つれづれの記

日々の生活での印象

事故原発はもう安心!

2011年11月22日 11時33分28秒 | 日記

2011年11月22日(火)  事故原発はもう安心!

 

 

3月の原発事故から、8か月以上が経過した。この4月に初めて示された、「事故の収束に向けた道筋」の進捗状況だが、それ以降、これまで、毎月半ばの、17日頃に公表されており、10月に続き、この11月は、どうなるのか気にしていたら、先日の、11月17日に最新版が公にされたようで、東電のHPを見たら、ちゃんと載っていた。

今回は、ニュース等では、取り分けて話題にはならなかったようだ。 と言うことは、それだけ、事故原発は、もう安心できる状況にある、という証左でもあろう。

前回の発表で、冷温停止状態等を実現するステップ2の、達成時期目標が、公式に、来年1月から、年内に繰り上げられたのだが、その後の経過も大変よく、大いに安心である。  

 

最近の発表に際しては、当ブログでも、下記記事、

   事故原発は収束軌道に? (2011/8/25)

     冷温停止状態実現?     (2011/9/30)

     冷温停止状態  実現!    (2011/10/20)

の中で、収束に向けての、3つのポイント

    ①冷温停止状態は?

②放射性物質の放出量

③滞留水の処理と循環注水冷却システム

からチェックして来たのだが、今回の発表にあたっても、これらの3点について、念のために、再確認を行うこととした。

 

①冷温停止状態は?―原子炉圧力容器の底部温度

 冷温停止状態実現の主要要件の一つが、原子炉圧力容器の底部温度が、安定的に、冷却水の沸点の100℃以下になっていることであるが、公表資料によれば、1~3号機各々の、原子炉圧力容器の底部温度の経過は、下図のようになっている。

 

特に、前回の10/18以降を見ると、1号機は100℃を大きく下回って、資料では、34℃となっている。一方、2、3号機は、69℃まで下がっている。 

損傷した燃料が、圧力容器から格納容器内に漏れている場合でも、それが冷却されている必要性から、今回から、格納容器各部の温度も公表された。こちらも、この2カ月程の間に、圧力容器底部温度同様、安定的に、100℃以下に保たれているようだ。

 

②放射性物質の放出量

放射性物質の放出量については、前回と同じ形式で、下図が公表された。

 

 

この所は、放出量は、中々、減らないレベルになっていると思われるが、約0.6億ベクレル/時と、前回より、更に、減少している。 事故時と現時点との放出量の比が、前前回は400万分の1、前回は800万分の1、今回は、1300万分の1、となった。

敷地境界での、年間被曝線量は、最大約0.1mSvと、目標の1mSvを、十分に下回っている。

このことは、3つの事故原子炉で、冷温停止状態が維持され、構内の瓦礫や高濃度汚染水の処理も進み、原子炉建屋にカバーを掛ける工事等が進捗(1号機は、カバーが完成 3号機は、屋上の瓦礫撤去)、した事等が大きいだろうか。 

 

③ 滞留水の処理

滞留水の処理に関する今回のデータでは、循環注水冷却システムが、安定的に稼働出来ていて、セシウム除去施設等も順調に機能しているようだ。 滞留水の処理量の勾配も、前回以降の傾向を、ほぼ維持している。

 

一方、滞留水の残留量については、タービン建屋B1の水位は、以下のようになっている。

 

 

図にあるように、9月末の台風の風雨の影響以降、汚染水が増え、処理が追い付かず、水位が上がって、2、3号建屋とも、目標値の3000mmを割ってしまっているのは、気になる所だが、資料では、“残留滞留水の全体量は、豪雨や処理施設の長期停止にも耐えられるレベル”、としているので、まあ、いいとしよう。

 

前々回、前回記事でも触れているが、冷温停止状態の実現には、

    A 冷却水の漏れはあるが、現在運用中の、循環注水冷却システムにより実現

B 配管の修理等により、冷却水が漏れない様にし、原子炉に取り付けた熱交換器で、

直接冷却することで実現

があり、現在は、このAで、変則的ながら冷温停止状態を、年内に実現する事としている訳だ。

次の、理想とする目標は、Bだが、前回同様、今回の資料でも、Bに付いては、中長期的な対応として、建屋内での熱交換器による直接冷却方式(対策13)を目指し検討中、とある。

Bと不可分の対策 だが、冷却水が漏れない様にする、格納容器や配管等の漏洩個所の密封についても、対策16として、中長期的なテーマになっている。

これらの中長期的な対策の実現については、関係者の、地道で忍耐強い取り組みが、求められている。

 

事故原発自身は、概ね収束に向かって来ていることから、この所は、規制区域の解除や、周囲環境の除染と廃棄物の貯蔵施設、コメ等の食品の安全性、事故原発の廃炉処理の工程、人体への許容被曝量、等が話題の中心となって来ている。

一方、冬に向けての節電対策と、その関連での停止中原発の再稼働問題や、更には、長期的なエネルギー政策の方向づけ、等も重要になってきている。

今後は、これらを中心に、取り上げていくこととしたい。

 

 

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風呂場ギャラリー  小菊とシペラス 

2011年11月20日 22時41分14秒 | 日記

2011年11月20日(日) 風呂場ギャラリー 小菊とシペラス

 

 

秋も深まった先日、我が家の風呂場ギャラリーが、庭から採ってきた、草花で賑わった。

 

  

 

赤紫色、橙色、黄色などの、名も無い小菊達が、枝々に、可愛い花を付けている。これらと対比させて、直線的に伸びたシペラス(シュロカヤツリグサ)を配し、その中の二本を、わざと、鋭角に折り曲げて飾ってある。家人の、このセンスは、新鮮な驚きだ。

 

24節気の一つである、立冬も過ぎ小雪も間近かで、日一日と、晩秋から初冬への気配が濃くなるこの頃だ。

 

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辛味のことーキムチの話

2011年11月17日 14時39分43秒 | 日記

2011年11月17日 辛味のこと―キムチの話

 

 

食味の中で、辛味は、変化に富んでいる味覚だが、唐辛子の辛さについて、当ブログの下記記事

     ハバネロかな?   (2011/10/3)

で触れている。

今回は、具体的な食品として、キムチについて取り上げて見た。

 

キムチは、韓国(朝鮮半島)では良く食べられている、伝統的な国民的漬け物で、各家庭ごとに、家伝の漬け方があるとか。日本国内でも、最近は、キムチがかなり一般化し、韓国の食材店だけでなく、スーパー等でも、容易に手に入るようになっていて、美味しいキムチが食べられるようになっている。

  市販のキムチ(国産)

 

以前は、キムチは、血を連想させるような赤色が、気味悪く、見ただけで辛そうで、独特の匂いもあり、自分は、余り好きにはなれなかった。それが、10年ほど前に、韓国での国際会議で出張し、一週間ほど滞在して、連日、キムチや焼き肉を食べて以来、すっかり、韓国料理のフアンになってしまった!

 

その後、近くの行きつけのラーメン屋にも、キムチがあることを知り、其の味に魅せられてしまった。この所は、夫婦で出かけては、「おつまみキムチ」と「ご飯」を頼み、定番のラーメンが出てくる前に頂くのが、慣例となっている。

このラーメン店のキムチは、自家製を売りにしている。以前は、かなり、濃厚な味だったのだが、ここ数年は、漬ける人が変わったのか、少し味がさっぱりしたものになっているが、それはそれで、又、大変、美味しいのだ。このラーメン店には、勿論、キムチラーメンもある。

 

キムチの事は良く知らないし、自家で漬けたことは無いが、物の本や、ネット情報等によれば、白菜に、塩と唐辛子をまぶして、漬けるようだ。言うまでも無く、白菜には、優しい甘味があり、どんな味にも馴染む、汎用性がある。 

キムチの味付けには、色んな薬念(ヤンニョム)が、入る。薬念としては、好みによって、各種の物があるようだ。

植物性:唐辛子 ニンニク ニラ 生姜 ゴマ 昆布 松の実 梨 柿 林檎 等

動物性:アミの塩辛 烏賊 粉末鱈 牡蠣 牛肉 煮干し 干しエビ 魚醤  等

旨味のポイントとして、動物性の、アミ(アミエビ)の塩辛が入るようだ。これで、発酵食品となり、キムチ独特の風味(臭味!)が出ることとなる。アミは、釣りの時に、コマセに使う、あのアミだろうか。 臭いは、クサヤ等と共通のものかも知れない。

漬けこむ期間は、早いものは、1週間程で、出来あがるようだが、じっくり、数か月間、かける場合もあるようだ。

 

ネット情報によれば、朝鮮半島では、当初のキムチは、唐辛子ではなく、山椒を使っていたので、赤色ではなかった、と言う。秀吉の朝鮮出兵の折に、日本から伝わった唐辛子を使うようになった、とあり、唐辛子が本格的に使われるようになったのは、18世紀頃以降と言う。

日本では、唐辛子と言うように、唐伝来の辛子(芥子)は、当然、朝鮮半島を経由して、日本に伝来したと思っていたのだが、これが逆に、日本から朝鮮に伝わった、とは信じられないことだ! 機会があれば、真偽の程を、確かめたいものである。

 

上述の、行きつけのラーメン屋に、最近、キムチを大いに食べよう、とのビラが貼り出されている。キムチの辛味の主なものは、唐辛子だが、これも含めて、三つの栄養成分の効能を、以下のように、PRしている。

 

   唐辛子に含まれる成分:カプサイシンの効能→消化促進

   にんにく  〃   :スコルジニンの効能→スタミナ増進

   生姜    〃   :ジンジョロルの効能→血行循環の改善

 

三つの成分の各々の効能については、ここでは取り上げないが、この店のオリジナルとして、日本人の味覚に合うように、酸味を抑え、甘味を増したキムチに、なっているのだろう。これからの、向寒の季節、健康増進のために、キムチを大いに食べるとしようか。

 一方、最近は、浅漬けキムチの素、などもあるので、機会を見て、自家製のキムチも、試みてみる事としたいものである。

 

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