つれづれの記

日々の生活での印象

「いつでも夢を」

2023年06月09日 15時53分15秒 | 日記

   2023年6月9日(金)   「いつでも夢を」

 

 

先だっての4月末、NHKのBS放送の、「BS日本の歌」で、橋幸夫のスペシャルステージを観た。現役引退を決めている彼の、NHKホールでの、実質、最後の公演だ。

 

橋幸夫は、往時、演歌の名手として、舟木一夫、西郷輝彦とともに、御三家と讃えられ、「潮来笠」などの、数多くのヒット曲を発表している。

BS放送では、「潮来笠」などが、ソロで歌われたが、「いつでも夢を」を若い女性歌手と、デュエットで歌ったのである。

「いつでも夢を」は、良く知っている曲だが、吉永小百合が歌ったことは憶えているのだが、デュエットの相手が、橋幸夫だったことは、すっかり忘れていた。

「いつでも夢を」は、作詞 佐伯孝夫、 作曲吉田 正、によるもので、1962年(S37)に発表され、大変な人気となり、その年の、日本レコード大賞を受賞している。歌詞は以下だ。

  

 

1番の前半は、男性だけで歌い、“言っているいる”からは、男女のデュエットとなる。

2番の前半は、女性だけで歌い、“言っているいる”からは、 男女のデュエットとなる。

3番ともいえる最後のくりかえし部分(リフレイン)は、男女のデュエットとなり、曲の総仕上げとなる。

 

歌詞の内容だが、デュエットの曲としては、当事者と言うより、以下のような、第三人称的な表現が、やや、ユニークである。

    あの娘(こ)はいつも歌ってる

  あの娘(こ)の声は流れくる

      あの娘(こ)はかえる(変える)歌声で

 

 

  楽譜は、やや不鮮明ながら、以下に引用する。

    

 曲では、小節の始まりに、半拍の休符が多く、リズミカルになっているのだが、拍子取りが、やや、難しくなっているだろうか。

曲調は、部分的に、マイナーコードもあるが、全体が、メジャーな明るい歌になっている。

 

この曲が世に出たS37年は、筆者が社会人となった年で、翌38年に、社内研修所の鈴鹿学園にいる時に、この歌を、よく聞き、憶えたことだ。バーなどに、既に、テレビもあったか否かは定かではない。

吉永小百合は、永遠のヒロインと讃えられ、彼女の清純さに憧れるファンは、サユリストと呼ばれたものだ。ひと頃までは、テレビの番組やコマーシャルなどで、彼女の映像を、よく見かけたことだ。

 

彼女は、1945年生まれで、78歳という。

 

 

改めて調べたところ、吉永小百合の別のデュエット曲 「寒い朝」があることが判明した。此方は、マヒナスターズとのデュエットで、1965年に発表されている。

この曲は、吉永小百合と浜田光夫が共演した、映画の主題歌にもなっているようだ。

作詞 佐伯孝夫 作曲吉田 正になるもので、歌詞は以下である、

 

筆者の記憶の中では、「いつでも夢を」と、「寒い朝」が、こんがらかっているようだ。

 

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朝ドラ 「らんまん」

2023年06月02日 17時09分29秒 | 日記

2023年6月2日(金)   朝ドラ 「らんまん」

 

 

○「舞い上がれ」に続く朝ドラ 「らんまん」が、4月3日(月)からスタートした。早いもので、もう、2か月になる。新しいものが始まると、古い方を、いつの間にか忘れてしまうものだが、長崎県五島列島を舞台にした「舞い上がれ」を思い出し、バラモン凧や、パイロットになる夢に近づこうとする姿が、印象深かった記憶がある。

仕事の現役の頃は、朝ドラは殆ど見る機会は無かったのだが、フリーになった昨今は、朝8時と、昼12時45分の2回チャンスがあるので、殆ど見逃す事は無く、毎日のドラマの展開を楽しみにしているところだ。

更に、最近発見したのだが、NHK―BS放送で、朝の7時30分から流していることが分かり、試聴して、確認したことだ。

余談だが、先日は、北朝鮮のミサイル発射で、沖縄地方に、Jアラートが発出され、朝ドラの放送がなかったが、その分は、次の回に、2回続けて放送されている。

 

 

○今回の、朝ドラ「らんまん」は、我が国の植物学を確立した「牧野富太郎」が主人公である。物語は、土佐から始まったが、酒屋の御曹子に生まれた、槙野万太郎が、家業そっちのけで植物の観察や採集に、野山を駆け回るなど、熱中する姿が印象的。

ドラマ作成に当たっては、自叙伝等の原本は無く、脚本はすべて書下ろしのようで、事実ではない創作部分もあると思われるが、ややコミカルに、楽しく描かれている。

 

○自家製の酒を、上京して品評会に持っていく話、万太郎が。菓子屋の娘、寿恵子に一目惚れする話、小学校中退の学歴の万太郎が。東京大学の植物学教室への出入りを許される話、自由民権運動が盛んだった土佐の演説会で、警官に捕まる話、顕微鏡やら、辞書・図鑑などの書籍に金をつぎ込む万太郎をみて、武雄が万太郎に、「峰屋は金蔵ではありません」、と何度も復唱させる話、田邊教授に勧められて顔を出した音学会で、洋装姿の寿恵子を、偶然発見するハプニング、などなど、話題は尽きないようだ。

 

○毎週、話題となる植物名が、サブタイトルになっており、ネットでは、第13週まで、以下のように、明らかになっている。

(「らんまん」花_草_植物まとめ、サブタイトル(副題)の登場植物一覧|NHK朝ドラマニア)

筆者がよく知らない草花の写真は、ネットから引用した。

 第1週  「バイカオウレン」   4/3 ~4/7 

       

    万太郎が幼い頃に亡くなった、母が好きだった花

       

 第2週  「キンセイラン」    4/10~4/14

      

       

 第3週  「ジョウロウホトトギス」 4/17~4/21

      

       

 第4週  「ササユリ」      4/24~4/28

 第5週  「キツネノカミソリ」  5/1 ~5/5

      

       みんなでの帰り道、祖母のタキが名前を教えてくれた。

       

 第6週  「ドクダミ」      5/8 ~5/12

 第7週  「ボタン」       5/15~5/19

 第8週  「シロツメクサ」    5/22~5/26

       この植物は、日本では、クローバーと呼ばれ、今は、シロツメクサとは余り言わないが、以前、物

       を箱に入れる時の、「つめもの」に使われた事が語源のようだ。

       四つ葉の四つ葉のクローバーは、西洋では幸せのシンボルと言われるようだ。

       聖パトリックの教えでは、三つ葉は、信、望、愛を表し、四つ目の葉は、幸福を意味すると言われ 

       ている。ドラマでも、田邊教授が、4つ葉を、この様に紹介するくだりがある。

          

       (参照;四つ葉のクローバーの意味や花言葉は?なぜ幸運のシンボル? - YOU GO,)

 

       近隣のスーパーマーケットのライフのブランドは、四つ葉である。

         

 第9週  「ヒルムシロ」     5/29~6/2

      

      水中の蛭が、葉を筵のようにして休むという、素敵なネーミング。

 第10週  「ノアザミ」  6/5~6/9

 第11週  「ユウガオ」  6/12~6/16

 第12週  「マルバマンネングサ」  6/19~6/23

      

第13週  「ヤマザクラ」  6/26~6/30

 

先日の5月26日で、第8週が終了したところで、今週の第9週も、今日で終わりである。

サブタイトルになっている植物は、よく知っているものもあるが、初めての名前もあり、14週以降、どんな植物が登場してくるのか、楽しみである。

 

○万太郎は、以前、木登りして落っこちて助けられた、お菓子屋の娘の寿恵子に再会、一目惚れする。

せっかちな万太郎は、すぐ、物事に熱中するが、寿恵子は、おおらかで素直な。万太郎の人間性に魅かれたのかもしれない。

 

○万太郎の祖母のタキ(役 松坂慶子)の存在感が大で、ドラマ全体を引き締めている。

・「何かを選ぶことは、何かを捨てることじゃ」は、印象的な素晴らしい言葉だ。

・峰屋の安泰のために、タキは、万太郎と綾との結婚話を勧めようとするが、自身、姉と思っている綾は猛反発。結局、綾は酒造りを忘れられず、武雄と家業を継ぐことになるようだ。

・家業を継がない万太郎と、タキが泣きながら抱き合うシーンがあったが、我が道を進む孫を理解しつつも、心が揺れ動くシーンは感動的。 

 

○外国への留学経験のある、田邊教授(役 要潤)の存在も大きい。万太郎の特別な才能を評価し、学内の植物学教室への受け入れを決めたり、学会の立ち上げを行ったり、植物学会の機関紙の発行を認めるなど、大きな存在である。

明治政府が、諸外国に追いつくために、鹿鳴館活動などが必要、と説いている。

 

○筆者との不思議な縁を感じる話題。

・東京大学に至近の根津界隈は、筆者が、可なりの間、住んだ場所だ。

 万太郎と竹男が住んだ、十徳長屋や、寿恵子の生家の菓子屋の梅花堂もこの周辺のようだ。

・筆者が、学生時代を過ごし、伴侶をみつけたのが仙台だが、牧野富太郎が、仙台近郊で発見したスエコザサは、

 亡き妻寿恵子を偲んで命名したという。

 

 

 

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