2024年8月26(月) アメリカ大統領選挙のいま
11月の、アメリカ大統領選挙が近づいてきた。アメリカでは、2大政党制による選挙が定着している。
今回の大統領選挙と同時に、上院議員の半数と、下院議員の全数が改選される。
今回は、大統領選挙のいまと題して、現在の状況を取りまとめた。
○大まかなスケジュール
大統領選挙の大まかなスケジュールは以下。
(参照:2024年アメリカ合衆国大統領選挙 - Wikipedia.html)
・党員集会 7~8月
・TV討論会 9月~10月(9/10 CNNの2回目の候補者討論会)
・投票日 2024年11月5日 (一般投票)
2024年12月16日 (選挙人投票)
・当選者決定 2025年1月6日
・就任式 2025年1月20日
○与党 民主党の状況
◇現職バイデン大統領の突然の不出馬表明(7/21)
・現職のバイデン大統領の高齢化(現在82歳)が問題となり、TV討論会で、名前を
間違える等のハプニング! 退陣要求の声が上がり、身を引く形となった。
・女性のハリス副大統領が大統領候補に
・男性のワルツ・ミネソタ州知事が副大統領候補者に
・ハリス候補の経歴
(参照:カマラ・ハリス - Wikipedia.html)
生れたのは、カリフォルニア州オークランド
父:ジャマイカ人移民 スタンフォード大教授
母:タミル系インド人
学歴
ハワード大
カリフォルニア大ロースクール
政治家歴(副大統領以前の)
カリフォルニア州司法長官
カリフォルニア州選出上院議員
・ウオルズ候補の経歴
日本語ではワルツ氏
現職はミネソタ州知事 軍人の経験あり
◇民主党全国大会 8/19―8/22 イリノイ州シカゴで開催
DNC:Democratic Natioal Convention
・正副大統領候補を正式に承認(下図)
大統領候補 ハリス氏
副大統領候補 ウオルズ氏
・多彩な支援者の登場
元オバマ大統領夫妻
元ケネディ長官
元元クリントン大統領
○野党 共和党の状況
◇前職のトランプ大統領の衰えない人気
議事堂乱入事件の裁判が継続中
7月の演説中の銃撃事件
◇共和党全国大会
RNC:Repabricans Natioal Convention
7/15~7/18 ウイスコンシン州ミルウオーキーで開催
正副大統領候補を決定(下図)
大統領候補 トランプ氏(前大統領 実業家)
副大統領候補 J.D.ヴァンス氏(オハイオ州選出の上院議員)
今年7月13日の、演説中の狙撃事件を示す右耳
◇ロバートケネディ氏の動き
ケネディ家一族に入る、ロバートケネディ氏も、無所属での立候補を検討して来たが、最近、トランプ支持になったようだ。
(参照:【米大統領選2024】ケネディー氏撤退しトランプ候補支持 民主党はハリス氏で盛り上がるも接戦続く Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン).html)
氏によって、どれだけ票を集められるかが注目される。
◇起業家・実業家として著名なイーロンマスク氏がトランプ支持に変わったという記事もある。
(参照:イーロン・マスク「トランプ全面支持」する事情 「テック大手の異端」と化す強烈な政治色 _ トランプがくる! _ 東洋経済オンライン.html)
○支持率の状況
(参照:ハリス氏が支持率リード拡大、トランプ氏に5ポイント差=調査 _ ロイター.html)
メディアの調査
ロイター社の8月7日の発表では
民主党 カマラ・ハリス候補 42%
共和党 ドナルド・トランプ候補 37%
ロバートケネディ候補 4%
で、ハリス候補が、5ポイントリードしているという。
これは、8/2~8/7の間、2045人に対して行った調査という。
同社の、7/22~7/23の調査では、
ハリス候補 37%
トランプ候補 34%
で、3ポイントのリードだったという。
これらの数字は、ほんの一部の状況であり、実際の投票行動に結びつけるのは、早計だ。
下図は、NHKの集計だが、バイデン大統領が不出馬表明後は、ハリス候補がトランプ候補を追い越している。
・正副候補の下記のような組み合わせが、得票にどのように関係するかも、注目される。
民主党:女性と男性、アジア系と白人の組み合わせ
幅広い層からの支持を集められる構図と言える
共和党:男性と男性、白人と白人の組み合わせ
性別や人種に関係しない、実務本意の構図と言える