つれづれの記

日々の生活での印象

ウクライナのこと  その4

2022年03月27日 07時34分30秒 | 日記

  2022年3月26日(土)  ウクライナのこと  その4

 

 

ウクライナへの軍事侵攻については、連日、ニュースが流れているが、当ブログでは、以下の記事で取り上げてきたところだ。

  ウクライナのこと その1 (2022/3/16)

  ウクライナのこと その2 (2022/3/19)

  ウクライナのこと その3 (2022/3/24) 

本稿では、最近、ゼレンスキ―大統領が、各国の議会で、精力的に行った演説について取り上げている。

 

戦時下にある大統領としては、極めて異例だが、以下の各国で、演説を行っている。

産経新聞のサイトに、要約版が見つかったので、引用する。

 

 

 

上記以降では、以下である。

 日本      22日 後述

 フランス    23日 ウクライナ戦争は、「自由、平等、博愛に対する戦

             争だ」と、革命以来の国家の理念を引き合いに出

             して訴えている。

 EU議会    23日 我々は、欧州の対等なメンバーになるために戦って

             いる、とウクライナの、EU加盟に対する支援を訴

             えた。

 

イギリス議会での演説は、模範的なものとして評価が高いので、以下に、全文を引用する。

 

 

 

 途中に出てくる、生きるべきか、死ぬべきか、という有名なシェイクスピアの問いは、劇「ハムレット」に出てくる。

また、終了少し前にでてくる、ボリスさんとは、当日、会場で聞いていた、イギリスのボリス・ジョンソン首相のことだ。

 

日本の国会では、23日夕刻から行われた。国会の会議場内には、スクリーンの設備が無いため、国会内の会議室で行われた。

冒頭で衆院議長の、終了時に山東参院議長の、挨拶があった。

演説は、12分ほどだったが、遠く離れたアジアからの、日本の協力や制裁に感謝する一方、広島や、津波と原発事故や、サリン事件を連想させながら、突然の軍事侵攻や、チェルノブイリ原発を占拠したこと、などを非難している。

最後に、日本語で、アリガトウ、と締めくくっている。

会場から、盛んな拍手が送られたことだ。青と黄の、ウクライナ国旗の色が目立つ風景だ。

            林外相  岸田総理  細田衆院議長 山東参院議長

 

大統領は、以前は、役者であったとか、普通の政治家とは一味違うものを、持ち合わせている。現地の同時通訳の日本語が、やや、分かりづらかったのだが、大統領の惨状の話は、通訳者にも辛かったのだろうか、言葉に詰まる時もあったようだ。

短期間の間に、多くの国々をあっという間に訪問できる、オンライン時代ならではのハプニングだったと言えるかもしれない。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナのこと  その3

2022年03月24日 17時40分48秒 | 日記

  2022年3月24日(木)  ウクライナのこと  その3

 

 

昨23日の夕方、ウクライナのゼレンスキー大統領の、日本国会での、オンライン形式での演説があった。本件については、各国議会での演説も含めて、改めて取り上げる予定である。

 

ロシアのウクライナへの軍事侵攻について、これまで、下記記事を投稿している。

  ウクライナのこと  その1  (2022/3/16)

  ウクライナのこと  その2  (2022/3/19)

今回は、その3として、ウクライナの政治体制や経済状況などについて、取り上げている。

 

〇ウクライナの政治体制

ウクライナは、大統領制を取っており、最近のニュースによく出てくる、現職の、ゼレンスキー大統領(下図)は、2019年以降、この座にあるようだ。氏は、面白いことに、コメディアンの出身といい、独特のセンスがあるようだ。

 

 

一方、ウクライナには、政府があり、実務をこなす首相がいて、現在は、下図のシュミハリ首相であるが、殆ど表には出てこない。

    

      シュミハリ首相

 

また、これまで、下図の、女性実業家で美人のティモシェンコ氏が、首相として、2回登板しているようだ。

 

 

立法府である議会は、ヴェルホーブナ・ラーダ(最高議会)と呼ばれ、1院制で、定数は、450という。  

 

〇ウクライナの国軍

 今回、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受けて、果敢に戦っているのが、以下の、ウクライナの国軍だ。 (ウクライナ軍 - Wikipedia.html 参照)

 陸軍 特殊作戦軍  基地:キエフ(首都)、ハルキウ(州都)

 海軍        基地:オデッサ(州都)

 空軍        基地:ヴィーンメィツャ(州都) ハルキウ(州都)

 空中機動軍     基地:ジトーミル(州都)

上記サイトによれば、国軍の総数は、20万9000人と言う。                                                                                                                                                                                

ニュースによれば、一般市民も、軍の後方支援や道路の封鎖などで、徹底抗戦しているようだ。

 

〇ウクライナの経済と産業

主要産業について、彼我の数値を調べたところ、以下のようだ。

*ウクライナの主要産業の状況は以下だ。(ウクライナ基礎データ|外務省.html 参照)

  主要産業(産業別構造比)

    卸売・小売業、自動車・二輪車修理業(14.0%)  製造業(11.0%)

    農業、林業、漁業(9.3%)  情報・通信(5.0%) 鉱業・採石業(4.5%)

    教育(4.3%)  専門・科学・技術的活動(3,3%)

      2020年:ウクライナ国家統計局)

 上に示されている比率だが、外務省のデータなので、信頼度は高いはずだが、全体を足し合わせても、50%程度にしかならない。卸売・小売業の数値が抜けている等、大きなミスがあると思われる。残念ながら、他のサイトを探したが、欲しいデータは、見つからなかった。

*これに対し、日本の産業別構成比の推移を下図に示す。(産業別構成比の推移  参照)

 

分類の尺度が異なるので、相互比較は難しいが、日本に比して、ウクライナの特徴は、以下

だろうか。

  ・一次産業(農林漁業)の比重が高いこと

  ・サービス業の比重が低いこと

  ・鉱業がやや高いこと など。

 

また、一人当たりの国民総所得でみると、手持ちの地図帳の情報(2013年のデータ)では、以下のようだ。

 ウクライナ 3960 ドル   日本 46140ドル 

⇒ウクライナは、日本の、約8.5%

 

〇クリミア併合

2014年のロシアによるクリミア併合により、ロシアによって意図的に、傀儡と言える自治政権がつくられ、ロシアの領土として、南部連邦管区内の、クリミア共和国とセヴァストポリ市として、組み入れられている。

(ロシアによるクリミアの併合 - Wikipedia.html および

(2014年クリミア危機 - Wikipedia.html     を参照)

 

下図は、ウクライナ国内での、ロシア語を母語とする、話者の割合を、州別に示した図である。

「西低東高」と言える状況で、特に、クリミア半島や、ドネツィク州、ルハーンシク州では、割合は高いようで、ウクライナからの分離・独立の動きもあるようだ。

    

国際的には、クリミア併合は、もちろん、認められていない。

 

〇オリンピックとロシアの動き

 クリミア併合が行われたのは、ソチオリンピックの時である。そして、今回の北京オリンピック・パラリンピックでも、イベントの終了を待つかのように、ロシアが、ウクライナに軍事侵攻している。

北京パラリンピックに関しては、軍事進攻を予見するかのように、バーンズ会長の決断で、ロシアROC、ベラルーシROCチームの参加が、認められていない。

 

以前、当ブログで、ウクライナの事を取り上げたことがあると思って調べたところ、以下の記事を投稿していることが、分かった。

ウクライナの行方  1  2014/5/17

ウクライナの行方  2  2014/5/20

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜前線

2022年03月22日 16時02分12秒 | 日記

2022年3月22日(火)  桜前線

 

 

昨21日は、お彼岸の中日(春分の日)である。季節は絶え間なく動いているが、古来、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、この所、真冬の寒い日が続いていて、今日は、みぞれ雪が降っている。

そんな中で、20日、東京の桜が開花したという、嬉しいニュースだ。

気象庁の担当官が、靖国神社の標準木を調べ、5輪程の開花を確認したようだ。いかにも日本の春に相応しい嬉しい話である。この所、高知、福岡、熊本、宮崎などでも、開花宣言があったようだ。

 

下図の、桜前線が北上していく「開花予想マップ」が、先日、気象庁から発表されている。

4月の末ごろに、前線は、津軽海峡を越えて北海道へと渡るようだ。

桜には多くの種類があるが、ソメイヨシノという、スタンダードの桜が存在していることで、桜前線も予想できる訳だ。

 

先日NHKTVで、気象予報士が、開花予想に使われるルールがあることを教えてくれた。

それによれば、“2月1日以降の毎日の最高気温の積算値が、600℃を超えると、桜が開花する” と言うもので、「600℃の法則」と呼んでいるようだ。

ネットで調べたら、“2月1日以降の毎日の平均気温の積算値が、400℃を超えると、桜が開花する” という、「400℃の法則」というのも、あるようだ。

どのように使われているかは分からないが、素人の筆者としては、後者の平均値の方が、理に叶っているように思われる。なぜなら、自由に動けない植物にとって、開花時期を決めるのは、子孫を残すための極めて重要な判断であり、日々、移動平均を取りながら、時期を決めている、ように思われるのだ。

 

TVでは、3月19日との予測値が示されたが、実況と、ほぼ一致している。

東京の開花日だが、今年は、平年より4日早いようだ。これまでで、最も早かったのは、2020年の、3月14日という。

 

下図のような、春爛漫の桜の風景が待ち遠しいことだ。(図は、ネットより)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナとの共生へ

2022年03月22日 12時02分26秒 | 日記

 2022年3月22日(火)   コロナとの共生へ

 

 

政府の、まん延防止等重点措置の18都道府県への適用は、21日までで解除され、延長しないこととなっている。

(まん延防止解除 警戒怠らず日常取り戻したい _ 社説 _ 読売新聞オンライン.html 等)

22日以降は自己管理となり、基本的な防御対策は維持しながらも、日常的な、コロナとの共生が、進められる。

 

〇最新の、3/21夜時点の、新規感染者数の地域別状況は、以下のようだ。 

 全国 27701

 5桁地域   0

 4桁地域   8  北海道1009 東京3855 神奈川3856 埼玉2985 

           千葉1754  愛知1082 大阪1638 福岡1191

           (兵庫、茨城が3桁地域に)

 3桁地域  34

 2桁地域   5  山形 高知 鳥取 島根 佐賀

この所は、5桁の地域が無くなり、2桁の地域が増えつつあるが、大都市圏と周辺地域が、依然として残っている。

 

〇最近の推移だが、新規感染者数の状況は、3/21時点までで下図のようで、実線にあるように、緩やかな下降傾向が続いている。

  

東京都の小池知事は、まん延防止等重点措置の適用解除にあたって、3/22からの1か月間を、「リバウンド警戒期間」とし、年度末等で、人の移動が活発になる時期での、飲食は少人数で行うことなどを呼び掛けている。重症者数を抑え、病床の確保することがポイントと述べている。

 

〇ステルスオミクロン株

お隣の中国や韓国や、ドイツなどでの、急激な感染拡大のニュースもあり、社会活動の復活とのバランスをどう保つかがポイントだ。

従来のオミクロン株であるBA.1に対して、正体が掴みにくい、ステルスオミクロン株と言われるBA.2があり、韓国では、このBA2が、急速に感染拡大していて、注目されている。WHOは、現時点ではこの株を、BOC(懸念される変異株)には指定していない。

 

 

東京の桜の開花も始まっただけに、警戒を怠らずに、いい春を迎えたいものである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナのこと  その2

2022年03月19日 09時45分25秒 | 日記

  2022年3月19日(土)  ウクライナのこと  その2

 

 

先日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻について、下記記事を投稿している。

  ウクライナのこと  その1  (2022/3/16)

本稿は、その2として、ウクライナ国自体のことを中心に取り上げている。

ウクライナについては、国名は知っている程度で、殆ど、予備知識がなかったので、改めて調べてみた。 

 

〇ウクライナの国旗 

パラリンピック最中の、理不尽なロシアのウクライナ侵攻で、国際世論は、ウクライナ支援に傾き、ウクライナ共にある、との連帯の意志表示が、明快で分かりやすい下図の旗だけでなく、照明、土産品や、和菓子でのニュースも出てくるなど、すっかり有名になった。 

    

ウクライナ国旗の、青色は空を、黄(金)色は、豊かな実りの麦畑を表しているという。

ドイツ、スエ―デンの国旗の黄色い色は、金色という。

 

〇ウクライナの国土

 ウクライナは、周囲は、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、

モルドバと陸続きで、黒海とアゾフ海に面している。

 国土の面積は、604千m2 で、日本の378千m2 の、約1.6倍の広さだ。

下図は、国境線が、やや不鮮明だが、ウクライナの地勢図である。国土全体が、比較的低地だが、南西部に、カルパチア山脈(図の茶色)に繋がるやや高い山地があり、最高峰のボヴェールラ山(2061m)がここにあるようだ。また、東部に、ドネツ丘陵があり、南部のクリミア半島にも山地がある。 

 

 下図に示す河川地図のドニエプル川は、ベラルーシを経てウクライナに入り、首都のキエフや、幾つかの都市を経て、黒海に注いでいる。

流域一帯は、湖や、湿地帯が多いようだ。

一方、ドニエステル川は、国の南西部から、隣国のモルドバ国との国境付近を流れ、オデッサ周辺で黒海に注いでいる。 

  

 

 

〇ウクライナの人達

 人口は、4563万人とあるが、日本は12756万人で、ウクライナの約2.8倍になるが、逆にすると、ウクライナは、日本の0.35倍で、約1/3の人口しかいない。

民族は、ウクライナ人が、全体の約78%で、ロシア人は約17%という。東部諸州には、ロシア人が多いようで、ウクライナからの独立の機運が強いと言う。

 

言語は、ウクライナ語で、系統樹としては、

   インド・ヨーロッパ語族―バルト・スラブ語派―東スラブ語群

になり、ロシア語と同じ語群に入り、ウクライナの、公用語である。 多くの国民は、ロシア語も使っているという。

 

使用している文字は、キリル文字で、ロシア語と同じである

下図に、キリル文字とラテン文字の対応表を示す。

 

 

〇主要都市

主要都市を下図に示す。首都はキエフで、第2の都市は、東北部のハリコフで、黒海の港湾都市のオデッサは、横浜と姉妹都市になっている。 

ドニエプル川添いには、キエフの他、チェルカッスイ、ドニエプロペドロウスク、サポロージェ、ヘルソン 等がある。 アゾフ海に面した、マリウポリ、ポーランド国境のリボフも、最近のニュースでよく出てくる。

 

 

〇 州制度  

ウクライナの行政区画は、州制度になっているようで、下図にあるように、25の州と、2の特別市(キエフ セバストポリ)と、クリミア自治共和国から成っている。

 

クリミア自治共和国は、2014年のロシアによるクリミア半島併合によって生まれたものだが、ロシアによって意図的に自治政権がつくられ、ロシアの領土に組み入れられている。

ウクライナ側では、自国領土内の自治共和国として扱われているようで、シンフェロポリが行政庁所在地となっているが、ロシア側は、自国の領土としている。なんともややこしい話だ。

この辺の事については、後日、触れる予定だ。

 

下図は、ウクライナの州制度を示したものだが、クリミヤ半島での、セバストポリ特別市と、州都のシンフェロポリの関係が、よく見えない。

 

本稿は、ここまでで、一区切りりとしたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする