T2023年12月20日(水) 新語・流行語大賞 2023
〇恒例の、2023年のユーキャン新語・流行語大賞のイベントが行われた。
これは、「現代用語の基礎知識」を発行している、自由国民社が行っているもので、11月初旬に、選考委員会*により、世相を表す、以下の30語が、ノミネートされている。
*今年の選考委員は、以下の各氏
金田一秀穂、辛酸なめ子、パトリック・ハーラン、室井 滋、やくみつる、大塚陽子
この中から、一般の投票により、以下のベストテンが選ばれ、年間大賞と、選考委員特別賞が選ばれ、先日の12月1日に発表された。

表彰風景
○今年ノミネートされた30語だが、筆者には分からない言葉もあったので、下記の、NHKのサイトの解説を参照しながら、概観してみたい。太字は、受賞語。
(新語・流行語大賞2023 ノミネートされた言葉 いくつ知っていますか? _ NHK _ ニュース深掘り.html)
・I‘m wearing pants!
お笑い系人の「とにかく明るい安村」氏が、イギリスのTV番組で入浴シーンに写った時の英語のセリフという。
英語のままで選ばれたのは、極めて珍しい。
局部をうまく見えないようにして、“ご安心を! パンツは、穿いてます。”
・憧れるのは止めましょう
WBCでのアメリカとの決勝戦で、侍ジャパンの選手達を前に、大谷翔平選手が、“世界一を目指すなら、アメリカに憧 れるのはやめましょう”と檄を飛ばした。
日本は、見事アメリカを破り、世界一となった。
・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
正面をむいたまま、顔だけを左右に動かすユニークな動作。
・新しい戦前
ブラタモリでよく見ている、タモリ氏の言葉のようだが、言わんとする意味がよく分からない。
・アレ(A、R、E、)
日本一に輝いた、阪神岡田彰布監督の言葉。選手達が優勝を意識しないようにとの配慮から、リーグ優勝を、間接的に、「アレ」と言い、優勝を果たした。
同じ伝で、アレのアレを狙い、日本シリーズにも勝利している。
この「アレ」という言葉は、「ソレ」、「コレ」などと同じ代名詞と思っていたが、そうでは無く、以下のような意味があるようだ。
A:Aim 目標
R:Respect 敬意
E:Enpower 力をつける
この言葉を考えたのは、岡田監督の陽子夫人ということだ!。
・頂き女子
金銭目的に、年上の男子を募集(パパ活)する女子のことを言うようだ。
・X(エックス)
SNSの1つであるTwitterが、サービス名を、Xに変更。
・エッフェル姉さん
エッフェル塔のようなポーズで写真を撮った国会議員がいたようだ。
・NGリスト/ジャニーズ問題
性加害が発覚したジャニーズ問題だが、記者会見で、指名しない記者名を記したリストがあったという。
・オーバーツーリズム
許容量以上に観光客が押し寄せ、騒音や渋滞などで、地元が迷惑している。
最近は、睡眠薬などのオーバードーズが問題になっている。
・推しの子/アイドル
全く知らない言葉。人気漫画が関係しているようだ。
・OSO18/アーバンベア
北海道で恐れられた、雄のヒグマの番号。全国各地で、市街地に熊が出没した。
・蛙化現象
好きな人の些細な行動を目撃して、気持が冷めてしまう現象のことで、心理学の言葉という。元々は、グリム童話の、「かえるの王さま」からきているという。
・5類
新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化して、この5月に、感染症法上の位置づけが、特別な2類相当から、一般的な5類に変更された。
筆者の10月の無料ワクチン接種も、最後になるだろうか。
・10円パン
全く知らない言葉。形が、韓国の10ウオン硬貨そっくりのパンが人気だったようだ。
・スエコザサ
NHKの朝ドラ「らんまん」最終週のテーマが「スエコザサ」。これは、ドラマの主人公
である、牧野富太郎が、妻寿恵子に因んで付与した植物名。
筆者は、朝ドラのテーマが変わるたびに、テーマの植物の写真を、全26週分について、ノートに貼り付けたことだ。
・性加害
ジャニーズ事務所の、長年に亘る性加害問題。被害者からの訴えと、補償問題が大きな話題となった。女性自衛官の勇気ある告白もあった。
・生成AI
テキストや画像などを学習して、オリジナルデータを生成するAI(人口知能)。
偽のフェイク情報と、本物のリアル情報の見分けがつかない時代になっている。
・地球沸騰化
国連のグテーレス事務局長が、世界の平均気温が、過去最高を更新する見通しになった状況を、「地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が到来」と警告。
先だって終了したCOP28では、化石燃料からの脱却が大きな話題となった。
・チャットGPT
OpenAI社が公開した生成AI名。人間が作り出したAIが一人歩きする事態を如何に防ぐかが課題である。
・電動キックボード
7月から運転免許なしで乗れるようになった電動モーターつき自転車。安全性は?
・2024問題/ライドシェア
労働時間の制限から、運転手不足が懸念される2024年問題。相乗り(ライドシェア)も認められるかも。
・ひき肉です/ちょんまげ小僧
全く知らない言葉。ユーツバーグループの言葉のようだ。
・藤井八巻
将棋の藤井聡太氏が、最年少記録を更新しながら、あれよあれよという間に、前人未到の八冠に。
・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
WBCで、侍ジャパンのメンバーとして活躍した、ラーズ・ヌートバー選手の
胡椒挽(ペッパーミル)を回す動作が、流行った。
・別班/VIVANT(ヴィヴァン)
全く知らない言葉。TBS系ドラマが話題になったようだ。
・観る将
ネットやテレビで、将棋の対局を楽しむ人たちのこと。藤井八冠の登場で増加。
・闇バイト
特殊詐欺事件などで、短期の高額なバイトとして、気軽に応募する若者が多かったようだ。
・4年ぶり/声出し応援
コロナ禍により制限されていた、声出し応援が4年ぶりに解禁となり、スポーツやイベントが賑やかになった。
・Y2K
Year2000の略で、2000年代のファッションが再流行したようだ。
以下に、選考委員会のコメントを引用する。
(参照:新語・流行語大賞2023 ノミネートされた言葉 いくつ知っていますか? _ NHK _ ニュース深掘り.html)
