2023年6月9日(金) 「いつでも夢を」
先だっての4月末、NHKのBS放送の、「BS日本の歌」で、橋幸夫のスペシャルステージを観た。現役引退を決めている彼の、NHKホールでの、実質、最後の公演だ。
橋幸夫は、往時、演歌の名手として、舟木一夫、西郷輝彦とともに、御三家と讃えられ、「潮来笠」などの、数多くのヒット曲を発表している。
BS放送では、「潮来笠」などが、ソロで歌われたが、「いつでも夢を」を若い女性歌手と、デュエットで歌ったのである。
「いつでも夢を」は、良く知っている曲だが、吉永小百合が歌ったことは憶えているのだが、デュエットの相手が、橋幸夫だったことは、すっかり忘れていた。
「いつでも夢を」は、作詞 佐伯孝夫、 作曲吉田 正、によるもので、1962年(S37)に発表され、大変な人気となり、その年の、日本レコード大賞を受賞している。歌詞は以下だ。
1番の前半は、男性だけで歌い、“言っているいる”からは、男女のデュエットとなる。
2番の前半は、女性だけで歌い、“言っているいる”からは、 男女のデュエットとなる。
3番ともいえる最後のくりかえし部分(リフレイン)は、男女のデュエットとなり、曲の総仕上げとなる。
歌詞の内容だが、デュエットの曲としては、当事者と言うより、以下のような、第三人称的な表現が、やや、ユニークである。
あの娘(こ)はいつも歌ってる
あの娘(こ)の声は流れくる
あの娘(こ)はかえる(変える)歌声で
楽譜は、やや不鮮明ながら、以下に引用する。
曲では、小節の始まりに、半拍の休符が多く、リズミカルになっているのだが、拍子取りが、やや、難しくなっているだろうか。
曲調は、部分的に、マイナーコードもあるが、全体が、メジャーな明るい歌になっている。
この曲が世に出たS37年は、筆者が社会人となった年で、翌38年に、社内研修所の鈴鹿学園にいる時に、この歌を、よく聞き、憶えたことだ。バーなどに、既に、テレビもあったか否かは定かではない。
吉永小百合は、永遠のヒロインと讃えられ、彼女の清純さに憧れるファンは、サユリストと呼ばれたものだ。ひと頃までは、テレビの番組やコマーシャルなどで、彼女の映像を、よく見かけたことだ。
彼女は、1945年生まれで、78歳という。
改めて調べたところ、吉永小百合の別のデュエット曲 「寒い朝」があることが判明した。此方は、マヒナスターズとのデュエットで、1965年に発表されている。
この曲は、吉永小百合と浜田光夫が共演した、映画の主題歌にもなっているようだ。
作詞 佐伯孝夫 作曲吉田 正になるもので、歌詞は以下である、
筆者の記憶の中では、「いつでも夢を」と、「寒い朝」が、こんがらかっているようだ。