2023年5月15日(月) 最近のウクライナ情勢
ロシアのウクライナ侵攻から、1年数か月が経過したが、現地では、連日、戦闘が続いていて、終結の見通しは、全く立っていない。最近の情勢について、取り上げた。
○戦況地図
最新の5月11日の戦況地図は以下であり、10日のものとは、殆ど変わっていない。
地図中にある、ドネツク州のバフムトの攻防が、戦況の焦点と言われている。
昨年9月、ロシアがドンバス地域4州(ルハンシク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソン)の併合を宣言したが、バフムトは、ウクライナ軍が、ドネツク州の「要塞」として、死守している前線とされている。参考までに、併合した4州の地図を引用した。
同サイトには、以下のコメントが出ているが、10日と11日は、全く同じである。
TVのニュースでは、バフムトを巡る攻防で、2km前進したなどと報道されおり、戦況が、膠着状態にあるとも言えるが、次の反転攻勢が準備されているかも知れない。
○ロシア戦勝記念日
先日の、5月9日は、1945年、ロシア(当時のソ連)が、ナチスドイツに勝利した、戦勝記念日で、重要な国民の祝日となっている。
今年は、どんなパレードになるか、プーチン大統領がどのような演説をするか注目されたが、パレードは、控え目だったようで、大統領の演説では、国民の意識高揚のため、往時の戦勝を祝ったものの、現下のウクライナの事には、全く触れなかったようだ。
参照:和解から敵視へ=変わるロシア戦勝記念日―プーチン氏が政治利用.html
○武器輸出
*戦車やロケット弾
ウクライナへの軍事支援として、欧米諸国から、戦車やミサイルシステムが供給されていて、ロシア領内にも届く兵器もあるようだ。
ウクライナは、航空機の支援も要請しているという。
クレムリンの上空で、無人機から攻撃があったようだが、ロシアの自作自演の、茶番劇とも言わている。
*中立国スイスの動き
自他ともに認めている中立国のスイスだが、ウクライナ支援を巡って、スイス製の武器の、他国での再輸出を、認めるか否かの激しい論議が、国内で行われているようだ。
言うまでも無いが、スイスにも、立派な軍隊が整備されており、軍需産業もあり、武器輸出も行っている。
間もなく開催される、G7広島サミットで、ウクライナ情勢を巡って、どの様な方向が示されるか、注目されるところだ。