goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれの記

日々の生活での印象

自家用車との付き合い 1

2013年03月30日 18時18分57秒 | 日記

2013年3月30日(土) 自家用車との付き合い 1 

 

 

 これまで、自家用車との付き合いは大変長いのだが、慢性的な資金不足もあって、中古のポンコツ車が多かった。が、新たに始めたパラグライダーの機材運搬と山道走行のため、まともな中古車として、ハッチバック式で4輪駆動の、ホンダCR-Vを手に入れたのは、2001年9月である。中古車の値段は120万位だったろうか。前所有者は、新型のCR-Vが出たので、そちらに乗り代えるために手放したようだ。以来、10年以上になるが、10万キロ位は乗ったであろうか。

  長年乗って来たこの自家用車を、昨年11月、止むなく、廃車にする事となった。慣れ親しんで来た愛車が無くなることで、愛惜の情、禁じ得ないものがあったが、以来、数か月、周辺の移動には、自転車とバスを利用しているが、特に、不自由はしていない。

      

             CR-V                           ストリートビューに!

  先日、Googleマップのストリートビューで、住まいの近辺を見ていたら、偶然にも、右上の写真の様に、なんと、駐車場にある、赤色の愛車が、写っているではないか! 撮影したのは、2010年1月とあったので、次の改版がなされるまでの期間は、ネット上の駐車場に残っている事となり、何となく、嬉しい気分だ。      

本稿では、車との付き合いの中で、手放すまでの経過について、触れることとしたい。

 

 

○車利用パターンの変化

  ここ10年位を見ると、自家用車を運転する主な機会は、以下のようになるが、この所は、これらに大きな変化があり、運転する機会が、かなり少なくなって来ている。

     イ 遠出の家族旅行 

     ロ パラグライダー

     ハ 近隣への買い物等

 

イ 家族旅行に関しては、実家のある山形や仙台方面に、健在だった両親に会いに行ったり、病気を見舞ったりなど、良く出かけた。車の場合は、時間に縛られない気楽さが大きいが、2人以上で乗ると、車の方が、新幹線より経済的でもあった。

今や、夫婦それぞれの4人の親は、既に、皆な天国にいるので、田舎に行く機会は大幅に減った。

  又、知人と信州や上州方面などに、ドライブ旅行を楽しんだが、こちらも、世話役がいなくなったり、メンバーの高齢化もあって、その機会が少なくなっている。

 

ロ 60の手習いで始めたパラグライダーだが、常磐道利用で、茨城のスクールに、足繁く通ったり、関東周辺の山間のエリアに飛びに行くなど、良く車で出掛けた。結構な荷物になる、パラグライダー用機材の運搬と、山道の走行に、この車が活躍したことは言うまでも無い。 

  残念なことに、腰痛がひどくなって、数年前にパラを止めたのだが、その後は、車の利用も大幅に減り、高速道路の利用は殆ど無くなっている。

 

ハ 近隣での買い物や病院通いは、少し遠い所(1キロ以上)は、以前は、車を使っていた。それが、2年程前に、自転車の組み立てが得意な息子から、マウンテンバイクの改良車をプレゼントされて以降は、ごく近くへは普通のママチャリだが、かなり遠い4km位までなら、健康維持も兼ねて、その自転車で行くようになっている。 

  こんなことから、この所は、殆ど車は使っていなかったので、当然ながら、ガソリンの使用量は少なく、給油の機会も滅多になかった。 

 

○多額の固定費がかかっている

  一方、車を所有しているだけで、固定経費として、自動車税、任意保険、駐車場代は必要で、更に、2年毎に義務付けられている車検があり、こちらも、不具合箇所の修理代は別にして、固定費として、重量税や強制保険が必要となる。

  車を所有する事の経済性に関しては、稿を改めて触れることとするが、最近の状況は、特に、年金生活者である身には、不経済で勿体ない話だ、と感じていたことである。 

 

○愛車の相次ぐ故障

  比較的新しい年式の、しっかりした中古車を手に入れた事もあり、最近までは、自分の不注意による破損等は別にして、不具合は殆ど無かった。それが、2年程前から、以下の様な、不具合が出て来たのである。 

 

①助手席側ドアのガラスが上がらない。

  助手席側のドアのガラスが、上がらなくなってしまったのだ。一昨年の車検時に、サービス店に診てもらったら、ガラスを上下するモーターが、上げる段になると動作しないようで、取り替えると、結構な金がかかるようだ。

  うっかりして、ガラスを下げるスイッチを入れて仕舞うと、下がったガラスは、今度は、スイッチを入れても上がらない。人に頼んで、ガラスの内・外を両手で挟んで、持ち上げて貰いながら、上げるスイッチを入れることで、何とか、ガラスを閉めたことが、何度もある。開いたままでは、不用心だし、雨が入る心配もある。

でも、車検では問題でなく、我慢できる故障として、修理せずそのままにしてある。 

 

②ボンネット周辺の塗装が剥がれて来ている。

  一昨年あたりから、車のボンネット周辺の塗装が剥がれて来て、白いパラフィンの様なものが表面に出ている。本格的に塗り直しを頼めば、大変な金がかかるようだ。

そこで、応急処置的に、サービス店で、ボディーの色と同色のチューブ入り塗料を取り寄せ、塗って貰ったが、短期間に剥がれ落ちて、元に戻ってしまった。塗装の下にある鉄板は出ていないのだが、見た目はかなり良くない。

  駐車場には屋根が無いので、塗装の劣化が酷かったのかも知れないが、これまで、色んな車に乗ってきたが、塗装がこのように剥げるのは未経験で、他にも見たことがない。

 

③エアコンが利かない

  そして昨年、真夏を過ぎてからだが、エアコンが利かなくなってしまった。 余り乗らないので、差し向きの夏分は困らないが、寒くなれば、暖房も必要になる。

  そこで、行きつけのサービス店で診て貰ったら、冷房用の冷却液の問題では無く、ファンモーターが回らなくなっているようだ。従って、暖房も利かない。サービス店では、モーターを実際に取り換えてみて、チェックしてくれたが、良くならず、更に、他の、数万円の部品も替えないと駄目なようだ、と言われ、ショックであった。

 

④運転席と助手席に水が溜るようになった。

  これも昨年秋、雨が降った翌日、車の中に入ったら、運転席と助手席に水が溜っているではないか。特に、運転席がひどく、水位が2cm位もあったろうか。

これについても、サービス店で診て貰ったら、フロントガラスの周囲のパッキングで、水が流れる経路に詰まりがあり、水が車内に流れ込むようだ。

  これを修理するには、フロントガラスを取り外して、詰まりを無くして嵌め直す、等の作業を外注する事となり、たいへんな金がかかると言う。

大がかりな、フロントガラスを取り外す修理は諦めて、運転席等の床に、小さい、水抜きの穴をあけて貰う事を考えたが、これは、比較的問題のない対策と言われた。

 

  自動車を構成する部品等が、径年的にどのように劣化するのかは知らないが、こんな風に、急に、あちこちに、不具合が出て来るものなのだろうか。

一般的なエンジニアリングの世界では、ある時期になると、一斉に悪くなる方が、むしろ、管理がしやすい、とも言われるのだがーーー。

 

 

○廃車に向けて

  上記の様な、この所の

      ・利用パターンの変化で、車を利用する機会が大幅に減っている事、

      ・所有しているだけで、多額の固定費がかかっている事

      ・高額の修理費がかかる故障が出ている事

を考慮し、後1年の車検期間が残っているものの、このままでは、人に譲る訳にもいかず、自家用車を諦め、廃車にしようと言う方向が、急速に高まった。

 

  そこで、実際に、廃車にする場合のやり方が問題である。これまで、自分で廃車手続きを行ったことは無く、大分前に、エンストして、路上で動かなくなったポンコツ車を、金を払って業者に持って行った貰った事があるだけだ。

取りあえず、廃車手続きについて、ネットで調べて見たら、税金や保険金が還付される額を具体的に示したりして、是非当社へなどと、結構、勧誘は多いのだが、なんとなく、頼みずらいのだ。

 

  どうしたものかと思案する中、行きつけのサービス店で、故障を診てもらった機会に、廃車手続きのことを聞いたら、なんと、当該店でも引き受けてくれると言うではないか!

新車や中古車の販売ならいざ知らず、廃車手続きもやってくれるとは、知らなかったが、有り難かった。この車を手に入れ以来、車検や修理などで、ずーっとお世話になって来たサービス店だが、利益抜きで引き受けてくれたものだろう。

 

  早速出向いて、廃車手続きを、お願いした。手続きは至って簡単で、車内に置いてある車検証関係書類は、勿論必須だが、それ以外では、返還される税金や保険金の振り込み口座名を告げるだけで良かった。余談だが、うっかりして、CDホルダーに入っていた、結構大事なCD10枚を、入れたままで、廃車に出してしまったのが悔やまれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回WBCが終わる 

2013年03月28日 22時45分30秒 | 日記

2013年3月28日(木) 第3回WBCが終わる 

 

 

 第3回WBCで、3連覇を狙った日本は、日本国内での、1次ラウンド、2次ラウンドを無事通過し、米国での決勝ラウンドに進出し、準決勝で、プエルトリコと対戦した。 少なくとも準決勝は勝って、決勝戦まで行けると踏んでいたのだが、あてが外れ、準決勝で敗退してしまった。第3回WBCは、決勝戦を含め、先週で、全日程が終了した。

 先週末から、春の高校野球が始まっているし、プロ野球も、今週末から開幕予定と言った状況で、WBCはすっかり遠くなってしまっている。

 

 第3回WBCについては、期待を込めて、この所、以下のブログ記事を投稿していて、

    第3回WBC 始まる (2013/3/9)

    WBC 1次ラウンド (2013/3/11)

その中で、1次ラウンドの、中国戦まで触れた所である。

 

 当ブログに投稿する記事の当初の予定では、1次ラウンド残りのキューバ戦と、2次ラウンドでの、対台湾戦、対オランダ戦についても、取り急ぎ纏める積りでいた。

それが、準決勝での侍ジャパンの、まさかの敗退で、これらの記事を纏める意欲が、急激に薄れてしまったのである。現金なもので、関係が無くなると、こんなにも変わるものかと、我ながら驚いた。 

 でも、このままで終わる訳にはいかない、と気を取り直し、ごく簡単に、日本チームの対戦の経過を振り返りながら、全体の印象等についても触れ、第3回WBCを締めくくることとしたい。 

 

◎1次ラウンド キューバ戦  

 世界ランキングNo.1のキューバだが、これまでの日本のキューバとの国際対戦成績は、あるデータでは、通算で、10勝38敗1分と、大幅に負け越しているようだが、WBCに関する限り、良い所で、日本が勝って、2度とも、優勝を掴んでいる。(日本vsキューバ 通算対戦成績 | 日本野球道

  (スコアは全て 試合速報 - 第3回WBC - プロ野球 - 野球 - SANSPO.COM )   

 この対戦前から、日本の2次ラウンド進出は決まっていたのだが、日本は大隣が先発した。3回にソロホームランを打たれて失点し、4回、続く田中も連続ヒットで1失点、さらに続いた沢村も、1失点。おまけに、8回に、今村が、四球とヒットで出た走者をホームランで返され、更に3点をリードされて、8回裏で、0-6と絶望的になった。

 しかし、9回表の日本の最終攻撃は盛り上がった。キューバ投手の乱れで、3つのフォアボールで、満塁になった。ここで、長野の内野安打で1点を入れ、続く鳥谷の犠飛でさらに1点、続いて、今大会で IIBATTER(いいバッター)と褒められている IBATA(井端)が、右打ちのヒットで、更に1点を追加したのだが、日本の攻めもここまでで、3-6で敗退した。

でも、土壇場で、3点を返す粘りを見せたことで、2次ラウンドでの試合に希望が繋がる負け方だったと言えよう。

変則的なフォームのキューバ投手を打つのに苦労した日本だった。 

 結局、1次ラウンドA組は、1位キューバ、2位日本、の2チームが、2次ラウンドに進出することとなった。 

 

 

◎2次ラウンド

 2次ラウンドは、東京ドームで行われたが、2段階の敗者復活を取り入れた、ダブルスクリーニング方式となっている。

2次ラウンドの1組の、最初の組み合わせは、以下の様になった。 

  A組 1位 キューバ ― B組 2位 オランダ

  A組 2位 日本   ― B組 1位 台湾

 

○ 日本の第1戦 台湾戦

2次ラウンドの日本の緒戦は台湾戦だったが、先行される苦しい展開で、延長戦の末に何とか、勝ちを拾った。

 

 立ちあがり好調だった能見だが、3回になって、2塁打と四球、死球と乱れ、満塁となった。結局、押し出しで先制され、摂津に代わって、後続は押さえた。

又、5回裏にも2塁打からタイムリーヒットで加点され、0-2と更に苦しくなった。 6回裏から変わった田中は、7回裏まで、完璧に押さえた。 

攻める日本は、終盤まで、ヒットは散発で、2塁打などもあったが得点には繋がらなかった。

そして、8回表になって、漸く、いい雰囲気になった。井端、内川の連続ヒットと、続く阿部の、久々のきれいなヒットで1点を返す。その後、坂本のヒットで追加得点し、同点に追いついたが、勝ち越しは出来なかった。

 

 好調だった田中だが、8回裏、連続ヒット許してしまい、無死2・3塁のピンチに。ここで、ヒットを打たれ、追いついたのも束の間、またまた、台湾に先行を許すこととなってしまった。日本は、山口に交代し、後続は何とか押さえた。 

 9回表は、負け越している日本の、最後の攻めになり、緊張した。1死後、鳥谷が、しぶとく四球を選んだが、そんなに足は速くないと思われる鳥谷が、2盗を行い成功したのである! 1死1塁での大事な同点ランナーだったが、一か八かの選択だったようだ。

そして、ここで、最も信頼できる井端が、センター前に同点タイムリーを放ち、土壇場で、なんとか追いついたが、勝ち越しには出来なかった。

 

 何としても、延長線に持ち込みたい日本は、9回裏は、台湾を0点にしなければならない。 押さえの牧田が登板したが、先頭バッターにヒットを打たれて、いやな雰囲気。

続く、台湾の主軸陽岱鋼(日本ハム)が、なんと送りバント。それが投手の前に上がる小フライとなり、それを、牧田がダイビングキャッチ。グラブが地面に触れて、あわや怪我をしたかと思われたが、暫くの手当て後、牧田が元気に出て来て、大変な拍手。この1アウトは大きかった。後続を抑えて、延長線に持ち込むことが出来たのである。 

 延長10回表の日本は、相川のヒットと、続く四球、それに送りバントを決め、2、3塁のチャンス。ここで中田の大きなレフト犠飛で1点が加えられ、日本が勝ち越しとなった。

 10回裏は、代わった杉内が1死後、連続ヒットを浴びてはらはらしたのだが、最後は、ラッキーな併殺に打ち取って試合終了。日本が、4-3で、台湾に競り勝った。

 

○ 日本の第2戦 オランダ戦 

 2次ラウンドの2試合目は、オランダが相手だ。オランダは、この所、大きく伸びて来たチームで、1次ラウンドで日本が負けたキューバを、2次ラウンドの緒戦で、6-2で破って勝ちあがって来ている。 

  

 台湾戦での2盗が光った鳥谷だが、このオランダ戦の初回、先頭バッターの鳥谷が、何と、先頭打者ホームランを放ったのである。

これまでの、ブラジル戦や、キューバ戦や、台湾戦など、先行されながら辛うじて追いつき、最後に逆転で勝ってきた日本にとって、このホームランの意義は大きかった。

 2回は、松田の2ラン、内川の3ランで5得点、その後、稲葉のソロ、糸井の3ラン、坂本の満塁と、計6本のホームランが飛び出し、先発全員の17安打で、毎回得点するという、予想外の結果となった。

そして、大会規定により、7回 16-4のコールド勝ちとなった。コールド勝ちは、日本としては、初めてのことだろう。

 先発全員安打と言い、6ホームランと言い、コールド勝ちと言い、選手達は勿論だが、ファンとしても、これまで溜りに溜っていたストレスを発散し、溜飲が下がる思いだった。 

 

 投手陣も、先発の前田は良く抑え、9三振を奪う好投だった。 6回から代わった内海が、四球、安打、死球で、2死満塁となってしまった。そして、ここで登場した、バレンティン(ヤクルト)に、走者一掃のタイムリー2塁打を浴びて3失点。代わった山口もヒットで1点を失ったのだが、それまでの、12点の大量得点があったことで、気分的には全く不安は無かった。

 これで、日本は、2次ラウンドで連勝し、決勝ラウンド進出を決めたのである。 

 

○順位決定戦 日本―オランダ戦

 日本に負けたオランダだが、敗者復活でキューバに勝って勝ち上がり、日本との間で、再び、順位決定戦を行うこととなった。 

  

 日本の決勝ラウンド進出が決まった後だけに、やや、緊張感に欠けたが、試合開始早々、オランダの先頭バッターのホームランで、驚かされたものの、日本は2回裏に、まず、阿部のソロホームランで同点となり、その後、四・死球のランナーを、ヒットで返して勝ち越した。 それからは、打線が爆発し、長野の3点2塁打、2回目の打席となる阿部の3ランの連続ホームラン、と合計8得点をあげ試合を決めた。 

 その後は、膠着状態が続いたが、日本の投手陣の乱れもあり、7,8回は、オランダに追い上げられたものの、8回裏、またも、長野の2点タイムリーがあり、日本が楽勝した。 

 この結果、日本は、2次ラウンド1組の1位で、決勝ラウンドに進んだ。

 

 

◎決勝ラウンド

 準決勝、決勝の決勝ラウンドは、アメリカで行われた。決勝ラウンドの準決勝の組み合わせは、2次ラウンドの1組、2組の結果から、以下の様になった。

     準決勝1 1組1位 日本   ー2組2位 プエルトリコ

    準決勝2 2組1位 ドミニカ ー1組2位 オランダ 

○準決勝 日本ープエルトリコ戦

侍ジャパンは、渡米後、MLBチームとの強化試合を2回こなした後、3月18日の準決勝で、プエルトリコと対戦した。 

 

 この試合、日本は、前回好調だった前田が先発したが、初回、制球が定まらず、連続四球後、タイムリーヒットで、あっさりと1点を先制されてしまった。2回以降は、散発のヒットはあったものの、5回まで、無失点に抑えた。しかし、6回から交代した能見が、7回になって、先頭打者にヒットを打たれ、続く打者に、2ランホームランを許してしまった。またもや、終盤までに、0-3と先行されてしまったのである。

 

日本の打線は、散発的で決定打が出ず、7回まで、0行進が続いた。 

8回になり、1死後、鳥谷のライト線の3塁打で一気に盛り上がり、続く、わざ師、井端のレフト線へのヒットで、1得点。続いた内川の右安打で、1、2塁となり、チャンスが広がった。

 ここで、阿部の打席の時に、1塁走者の内川が盗塁するように、2塁に向けて走り出した。 でも、2塁走者の井端は走らなかったので、内川は途中で止まってしまった。これを見た捕手が、ボールを握ったまま、2塁近くまで走って行き、行き場のなくなった内川が、敢え無くタッチアウトになってしまった。

完全な走塁ミスだが、ベンチからのサインプレーで、ダブルスチールだったかも知れない。実行するかどうか、いつ実行するかは、1、2塁の走者同志の判断に任されていたのだろうか。

 1塁走者の内川には、2塁走者の井端の動きを見て、走塁をコントロールすることは出来なかったのだろうか。先が詰まっていては進めないのは自明の理だが、かといって、中途半端に走る事も出来ない話だがーー。

 この辺の内情は、不明であるが、涙ながらの内川の苦しい表情は、見るに忍びなかった。

 

これで、反撃ムードが一気に萎んでしまい、その後、2塁ランナーは帰れなかった。

 れば、たら論で言えば、あの走塁ミスが無かったら、その後の試合の展開は変わっていたかも知れない、と悔やまれる所ではある。

最終回は、凡退し、3-1で日本は破れ、日本の第3回WBCは終わった。

 

 

◎ WBC雑感

 

○報道と国民の関心の強さ

 もう一つの準決勝、ドミニカーオランダ戦は、4-1でドミニカが勝った。

結局、決勝戦は、カリブ勢同士で、

         ドミニカープエルトリコ

が戦い、3-0でドミニカが優勝し、第3回WBCは終了した。

 今回のWBCで、優勝の呼び声が高かったと言うドミニカは、なんと、1次ラウンド以降、全ての試合に勝って、全勝優勝の記録を達成したようだ。

 

 TV放送では、上述の、もう一つの準決勝や、最後の決勝戦についての、中継・録画放送は、番組表等をあれこれ探したのだが見当たらず、どうも、行われなかったようだ。決勝戦については、さわりの場面だけ、簡単に報道されただけだった。

このことは、当然でもあるが、国民的な関心が薄れると、TV番組は大きく変わる、と言うことを、証明したとも言える。

 この点、ネットでは、決勝ラウンドの各種情報も手に入ったし、多くのサイトで、今日現在でも、WBC関連の情報や記録が、削除されずに残っているのは、立派であり、有り難い。 

 

○アメリカのプライド

 侍ジャパンには、今回はMLB所属の日本人選手(イチロー、ダルビッシュ、黒田など)は入らなかったが、プライドをかけた米国チームには、今年はMLBの選手が入っているようだ。米国としても、3度目の正直と、本気になったのだろうか。

この米国チームだが、1次ラウンドD組は通過したが、2次ラウンドでは、最後に、プエルトリコに破れ、決勝ラウンド進出は、ならなかったようだ。

 MLBも、米国出身の選手だけでなく、ドミニカやプエルトリコなどの、カリブ海勢にも支えられている、という事を示したとも言えようか。 

 

○乱闘騒ぎ

 一次ラウンドのD組で、カナダーメキシコ戦で乱闘騒ぎがあったようだ。

 詳細については把握していないが、勝敗の大勢が決しているような試合では、勝っている方は、姑息なバントなどは行わない、との不文律があると言われる(これは、知らなかった!)。 カナダチームがこれを破ってバントしたために、嫌がらせに、メキシコの投手が、デッドボールを見舞ったことから乱闘に発展したと言う。カナダとしては、得失点差で1次ラウンド通過が決まる可能性があるため、少しでも得点したいと、細かな作戦を取った、と釈明したようだ。(WBCで乱闘? - BIGLOBEなんでも相談室

   

○欧州野球で、ダントツのオランダ

 このところ、野球でのオランダの活躍が目立つが、ある情報では、オランダチームの主力は、オランダ本国ではなく、カリブ海にあるオランダ自治領で、ABC諸島とも言われる、キュラソー島(C)や、アルバ島(A)の出身者が活躍しているようだ。(WBCオランダ選手の出身地 | You Look Too Cool

2次ラウンドの日本ーオランダ戦で、気を吐いた、バレンタイン(ヤクルト)も、キュラソー出身のようだ。

 ドミニカといい、プエルトリコといい、キューバといい、キュラソーといい、カリブ海諸国には、野球選手を輩出する土壌や環境があるのかもしれない。

 オランダは、野球の欧州地区大会では優勝の常連のようで、WBCを世界No.1決定戦と認定しているIBAFが主催し、2011年に行われた最後のワールドカップでは、オランダが優勝しているようだ。

それだけに、今回2次ラウンドで、日本が、2度もオランダに大勝したのが不思議でもある。 

 

○ 打てなければ勝てない

 日本チームに関して言えば、今回のWBCでは、打てないので得点できず、逆に打たれて先行されてしまい、苦しい展開になる事が多かった。

そんな中で、2次ラウンドのオランダ戦は、2度とも、打線が爆発した。

この、二つのケースの違いは何なのだろうか。 オランダの投手は、球種が少ない? 正攻法の投球スタイル? 背が大きく狙いやすい? 

オランダ戦の得点を、他の試合に、少し、分けてあげたかった!

 

  緒戦のオランダ戦は、鳥谷の先頭バッターホームランで先制した心理的な要因も大きかったのだろうか。又、2戦目の順位決定戦は、前日のコールド勝ちや、試合の勝ち負けは余り関係ないという楽な気分もあったろうか。

 いずれにしても、如何に味方の投手が相手を押さえても、打って点を取らないことには勝ちは無い訳だ。

 今回のWBCでは、約半数の日本選手が初体験だったが、今後に向けての、技量面、精神面での、一層の鍛錬と、一層の向上を期待したい。

  

○今後のWBC

 日本のプロ野球選手会がストライキを起こし、日本の参加が危ぶまれた、第3回WBCだが、日本はベスト4止まりで、3連覇は成らなかったものの、無事、終了した。

選手諸君は勿論だが、監督、スタッフを始め、関係された多くの皆さんに感謝し、敬意を表したい。

 次のWBCは、4年後に行われる予定だが、IBAF(国際野球連盟)の方向との関連や、スポンサーシップの問題等、どのようになるのだろうか。

 又、国内リーグとの日程的な調整が難しそうだ。MLBの選手が参加したがらない理由の一つも、そこにあると言われる。

日本でも、WBCに選ばれた選手たちは、通常のキャンプインよりも先んじて身体を作り、大会を終了して帰国後に、合流してオープン戦に参加し、慌ただしく、開幕を迎える、というのは、結構、ハードだろう。

 サッカーのワールドカップの予選などは、国内のリーグ戦とはうまく調整しているように見える。いずれにしても、伝統的に人気の高い野球で、侍ジャパンを常設チームとして育てるには、国内の試合と、国際試合との調整などにも、もう一工夫が必要だろうか。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

選抜高校野球

2013年03月25日 20時34分19秒 | 日記

2013年3月25日 (月) 選抜高校野球

 

 

 先日の3月22日(金)から、春恒例の、選抜高校野球が始まった。今回は、85回目という節目の大会のようで、溌剌とした若い球児たちから、元気を貰う行事でもある。

今大会は、東日本大震災に見舞われた東北エリアから、5校が参加し、入場行進曲として、復興支援ソング「花は咲く」が使われたことも話題の一つだが、これについては、稿を改めて触れる事としたい。

 本稿では、初めに、時間があってTV観戦した、開幕初日の第2試合

    履正社(大阪)―岩国商(山口)

について触れている。

その後に、この両校の校名や、校歌にまつわる話題について取り上げることとしたい。

 

 

◎地元関西の大阪から、選抜は5回出場で、今回は3年連続出場という、強豪校 履正社に、選抜初出場の山口の岩国商が挑戦した。

試合の経過については、詳細は省略するが、岩国商が、5回表、3塁打と連続四球から得た満塁のチャンスで、相手投手の暴投を、キャッチャーが後方にはじく間に、1得点した。

 岩国商の、細身の高橋投手は、後半は、大分押され気味だったが、要所を締めて、これまで打撃好調だった履正社に、得点を許さなかったピッチングは立派である。 一方、履正社の東野投手の、1失点に抑えた好投も見事であった。

 岩国商が、最少得点差の1-0で、履正社に勝利する、と言う、やや予想外の結果に終わった。 

 

 

◎ここからは、試合と直接関係する事ではなく、脇道にそれるのだが、興味をそそられた、両校の校名や、校歌にまつわる話題に触れたい。 

○県立岩国商は、地元での愛称は、岩商で、発音は、IWASHO でなく GANSHO のようで、初めて聞いた時は、やや、驚いた。ユニフォームも、こうなっている。 

  GANSHO とあるユニフォーム 

  名前等を短縮すると、訓・音が変わるようなケースは、決して珍しくは無いのだが、「がんしょう」は、「岩礁」も連想され、固く、しっかりした印象があり、面白い。盛岡にある岩手大学も、縮めて、岩大 GANDAI と呼ばれるようだ。

  悪乗りして、他についても調べてみた。野球などの名門高校、鹿児島実業は、鹿実 KAJITSUで、「果実」にも聞こえ、鹿児島大学は、鹿大 KADAIで、「課題」にも聞こえる。かといって、鹿実を、SIKAJITSU、ROKUJITSU、鹿大を、SIKADAI、ROKUDAI と呼ぶのも変かな。 

 

○岩国商業の校歌は、試合途中での学校紹介の時と、勝利後の校旗掲揚の時とで、2回、聞く機会があった。校歌の後半に出て来る

  -------

   -------

  春欄漫の花の色

  秋玲瓏の響あり  

            (作詞 河村 操  作曲 熊谷幹雄  ♪山口県立岩国商業高等学校 校歌 ) 

が強く印象に残った。その理由は、つい先日、当ブログに、 

   四季の風景 春   (2013/3/16)

     四季の風景 夏~冬 (2013/3/20) 

を載せているが、その中で触れた四季の風景と、校歌の歌詞とが、相通じるからである。

 

   ブログでは、春については、校歌と同じように、花の様子を、春欄漫としていることから、全く異存は無い。

一方、ブログでは、秋については、秋の空の様子として、高村光太郎の詩にある、喨喨(りょうりょう)と空に鳴る を取り上げている。  

 校歌にある、玲瓏(れいろう)という言葉は、残念ながら知らなかった。辞書で調べると以下の様だ。  

    玲 レイ 金玉の鳴る音 麗しい音

    瓏 ロウ 

    玲瓏 玉のように麗しく輝くさま、 玉などが透き通るように美しいさま、 金玉などの鳴る音

 

 玲瓏の響 とはどんな音かは分らないが、澄んだ、爽やかな甲高い音と想像される。

喨喨、玲瓏 とも、古来、言い慣わされてきた言葉と思われるが、高村光太郎にしても、校歌の作詞者にしても、秋の空の印象から、澄んだ音が響いてくるようだ、と感じるセンスは素晴らしい。

 ブログにある、春の風景の空は、うらら(麗)、おぼろ(朧)、らんまん(欄漫)とも、視覚的なものだ。一方、秋の風景の空は、喨喨、玲瓏とも、聴覚的に捉えられている。このように、季節によって、目と耳と、異なっている事は、面白いことだが、何故だろうか。

 

○履正社の校訓

 大阪にある履正社という校名は、高校野球で知ってはいたし、やや変わった名前だと、前から、少し気になっていたのだが、今回、改めて調べて見た。

この学校は、大正時代に創立された歴史のある私学で、3つの校訓があり、その第1条が基本的信条で、校名の由来にもなっているようだ。

  ネットでは、校訓は、以下の様に解説されている(履正社高等学校 - Wikipedia)。

  ・履正不畏…正を履んで畏れず とよむ。自ら由とするところを、自由・公正に勇気と責任を持って力強く履み行う、本校の基本的信条

   ・勤労愛好 (意味は略 )  

  ・報本反始 (意味は略 )

 

  「履正不畏」という言葉は、これまで、聞いたことが無く、四字熟語辞典にも見当たらなかった。 

やや、時代的なニュアンスも感じる言葉だが、「履正」の 正を履んで と言うのは、どういう意味なのだろうか。 なかなか難解な言葉だが、校訓の解説にあるように、

    公正に履み行う→公正に行動する

ということで、ここでは、自分が信じる公正さに基づいて、自由に行動する、という意味と理解したい。 

後半の「不畏」と合わせて、権威等を畏れない、自主、独立の精神であろう。

 

 両校とも、今後、印象に残る学校になったのだが、取りあえず今大会では、2回戦に進出した、岩国商業の活躍に注目し、声援を送ることとしたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京スカイツリーからTV電波

2013年03月22日 17時37分18秒 | 日記

2013年3月22日(金) 東京スカイツリーからTV電波 

 

 

 東京スカイツリーが開業したのが、昨年5月下旬だから、もう10カ月にもなるが、混雑を敬遠して、いまだ、展望台に上がる機会がない。

昨年、知人と東京タワーに登った時、そこから、東京スカイツリーを遠望した印象を、

      東京の二つの電波塔 (2012/6/26)

として、当ブログに載せてもいる。

 東京スカイツリーは、本来は、東京タワーに代わる電波塔として建設されたもので、その電波塔としての役割が、今般、漸く、具体的に始まったようだ。 

 

 

 当初の計画では、この2013年の元旦から、地上デジタルテレビ放送の本放送の電波を、東京スカイツリーから送信する予定だった。 だが、東京タワーから切り替えると、予想以上に受信障害が発生することが分かったようだ。 関東一円で、東京タワーがカバーしている受信世帯数は、正確には知らないが、約1000万とすると、東京スカイツリーに切り替わると、その内、約20万世帯で、テレビが映りにくくなり、調整が必要となる、と試算されているようだ。

 このため、在京の6つのキ―局社が連携して、この1月末から、東京スカイツリーから試験電波を送信して、視聴者に受信状態をチェックして貰うことにしたようだ。

このテスト結果を見ながら、この5月頃に、送信の切り替えを行う予定という。 

 

 この、試験放送が始まった当初は、時間帯が、早朝の4~5時台だったり、夕方の時間だったり、土曜日に限定されていたりなど、分ってはいても、ついつい忘れたりして、中々チェックする機会を持てなかった。でも、最近になって、有り難いことに、通常の時間帯でも受信チェックが可能になっている。 普通にテレビを見ていると、画面の周囲に、試験放送が表示されるので、一通りチャンネルを切り替えて、問題が無い事を確認し、先週末、漸く、終了したところである。

自宅は、集合住宅で共同アンテナになっており、地域のCATVも関係しているので、特に問題は無いだろう、とは思っていたところだ。 

 

 東京周辺の地上テレビ放送のデジタル化は、東京タワーによって、2011年夏に完了していて、アナログ放送電波は、既に停止している。

東京スカイツリーの高さは、東京タワーの約2倍になるので、基本的には、東京タワーの時よりも、高層ビル等による受信障害も少なくなり、受信状態がより一層向上する訳だ。

 でも、東京スカイツリーは、高さは高くなるものの、受信地域によっては、間に、新たに電波障害物が入ってくる状況も生じるだろう。 これらについては、対策が必要なことは当然で、無償で、受信状態を改善してくれるという。

 

 一方、東京タワーから東京スカイツリーに代わると、場所によっては、受信アンテナの向きがそのままだと、電波が受信しにくくなることがあろう。特に、両タワーを結んだ線上付近で両タワーの間に入る地域(下図:墨田区、台東区、中央区、千代田区、港区の一部など)では、両者を見た時の角度が大きくなり、最大180度と全く逆になる地域もあろう。 このような地域では、何もせずに試験電波を受信した場合は、極めて大きな差が生じ、かなり見えにくくなるだろう。従って、このような地域では、本実施時に、積極的に、アンテナの方向を変える必要がある。

 足立区の自宅からは、東京スカイツリーは、綺麗に見えるので、受信自体は心配は無いのだが、現在、東京タワーに向いているアンテナの方向が問題になる。両電波塔の、かなり北側に位置する自宅の場合、下の地図上で示すように、双方を見た角度を概算すると、20度位に入るようなので、切り替え後も、アンテナの方向を調整する必要は無さそうだ。

   

二つの電波塔の間に入る地域と、自宅からの角度(東京都の放送送信所) 

 

 下図にあるように、現在、東京 神奈川 埼玉 千葉 などの地域は、東京タワーがカバーし、茨城 栃木 群馬 山梨などの地域は、それぞれ別の電波送信所でカバーしているようだ。 

 

関東圏の現在のTV電波送信所(在京広域テレビ局のテレビ送信所 - 放送送信所) 

 

 東京スカイツリーに切り替わった後、関東圏周辺の送信所がどうなるのかはよくは分からないが、仮に、現在の送信所を残した場合、東京スカイツリーは、かなり高くなることから、カバー範囲も広くなり、周辺で混信障害は起こらないのだろうか、気になるところだ。でも、この辺のことは、プロに任せる事としよう。

東京スカイツリーの最上部が、計算上では、栃木県南部辺りからも見通せる、という、当ブログの、以下の記事もある。

    スカイツリー君は何処から見える? (2010/7/20)

 

 日本における、歴史的な、新旧二つの電波タワーの役割交代が、スムーズに行われることを願っている。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワシントン条約 COP16

2013年03月21日 23時02分49秒 | 日記

2013年3月21日(木) ワシントン条約 COP16

 

 

   国連の環境保護に関する各種条約等の中で、通称「ワシントン条約」と呼ばれるのは、絶滅の恐れのある野性動植物の種を保護するために、国際的な取引を規制する条約(CITES:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora )のことで、現在、日本を含む172カ国が加盟しており、2~3年に一度、最高位の締約国会議(COP)が開催される。

今回、この3月3日から3月14日まで、タイのバンコクで、この条約の第16回締約国会議が開催された。

 

  今回の会議の具体的な状況については、殆ど報道されなかったのだが、環境省等のネット情報によれば、主な事項は、以下のようである。(環境省と水産庁、ワシントン条約(CITES)第16回締約国会議の結果を公表

 

・付属書の改正に関するもの  

  付属書ⅡからⅠへの移行  アフリカマナティなど

  付属書ⅠからⅡへの移行  イタリアシャモアなど

  付属書Ⅱへの新規掲載   イシガメ科15種(日本提案)

  付属書Ⅱへの追加      キボシイシガメなど 

 

 (注) 付属書Ⅰ 絶滅の恐れがある国際取引禁止種 を掲載

     付属書Ⅱ 絶滅の恐れがある国際取引制限種(取引を厳重に規制)を掲載

     付属書Ⅲ 国内での捕獲防止のため国際取引規制種 を掲載

 

・条約実施に関する事項

   戦略ビジョン改定案、ゾウの取引に関する決議改正案 等の採択

   毎年3月3日を、世界野性の日とすることを国連総会に提案すること

・次回締約国会議(CITES COP17)

   2016年 南アフリカ 

 

 CITESのロゴ 左:象に見えたり  右:鳥に見えたり

 

 昨年夏の、土用の丑の日の頃は、アメリカ等が、今回のCOP16会議に向けて、ウナギの国際取引を規制する提案を行うかも、という動きがあった。 ワシントン条約の付属書Ⅱに、既に掲載されているヨーロッパウナギに加え、アメリカウナギ、ニホンウナギも掲載し、規制しようということで、国内では、大きな問題になっていたものだ。

当ブログでも、昨年夏に、上記のような状況について、以下の記事を載せている。

   今年の丑の日に その1(2012/7/28)

   今年の丑の日に その2(2012/8/01)

一方、マグロについても、同様に規制しようと言う動きがあった。

 

 日本国民の食生活に、大きな影響がある、ウナギとマグロに関する事だけに、我が国としては、重大な関心事だった。ところが、昨年10月頃になって、アメリカなどからの、COP16への提案が見送られることとなり、今回の会議では議論にならなかったのである。舞台裏で、どのような動きがあったのかは、知る由も無い。(ウナギとクロマグロ、ワシントン条約の規制見送り:日本経済新聞

幸なことに、日本の関係者や愛好家にとっては、ほっと胸をなでおろす事になったのだ。

 でも、3年後の、次のCOP17では、どう展開するかは分らない。日本としては、国際的な動きに一喜一憂しているのではなく、ウナギ、マグロの資源保護について、待ったなしで、本腰を入れた取り組みが必要なことは、言うまでも無いのだ。

 

 前記ブログ記事で触れたのだが、ウナギなどの食文化を、今後は諦めるのか、それとも、完全養殖の技術を確立し、しっかり資源を保護しながら、食文化と産業を守って行くのか、という、重大な岐路に立たされている状況だろう。

クジラの場合は、養殖が不可能なことから、以下のブログ記事にあるように、大枠では、食文化や関連産業を、既に諦めている、といえるだろうか。

   くじらの話 1 (2012/9/5)

   くじらの話 2 (2012/9/6)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする