つれづれの記

日々の生活での印象

カーリング女子世界選手権(続き)

2016年03月30日 23時57分25秒 | 日記

 

◇決勝トーナメント

予選リーグの1―2位間と、3―4位間で、それぞれプレーオフを行い、対戦する組み合わせを決める。

     

▼プレーオフの結果

第1試合(予選1―2位)
日本 4-8 スイス

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

スイス

1

1

0

1

0

0

3

0

2

×

8

日本

0

0

1

0

1

1

0

1

0

×

4

日本代表は2度目の対戦も惜しくも敗れ準決勝へ。

 

第2試合(予選 3―4位)
ロシア 7-4 カナダ

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

ロシア

0

2

2

0

1

0

0

2

0

×

7

カナダ

0

0

0

1

0

0

2

0

1

×

4

ロシアが準決勝へ

 

▼準決勝
日本 7-5 ロシア

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

EE

合計

ロシア

0

0

0

0

1

0

2

0

0

2

0

5

日本

0

0

0

1

0

2

0

1

1

0

2

7

日本―ロシアは、予選を含め、2度目の対戦

延長戦を制し、日本チームが決勝進出!! 

   (ネット画像より)

▼3位決定戦 
カナダ 8-9 ロシア

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

ロシア

2

0

1

1

1

0

0

3

0

1

9

カナダ

0

2

0

0

0

2

2

0

2

0

8

▼決勝
スイス 9-6 日本

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

スイス

0

1

0

0

1

0

3

0

2

2

9

日本

0

0

0

1

0

2

0

3

0

0

6

日本代表はスイスとの今大会3度目の対決で、悲願の初Vへ挑んだ!!
残念ながらスイスに9-6で惜敗。しかし銀メダル獲得という過去最高の成績を残し大会を終了。

■日本有利な後攻め。10エンドは、7-6とリードされていて、最後に追いつき、EEへ持って行くチャンス。

 スキップ藤沢の最終ショットは、手前の石達が可なり邪魔したとはいえ、ハウスの中心の近くに持って行ってNO・1を狙う(ドロー)のは、これまでの彼女の腕前からして、そんなに難しいショットには見えなかったのだが、どうしたことか、投げた石は、中心部を通りすぎてハウスの外に出て仕舞った! この結果、スイスのストーンがNO.1、2と残って、試合は終わった。

これを見た時、多くの日本フアンも唖然とし、何とも悔しい思いを味わった。 

終了後のインタビューでは、藤沢当人やチームメンバー達は、銀メダル獲得という、初の快挙を成し遂げた嬉しさよりも、金メダルを逃がした悔しさが大きく、これまでの幾多の苦労も思い浮かんで、涙が止まらなかったのだろうか。 次のステップで飛躍するための、得難い経験となるだろう。

 

▼世界女子カーリング選手権2016 最終順位
金メダル:スイス
銀メダル:日本
銅メダル:ロシア
4位:カナダ  

近年の優勝国

  世界選手権           冬季オリンピック

  2015年 スイス
   2014年 スイス            2014 カナダ

  2013年 スコットランド

 

▼通算では、ダントツの優勝回数を誇るカナダだが、近年は優勝しておらず、今回、地元開催でのこの成績で、その悔しさはいかばかりだろうか! 王座の地位が揺らぎ始めているとはいえ、でも、世界ランキングは1位だ。 

日本としては、予選リーグで、カナダに信じられない大勝をしたこともあり、スイスには、3回とも勝てなかったのだが、カーリングの頂上が、少し見えてきた、といえるだろうか。

 

◇今後に向けて

  今大会での日本チームの大活躍で、今後、我が国でのカーリング熱が高まるだろう。

 カーリングは、スキーやスケートなどの通常のウインタースポーツと異なる、ユニークな競技で、

    氷上のチェス、氷上のビリヤード

などとも呼ばれるように、可なり、メンタル的で、静的な室内競技の要素が強い。ルール自体は、比較的単純で、覚えるのはそう難しくは無い。

 

▼本稿冒頭に示した、カーリング 2の記事で、物理的な側面から

    ・石の直線運動:初速度と到達距離

    ・石の回転運動:氷面との摩擦 曲がり具合 スイープの利き方

    ・石同士の衝突:石間距離  接触面  飛び方  方向

等について考察したことがある。

 でも、氷や石という自然を相手にすることなので、理想的な物理現象とはならない訳で、スキップの藤沢が言っていたように、氷のコンディションを如何に読むか、がポイントで、それをチーム内で共有するコミュニケーション能力も重要という。 

氷の状況を読んだ上で、投げた石、当てられた石をどうするかが、技術的に重要で、

   テークアウトショット(相手石を弾き出す)(ダブル/トリプルテークアウト)

    ドローショット(ハウス内の望む位置に自石を置く)

   自石を横並行に並べる/縦方向に並べる(相手のテークアウト防止)

   相手石の進路を妨害する/自石を相手から守る(ガード)    

   自石/相手石に接触させて守る(フリーズ)

等がある。    

 

▼今大会での日本チームの対戦状況を、TV中継で何度も観戦したが、競技として勝負に勝つための、戦略・戦術の難しさを、痛感させられたことだ。自分がスキップだったら、投げる側だったら、どうするだろうか、と考えると分らなくなる。

TV画面では、天井のカメラで全体を写せるので鳥瞰出来るが、選手達には、目の高さで見えるだけだ。投げる側から見れば、平面上に石が見え、直線的な目線の先の石の重なりは分るが、相互の距離や位置関係を把握するのは難しい。 この事から、石の初速や回転をどうするか、スイープをどうするかが問題となる。

エラーやミスは付き物だが、味方ではこれらを如何に少なくし、その確率を少なくすることだ。逆に、相手のミスをどう誘い出し、それを利用するかだろうか。

 

▼競技のルールでは、後攻めが圧倒的に有利となるのだが、これを巡って、熾烈な駆け引きが行われる。 先攻め後攻めの関係を、次のエンドに引き継ぐために、敢えて、ブランクエンドにする作戦も、よく出て来る。試合の終盤では、味方が、特に最終10エンドで有利な後攻めを如何に獲得するか、が重要なポイントとなる。 

通常のセオリーでは、

  ・後攻めでは、0点(1点も取れず)か、1点取る(取らされる)のは失敗で、2点以上を取れるように持って行く。

  ・先攻めでは、相手が1点取らざるを得ない状況を作る(相手が失敗すると、こちらが2点以上得点できる等)

と言われる。

 このため、全体としては、

  ・リードしている時は、ミスするリスクを小さくするため、ハウス内を出来るだけ綺麗に、が原則(テイクアウト作戦)

  ・リードされている時は、ハウス内に味方の石をできるだけ多く残し、相手のミスを誘う、のが原則(ドロー作戦)

となるようだ。

 

 観客席(TV観客席)から、評論家然と言うのは簡単だが、実際に競技会場で氷上に立って、戦う選手となると、大きなプレッシャーがあり、並大抵の精神力では勤まらないことだろう。

  

 

 通常は、カーリングのTV中継等も少ないのだが、さしむきは、近く開催される男子世界選手権(4/2~4/10)に出場する、日本男子チームの活躍を期待したい。

 そして、来年の世界選手権や、再来年のピョンチャン冬季オリンピックを楽しみにしたい。 日本女子は、今大会でオリンピックポイントを、12ポイント獲得し、冬季五輪の出場を、ほぼ確実にしている。 

 

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カーリング女子世界選手権

2016年03月30日 23時10分28秒 | 日記

2016年3月30日(水) カーリング女子世界選手権 

 

  28日朝は、カナダで開催されているカーリング女子世界選手権で、日本チームが、スイスチームと決勝戦を戦い、惜しくも敗れたものの、史上初の、銀メダルを獲得する快挙を成し遂げた様子を、BSTVで観戦した。

 筆者がカーリングに関心を持ち始めたのは、そんなに古い話ではなく、ソチオリンピックで、スッカリ嵌ってしまった。 その時の様子は、以下の当ブログ記事

    ソチ五輪  カーリング  1(2014/3/5)

            日本チームの活躍

    ソチ五輪  カーリング  2(2014/3/11)

            カーリングのルールやゲームの特徴

で述べている。

            カーリング ロゴ(カーリング - Wikipedia

 

◇2016カーリング女子世界選手権大会 

    ・World Women‘s Curling Championships

    ・カナダ  サスカチュワン州  スイフトカレント市

    ・3/19(土)~3/27(日)

 

◇出場国

 地域予選等を勝ち抜いた、12カ国のチームが参加  ( )は2015ランキング
  欧州   ・スイス(2位)
        ・スウェーデン(3位)
        ・スコットランド(4位)
        ・ロシア(5位)
        ・デンマーク(7位)

        ・ドイツ(11位)
        ・イタリア(14位)
        ・フィンランド(16位)

  北米   ・カナダ(1位)

        ・アメリカ(8位)
  アジア  ・日本(9位)
        ・韓国(10位)

◇日本チーム

 日本からは、北海道北見市を拠点に活動中の女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ(LS北見)」が出場。(写真はネット画像より)

   リード        吉田(夕)  

   セカンド       鈴木

   サード        吉田(知)  ソチ五輪出場 北海道銀から2014移籍  

   スキップ       藤澤     中部電力で活躍  2015移籍

   リザーブ       本橋     トリノ、バンクーバー五輪出場  

  

◇予選結果

  予選は、参加12カ国の総当たり戦(ラウンドロビン)

日本の対戦結果

▼第1戦
日本 7-5 フィンランド

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

日本

0

2

0

0

2

2

0

1

0

×

7

フィンランド

1

0

1

2

0

0

0

0

1

×

5

幸先のいいスタート

▼第2戦
日本 10-3 イタリア

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

イタリア

0

0

1

0

1

0

1

0

×

 

3

日本

0

3

0

3

0

2

0

2

×

 

10

大勝 

▼第3戦
日本 6-1 ロシア

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

日本

0

2

0

0

2

1

1

0

×

 

6

ロシア

0

0

0

1

0

0

0

0

×

 

1

緒戦から3連勝

▼第4戦
日本 4-11 デンマーク

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

デンマーク

2

2

0

3

0

0

0

4

×

 

11

日本

0

0

1

0

1

1

1

0

×

 

4

大差で初苦杯で連勝stop

▼第5戦
日本 6-5 韓国

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

EE

合計

日本

1

0

0

1

0

0

1

0

2

0

1

6

韓国

0

1

0

0

2

0

0

1

0

1

0

5

エクストラエンドで辛勝


▼第6戦
日本 4-7 スイス

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

スイス

0

2

0

0

0

3

0

0

2

×

7

日本

0

0

0

0

2

0

1

1

0

×

4

▼第7戦
日本 8-4 スウェーデン

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

日本

0

0

2

0

2

1

0

2

0

1

8

スウェーデン

0

1

0

1

0

0

1

0

1

0

4

 

▼第8戦
日本 8-1 ドイツ

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

日本

0

4

0

3

0

1

×

     

8

ドイツ

0

0

1

0

0

0

×

     

1


▼第9戦
日本 7-5 アメリカ

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

アメリカ

0

1

0

2

0

0

1

0

0

1

5

日本

1

0

2

0

1

2

0

0

1

0

7


▼第10戦
日本 10-4 スコットランド

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

日本

3

0

2

0

4

0

1

×

   

10

スコットランド

0

1

0

2

0

1

0

×

   

4

強敵に圧勝!


▼第11戦
日本 11-2 カナダ

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

合計

カナダ

0

0

1

0

1

0

×

     

2

日本

2

2

0

2

0

5

×

     

11

1エンドで5得点というのは極くまれ。

世界一のカナダが6E終了でコンシードという、想定外の大番狂わせの勝利!

【予選リーグ最終順位】
1位:スイス       9勝2敗
2位:日本       9勝2敗
3位:ロシア      8勝3敗

 4位:カナダ      8勝3敗
5位:スコットランド  7勝4敗
6位:アメリカ     6勝5敗
7位:韓国       5勝6敗
8位:デンマーク    5勝6敗
9位:スウェーデン   4勝7敗
10位:ドイツ      3勝8敗
11位:フィンランド   1勝10敗
12位:イタリア     1勝10敗

(勝ち数が同じ場合は、直接対戦結果で順位を決める)
日本は予選リーグ9勝2敗の2位で、決勝トーナメント進出決定!!

 

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のeーTaxでの確定申告

2016年03月26日 18時57分45秒 | 日記

2016年3月26日(土) 今年のe-Taxでの確定申告 

 

 例年、年度末は所得税の確定申告の時期で、平成27年度分については、1月4日から3月15日の期間に行われた。 

筆者の場合は、申告内容は、この所は年金関連が主で、それに、所有している株式の配当金等が多少ある程度で、例年、殆ど変わらない。事前に郵送されてくる、年金や配当金の源泉徴収票を基にして、自分で税額の計算が容易に出来ている。

数年前から、自宅からPCを使って申告する、e―Taxを利用していて、このために必要となる、電子証明書が組み込まれた住基カードと、カードリーダライタも手持ちで、識別番号や暗証番号も保存してある。

 

 こんなことから、悠々と構えて、3月に入ってからe―Taxのサイトにアクセスし、申告書作成作業を開始した。

ところが、手持ちのPCの情報環境が、e―Taxの推奨環境に適合しておらず問題があるという、想定外のハプニングに見舞われ、入り口で躓いたのである。

でも、結果として、今年も、3月9日に、e―Taxでの確定申告を完了でき、国民の義務の一端を果たすことが出来て、ほっとしたところだ。

以下に、今回のハプニングについての体験談を記すこととしたい。

 

 

● 想定外のアラーム

 e―Taxのサイトにアクセスし、作成作業の準備段階の所で、肝心要の、現用PC自体の環境(OS/ブラウザ)が、e―Taxの推奨する情報環境に適合していないという、下図の様な注意アラームが出る事態が生起した。 

   

  図の上段のアラームでは、自PCの情報環境が推奨環境外のため、適合するように修正してe―Taxを利用するか、以前のような、書面提出を選択せよ、とある。

昨年までは、この情報環境に関しては、何の問題も無かったのに、今年から、どうして不適合になったというのだろうか。

提出期限が迫っていることから、ネットでの申告書の作成・提出ができないのでは、と慌てたのである。

 

 一方、図の下段には、推奨環境として、以下のように示されている。

 ・OS:推奨環境は、Windowsの場合

     Windows 7

     Windows 8.1

     Windows 10

 

 ・ブラウザ:推奨環境は

        Internet Explorer 11.0     (略表記 IE)

 ・PDF閲覧ソフト:推奨環境は、

    Adobe Reader XⅠ         (略表記 AR)  

      Adobe Reader DC

 

● 筆者の情報環境

  筆者のPCの情報環境については、センタへアクセスした時に、センタで機械的に判別したようだが、以下のようになっているので、いずれも、推奨環境外となる。

    ・OS:Windows Vista

    ・ブラウザ:Internet Explorer 8.0

    ・PDF閲覧ソフト: Adobe Reader 9.0

  筆者のPCは、2009年に購入した、F社のノートパソコンで、上記ソフト類は、購入時にプレインストールされていたものだ。PC購入時、丁度、Windows7が出た頃で、研究のためにと、Vistaから7へアップグレードするソフトキットを、併せて購入している。

 でも、その後は、特別な不都合もなかったし、興味も薄れたことから、OSのアップグレードは実行していないし、ブラウザやPDF閲覧ソフトのメンテも行わずに来ているのは、今となっては、反省点である。

 

● Vistaの注書き

 PCの基本的なソフト類が全て推奨環境外、という想定外の宣告は、かなりのショックだったが、上述の、OSの推奨環境の項の最後に、注書きで、Windows Vistaの方はこちら、とあり、一縷の望みをもって開いて見ると、以下のような記述があった。 

   

即ち、このサイトによれば、

    Windows Vista

       +Internet Explorer9.0

       +Adobe Reader X

で、正常に動作することを確認していて、引き続き利用できる、とある。

 これは、かなり有望な情報で、IEや、ARを、適合するように更新すればいいようだ。

  

● 対処策 

 推奨環境外との警告に対して、大変なものから容易な順に、以下のような幾つかの対処策を考えた。 

A:PCを、最新式のソフトが使える、新たな機種に買い替える。   

 でも、慌ただしくPCを買い求め、立ち上げ、e―Taxを使える環境を確立するまでの時間が余りに少なすぎるし、結構な費用も掛かる。

 現PCは、操作KBに不具合があり、画面のサイズが小さく、インストールされている、OS等ソフトバージョンが旧式になっているなど、買   い換えたいという潜在的な欲求は大きいのだがーー。 

B:OSを、上述のように、手持ちのキットで、Windows 7に、アップグレードする。

 これも、短期間に上手く出来るか、やや、不安がある。

 一方、ブラウザ、PDF閲覧ソフトは、それぞれ、ネットのサイトで、推奨ソフトを探してダウンロードし、更新することは、左程問題は無い。

 C:OSは現PCのVistaのまま。

 注書きにあるように、OSのVistaも使えるようだ。

 ブラウザ、PDF閲覧ソフトは、それぞれ、ネットのサイトで、推奨ソフトを探してダウンロードし、推奨環境に更新する。 

 D:現状のまま、何も変えずに進めてみる

 OSはWindows Vistaで、ブラウザは、InternetExplorer 8.0、PDF閲覧ソフトは、Adobe Reader 9.0のままで進める。

 

◇ 対処策Dの実行

  駄目元で、最も楽な方法である、対処策Dからやってみることとし、Dが駄目なら、C、Bと進み、最悪の場合は、以前の郵送を利用すればよいと、腹を括った。

  そこで、サイトにアクセスし、上述の準備段階で出て来る警告を無視して、利用パソコンが、推奨環境を満たしているとの偽のチェックを入れて、次に進めて見た。

すると、なんと、そのまま進んでOKとなった、のである! やはりNGが返ってくるだろう、と想定したのだがーー。

 ラッキーな結果となって、あれこれ思い巡らせたことが取り越し苦労にも思え、拍子抜けしたが、ともかく、作成作業が進められるようになった。

その結果、以降の作業は、特段の問題もなく進行でき、短期間で完了できた次第である。

 ◇推奨環境の間隙

 推奨されているソフトを使えば、システムが正常に動作することは、実際に確認している訳だ。一方、推奨環境外のソフトバージョンの組み合わせでは、

  ・正常な動作をしない恐れがある、

  ・ウイルス等に対するセキュリティ上の脆弱性が増す、

などとあるものの、でも、使用不可能とは書いていないし、使用禁止にもしていない。

今回の対処策Dでは、前述のように、偽のチェックで、この間隙を擦り抜けて、申告作業が実行出来た、と言える。

  公的に提供するサービスであるe-Taxとしては、間隙のない、安全で確実なケースのみを推奨している訳で、石橋を叩いて渡ると言う事だろう。

 

●サポート停止

 今回のe―Taxの体験で、ソフト類のバージョンとサポート停止について、状況認識を新たにさせられたことだ。

一旦リリースされたソフト類は、バージョンアップが行われ、新バージョンに替わるのが通例で、旧バージョンは、ユーザーが少なくなって、メーカのサポートも無くなるので、姿を消すこととなる。

Windows OSに関しては、

    Windows 98→XP→Vista→7→8.1→10

と来ている。 そして、旧版に対するメーカのサポートも、順次停止される。

以前、Windows98から自分で入れ替えたりしたWindowsXPだが、一世を風靡したこのOSが、2014/4/19にサポート停止となった時には、大きな話題となった。

 今後については、Microsoft社から、以下のサポート終了計画が、発表されているようだ。(Windows 7 メインストリーム サポート終了のお知らせ - Microsoft

   2017/4/11         Vista

   2020/1/14         7

   2023/1/10         8.1 

 Adobe Readerに関しては、前記にあるように、平成27/11/27からVistaへのサポートを終了したことで、e―Taxの環境外としているようだ。  

 一方、Internet EXplorer(IE)のサポート方針が変更された様で、昨年夏に公表され、この1月12日から実施されていると言う。

詳細は把握していないが、今後は、各WindowsOSでサポートされるIEは、最新版だけになるようだ。(Internet Explorerのサポートが変わる2016年1月12日 アップデートが必要に - ライブドアニュース

 

 メーカがサポートを提供するのは、機能の不具合への対応等は勿論だが、セキュリティ上の強化も重要な目的と言われる。

利用者としては、面倒がらずに、メーカ情報を入手して、メンテしていくことも必要ということのようだ。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀行の本店

2016年03月20日 23時48分02秒 | 日記

2016年3月20日(日) 銀行の本店 

 

  銀行は、商法上は、立派な株式会社で、通常の会社の本社と同様、組織全体を統括する機能を有し、そのトップは、社長とは言わず頭取と呼ばれる。 そして、本社機能を兼ねながら、現場としての業務もこなす本店がある、という独特の形態をとっているのが一般的である。 

先日、筆者に関わる銀行間の資金移動で、この「本店」が関係する、珍しい体験をしたので、本稿で、取り上げることとした。 

 

①往時、勤務した経験のあるT社だが、保有していた当社の非上場株式を、必要上、手放すこととなった。その売却代金を、T社の取引銀行で口座のある、りそな銀行K支店から、筆者の口座のある、みずほ銀行に送金してもらうこととなったことが、事の発端である。

 

②この1月、保有している株式を手放したい旨をT社に伝えたところ、程なくして、引き受け手が決まったことで、T社の経理担当から、

  イ.名義変更関連の書類、

  ロ.売却代金の振り込み先の書類、

が送られて来た。

この中の、ロの振り込み先を書き込む書類には、印刷された形で、

    みずほ銀行 本店  口座番号×××××××  口座名義○○○○

とある。この口座は、T社の現役時代に、会社に届けているもので、退職後も、例年、所持している株式の配当金が、振り込まれているものだ。

  後述するように、みずほ銀行の組織変更で、旧みずほ銀行の本店が、支店扱いの「東京営業部」となったことは、筆者は承知していたので、書類にある、みずほ銀行 本店という呼称が気にはなったのだが、上述のように、T社からの送金ルートとして、システムで確立していることなので、この書類を、そのまま返送したのである。

 

③そして、暫く日時が経過したある日、件の経理担当から、電話があった。 送金に行った  りそな銀行の窓口で、書類に記載してある、みずほ銀行の当該口座は“実在しない”と言われたとの、思わぬ電話だったのである

改めて、控えに取ってある、ロの書類の写しを見て確認すると、上記のように、みずほ銀行 本店とある。

 

④ここで、みずほ銀行の歴史・経過を調べて見た。

  第一勧銀、富士銀、興銀の3行が合併して、持ち株会社形式で、みずほFGがスタートしたのは、2000年で、この時に、リテールの「みずほ銀行」(本店は、旧第一勧銀本店(内幸町))と、法人向けの「みずほコーポレート銀行」(本店は、旧富士銀本店(大手町))等に再編された。

筆者の口座は、第一勧銀本店から、みずほ銀行本店になったのである。そして、この暫く後に、筆者がT社に勤務することとなり、届けたのが、上述の口座名である。

 

⑤その後、2013年に、みずほ銀行と、みずほコーポレート銀行とが合併して一つになり、後者が存続行となって、新行名は、ややこしいのだが、みずほ銀行となった。

そして、旧コーポレート銀行の本店が、新みずほ銀行の本店となり、旧みずほ銀行の本店は、店舗の一つである、東京営業部に改称となった。

      

   銀行間の合併や、店舗の統廃合などで、店名が変わったり、無くなることはよくあるのだが、今回のように、統廃合の前にも、後にも、「みずほ銀行 本店」という同じ名前が残って、全く別の組織になるというのは、かなり珍しいだろうか。

現在のみずほ銀行本店には、該当する名義の口座は存在しないのは、当然のこととなる。

 

⑥送金先を、みずほ銀行 本店から、みずほ銀行 東京営業部に修正して、送金してもらい、入金も確認できて、一件落着である。

この関連で、おまけに、数百円の組み換え手数料を、筆者が負担することとなった。

 

⑦銀行の合併や、支店の統廃合は、決して珍しい事ではないが、これに対応する場合、どの様なルールになっているのだろうか。 

・銀行間の取引では、変更した銀行側と、周囲の銀行との間では、変更した側で、(一定期間は)読み換え等を行って、対処するのだろうか。あるいは、変更する側から金融業界内に変更情報を周知し、双方で修正対処するのだろうか。

 ・一方、利用者側からみると、店舗名等の変更は、銀行側の都合で行っていることなので、一般的には、利用者側での変更手続きは、原則、不要だろうか(少なくとも一定期間は)。

 利用者が送り手となる場合は、ATMで自動的に、新店舗名で送金される。又、受け手となる場合は、受け側のシステム上で、旧名→新名に読み換える、と考えられる。

 

⑧みずほ銀行の、この筆者の口座は、年金等の入金や、各種料金の振り替え等で、長期に亘って利用しているのだが、上述の店舗名の変更に絡んで、こちらから、変更手続きを行った記憶は無い。これまでは、利用者には見えない、送金・決済システムの中で、機械で自動的に処理されていた、と言う事だろうか。

でも、経験では、口座を持っている、某銀行の支店が廃止され、他支店に統合された時は、出向いて手続きをしたような記憶もあるがーーー。

 

⑨今回の事案は、改めて手動による送金となって、店舗名を手動で入力することとなり、問題が表面化したことだ。

筆者として、T社から送られて来た書類を、現行に訂正していれば済んだことでもあるが、 T社から送金する方法として、配当金の場合と同様に入力できたなら、システム上で機械的に行われて(読み換えられて)、問題は起こらなかったようにも思える。

 T社、りそな銀行、みずほ銀行の、資金移動に関わる各システム内で、今回の本店の変更に伴う実データが、時間の経過とともに、どのように、読み換えられ、或いは修正されて来たのか、興味のあるところだ。

又、帳票上ではどの様に記載され、変更されて来たかも同様だが、今回は、T社の帳票上では、修正されていなかったということだ。

 

◎ともあれ、T社の担当が、りそな銀行K支店から、改めて送金するのに、数百円の組み換え手数料なるものを請求されたようだ。 

この費用を、やや大げさに言えば、みずほ銀行、T社、筆者(口座利用者)の、誰が負担すべきかは、議論のあるところだろうか。

筆者としても、責任は無いとは言えないのだが、結局、こちらが支払ったということには、やや、すっきりしないものを感じる。

  

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プリンタインクの話題   3

2016年03月18日 23時12分59秒 | 日記

2016年3月18日(金)  プリンタインクの話題 3 

 

 過日、下記記事

    プリンタインクの話題  1 (2016/2/26)

    プリンタインクの話題  2 (2016/3/10) 

を投稿したところだが、今回は、その続編で、前稿で触れた互換品についての、実地報告である。

  

◇互換品の入手

  先日、都心に出かけた折りに、量販店に寄って、プリンタインクの互換品を調べて見た。 純正品の品番に対応した互換品が、各種展示されている。丁度、シアンCと、イエローYの2色のインクが切れていた(×表示)ので、カートリッジを買い求めた。

   あるメーカーのカートリッジは、包装用のキャップを外せば、そのまま、プリンタに装着できるもので、価格的には、純正品より、少し安い程度なのには、いささか失望した。この種の製品は、以前は、残量表示機能はないものの、相当安かったのだがーー。下図左のCである。

  他のメーカーのものは、店員に聞いて分ったのだが、手が込んでいて、ICチップの付いているカートリッジケースとインクタンクとが分離されていて、セットで買う時は、純正品より少し安い程度だが、次に、インクタンクだけだと、かなり安くなるようだ。

下図右のYで、最初なので、セット型になっている。

  

     

                      C の互換品                                                 Yの互換品

                   

 ○互換品の装着と試用

  手に入れたカートリッジを、早速、前面カバーを開いて、プリンタに装着した。その時の状況が下図である。

      

  左から3つ目がYで、装着の表示ランプが、やや小さく明るさが弱い赤だ。一方、右から2つ目がCで、純正品と変わらず、しっかりと明るい赤でランプ表示されている。

 そして、これによって、実際に印刷してみると、色合い等は問題なく、PC画面上の残量表示は、下図のように、純正品と変わらず正常である。

   

  今のところは、インク漏れ等のトラブルもなさそうだ。この状態で使用していき、インクが少なくなると、純正品では下図のように表示されるのだが、互換品ではどうなるのか、見極めることとしたい。

               PC画面         プリンタ

  取り替え準備  びっくりマーク   装着ランプの遅い点滅

  取り替え指示  警告マーク  ×   装着ランプの早い点滅

 

◇ 互換品の限界?

  プリンタインクの互換品は、以前に比べて、装着表示や残量表示が格段に向上したようだが、その分、コストアップし、価格がそれ程安くは無くなって、純正品に対する最大の魅力が、少なくなったようだ。今回の商品には、印刷の色の径年変化等は、保障してはいない、との記述もある。

所詮、模造品は模造品でしか無い、と言う事だろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする