つれづれの記

日々の生活での印象

ロンドンオリンピック おしまい

2012年08月27日 17時01分15秒 | 日記

2012年8月27日(月)  ロンドンオリンピック  おしまい

 

 

ロンドンオリンピックも終わり、近々、ロンドンパラリンピックが始まる。ロンドンオリンピックについては、本ブログの記事で、

    ロンドンオリンピック 真最中    (2012/8/4)

    ロンドンオリンピック なでしこ 1 (2012/8/11)

    ロンドンオリンピック レスリング  (2012/8/15)

    ロンドンオリンピック レスリング2 (2012/8/17)

    ロンドンオリンピック なでしこ2  (2012/8/20)

と取り上げたが、幾つか書き残したトピックスもあるので、思いつくままに記してみたい。

 

A:競技種目とメダル数

 オリンピックでの競技種別と、各競技の中での種目数について調べて見た。ロンドンオリンピックでは、

   陸上、水泳、サッカー、テニス、ボート、ホッケー、ボクシング、バレーボール

   体操、バスケットボール、レスリング、セーリング、ウエイトリフティング

   ハンドボール、自転車、卓球、馬術、フェンシング、柔道、バドミントン、射撃

   近代五種、カヌー、アーチェリー、トライアスロン、テコンドー

の、26競技になっている。

 各競技には、色んな種目があるが、種目数は、全体で、302種目で、各種目に、金銀銅メダルがある。金メダルの数は、種目数と同じ302個であるが、銀・銅メダルの数は、銀メダルが2人だったため銅メダルが無かった種目や、レスリングや柔道の様に、敗者復活の競技ルールで、当初から、銅メダルが2人という種目もあり、少し異なるようだ。

 

 日本人には殆ど関心が無い種目や、選手も出ていない種目でも、国によっては、メダルが取れる可能性の高い選手が出場している種目は、その国の関心が高いのは当然で、どの種目にも、世界一という金メダルがある、と言うことを、改めて認識させられた次第だ。

種目に対する関心や人気の高さと、自国の選手が、その種目でメダルを取れる可能性との間には、大きな相関関係があると言えよう。

 前回の北京大会と比較して、競技では、今回は、野球・ソフトボールが落ちている。次回のリオオリンピックでは、今回に、7人制ラグビー(通常は15人制)と、ゴルフが加わるようだ。ブラジルらしい、例えば、リオのカーニバルを思わせる様なダンス種目等は、無いようだ。

 

 各国のメダル獲得数を、改めて見て見ると、主要国間での順位争いがある訳だが、獲得した金メダル数で無く、総メダル数が、その国の総合力を表していると勝手に考え、獲得メダル総数の順位を見ると 

     1アメリカ104、2中国88、3イギリス85、4ロシア82

で、獲得メダル数には、国力や人口などが、反映されているのは、当然とも言えよう。でも、このような尺度で見ると、人口が世界2位と言われ、新興国として最近は成長が著しいインドが、メダル総数が6個で、順番も34位と言うのは、どう言うことだろうか。

開催国イギリスは、3位と大いに頑張った訳だ。同じ伝で、5位以下、20位までを示すと、以下の様になっている。

     5ドイツ44   6日本38 7豪州35 8フランス34 9韓国28

      9イタリア28  11オランダ20  11ウクライナ20  13カナダ18  14スペイン17  14ブラジル17  14ハンガリー17

    17キューバ14  18カザフスタン13  18ニュージランド13   20イラン12    20ジャマイカ12   20ベラルーシ12

次回開催国で、これも発展著しいブラジルが、今回は17個で、順番も14位だったが、果たして4年後にはどれ位になるだろうか。

 

 参加204カ国・地域の中で、1個でもメダルを取れたのは、85で、参加数の半分以下である。しかも、メダル数が1個だけと言う国が、下記の様に、18カ国もある。

     金メダル 1個   5カ国

     銀     1    6カ国

     銅     1     7カ国

 オリンピックは、参加することに意義があるとは言うものの、もう少し、広く遍くメダルが貰えるようには出来ないものだろうか。たとえば、今回卓球で1種目1国2人までとしたために、中国選手が、金銀銅メダルを独占することが無くなったようだ。

柔道では、1種目1国1人で、このために、出場権獲得のために日本国内では熾烈な競争が行われる。 全種目で、このようなルールにしたらどうなるだろうか。

 

B:マラソン

 今オリンピックの話題の一つは、マラソンコースであろう。コースは、下図のように、ロンドンの市内の観光を兼ねて、同じコースを3回も回ると言う、ユニークな設定であった。

 

 

 

途中、可なり狭い道があったり、整備されていない石畳の道などもあったが、事前に予想された程のハプニングは起こらず、アフリカ勢のスピード中心の、まともな展開となった。

 先行して行われた、女子マラソンの当日は、生憎の雨天であったが、心配された、滑って転ぶ等のハプニングは無かった。

最終日に行われた、男子マラソンでは、アフリカ勢が主体のスピード勝負となったが、日本の中本選手が、粘って、最後には6位入賞を果たしたのは立派である。ユニークな練習法で注目された藤原選手は、結果を残せなかったようだ。

 マラソンと言えば、一頃は日本のお家芸で、比較的最近でも、特に、女子マラソンでは、多くのメダリストも出ている。身長差や体力差ではなく、持久力の勝負だけに、日本のマラソンの今後の復活が期待されるところだ。

 

 マラソンコースについては、前回の北京大会では、天安門広場から、市内の有名な施設前等を通って、北の国家体育場までのコースだったようで、繰り返しは無い。

嘗ての東京オリンピックの時は、代々木競技場から甲州街道に出て、調布で折り返し、再び同じ道を戻るというコース設定だったようだ。

将来、再び東京でオリンピックが開催されることになれば、東京マラソンの様に、都内の目抜き通りがコースになって、目近で見物出来るようになるだろうか。

 

 古代ギリシャで、マラトンの戦の時、ある兵士が、戦場となったマラトンの岡からアテネまで走って、戦勝を伝えたと言われる。 その時に走った距離は、凡そ、40km程度だったようだ。この故事に因んで、後に、マラソン競技が始まったようだが、競技で走る距離は、大会ごとに違っていたようだ。

 マラソン距離の長さが、現在の42.195kmになったのは、第4回のロンドンオリンピックの時に、ウインザー城の中にあるスタート位置が、直前に変更になったために、終了後に計測した結果、細かな現在の距離になったという。でも、この距離で競技が行われるようになったのは、第8回大会からのようだ。

 

C:テニスとウインブルドン  

 先月の7月に行われた、テニス全英オープンについては、当ブログで

     ウインブルドン大会 (2012/7/10)

として触れたところで、詳細は省略するが、この全英オープンで、日本の錦織選手が大いに活躍した。

 ひき続く、このオリンピックでの錦織選手の活躍も、一つの楽しみであった。3回戦である順々決勝まで進み、アルゼンチンのデル・ポトロ選手と対戦したが、惜しくも敗退した。

 第1セットは、結局、4-6で落としてしまった。第2セットは、劣勢な中、盛り返し、6-6の、「タイブレーク」になったのである。 やや難解だが、一度は見たいと思っていた、タイブレークが始まったのである。

タイブレークでは、交互に1本づつサーブを代わりながら進められ、カウントは、0-2から、1-4と劣勢が続いたが、相手のミスもあって、4-4まで追いついた。所が、その後、2ポイントを立て続けに失い、4-6となり、このセットのマッチポイント。

タイブレークでは、6ポイントになるとマッチポイントで、もう後がなくなり、先に相手に7ポイント目を取られたら、そのセットは負けになるのだ。

若し、ここで、錦織が粘って、5-6、6-6まで盛り返したなら、ここからは、2ポイントの差がつくまで決着しないルールであることから、6-7、7-7、8-7、8-8、などと、延々と、熱戦が続く事を期待したのだ。しかし、結果は、4-6のマッチポイント後、あっさりと、4-7となって敗退してしまった。

 でも、この試合を見てからは、タイブレークになっても、煙たがることなく、よく理解できるようになったのは、収穫ではある。

ここで勝ち上がったデル・ポトロ選手は、結局、全体の3位の銅メダリストになった強敵であった。

 

 テニスのもう一つの話題は、イギリスのマレー選手の、オリンピックでの優勝の快挙である。先の全英オープンの決勝では、スイスのフェデラー選手に、第1セットは勝ったものの、第2セット以降逆転され、セットカウント1-3で敗れて、準優勝に終わっている。

オリンピックでは、この同じウインブルドンのコートで、同じカードの優勝決定戦となったのだが、今度は、マレーが、フェデラーを、セットカウント3-0のストレートで破って、最高の舞台で、リベンジを果たした。イギリスが勝ったのは76年振りと言い、イギリス国民の、長年の留飲が下がる思いや嬉しさは、いかばかりだったろうか。この決勝戦の様子を、テレビで見る機会が無かったのは、悔やまれる。

 76年もの間我慢しながらも、ウインブルドンでの大会を支えて来た、イギリスの忍耐強さに敬意を表したい。それに比べれば、日本のお家芸の柔道は、オリンピックでメダルが余り取れなくなって、まだ10年程だし、国技と言われる大相撲も、日本人横綱がいなくなり、日本人出身の優勝者が出なくなって、まだ10年にもなっていない。ウインブルドン現象などと大騒ぎするのは、まだまだ早いのだ。

 

D:関連する話題

○開会前に、ロンドン市内のテムズ川に、イギリス軍の軍艦が停留して、睨みを利かしている映像も見たが、あくまでも表向きだが、幸いにも、治安に絡むような事件は、何事も起きなかったようだ。

英国内部では、北アイルランド紛争等も抱え、心配の火種が多い世界情勢の中で、ロンドンオリンピックが、無事終えられたことは喜ばしい限りである。

 オリンピック期間中は、闘いや争いは一旦中断する、という美談も聞くのだが、オリンピックは平和の祭典と言われるが、

     平和でないと開催参加出来ない祭典

     平和をすこしでも実現するための祭典

       平和の尊さを思い起こさせる祭典

       平和のなかで堂々と金儲けができる祭典

だろうか。

 

○このオリンピックに関する冒頭の記事で触れたように、大いに気になった聖火台だが、大会期間中、燃え続けた聖火が、閉会式の最後に消える時が来た。火が付いたままに、中央から周辺に広がって、そして、順に火が消えて行った。

開会式の時から、あの花びらのような形は、何だろうかと思っていたのだが、閉会式のレポーターによれば、タンポポの花をイメージしていると言う。  

なる程、参加国数204からなる沢山の花びらが集まって一つの聖火になり、そして、平和の使者として、それぞれの国に綿毛の様に飛んでいくイメージなのだろうか。

  ネット画像より 

 タンポポの花言葉は、真実の愛、幸福を知らせる花、などなどだが、自由に遠くまで飛んでいく姿から、ハードルを越える、というのもあるという。

○イギリスでは、公認のギャンブル屋(Bookmaker)があちこちにあり、何でもギャンブルの対象になると言われる。公営ギャンブルは、経済的に余裕のある、紳士淑女の遊びのようで、日本の競馬の様な、博打(ばくち)とは違うようだ。還元率も高く、最終結果ではなく、購入時点で配当があるとも言うがーー。

勿論、このオリンピックで、金メダルを取るのはどの選手かも、対象になったようだ。

 開会前のTV報道によれば、詳細は忘れたが、陸上短距離の、ジャマイカのウサイン・ボルト選手の人気もさることながら、体操の内村航平選手の方が、倍率が低かった(確実視された)と言う。勿論、体操個人総合で、予想通りとなった訳だ。

一方、柔道女子48kgの福見友子選手も可なりの人気があったようだが、結果は、3位決定戦でも敗退してしまった。 

 予想の当たり外れと、購入者の損得や、ギャンブル屋としての損得はどうなるのだろうか。ギャンブル屋としては、券が売れることがポイントだから、当たり外れは関係ないかな?

 

E:驚き・美しさと面白さと

 スポーツ競技は、選手にとっては、名誉を掛けた闘いであり、天賦の才もさることながら、日頃の精進の結果が示される場だろう。完成された技には、人間技とは思えない驚きや、美しさがある。 以下に幾つか例示したい。

    ・ウサイン・ボルト選手のスピード  人間はここまで楽しみながら速くなれる!

    ・打球のスピード 卓球のラリーの反応の速さ

                バドミントンの打球の速度と、レシーブのゆっくりさ加減

    ・体操の回転技と着地  床運動・跳馬の着地直前の回転技とピタリ着地 

 

  一方、各競技種目では、勝ち、負けが大きな比重をしめるが、やはり、ゲーム性のある、チームでやる種目には、面白さがある。簡単には決着しない為、はらはらドキドキがあるのだ。

  最たるものが、サッカーだ。 関係する人数も多く、広い場所を使い、競技時間も長いだけ、楽しさ、面白さも、倍増すると言えよう。自分にとっては、ワールドカップ以降フォローして来た、なでしこジャパンの銀メダルの活躍は、最高の楽しみであった。本記事の冒頭にもあるように、本ブログでも何度か取り上げている。 又、男子サッカーチームが、メダルに届かなかったのは残念だったが、今後に期待したい。

 

 次に挙げられるのが、バレーボールだろうか。往時の全盛時代を思い出させる、女子チームの、28年振りの銅メダルは、極めて、意義深いものがある。 一頃は、全く歯が立たなかった欧米等の強豪とも互角に渡り合い、宿敵韓国を押さえて銅メダルが獲れたことは、大きな自信になったことだろう。身長の差を、チームワークで如何に克服するかは、日本人にとっては、永遠のテーマだろうか。

  ネット画像より 

体力勝負となる、レスリング、柔道、ボクシングなどで、体重毎に種目が分れているように、バレーボールでも、平均身長によって、クラス分けする、訳には行かないかな?

 

 チームで行う競技として、他には、ハンドボール、バスケットボール、水球、ホッケー等があるが、日本が出ていない種目等のため、関心は湧かなかった。

又、卓球ダブルス、バトミントンダブルス、アーチェリー団体、体操団体、水泳リレー 等は、メダルが期待できたこともあり楽しめたが、総合力の楽しさ、補い合う面白さ、と言えるだろうか。

 

 

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中間貯蔵施設

2012年08月22日 23時45分26秒 | 日記

2012年8月22日(水)  中間貯蔵施設

 

 早いもので、フィンランドでの放射性廃棄物の永久保存施設「オンカロ」の建設について触れた、本ブログの記事

       オンカロ建設の驚き (2012/7/15)

から、1か月以上が過ぎてしまった。

 

 あの中で、遅々として進まない、日本における貯蔵施設の状況について触れたのだが、先日の19日、政府は、福島県内の建設候補地の具体案を、地元に提示したようだ。

示された候補地は12か所で、大小様々だが、以下の様な収容区分となっている。

  双葉町の施設 2か所  第一原発の北西地域の廃棄物を収容

  楢葉町の施設 1か所  第一原発の南地域の廃棄物を収容

  大熊町の施設 9か所  残る福島県内の地域の廃棄物を収容

   環境省公開資料より

 具体的にはこれから詰めるようだが、12か所すべてに建設される可能性もあると言う。

敷地は、1か所に作る場合は、3~5km必要とある。12か所すべてに分散して作るなら、分割損もあるので、全体では、結構広い地域が必要となろう。

 

 この福島県の中間貯蔵施設の建設予定(ロードマップ)では、

     2013年(平成25)3月  建設地選定

     2015年(平成27)1月  搬入開始

     2045年(平成57)迄   貯蔵物を県外につくる予定の最終処分場に移す

                       (30年以内という時限が付いている)

となっているが、紆余曲折が予想される。

 一方、国の永久貯蔵施設については

     2028年(平成40年)   場所決定

     2038年(平成50年)   操業開始 

となっている。    

 

 最近の避難区域の解除に伴って、地域の除染が急務となっている訳だが、除染によって出て来る廃棄物を、仮置き場に収容しても直ぐに一杯になるため、この中間貯蔵施設の建設は必須であり、急がれるのだ。

 中間貯蔵施設は、放射性物質を含む廃棄物を、一時的に保管貯蔵する施設だが、地下にコンクリートで仕切ったスペースを作り、そこへ廃棄物を容器に入れて密封すると言う。 フィンランドのオンカロなどと、どのように違うのだろうか。地下の深さや、容器の並べ方等、具体的なイメージがよく分からない。下図は環境省の資料によるが、地表面は、広大な公園の様なイメージだ。

 

                   左 貯蔵前                      右 貯蔵後

 地元としては、この施設の建設への不安もある一方で、帰還と町の復興の為には避けて通れないテーマという、ジレンマがある。他所に作ってくれ、と言っても無理な話で、ここは、腹をくくって、地元に建設するしか方法は無いと思われる。

 中間貯蔵施設を建設する場合の最大の問題点は、建設地域での放射能に対する安全性だが、最大限の知恵を絞る必要がある。地元としては、条件闘争とならざるを得ないだろう。

施設周辺の、地表での無害性の確保は言うまでも無い。それでも、漠然とした不安(風評)から、当該地域が敬遠される可能性もあるだろうか。

年月が経過する中で、地中で地下水などに漏れ出す可能性、地震等によって地下で破壊される可能性、もあろう。

建設に当たっては、地質調査や、過去の地震の記録、活断層の有無なども重要となる。

 

 廃棄物の量は、福島県内の分だけで、最大で2800万mもあり、東京ドーム23杯分と言う、膨大な量である。将来的には、廃棄物の量を減らす、減量化、減容化の技術開発が進められ、最終的な保管量は大幅に少なくなると思われるが、はっきりした見通しは見えていない。原発事故体験国として、積極的に取り組むべき重要研究課題の一つだろう。

 

 関東各県で処分に困っている、同様の放射性ゴミを貯蔵する施設については別に作る必要があるが、福島県の事例が、いい見本となろう。

 

 

 

 

 

 

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ロンドンオリンピック なでしこ 2

2012年08月20日 16時04分30秒 | 日記

2012年8月20日(月) ロンドンオリンピック なでしこ2

 

 

 ロンドンオリンピックでの女子サッカー なでしこジャパン の活躍について触れた、当ブログの記事 

          ロンドンオリンピック なでしこ1 (2012/8/11) 

は、準決勝戦までだったのだが、漸く、決勝戦について記事にする事となった。

 あれから、大分時間が経過し、記憶も曖昧になってきているので、ネットの記録情報なども参考にしながら、要点だけだが、あの時の興奮を、思い返したい。

 8月9日のアメリカとの決勝戦は、ライブ放送は、日本時間の10日午前3時過ぎになったので、一旦寝て、目覚まし時計で早起きして観戦した。

 

 日本は、勿論、ベストメンバーで臨んだが、序盤から、アメリカの猛攻で、前半間もなく、左から攻めたアメリカが、ゴールライン際からセンタリングしたボールを、後方から飛び出してきたロイドが見事なヘッディングシュートを決めた。一瞬、ゴール前にいたワンバクが、右足で決めた様に見えたのだが、あっという間のアメリカの先制で、日本は出鼻を挫かれてしまった。

 暫くして、日本の大儀見、澤、川澄の連係プレーで、惜しいチャンスはあったが、ものにできず、そのすぐ後にも、大儀見のシュートが、バーをたたくという、不運。

又、前半26分、日本の宮間のFKを、壁になった米国選手がハンドしたように見えたが、認められなかった。

 前半28分は、アメリカのクロスからのシュートを、ゴール前でDFの石清水がヘッディングでクリアするも、ゴールポストに当たってしまい、危うくオウンゴールになりそうな場面もあった。

その後、大野との連携で宮間がシュートするも、またもや、惜しくも、バーをたたく。

 終盤近く、GK福元の味方へのパスが、不用意にも、攻めていたワンバックに渡ってしまい、それを受けた相手のシュートで、危うく得点になりそうな場面もあった。

 日本は、決定的なチャンスの場面を生かせず、前半は、0-1で折り返した。

 

 後半9分、日本ゴール前の、米国の鮮やかな連係プレーで、右からのシュートがネットをゆらし、瞬く間に米国に2点目を許してしまった。

後半18分、宮間、大野、澤の連携でシュートしたが、相手に阻まれたが、澤がスライディングしながらボールを拾い、それを大儀見が左足で綺麗に押し込んで、日本待望の得点で、漸く、1-2となった。

 後半77分に、鮫島と交代した若手岩淵に、決定的なチャンスが訪れた。岩淵が、相手のパスを素早くカットして奪い、ドリブルで走り、GKと1-1の状態になり、右狙いのシュートを放つが、GKに惜しくもセーブされて得点できなかった。あの場面、右から大野?が詰めていたように思うが、パスして、折り返しでシュートすることは出来なかっただろうか。

 日本は、諦めずに粘ったものの、ワールドカップの時の様に、最後に追いつくことは出来ず、1-2で敗れてしまい、銀メダルに終わったのである。

 

 ワールドカップの時は、先行されては何とか追いつき、PK戦で、勝てたのだが、実力以上に、幸運もあっただろう。が、今回の、最初から金メダル獲得を公言しての銀メダルは立派だ。  下記写真は、ネット画像より借用。

          

   大和なでしこ 勢揃い            なでしこ

ワールドカップでは、何と言っても澤の活躍が光るのだが、今回は、着実に世代交代が進んでいる印象で、FWの大儀見(旧姓 永里)の成長には目を見張るものがあり、大野、宮間等の、力負けしない活躍も心強い。

 ワールドカップの時は、選手たちの名前は、余り知らなかったのだが、その後の活躍もあって、今回は、全員、顔と名前が一致するようになったのは、自分としても、漸くファンになった、と言えるだろうか。

又、今大会は、出場が危ぶまれた澤だが、肝心なところでいい動きをして、日本を支えている。 オリンピックの金メダルが、澤選手の花道にと、期待はしていたのだがーー。

更に、北京大会後に、チームをここまで育て上げて来た、佐々木監督はじめ、スタッフの皆さんにも、敬意を表したい。

 

 試合前の会見で、アメリカのスンダーゲ監督は、ワールドカップの金メダルはチョコレート製のメダルだ、とひやかし、オリンピックこそ本当の金メダルだと、言ったが、その通りになり、向こうとしては、オリンピック2連勝で、さぞや、良い気分であろう。

 今回も、アメリカの底力を見せつけられた思いはあるものの、体格・体力の差はあまり感じられなかった。それだけ、なでしこのパスワークや連携プレーが素晴らしいということであり、当たり負けしない逞しさが備わった、と言うことだろう。

日本のチーム力は、確実に上がっている。銅メダルが取れなかった北京オリンピックから比べれば、今回は、上々出来なのだ。

次のワールドカップや次のオリンピックこそ、日本が、アメリカ等の強敵と、堂々と金メダルを争える位置に着いた、と言えようか。

 次回の、

        FIFA女子ワールドカップ 2015 カナダ

を経て、

        オリンピック 2016 ブラジル

に、繋がって行く訳だ。

 昨日から日本で始まった、若手のU-20の大会で、ヤングなでしこが、対メキシコ戦で、4-1で勝利するなど、次へ向けての準備が、すでに始まっている。より逞しい、大和なでしこをめざして、大いに成長して欲しいと願っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロンドンオリンピック レスリング2

2012年08月17日 16時11分20秒 | 日記

2012年8月17日(金)  ロンドンオリンピック レスリング2

 

 

ロンドンオリンピックの余韻は未だに続いている。 これまで、当ブログに

     ロンドンオリンピック 真最中    (2012/8/4)

     ロンドンオリンピック なでしこ 1 (2012/8/11)

     ロンドンオリンピック レスリング  (2012/8/15)

を投稿したが、今回は、レスリングの続編として、前回は、女子について記したので、男子が活躍した、主な試合を取り上げた。

尚、これらの試合は、自分でも観たのだが、試合経過については、記録するのが難しく、Yahooスポーツサイトのテキスト速報が、大いに役立っている。

また、今回のオリンピックでのレスリングの種目と、日本選手の全体の エントリー状況を、参考として末尾に載せてある。

 

○男子レスリング  フリースタイル55kg級 湯元信一選手

 2009アジア選手権、2011年全日本選手権で優勝。オリンピックは初出場。北京大会で銅メダルだった、双子の兄健一は、1日遅れで、今回も出場する。

当然ながら、二人は良く似て居て、区別するのが難しい。(以下の写真は、JWF公式HP等から)

     

兄健一                    弟信一                   兄健一    弟信一

 

今回の試合経過

2回戦 KOR ピリオド2-1(0-1、4-2、1-0)

     1ピリオドは延長戦。ボールピックアップで、相手有利の体制で始まり、ピリオドを失う。

     2ピリオドは、前半ポイントを失うも、後半、ローリング技で取り返し、タイに。

      3ピリオドは、再度、延長戦。今度は、湯元有利の体制で始まり、問題なく相手を倒し、ピリオドを取り決着。

     延長戦が2度もある、きわどい対戦。

3回戦 ARM ピリオド2-0(4-1、6-0)

     1ピリオドは、終盤に2p技で、着実に取る。

     2ピリオドは、ローリング等で得点し、テクニカルフォールで取る。

準決勝 GEO(キンチェガシャビリ)ピリオド1-2(0-1、4-0、0-2)

     1ピリオドは、相手カウンターで落とす、苦しいスタート

     2ピリオドは、ローリング等で取り返し、1-1のタイに。

     3ピリオドは、バックをとられ失点、回復出来ず終了。 

     決勝に進めず、3位決定戦に。    

3位戦 BUL(ベリコフ)ピリオド2-0(1-1、1-1)

     1ピリオドは、押し出しで得点するも、すぐ、相手にも押し出された。よく分からなかったが、この時の相手警告で、ピリオド獲得。

     2ピリオドは、相手に先行されるが、遅れて湯元がポイントを取ったため、ラストポイント制で、ピリオドを獲得し、3位の銅メダルが    決定。

  大技で決まったのでは無かったので、可なり、気を揉んだ。

 

 

○男子レスリング  フリースタイル60kg級 湯元 健一選手

 2008北京大会銅メダル、2010年国内優勝、2011世界選手権3位等の実績がある。双子の弟信一選手が、前日に、銅メダルを獲得したので、兄健一の、兄弟揃ってのメダル獲得に期待がかかる。

 

今回の試合経過

2回戦 CUB ピリオド2-0(2-0、2-0)

3回戦 AZE(アスガロフ)ピリオド0-2(0-1、2-2)

     1ピリオドはバックを取られて、失う。

     2ピリオドは、2p技を取られるが、その後、湯元は、1pづつ取り返して、2-2とするも、相手にビッグポイントがあり、ピリオドを取れず、敗退。

     相手のアスガロフが、決勝戦に進んだので、敗者復活戦に回る。 

敗者復活GER(シュライハー) ピリオド2-0(6-0、3-2)

    1ピリオドは、着実にポイントを取り、アンクルホールドからローリングの技もあって、6pの差がつく。テクニカルフォールでピリオド獲     得。

    2ピリオドは相手に先行されるも追いつき、ローリングで大きく加点して、確保。

    3位決定戦へ進出した。    

3位戦 USA(スコット)ピリオド1-2(1-0、0-3、1-3)

     1ピリオドは、得点無く延長になり、湯元有利の体制から、ピリオド獲得。

     2ピリオドは、相手に2pを奪われ、チャレンジも認められず、0―3で終了。 

     3ピリオドは、先行したものの、終了間近に、バックからローリングで加点され、ピリオドを失い、3位にはなれなかった。

  力が接近している対戦のためか、ビッグポイントによる判定や、延長戦による決着など、はらはらする場面が多かった。

 

  双子兄弟は、それぞれ、銅メダリストにはなったのだが、今大会揃ってのメダル獲得が実現しなかったのは、残念である。    

 

○男子レスリング  フリースタイル66kg級 米満達弘選手

オリンピックは初出場だが、2010年アジア大会優勝や世界選手権3位、2位などの、実績があるようだ。

 

今回の試合経過

2回戦 CUB ピリオド2-0(1-0、1-1)

     2ピリオドでは、バックを取られて先行されるが、後半、タックルから得たポイントが、ラストポイントで優勢となり、2-0でピリオドを      取る。    

3回戦 CAN(ベラネス)ピリオド2-1(0-1、1-0、5-0)

     1ピリオドは、延長戦になり、米満有利な体制で始めるも、かわされ、相手に取られる。

     2ピリオドは、バックの1pを守って、1-1のタイに。

     3ピリオドは、2p技もあり、高得点で獲得。2-1で、準決勝進出を決めた。

準決勝 AZE(ハサノフ)ピリオド2-0(2-0、1-0)

     1ピリオドは、2p技もあり獲得

     2ピリオドも、着実に獲得。

     決勝進出を決め、メダル獲得が確定した。    

決勝  IND(クマール)ピリオド2-0(1-0、3-1)

     1ピリオドはタックルからのバックでポイント

     2ピリオドは、タックルから持ち上げて落とす3点技を見せてくれた。相手にバックに入られたが、余裕で勝利。

  

  金メダルの米満選手

 

オリンピック最終日を飾るこの金メダルは、日本への、素晴らしいプレゼントでもあった。

   ・男子レスリングでは、24年振りの金メダル

      往時の男子レスリング日本勢の復活が期待される

      金メダル数 世界11位 

   ・オリンピックでのメダル獲得数がこれまでの最高の38個となる

      これまでは、アテネ大会の37個

      総メダル数 世界6位

   ・日本がオリンピックに初参加(1912年 ストックホルム大会)して以来、今回が100年目

      獲得メダル数が400個(他のネット情報では、398個)

 

 

       

 参考

                   レスリングの種目と日本のエントリー状況      

           

 

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ロンドンオリンピック レスリング

2012年08月15日 23時55分39秒 | 日記

2012年8月14日(水)  ロンドンオリンピック レスリング

 

 

ロンドンオリンピックは既に終了したが、これまで、当ブログに

     ロンドンオリンピック 真最中    (2012/8/4)

     ロンドンオリンピック なでしこ 1 (2012/8/11)

を投稿したが、今回は、印象に残った事項の中で、数多くTV観戦した、レスリング、中でも、女子レスリングについて述べて見たい。

 

柔道の試合を見た時は、日本の選手が、なかなか、良い組み手になれず、すぐ場外に逃げられることで、技が掛けられず、いらいらしたのだが、今回、レスリング(フリースタイル)を、観て、ルールの違いに、やや、驚かされた。

漠然とは知っていたレスリング競技のルールだが、今般、TVを見ている間に、だんだんと自分なりに、わかって来たので、ネット情報も参考にしながら、概略を、以下に整理してみた。

 

[レスリングのルール]

・競技する場内は、直径9mの円形(内円黄色、外円赤色)で、かなり広い。その外側は、場外で、青色で示される。

・試合は、2分づつのピリオドに分かれた、3ピリオド制

   2ピリオド先取すると、試合の勝ち

・相手をフォール状態(両肩が床に1秒間付く)にすれば、その時点で、試合の勝ち

・ピリオド終了時に、多くのポイントを獲得した方がそのピリオドを取る

   ポイント差が6になると、テクニカルフォールでそのピリオドを取る

・主なポイント

    相手を場外に出す         1p

    寝技で相手の背中(バック)に回る 1p

    相手の背中を床と90度以下にする 2p (ニアフォール)

    相手の両足を取って身体を回す   2p (アンクルフォールド)

    相手を持ち上げて背中から落とす  3p~5p

・ピリオド終了時にポイント数が同じ場合は、

    高得点の技のある方が勝ち(ビッグポイント制)。

    後半の時間に上げた得点の方が優勢(ラストポイント制)

となる。

・ピリオドの得点が無く0-0の場合は、30秒の延長戦になる

   ボールテークアウトで、赤色の選手が、4個のボールから1個を選択して、そのボールの中にあるボールの色(赤/青)が、攻め側になる。

   攻めとなる確率  赤、青とも2/4   

  延長戦は、相手の片足を取った姿勢で始め、攻められた方が、倒れて尻もちをつけば、攻め側が勝ち。攻められた方が倒れずに、30秒間、場内で耐えれば、守り側が勝ち。勝った方に1pが与えられ、延長戦は終了。

 その後、再度引き分けのピリオドになった時は、青色の選手がボールを選択 

   前回と異なる色となる確率 2/3

   前回と同じ色となる確率  1/3

 

  この延長線のルールは、くじ引きで、強制的に決着させるもので、くじに当たった攻める側が、可なり有利に見える。でも、攻められる側が、守ったり、返しなどで、得点したケースも何度かあった。

・審判の判定に不服がある時は、チャレンジというルールがある。不服が認められれば、加点されるが、認められない時は、逆に、相手側のポイントとなる。

    不服がある側から、何度も、スポンジが投げられた場面を目撃した。 

・レスリングには、柔道の柔道着、相撲の廻しに相当するものが無く、捕まえるものが無いのが特徴とも言える。このため、組み手が難しく、複雑で

        首に手を巻きつける 

        足をとる(タックル)

        上から首の後ろを捉える(がぶる)

        頭を下にした四つ組み

        手のひらを掴む、髪の毛を掴むは禁止手

 等を良く見かけた。

                

  TVを見ている最初の頃は、よく呑み込めなかったルールだが、次第に分って来るにつれて、自分でも、結構、試合を楽しめた。

柔道と逆で、場外になると相手得点になるので、競技者は場内を守ろうとするところがいい。

  又、1ポイントを先取しても、残り時間が多い時には、ラストポイント制で逆転する事も多いので、緊張感が持続し、ここが面白さでもあるようだ。

  ビッグポイント制、延長線のルールなども、異論もあるようだが、思い切った割り切り方であろうか。

レスリングには、敗者復活を含んだ3位決定戦があり、3位が2人になるのも、嬉しいことだ。サッカーやバレーボールにもあってもいいようにも思う。

 

 

 

 日本の大相撲は、SUMOU WRESLING とも言われるが、競技する場所が円形になっていて、場外のルールが共通している所が興味深い。

 

 レスリングでの、グレコローマン、フリースタイルの違いは何だろうか。又、レスリングは、イランでは国技と言われるようだが、元々は、どのような競技だったのだろうか。

 

以下に、日本女子が大活躍した、主な試合を、振り返ってみたい。

 

○女子レスリング  フリースタイル55kg級 吉田沙保里選手

 

 当初から、金メダル候補と言われていた、吉田選手は、初参加のアテネ大会以来の3連覇の偉業の達成がかかっていた。彼女は、TVのコマーシャルでもおなじみだが、今大会では、開会式と閉会式の日本選手団の旗手を務めている、スーパースターだ。

 2008年のW杯で、119連勝が止まってしまったことが、彼女にとっての大きなショックだったようだ。得意のタックルを逃れるための対策が研究され、中々、タックルが出来なかったようだ。その後、また勝ち始め、連勝記録を伸ばしたが、この5月、ワールドカップで敗れる波乱があり、その相手と、今回、準決勝で対戦した。

 

今回の試合経過

  2回戦 USA ピリオド2-0(1-0、1-0)

  3回戦 AZB ピリオド2-0(1-0、2-0)

  準決勝 RUS(ジョロボア)ピリオド2-0(1-0、2-0)

    この5月のワールドカップで破れた、因縁の相手との再戦。

  決勝  CAN(バービック)ピリオド2-0(3-0、2-0)

    1ピリオドは両足タックルからの3点技 2ピリオドは1点技だが、相手チャレンジ認められず+1

    昨年の世界選手権決勝で対戦した相手。

  今大会は、危なげない、安定した優勝であろう。

 

○女子レスリング  フリースタイル63kg級 伊調 馨選手

 

  伊調選手も、初参加のアテネ大会以来の3連覇の達成がかかっている、金メダル候補だ。

  一緒にやっていた姉 伊調千春選手が、北京大会の銀メダル後に引退したため、自分も止めようと思ったようだが、その後再開して、今回に繋がった。観客席から応援した姉の声は聞こえたと言う。記録を見ると、初めて間もない頃、55kg級で吉田沙保里選手に敗れている

 

今回の試合経過

  2回戦 CAN(ダグレニア) ピリオド2-0(4-0、2-1)

       世界V3の強敵

  3回戦 SWE ピリオド2-0(1-0、4-0)

       2ピリオドではローリングで2p

  準決勝 MGL(ソロンゾンボルド)ピリオド2-0(1-0、4-0)

       2ピリオドではニアフォールで2p

  決勝  CHN(景瑞雪)ピリオド2-0(3-0、2-0)

       1ピリオドで両足タックルで3p

  途中、3点~4点の高得点もあげる、危なげない、安定した優勝であろう。

 

 

○女子レスリング  フリースタイル48kg級 小原 日登美選手

 

 小原選手は、女子レスリングで、もっとも印象深かったのだが、以前、世界選手権は61kg級で3連覇等も達成したが、このクラスはオリンピックには無いので、一旦引退し指導者になったようだ。自分の体重は、55kg程なのだが、このクラスには、強敵吉田がいるし、妹が48kg級で、世界選手権に出たが、メダルには届かなかったし、五輪候補にもなれなかった。

  妹が止めるにあたって、姉に託した事で、再度、メダルへ挑戦することとして、一念発起して、現役に復帰したようだ。以前の仲間であるご主人も応援する中で、今回の大会を迎えた。

 

今回の試合経過

  2回戦 TUN フォール

       1分前の鮮やかなフォール勝ち

  3回戦 SEN ピリオド2-0(2-0、5-0)

       2ピリオドは連続ローリングで高得点

  準決勝 CAN(ハイン)ピリオド2-0(2-0、2-1)

       相手は、北京大会金メダリスト    

  決勝  AZE(スタドニク)ピリオド2-1(0-4、1-0、2-0)

       1ピリオドはローリングで大きく失点 テークダウン

       2,3ピリオドは小刻みにポイントを獲得

       相手は、北京大会銅メダリスト 昨年世界2位 

  決勝は、1ピリオドをとられ苦しくなったが、その後、冷静に小ポイントでピリオドをとり勝利した。

 マット上で勝利を喜ぶ小原選手(ネット画像より) 

 優勝が決まった瞬間の彼女は、涙に咽んだ。表彰台に上がった小原選手のにこやかな笑顔だが、歴戦の苦闘を物語るように、右目のあたりに隈があったのが印象的。様々なドラマを経て、年齢的にも若くない中で獲得した金メダルの重みはいかばかりだったろうか。

 彼女の事は、TVを見るまでは知らなかったのだが、このような、人間味溢れるドラマも少ないだろうか、一気にフアンになってたしまった次第。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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