2021年3月31日(水) 新型コロナウイルスの脅威再び 11
当ブログでは、新型コロナウイルスの脅威について、何度も取り上げてきたが、今回は、最近具体化してきている、ワクチンの話題である。
先日の、3月24日には、地域の診療所で、恒例の例会があった。暫く休会であったが、緊急事態宣言が、先日解除されたことで、久しぶりの開催である。参加者は、満席に近い50人ほどで、大半が、女性の高齢者であった。
◎最初に、診療所の院長の、以下のタイトルの講話を聞いた。
「新型コロナウイルスワクチンの接種が始まる」
今までのワクチンとどこが違うのか?
主な話の状況(・印<*印<◇印 と、内容がより専門的になる)
・住んでいる足立区の感染状況
・区内のワクチン接種予定(65歳以上は、当初は、3月下旬だったが、ワクチンの入荷の目途が立たず、未定に変更)
*従来のワクチン 生ワクチン 不活性化ワクチン (子供用の予防接種などで使われる)
◇新しいワクチン mRNAワクチン ファイザー社 モデルナ社
ウイルスベクターワクチン アストラゼネカ社
その他(不活性化ワクチン など)
講話のテキストにある図は、良く理解できなかったため、ネットを検索し、下記サイトで、やや、理解しやすい説明と図を見つけた。
いよいよ新型コロナワクチン接種開始! ~ところでコロナワクチンってどんなもの?~ _ 医師ブログ.html
以下は、このサイトの説明から引用。
◇DNAの構造とmRNAワクチン (下図)
DNAの二重らせん構造をほぐした片側をワクチン製造に使用
片側のDNAは、メッセンジャーRNAといわれ、この中には、コロナウイルスの設計図が含まれているという。
設計図に含まれている、ウイルスの表面にある、とげとげの突起物(スパイク蛋白質)を攻撃するための抗体を、人体 内につくることとなる。
◇人体への取り込み (下図)
mRNAを脂質の殻で保護しながら、ワクチン接種で、これを人体内に送り込む。
これにより、人体内でこのスパイク蛋白質を検出すると、人体の中で免疫の仕組みが発動し、速やかに抗体ができる。
これで、コロナウイルスの侵入時に、攻撃態勢ができ、キラーT細胞も、ウイルスを撃退できるようになる。
遺伝子解析技術が、最近、格段に進んでいることが、短期間でワクチンが開発できた、大きな理由という。
又、ウイルスのDNAに着目したため、ウイルス自体を増殖させる必要がないことも大きな理由という。
*新ワクチンの効果と副反応
90~95%位効果がある
副反応は、2,3日で収まる
・世界の中での日本の位置
感染者数 アメリカ、ブラジルなど巨大
日本は、欧米先進国より、かなり少ない(G7で最少) アジアは少ない傾向
死亡者数
人口当たりの死亡者数 日本は欧米先進国より極めて少ない(G7で最少)
⇒質問の時間に、年齢とワクチン接種の関係について、筆者が質問した。講師からは、ファイザー社などの欧米のワクチンは、16歳以上となっているとのこと。若年層への効果については、データが公表されていない由。
◎院長の講話に続いて、
「元気よく過ごすためにー免疫力をアップしよう!ー 」
と、適度の運動は、免疫力のアップにつながるということで、診療所の理学療法士の指導で、体操を行った。
メニューは、
ストレッチ有酸素運動編、筋トレ編
だったが、おまけの『顔の体操』で、
喜んだ顔 怒った顔 悲しい顔
をやり、最後に
大笑い(わはははは!)
で、締めくくられたが、顔のトレーニングは初めてで、みんな、大はしゃぎで楽しい時間を過した。
以前、PCR検査の仕組みについて、当ブログで、以下の記事を投稿している。
新型コロナウイルスの脅威 2020/3/9
その時のように、今回は、ワクチンの仕組みが、素人ながらに分かったような気分である!!
日本国内でも、幾つかの研究機関等で、ワクチンの開発が進められているとのニュースがある。日本の独自性の発揮のためにも、今後、大いに期待したいものだ。