4月29日(木) 螺子(ねじ)廻しの回転力
長年使っている鍋の取っ手が、ぐらぐらしてきて危険なので、螺子を締めて欲しい、と、先日、家人から頼まれた。最初、通常の螺子廻し(マイナスドライバー:写真右)で、螺子を回そうとしたが、さび付いていて、全然廻らない。諦めかけたが、ふと、以前、息子が使っていた、小さいながら握り部分がとてつもなく大きいドライバーがあったことを思い出し、道具箱等を探して、終に見つけ出した(写真左)。このドライバー、幸に、同じマイナスドライバーで、刃先が少し幅があり、厚みもあるが、取っ手を固定する螺子の溝には、何とか入り、廻すことが出来そうだ。

このドライバーを螺子頭のねじ溝に入れて、少し力を加えて回したら、螺子が楽に動いたではないか。とりあえず螺子を緩め、一旦、鍋の取っ手を外して分解し、調べてみた。取っ手の根元は、火に当たることもあり、螺子には沢山の赤錆が付いている。この錆を千枚通しで削り落とし、機械油をつけてきれいにし、本体に付いている螺子穴に、螺子がスムーズに廻って入るようにした。その後、取っ手を当てて、螺子を螺子穴に入れて締めつけ、本体に取り付けた。その結果、取っ手はしっかりと固定され、少しも動かず、鍋は、蘇ったのである。

同じ時期に買った、もう一個の鍋の取っ手もぐらついているので、同様に措置した。
まさに、道具様、様である。ちなみに、二つのドライバーの握り部分の直径・半径を測ったら、
細いドライバー 直径 17mm →半径 8.5mm
太いドライバー 直径 57mm →半径 28.5mm
で、太い方の半径が、細い方の半径の3倍もある。ドライバーの回転させる力は、回転中心からの距離(半径)に比例することから、同じ力を加えた場合、太い方が3倍の回転力になる、ことになる。
実はこの鍋は、4点セットになっているもので、20年ほど前に、家人が、かなりの値段で買ったものだ。その後、10年ほど前に、取っ手の根元が、熱で焼け焦げて崩れてきたので、渋谷の東急ハンズに行き、替えの取っ手を買い求め、付け替えたものなのである。
その時は、取っ手は、問題なく合うものが見つかった。一方、螺子の方は、鍋が米国製のため、ミリ規格(メートル法)ではなく、インチ規格(ヤードポンド法)の螺子だと言うので、店の人に聞いたりして探すのに苦労したが、さすがは、DIYの本家と言われるだけあって、何とか見つかったのである。
今回は、鍋と取っ手はそのままで、螺子をきれいにして締め直しただけであるが、今後、更に10年ぐらいは使えそうで、自分達よりも鍋の方が長生きしそう、と、家人に冷やかされている。
長年使っている鍋の取っ手が、ぐらぐらしてきて危険なので、螺子を締めて欲しい、と、先日、家人から頼まれた。最初、通常の螺子廻し(マイナスドライバー:写真右)で、螺子を回そうとしたが、さび付いていて、全然廻らない。諦めかけたが、ふと、以前、息子が使っていた、小さいながら握り部分がとてつもなく大きいドライバーがあったことを思い出し、道具箱等を探して、終に見つけ出した(写真左)。このドライバー、幸に、同じマイナスドライバーで、刃先が少し幅があり、厚みもあるが、取っ手を固定する螺子の溝には、何とか入り、廻すことが出来そうだ。

このドライバーを螺子頭のねじ溝に入れて、少し力を加えて回したら、螺子が楽に動いたではないか。とりあえず螺子を緩め、一旦、鍋の取っ手を外して分解し、調べてみた。取っ手の根元は、火に当たることもあり、螺子には沢山の赤錆が付いている。この錆を千枚通しで削り落とし、機械油をつけてきれいにし、本体に付いている螺子穴に、螺子がスムーズに廻って入るようにした。その後、取っ手を当てて、螺子を螺子穴に入れて締めつけ、本体に取り付けた。その結果、取っ手はしっかりと固定され、少しも動かず、鍋は、蘇ったのである。

同じ時期に買った、もう一個の鍋の取っ手もぐらついているので、同様に措置した。
まさに、道具様、様である。ちなみに、二つのドライバーの握り部分の直径・半径を測ったら、
細いドライバー 直径 17mm →半径 8.5mm
太いドライバー 直径 57mm →半径 28.5mm
で、太い方の半径が、細い方の半径の3倍もある。ドライバーの回転させる力は、回転中心からの距離(半径)に比例することから、同じ力を加えた場合、太い方が3倍の回転力になる、ことになる。
実はこの鍋は、4点セットになっているもので、20年ほど前に、家人が、かなりの値段で買ったものだ。その後、10年ほど前に、取っ手の根元が、熱で焼け焦げて崩れてきたので、渋谷の東急ハンズに行き、替えの取っ手を買い求め、付け替えたものなのである。
その時は、取っ手は、問題なく合うものが見つかった。一方、螺子の方は、鍋が米国製のため、ミリ規格(メートル法)ではなく、インチ規格(ヤードポンド法)の螺子だと言うので、店の人に聞いたりして探すのに苦労したが、さすがは、DIYの本家と言われるだけあって、何とか見つかったのである。
今回は、鍋と取っ手はそのままで、螺子をきれいにして締め直しただけであるが、今後、更に10年ぐらいは使えそうで、自分達よりも鍋の方が長生きしそう、と、家人に冷やかされている。