたら、

     “私もいい勉強になりました”

という当人の言葉があり、ただの受け答えとは思えず、素晴らしいと思った次第である。

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風呂場ギャラリー その後の子供たち

2012年11月20日 15時33分39秒 | 日記

2012年11月20日(火) 風呂場ギャラリー その後の子供たち

 

 

先日、当ブログの風呂場ギャラリーとして、

 風呂場ギャラリー 天上の子供たち (2012/11/9)

 

の記事を載せている。全体が、天上と天の下に分かれた構図になっていて、天上の唐辛子の赤と緑の実が、子供たちが遊んでいるように見える風景だ。

 

 ギャラリーに飾って暫くしたら、天上界にある唐辛子、朝天辣椒(チョウテンラージャオ)の枝の葉が、すっかり落ちてしまったが、実(み)はしっかり残っていたので、ワイフKは、整理して、子供たちの枝を、再登場させたのである。

 

  再登場 

 

 前回は、下の写真左の様に、唐辛子の枝には沢山の葉があり、実(み)は、赤と緑の、クリスマスの色だった。それが今回は、写真右の様に、葉が無く、面白い事に、実には、赤や緑の他に、オレンジ色が加わっているのである。

      

         前回の実                            今回の実 

 外で、普通に育てている時には、このオレンジ色の実は見たことはない。切り取られて、屋内で水だけで生かされたため、緑色だった実が、栄養や光が足りないので、赤になり切れず、オレンジ色になったのであろうか。

 

 一方、天の下は、今回は、各色の小菊達に変わって、サザンカ(山茶花)の出番になった。この花は、晩秋の我が家の庭の定番である。蕾の内は薄桃色だが、開花すると、ほぼ白色になる。蕾だったのが、風呂場に来てから、開花したのもある。

 

  天の下のサザンカ

 

  この花が咲く頃になると、童謡「たき火」の、落ち葉を燃やしている(焼き芋も焼いているかな?)風景が、自然に思い浮かんでくる。

 

         ♪さざんか さざんか さいたみち

         ♪たき火だ たき火だ おちばたき ーーー 

 

 名残の黄菊の枝が二本、中央で、頑張っている中で、実だけになった、カラフルな天上の子供たちと、落ち着いた柔らかなサザンカの取り合わせは、悪くはなさそうだ。

 

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国民健康・栄養調査 その2

2012年11月19日 13時57分29秒 | 日記

2012年11月19日 (月) 国民健康・栄養調査 その2 

 

今回の記事は、先日の

   国民健康・栄養調査 その1(2012/11/17)

の続編である。 

 

◎国民健康・栄養調査の最終日の11/6日には、身体状況調査があったのだが、その受付けの時に、記入済みの、生活習慣調査と、栄養調査の資料も提出した。

 身体状況調査は、身長、体重、腹囲、血圧を計測し、採血を行うだけの、簡単なものだった。

 

 身体状況調査が終わったところで、栄養調査に関し、管理栄養士による、最終的なチェックと確認があった。

先程提出した栄養調査表について、体位測定等の時間の間に、予め、内容をチェックされていたようで、提出した資料には、何ヵ所もメモ書き付箋が付いている。 

 改めて聞かれたことは、資料では、適量と記入している、バターや食用油や調味料に関することが殆どである。 大小の計量スプーンを示され、スプーンでどの位の量ですか、と聞かれた。最近は、出来るだけ、油分や、塩分を控え目にしている、と話し、大半は小さじ1/2~1位や、塩コショウ一振り、などと答えた。又、作り置きの食品や、市販の食品についても、幾つか、簡単な質問があった。

 

 栄養調査に関する確認も終わり、全て完了となった所で、今回の調査への協力に対する御礼を言われ、御土産の紙袋を頂いた。帰宅後、開けて見ると、ゴミ袋とキッチンクロス(布巾)が、数枚ずつ、入っていた。

血液検査結果などの個人に関する健康調査データについては、後日、郵送されるようだ。

 

 

◎このような調査が、終戦後間もなくから、毎年、継続的に行われているとは知らなかったが、現在は、厚労省と地域の保健所の調査業務の一つとして行われているようだ。 

改めて、現在の厚生労働省のロゴマークを見ると、男女が両手を広げながら、手と足でハートを形づくっており、今回の調査の狙いとも繋がるようだ。 

      

 係員の説明や貰ったチラシによれば、平成24年度調査のサンプル数は、全国で約2万世帯、5万人が対象と言う。住んでいる区内では、78世帯が対象と聞いた。 調査に当たって、対象となった世帯を個別に訪問し、都合を聞き、用紙や機材を配る等は、結構面倒なことだ。

 自分は当初、年毎に、担当区や、当番保健所が、順送りに回って来るのでは、と思ったのだが、そうではないようだ。

対象とする世帯は、ランダムに選ばれると言う。当該区は、世帯数や人口が他の区よりも多いので、調査対象として当たる確率も高いため、対象世帯数も多いようだ。 区内には、保健総合センター(保健所)が5か所程あるようだが、世帯が決まると、その担当保健所が受け持つこととなるようで、保健所の持ち回りになっているのではない、という。

 以前、他の地域で、町内会の役員をやっていた時に、国勢調査の調査員をやらされたことがある。担当世帯が、留守だったりして、調査表の配布や回収が思うように進まず、何度も足を運んだ記憶がある。今回の調査をやる側の皆さんは、保健所に勤務する身として、当然の事として、厚労省関連の仕事をやっていると言えばそれまでだが、根気と忍耐の要る仕事だ。

 

 現在の日本の総世帯数や総人口は、平成22年10月の国勢調査の結果によれば、大雑把に言って、5.19千万世帯、1.28億人程で、国勢調査のデータ等から、今回は、上述の様な数のサンプルを抽出した訳だが、これについては、統計の専門家に任せる事としよう。(政府統計の総合窓口 GL08020103

 

 今回の調査の集計・分析には、結構、時間を要すると思われるが、結果を、どのように処理し、何時頃、どのような場で公表されるのだろうか。そして、これが、今後の国民の健康づくりや生活の改善に、どのように役立てられていくのだろうか。

これらについて、これまでの調査データはどうだったのか、その内、機会があれば、調べて見たいと思っている。

 

 

◎今回の調査に参加・協力して思ったことだが、生活習慣調査や、身体状況調査は、調査する側もされる側も、比較的簡単で、データも確実性が高く、誤差も少ないと思われる。

が、これらの調査に比較した、もう一つの栄養調査の、大変さと誤差の心配である。

 調査される側から見ると、特定の1日に摂った全ての食物を計量し記録するのは大変だ。

自宅で過ごした場合はまだいいとしても、外食した場合は面倒で難しくなる。仕事で日中出ている人の昼食や、子供の学校給食の内容等を、把握するのは、どうするのだろう。

 記録される摂食データの精度には、人によって、状況によって、かなりのばらつきが出ることは、仕方が無いかもしれない。

又、調査する側から見ると、提出された資料の、バラツキの多い記録内容を、チェックし、精度を上げながら推定し、統計用の入力データを決定していく作業は、最終日の調味料等の分量に関する確認作業等から類推すると、容易ではない、と実感したところである。

 

 所で、渡されたハカリは、手持ちの、古い機械式のアナログ表示のハカリに比べて、計量台が低く安定していて、1g単位で重さが計れ、大きい字でデジタル表示されるので、大変使いやすい。

  タマネギ1/2の計量 98g 

 このハカリだが、説明書をよく見たら、結構、精密な物の様で、地球の重力に関する補 正機能(地域設定機能)が付いているのには、やや、驚いた。この補正機能は、北海道から沖縄までの日本全国を、大きく5つの地域に区分し、使用する地域の番号を選んで、初期設定するようになっている。住んでいる関東地域は、03なのでそれを設定した。

   地域による重力の差が、ハカリで計量した数値に、どの位の違いになって出てくるのか、機会があれば調べて見たいと思っている。でも、食べた食材の記録漏れ等の誤差に比べれば、重力による誤差は、ごくわずかなものと思われ、今回の調査に限れば、この補正機能は、ハカリ自体の正確さをPRするためのもの、なのであろう。 

 

 

 調査の最初の日、担当の人が来訪したが、細かく計測して記録する面倒臭さに驚いて、

    “こんな面倒な作業を、あなた達ご自身は、実際にやったことがあるんですか?”

と、意地悪な質問をぶつけて見た。そしたら、最初は、

   “私たちは、管理栄養士ですからーーー”

などと言葉を濁したが、とうとう、

   “やったことがありません”

と、正直に言われたのである! でも、この素直な言葉を聞いて、却って、この人たちは真面目で信頼できる、と思ったのだから不思議である。

 少なくとも一度、自分自身で、特定の一日の食物摂取の記録を行ってみて欲しいもので、そうすれば、精密なハカリは無くても、もっと簡便で、精度が上がる方法が見つかるようにも思える。

 一次データがいい加減では、それに、どのような統計処理を施しても、そこから得られる結果がいい加減になるのは、自明の理であろう。

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国民健康・栄養調査 その1

2012年11月17日 16時53分37秒 | 日記

2012年11月17日 (土) 国民健康・栄養調査 その1 

 

 

◎10月中旬に、一つの郵便物が届けられた。中身を見ると、住んでいる区内の保健所長名の、公式文書である。

      「国民健康・栄養調査世帯指定通知書」

と、指定して通知する、という、役所的で厳めしいものだが、文言は、

  “健康増進法に基づく平成24年国民健康・栄養調査、生活習慣調査の実施について、あなたの世帯に調査をお願いすることになりました。ご協力、よろしくお願いいたします。”

と、丁寧なトーンで、協力を依頼する形になっている。 

 

 年賀はがき などは、何時も、下2桁しか当たったことはないのだが、今回、幸か不幸か、珍しく調査対象世帯に選ばれたようである。

ひょっとすると面倒な作業もあるのでは、とも思ったが、国民の義務でもあると解し、いい体験にもなる、と協力する(させてもらう)こととなったもので、その体験談を、2回に分けて述べることとし、今回は、その1である。

 

◎調査は、11月上旬に行われるという、やや慌ただしいスケジュールで、早速、11/1の夕刻に、二人の係員が来宅し、説明を受け、調査用紙や、必要な器材を手渡された。

 調査の内容は

     ①生活習慣調査

     ②身体状況調査

     ③栄養摂取状況調査(以下 栄養調査)

の、3種である。

 

 ①は、日頃の生活習慣に関して、

    睡眠、たばこ、アルコール、歯科受診、糖尿病、健康づくり等のボランティア活動 

等についての、簡単な設問があり、それに答えるもので、記入は容易である。

 

 ②は、調査期間の最後の日の11/6夕方の決められた時間帯に、地域の近くの施設に赴いて、

    身長、体重,腹囲、血圧を計測し、採血する

と言うもので、時間の都合さえ付けば、特に問題はない。

 

 ③は、11・2(金)~11・6(火)内の、特定の1日に関して、その日に摂取した食事の全てを、世帯員毎に、詳細に記録する、と言うもので、これが、結構、大変のようである。

 

 ①に関しては、予め、それぞれが回答を記入しておけばいい。

 最終日の6日に行われる②については、当方は、現役を引退した高齢者夫婦二人の世帯なのだが、結構、旅行や会合等の予定もあり、やや急な話でもあったので、決められた日時には、揃って都合を付けるのが難しく、止むを得ず、一人だけの参加となった。

 又、③については、二人が在宅する日に、食事の記録を取り、この日に、歩いた総歩数も計測する事とした。 食事の状況を記録する日を何時にするか、予定等と睨み合わせ、二人が揃っている、5日の月曜日にした。3食とも自宅で摂ることから、記録もしやすいのである。

  

 担当者が来宅した時に、用紙類と共に、万歩計と、食材を計量する、ハカリを渡された。万歩計については、普段も使っているので、慣れている。 一方、ハカリについてだが、糖尿病の人等が、細かく食材の計量を行っている話はよく聞くのだが、自宅では、ハカリはあるものの、普段は、全く計量は行っていない。 

  

◎11月5日、いよいよ、計量記録の日であり、家族各人の食物摂取量を記録していくこととなる。 

○朝食のメニューは、いつもの、

   トースト、玉子野菜炒め、サイフォンコーヒー、デザート

である。

食パンや、野菜炒めの材料である、玉子、各野菜類の重量を計って記録。

  玉子の計量       

パンに付けるバターや、野菜炒めの食用油、調味料(塩胡椒など)は、計量せず、適量とした。

コーヒー豆は、重量を計ったが、水は適量とし、ブラックで、コーヒーカップ2杯飲んだと記録。

デザートは、果物の1/2、まんじゅう1個とした。

 記録するのに、やや苦労したのは、前夜からの残り物の味噌汁を飲んだことだが、量は汁椀1杯としたが、味噌汁の中の数種の具については、作る時に計量していなかったので、適量とした。

 

○昼食のメニューは、

   カツサンド、手作りヨーグルト、インスタントコーヒー

である。

 カツサンドは、市販のイングリッシュマフィン1個を、横半分に開いた切れ目に、市販のミニヒレカツと、自家製の野菜サラダを挟んだ。野菜サラダの、各種具材は計量せず、適量とした。マフィンに塗ったバターや、カツに掛けたケチャップ、タルタルソースも、細かく計量はせず、適量とした。

手作りヨーグルトも、細かく計量はせず、自家製のカスピ海ヨーグルトに、干したブドウなどを適量入れたものを、スープカップ一杯食べている。 

インスタントコーヒーは、某メーカーブランドの、粉末状のカフェラテで、これに牛乳を十分に加え、マグカップ1杯飲んだ。これも、細かく計量はせず、それぞれ、適量とした。

 

○夕食は

   ごはん、豚肉ソテー野菜炒め添え、インスタントスープ、きんぴらごぼう、デザート

である。

 

 ごはんは、以前に炊いたものを冷蔵庫に入れておいたもので、計量した。

豚肉ソテーの材料である、市販品の豚肉塩麹漬けは、計量し、油、調味料は加えずに、そのまま調理した。 その残り汁で、予め計量した野菜類も炒めた。

インスタントスープは、汁椀に、とろろ昆布、削り節を適量入れ、梅干し1個を加えて湯を注ぎ、飲んだ。

きんぴらゴボウは、以前に作り置きしたものだが、全体の重量を計測後、小鉢1/2杯分位を食べたが、中に入っている、ゴボウ、ニンジン、食べる小魚、調味料は、適量とした。

デザートは、黄鈴りんご、3/4個を、2人で食べた。

 

 これらの記録に当たって、計量が面倒になる物については、食べた量の一つの目安として、使用した食器の種類(大きさ)で、区分している。 即ち

   ・朝食での  コーヒー         ⇒ コーヒーカップ

   ・昼食での  手作りヨーグルト   ⇒ スープカップ

            インスタントコーヒー ⇒ マグカップ

   ・夕食での  インスタントスープ  ⇒ 汁椀

で、これらから、凡その摂取量が推定できるだろうと期待したものだ。

 

 記入用紙には、朝・昼・夜3食用の他に、間食用もあったが、この日は間食はしなかった。

 

 このようにして、何回か、書き方を工夫しながら書き直し、食物摂取状況調査表が、漸く出来上がった。その表の一部(朝食)を、下に示す。

    

         朝食                            拡大

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