つれづれの記

日々の生活での印象

新型コロナウイルスの脅威   続続続続き

2020年04月19日 21時43分29秒 | 日記

       2020年4月19日(日) 新型コロナウイルスの脅威  続続続続き

 

 

 新型コロナウイルスの脅威について、当ブログでは、

   新型コロナウイルスの脅威      (2020/3/9)

   新型コロナウイルスの脅威  続き  (2020/3/19)

       新型コロナウイルスの脅威  続続き (2020/4/4)

       新型コロナウイルスの脅威  続続続き(2020/4/9)

と取り上げてきている。

 本稿では、最近の動きについて、特に、外出自粛を中心に触れることとしたい。

 

 

◎ 足許の感染者数と死者数

◇ 東京都の状況

ここ数日間の、注目される東京の状況は、一旦減少傾向かと思われたが、またぶり返しが起っていて、最高値を更新する結果になったのは由々しき事態である。この日の感染経路についての調査結果では、経路不明の割合がかなり高いようだ。  

 このところ、医療機関などでのクラスター(集団感染)も見受けれれるものの、感染経路がわからないケースが可なり高いことが懸念材料だ。

 

         新規感染者数  (内)経路不明感染者 % 

4/10    189        147    77

4/11    197*       152    77  *最高値と推定

4/12    166         64    38

4/13     91         76    83    

4/14    161        105    65   

4/15    127         80    62

4/16    149        103    49

4/17    201         134           67 **最高値を更新!

4/18    181                           124         68

4/19    107 

16日夜行われた小池都知事の会見では、都民の「自粛疲れ」を戒めている。        

 

 

◇全国の状況

これまでと同じ、一日ごとの感染者数の図は以下だ。

 

図を数字で示すと、日ごとの新規感染者数は以下になる。

4/9   573

4/10  637 

4/11  719  *最大値?

4/12  499

4/13  294 

4/14  282

4/15  549

4/16  573

4/17       555

4/18  584  (まだ図にはない)

 

新規感染者は,4/11をピークに減少傾向と思われたが、その後、感染拡大もみられ、予断を許さない状況だ。東京以外の6府県では、15日あたりから外出自粛が本格化している。

 

一方、これまでの指定地域以外の、特に、北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都 の6府県では、増加が著しいようだ。

これを受けて、諮問委員会の専門家の意見を求めた上で、16日夜には、政府の委員会で、緊急事態宣言の対象地域を、7都府県から、上記の6道府県を加えた13都道府県を特別警戒都道府県とするとともに、対象地域が全国へ拡大されることとなった。

16日夜には、総理の会見が行われ、以下のような点が強調された。

 

1 移動に伴う感染拡大の抑制 

   感染拡大を抑制するために、人間の接触機会の8割減を実現し、一段の努力が

  求められる。従来の家庭からの外出自粛から、視点を広げて、地域間の移動の自

  粛が要請され、特に、感染者が多い都市部から、地方への移動は厳禁である。  

  

2 医療崩壊の危機への対処

   感染者の急増で医療崩壊が起らないよう、各地で、ぎりぎりの対応が行われて

  いるという。症状に応じた病院の役割分担、感染者を受け入れる施設の拡充整備

 (軽症者用のホテルの借り上げ 等)、治療用器具(人工呼吸器、ガウン 等)の調

  達、従事する医療関係要員の確保等は、喫緊の課題だ。

   特に厳しいのは保健所職員で、通常の相談窓口、PCR検査の調整、感染者の

  病院への照会等で、アップアップの状態という。PCR検査が民間でも行われる

  ようになって、保健所に余裕ができることを期待したい。

 

3 経済的な支援(個人に対する支援、事業者に対する支援)

  本項に関しては、本稿では取り扱わないこととしたい。

 

  日本国内に、クルーズ船の分を加えた数字は

    感染者数 11562人  死亡数 220人 となる。

 

 

                           4/18 午前10時までの全国都道府県別の状況

 

 上図のように、感染者数の全国累計は、1万人を超えており、死者数は、220名ほどだが、今後の感染急増と医療現場の緊迫によって、死者数の増加が懸念される。

 15日、後述する西浦教授が、接触を減らす行動を全く採らない場合、想定される死者数は42万人になるという、恐ろしい予測数字を発表し、警鐘を鳴らしている!

行動制限なしなら42万人死亡 クラスター班の教授試算 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル.url   )

 

 

◎ 外出自粛

◇政府は、先日の非常事態宣言で、人と人との接触機会を8割減らすため、国民に外出自粛を要請している。

 これについて、諮問委員会の尾身座長が、8日夜のNHK番組に出演され、理解しやすく解説しているので、下図に引用したい。

3つのケースごとに、国民の目線で、削減目標が示されている。

 3密・夜の街 ⇒10割減

    生活のあらゆる場で、3密を避けることを徹底する

      家庭内、止むを得ない外出時 

      手洗い消毒うがいの励行

    夜の街は絶対行かない

                バー、キャバレー、ライブハウス、ホストクラブ、ネットカフェ、

               ナイトクラブ等  

 外出 ⇒8割減 

      不要不急の外出は避け、週5日のうち、4日は自宅で(外出は2割に)

          冠婚葬祭 イベント参加 友人知人との集まり等は極力控える          

 仕事 ⇒4割減~  

      週5日のうち、2日は出勤自粛

          事業自体の休業 

           東芝の英断:4/20~5/5の間、全拠点休業            

           (「全拠点原則休業」、東芝が異例の対応 グループで感染者5人)  

          テレワーク(在宅勤務)の推進 

                携帯電話 郵便利用

                インターネット利用

                テレビ会議

          リモートオフィス(自社専用 社間でシェア)   

          リモート診療 

          ネット授業

          時差出退勤(5つの時間帯に分散する例も)

          無観客ライブ送信

                       等ーーー。          

   

 ◎外出自粛状況の把握

   実施状況を、ビッグデータとして把握する動きもある。 

  ◇携帯データ (NTTドコモ 人口統計サービス 外出自粛の成果分析

 

  後述の西浦教授によれば、7割ではまだまだ駄目である! 

 

◇ 画像解析(渋谷の人出が半減 外出自粛要請の効果、行動データ

 

◇ 出勤状況アンケート 

   テレビでは、出勤状況のアンケートも行われている報道があった。

   休日は、8~9割減と期待通りだが、平日は、仕事の関連等で出勤しなければなら

   ず、4割減程度という。

 

◎8割削減の根拠 

新型コロナウイルスの感染の特徴は、飛沫感染 接触感染であることから、人の行動パターンを変え(行動変容*)人間同志の接触機会を制限することで、感染者の再生産数を、1以下に抑えて、感染の拡大を防ぐという、極めて人間的な施策が必要となる。(数年前、身辺を騒がせたジカ熱は、ヤブ蚊の駆除という、具体的な目標があった。)

コロナウイルスなどの感染予測に、数理モデルを使う、理論疫学の権威である 北海道大学 西浦博教授の推計では、以下のようになるようだ。(教授は厚労省クラスター対策班のメンバーでもある)

 

 上図の横軸だが、行動を変えてから、感染者数の減少という結果が出るまでには、発症までの時間、検査の実施と報告時間などで、2週間ほどの時間遅れがあり、直ちにリアルタイムで結果が出る訳ではないのは、要注意。

2割減では、一時的に増加は抑制され、減少に向かうものの、すぐに感染増大の軌道 

 に戻る

3~7割減でも、暫くは減少するものの、日数経過後上昇し感染爆発に向かうという。

8割以上減ならば、感染者数が、図のように急峻に減少するという。素人には、やや分かりにくい。

これについて、より分かりやすくして、対策実施後の感染者数の減少傾向を示したのが下図だ。(ネット画像より)

  自粛6割削減 ⇒ 感染者数が減少せず水平のまま

  自粛7割   ⇒ 感染者数が2か月弱で制御可能なレベル*に減少                              

  自粛8割   ⇒ 感染者数約1か月で制御可能なレベルに減少

              *新規感染者数100

武漢市のように、都市封鎖で、100%移動を禁止すれば、2週間後には新規感染者数は0となる。

 

  *行動変容

    健康保持・増進のためにライフスタイルを変えていく事。

    生活習慣病 ダイエット 禁煙 禁酒等で実行されていて、5段階のステップが 

    あると言われる。 

    今回のコロナ対策では、生命の安全のために段階を飛ばして、即刻の実行!

   (行動変容のプロセス|患者様へ|徳山医師会病院.url

 

これから3週間、これまで以上に、「運動」と「栄養」と「睡眠」と「人とのつながり」に留意しながら、自粛疲れを起こすことなく、忍耐強く行動を自制することになるだろうか。

 

 

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朧月夜

2020年04月14日 09時31分21秒 | 日記

 2020年4月14日(火)  朧月夜

 

 

 4月10日(金)の、NHKあさドラ「エール」を見ていて、主人公の一人「音」が、学芸会での観客を前に、最後に、童謡「朧月夜」を歌った、大変感動的な場面があった。

 劇中劇である「かぐや姫」の役の後、月の世界に住む身の上から、帝の許には行けないと、最後に、この歌を歌うのである。 

                           竹を切った中から出てきた かぐや姫

                                      帝                           かぐや姫                       おじいさん 

 音楽が話題の中心である今回のあさドラでは、吹き替えや代理出演ではなく、役者自身が出演するというのが、ユニークな方針という。音の子役を務めた 清水香帆チャンも、澄んだ声で、全力で、朧月夜を歌って呉れた。途中涙ぐむシーンがあったが、役者と自分との間で、緊張と感動が交錯したのだろうか?

  あさドラは、今週からは、子役から大人に変わったが、今後の展開が楽しみである。

 

 所で、この朧月夜について、手持ちの歌集(にほん童謡・唱歌185曲集 2000年 オンキョウ)で調べてみた。また、歌の発表時期については、ネットの、このブログの利用法 二木紘三のうた物語.url 等で調査。

 調べた結果は、以下のように、

    朧月夜  作詩 高野辰之  作曲 岡野真一  大正3年発表

である。

      

    高野辰之             岡野真一

朧月夜の歌には、日本人の誰もがイメージできる、原風景の一つがあるとも言え、作詞者の生地の信州に繋がっているだろうか。

 

このコンビ、どこかで見たことがあると思って、同じ本を調べたら、超有名な

     故郷   大正3年

が同じコンビで、更に

    春が来た 明治43年

    紅葉   明治44年

    春の小川 明治45/大正元年

も、同じコンビで発表されているのである!

 どの曲も良く知っていて今でも歌われ続けている曲だけに、筆者としては、再発見した喜びがある。

 曲が生まれる場合の、作詞者と作曲者の関係はよくは分からないが、名コンビには、阿吽の呼吸のように、通じ合うものがあるのかも知れない。

 これら5曲は、2007年に文化庁が主管し、ファンの投票で選ばれて発表された、「日本の歌百選」(親子で長く歌い継いでほしい愛唱歌ー童謡・唱歌・歌謡曲ー)に入っている。 


作詞者・作曲者の名コンビには、良く知られた、

   北原白秋作詞 山田耕作作曲  からたちの花 大正15年

                  ペチカ    大正13年

があり、手持ちの、世界名歌150曲集(オンキョー 2005)に載っている。

 上記2冊の歌曲集を調べたら、このコンビが作った、今はあまり歌われないが、

    あわて床屋 待ちぼうけ かやの木山の

などもある。  

 

 

 

  

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新型コロナウイルスの脅威  続続続き

2020年04月09日 17時45分39秒 | 日記

   
    2020年4月9日(木) 新型コロナウイルスの脅威  続続続き

 

 

 新型コロナウイルスの脅威について、当ブログでは、先日

   新型コロナウイルスの脅威  (2020/3/9)

で、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号と、PCR検査の話題を取り上げており、続いて、

   新型コロナウイルスの脅威  続き (2020/3/19)

で、日本国内について、感染の状況と、各方面で進められている、感染の拡大を抑える対策等について触れ、次の

 新型コロナウイルスの脅威  続続き (2020/4/4)

で、目まぐるしく起こっている大きな動きの中で、国内の感染状況について、緊迫した状況と、世界の感染拡大状況について取り上げている。

 7日は、漸くにして、特措法に基づく、政府の緊急事態宣言が発出されたところだ。この関連と、日本の取り組みのユニークさについて、次稿以降で扱うこととしたい。又、すっかり市民権を得た、新型コロナウイルス感染に関する「用語」についても、今後、改めて取り上げたい。

 

 今回は、主要な世界各国の状況と、感染を防ぐための、3密などの身近な行動について取り上げることとしたい。

 

 

◎ 世界各国の状況

 世界の感染状況については、リルタイムに近い形で分かるデータはある一方、同時に死者数が分るものは少ないが、前稿でも引用したフランスのAFP社が纏めたデータの最新版(4月5日(GMT19:00)時点(JST 6日4;00)が見つかり、今回、下記に引用する。

(出典新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(7日午前4時時点) 死者7.3万人に 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News.url )

 

  ◇ 世界全体 死亡数 73,139 (+5,005)  感染者数 1,310,9308(+66,187)

 

  • イタリアITALY 死亡数16,523(+636) 感染者数 132,547    

     イタリア北部地方(ミラノ、ベネチア、等)から感染爆発が始まり、3月上旬、全土で都市封鎖(ロックダウン)を布告。

  発生する患者を病院に収容しきれず、医療崩壊が起っている。棺で埋め尽くされている教会の映像が衝撃的。医師の死亡が50人とも。

 

  • スペインSPAIN 死亡数 13,055(+637) 感染者数  135,032    

  スペインも、3月半ばに全国土のロックダウンに踏み切ったが、医療崩壊が起っていて、感染者数が前稿ではイタリアより少なかったが今回でイタリアを上回ったようだ。

  • アメリカUNITED STATES 死亡数10,389  感染者数 347,003   

  感染者の増加が収まらず、遂に感染者数は30万を超し、死者数も1万を超えている。

 

  3月末、米医薬品大手のJ&Jが、来年早い時期までに、ワクチンを完成させると発表している。

  また、3Mは、医療用マスクについて、国内で不足している状況下で輸出していることをトランプ大統領に批判されたが、医療用マスクを月間5000万枚に増産すると発表した。来年は、全世界向けに20億枚生産する計画だ。

  また、民間に協力を求める法律(国防生産法:朝鮮戦争時に制定)に基づき、大統領権限で、民間の医療器具の製造を支援することを明らかにした。

 人工呼吸器については、フォードがGEと協力して5万台を、GMも月間1万台を生産するという。

 ニューヨーク市内のセントラルパークには、感染者を収容するテントが多数張られ、さながら野戦病院のよう。ニューヨークの港には軍の病院船も出動しているようだ。

 

 底力のあるアメリカのこと、やることがでかい! 

 

  • フランスFRANCE 死亡数 8,911(+833)  感染者数 98,010

  ラテン3国では、伊、西よりは少ないものの、フランスも大変な状況だ。

  普段は、マクロン大統領の陰に隠れて存在が薄い、フィリップ首相だが、出番が多いようだ。 

  • イギリスBRITAIN 死亡数 5,373(+439)  感染者数 51,608   

  ジョンソン首相、ハンコック保健相の感染が判明

   4/6のNHK  ジョンソン首相が入院 4/5集中治療室へ

  チャールス皇太子が感染 軽症で、陰性のカミラ夫人とスコットランドに隔離同居

  • イランIRAN  死亡数3,739(+136)  感染者数60,500
     当初は感染が急速に広がったが、やや落ち着いているだろうか。
  • 中国本土CHINA(mainland)  死亡数 3,331(+2)  感染者数81,708  

   データの信憑性が疑わしい。

     無症状者の扱いや、死亡数等、データへの作為はないのか?

   3/8に、武漢市の封鎖解除が伝えられたが、果たして社会活動や市民生活は大  

  丈夫なのだろうか?

  • ドイツGERMANY  死亡数  1,434(+92)  感染者数 95,391

  欧州各国(伊西英)に比し、死亡者数が少ないことが注目される。(流石 医学の国)

  検査数を増加(50万件/週)させ、早期発見でウイルスを抑制する政策 

  • 韓国SOUTH KOREA 4/5 死者数 183  感染者数 10,237

  SARSの経験が生かされているようで、死亡数は少ない。

  コロナ対策が、総選挙(4/2公示~4/15投開票)の争点に。  

  北朝鮮NORTH KOREAの感染状況については信頼できるデータがない。

  • 台湾TAIWAN 3/31 死亡数 5   感染者数306

  SARSの経験が教訓に。

  • 日本JAPAN   4/8  

    日本全体 死亡数 109  感染者数 5,184

      東京都        35           144

   我が国では、欧米先進国に比して、死亡数が極めて少ない事が、筆者には注目されることだ。

 

◎感染初期のパターン

最初の感染が確認されてからの経過には幾つかのパターンがある。下図はネットより引用。

  

 

日本やアメリカでは徐々に増えているが、イランでは一気に増加している。

また、その後の増え方については、イタリア、フランスでは増え方が急である。

 

 

◎3密

 専門家会議の結果を受けて、尾身福座長から、3月9日に発表されたのが、下図で、クラスター(感染集団)が発生するリスクが高い3つの状況が示されている。

    

 内容は一緒だが、各々に、密という言葉を入れて、これを分かりやすく覚えやすい、3密の形で表したのが、4月1日夜に都知事から発表された、下図だ。

    

 

3つの日本語、

   密閉、密接、密集

の3密には、語彙、語感の違いがあり、小池さんのセンスに敬服するところだ。

当初の副座長の同じ図に、3密を入れたのが、下図だ。

 

   

 

4/6のNHK番組 あさイチでは、外出時は3密の場所を避けるとして、

   密閉  むんむん   換気のない部屋

   密集  がやがや   イベント会場 

   密接  ぎゅうぎゅう 満員電車

 のように、状態語(?)で表現していたのが面白い。

 

 

 

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新型コロナウイルスの脅威  続続き

2020年04月04日 21時59分46秒 | 日記

   
    2020年4月4日(土) 新型コロナウイルスの脅威  続続き

 

 

 新型コロナウイルスの脅威について、当ブログでは、先日

   新型コロナウイルスの脅威  (2020/3/9)

で、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号と、PCR検査の話題を取り上げており、続いて、

   新型コロナウイルスの脅威  続き (2020/3/19)

で、日本国内について、感染の状況と、各方面で進められている、感染の拡大を抑える対策等について取り上げてきた。

 

 このところ、新型コロナウイルスを巡る大きな動きが目まぐるしく起こっていて、これらを、時系列的に整理して示す暇がない程慌ただしいことだ。

  大きなところでは、  

・3月19日の専門家会議で、新たな提案が示され、

・3月24日には、文科省から公立学校の再開の指針が示され、

・3月24日夜になって、極めて大きな懸案である、TOKYO2020について、IOCバッハ会長と安部総理との、関係幹部が同席した電話会談により、1年程度の延期が固まっている。

・3月25日夕は、小池都知事の緊急記者会見が行われ、オーバーシュート(感染爆発)の懸念から、週末28、29日の外出自粛が要請された。

外出自粛の28日の都内は、朝からの雨が、雪に変わり、一時、向かいの屋根や植木の上が白くなった。俺にも出番を呉れ、と云わんばかりに、ウイルスとは異なる「自然」が主張しているようで、どことなく心が落ち着いたことだ。 

・28日夜は、総理の会見が行われた。

・29日には、総理とIOCバッハ会長との電話会談で、TOKYO2020の日程をほぼ1年遅れとすることが、トップダウンで固まった。調整には、4月末までかかると言われていたのだがーー。

・30日には、都知事の会見で、都内での医療崩壊を防ぐための、重症患者の収容ベッド数を増やす話等があった。

 都知事と総理の会談も行われ、緊急事態宣言について話し合われた模様。

・タレントの志村けんさんが、感染で3月半ばに入院し、あっという間に3月30日に亡くなったというニュースは衝撃的。誰でも知っている国民的なコメディアンだっただけに、コロナが、如何に怖い病気かを示す象徴的な出来事となった。

・31夜のNHK番組 クローズアップ現代+で、都のアドバイザーを務める、国際医療研究センター長の大曲貴夫氏が、なんとしてでも抑え込むという姿勢が印象的。大曲氏は、3日夜のNHKTV番組にも出演し(ネタドリ!「感染爆発 重大局面首都圏で何が?」)、日本では感染爆発は絶対の起こさない、と言い切られた。

・4月1日 専門家会議が開催され、新たな提言が示された。感染状況に応じた3種の地域(感染拡大警戒地域、感染確認地域、感染未確認地域) 別に、感染予防と学校再開の方策等が示された。

 先日の4月1日から新年度が始まったが、新型コロナウイルスの関連から、例年とは全く異なる様相を呈している。 

・又、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、アメリカ等、諸外国での感染拡大の諸々の情報が駆け巡っている。

 

  •  国内感染者の状況

最近の足許での国内感染者の状況だが、下図のように、新規感染者数は急上昇の傾向であり、

28日  200 これまでの最高値  4日間で5倍のペース

29日       169

30日   94

31日  242 最高値を更新

 1日  267 最高値を更新

 2日  279 最高値を更新

 3日       353 最高値を更新!

となっていて、感染爆発寸前である。(感染者数 日本国内 NHK 全国/都道府県 WEB特集 新型コロナウイルス関連 特設サイト・特集 リンク一覧  NHKニュース.url  )

 

 都道府県別でみると、当初は、北海道で一時急増し、緊急事態宣言が発出されたことだが、その後納まり、感染拡大の地域が、東京、大阪、神奈川、愛知などの、大都市圏に移っていて、感染経路がつかめないケースが50%程と多いようだ。

 先日26日の都知事の会見では、新規感染者数が急増していることを受けて、不要不急の外出の自粛要請が行われたのだが、最近の状況は以下だ。(感染者数 東京都 都内の最新感染動向  東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト.url 参照)

    

 25日  41人

 26日  47

 27日  40

 28日  63 

 29日  69

 30日  13

と、30日の数値が極めて小さいのは意外だったが、

 31日  78

  1日  66

  2日  97

  3日  89

と、3桁に迫る勢いだったが、本日遂に、

  4日 118

と3桁で最高値を更新している。

   台東区などでの集団感染もある中で、感染経路がわからないケースも多い(68%)ようで、この先、大幅に増える懸念があり、危険域にある。

 今週末は、前週末以上に、大都市圏を中心に、外出自粛が求められている。 

 

 

  •  世界の状況

 世界の感染状況とともに死者数等がわかる、適当なものは少ないが、米国のAFPが纏めた、4月1日(GMT11:00)時点の状況のデータが見つかった。

(出典 新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(1日午後8時時点) 死者4.3万人に 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News.url  )

 以下のグラフは、外務省の情報を引用している。(外務省 海外安全ホームページ|各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況.url )データは、現時点のものという。

世界の国々の、感染者数が多い順に、1~9位の国を以下に示す。

 

  イタリア、スペインでの急激な増加が目立ったが、なんといっても、アメリカでの異常な増加で、瞬く間に世界1位の感染国になっている。 

中国については、作為もあるようで、データ自身の信憑性が疑わしい。

 

以下は、10位~20位の国である。

トルコでの急激な増加が目立つが、ベルギー、オランダも中々のものだ。

 

 

 

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