つれづれの記

日々の生活での印象

イギリス 保守党党首選

2022年07月29日 15時36分14秒 | 日記

  2022年7月29日(金)   イギリス 保守党党首選 

 

イギリスのジョンソン首相が、遂に、辞意を表明し、首相を退任することとなり、後任を決める、保守党の党首選が進められている。 本稿は、この話題である。

 

◎ジョンソン首相の辞任

首相の辞任の理由だが、コロナ禍対策で、国内が真剣に取り組んでいる間なのに、自身は、パーティを繰り返していたなどと、批判されたようだ。

また、重要閣僚(財務相、保健相)や、多数の政府高官が辞任する事態となり、辞任せざるを得なくなったようだ。

下図は、イギリス議会の様子だが、飛沫がかかるほどに、身近で膝を突き合わせるようにして論戦を戦わす、見慣れた風景だ。 (中央演壇は、ジョンソン首相)

ジョンソン首相最後の言葉は、映画ターミネーター2に出てくる、スペイン語の、

      Hasta la vista、baby (アスタ ラ ビスタ さよならまたね、ベイビー)

だったようだ。

 

 

◎イギリス政治の仕組み

◇上院と下院

イギリス議会は、貴族院(上院 日本の参議院)と、庶民院(下院 日本の衆議院)に分かれており、保守党と労働党の2大政党が、互いに切磋琢磨し合い、失政などがあると、政権交代が行われる。

議員の中から、首相が選ばれる、議員内閣制をとっている。

 

◇党首選

 今回は、政権は交代せず、保守党の党首が交代する。

*候補者数の絞り込み

  下院議員350名程の投票により、候補者を絞り込んでいく。

この投票を繰り返し、6人→5人→4人→3人→2人と、絞り込み、決選投票に残った、下図の2人の中から、全国20万の保守党員の選挙で、1人が保守党党首に選ばれ、イギリスの新しい首相に就任する段取りだ。

 

      スナク前財務相                トラス外相

 

選挙,の投票は、9月2日に締め切られ、5日に結果が公表されるという。

 

◎歴代首相

 保守党と労働党の2大政党で、歴代の首相の交代を、繰り返してきている。

最近では、マクロン首相→メイ首相→ジョンソン首相と来たが、メイ首相は、Brexitと言われる、イギリスのEUからの離脱で苦戦している。

イギリスがEUを離脱した時、EU議会の議員達が、「別れの歌」(Auld Lang Syne 日本の「「蛍の光」)を合唱したことを思い出す。

余談だが、今度の選挙で、トラス氏が選ばれれば、イギリスの女性首相として、サッチャー氏、メイ氏、に次ぐ3人目となり、彼我を比べると、女性が活躍できる環境があることは、素晴らしいことと思われる。

このことは、エリザベス女王が、96歳にして健在で、現役であることも、関連があるかも知れない。

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コロナ 第7波はだらだら?

2022年07月28日 08時00分17秒 | 日記

2022年7月28日(木)  コロナ  第7波はだらだら?

 

コロナの感染拡大の勢いは、収まりそうにない。

 

 

◎ 26日深夜の下図データは驚きだ。

全国値は、かなり高く、これまでの最大値に迫っており、地域別では、14地域が、過去最大値となっている。(前稿では、奈良のみだったのだが----)

また、5桁地域が、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5地域に復活し、更に、愛知と大阪は、過去最大値となっている。

 

 

ここ数日の、全国値の変化は、下図だ。7/26の前稿では、更に下降すると見たが、今回、大幅に上昇している

◇名古屋工大の平田教授らのグループが、AIを使って、7/25時点で、東京都の今後の新規感染者数を推定し、公表したのが下図だ。

上図にある、東京都の新規感染者数の、5月以降の推移を詳細に示したのが、下図である。

東京都の1日当たりの新規感染者数は、前図にあるように、7/26時点で、31593名だ。従って、8月6日には、現在の、

   39000/31593=1.23倍

となる。これから、全国値を予想すると、

   196494×1.23=241687

と、大変な値になる。

 

 

◎ そして、27日深夜のデータは衝撃的で、全国値は、過去最大値となり、地域毎の感染者数では、これまでの最高値となった地域が、24にも上っている。

 

全国 209694

5桁 7地域  東京29036、神奈川16554埼玉12892愛知14801、阪21860,         

        兵庫10152,福長11188

        (下線地域は、これまでの最大値)

4桁 34地域 その他の地域   (内 20地域で、これまでの最大値)

3桁 6地域  山形、福井、鳥取、島根、徳島、高知(下線地域は、これまでの最大値)

 

ここ数日の、新規感染者数の推移は、下図である。第7波の山はどうなるのか、だらだらと続くのか、気になるところだ。

公共交通機関や、幼稚園、医療機関などで、職員の手配(下線は、これまでの最大値)ができないところ等も出ているようで、大阪府の吉村知事は、医療非常事態宣言を出している。

 

 

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コロナ 第7波のピーク?

2022年07月26日 10時11分54秒 | 日記

 2022年7月26日(火)   コロナ 第7波のピーク?

 

新型コロナウイルスの、感染拡大が続いているが、第7波の山は越えたのだろうか?

昨25日の深夜時点での新規感染者数は、下図のようだ。

  

全国値は、126575人で、地域別では、5桁地域が、東京と、神奈川だけで、埼玉、愛知、大阪、福岡は、4桁に減少している。上図で、4桁地域が、まだ、28もあるが、最大値になったのは、奈良のみである。

一方、3桁地域が、青森、秋田、岩手、山形、福島、山梨、富山、福井、鳥取、島根、山口、香川、徳島、愛媛、高知、長崎、大分の、17地域に上っていて、嬉しい傾向だ。

 

昨夜までの、ここ数日の傾向を見ると、下図のように、どうやら、第7波のピークは、越えつつあると、言えそうだ。

  

 

夏休みで、旅行などの社会活動が活発になる時期だが、自己管理を徹底して過ごしたいものだ。

先日、千秋楽を迎えた大相撲では、コロナ感染で、部屋単位に、これまでにない、大量の休場者が出たようだ。

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核兵器禁止条約のこと  その2

2022年07月25日 10時47分07秒 | 日記

2022年7月25日(月)  核兵器禁止条約のこと  その2

 

先日、下記記事を投稿し、

  核兵器禁止条約のこと  その1  (2022/7/16)

ウイーンで開催された、核兵器禁止条約の締約国会議の概況と、条約が成立するまでの経過、等について触れている。

 

以下の図は、下記サイトから引用したものだが、今回は、前稿で扱った核兵器禁止条約と関連が深い、図にある、核拡散防止条約、包括的核実験禁止条約の2つの条約について、取り上げることとし、前稿の続編としたい。

(核兵器禁止条約とは? 戦後の核兵器関連の国際条約をわかりやすく解説 - 中学受験ナビ.)

 

 

〇核兵器の使用と核実験

*上図にあるように、1945年、歴史上はじめて、戦争の中で核兵器が使用され、広島、長崎に、原爆が投下され、大変な数の死傷者が発生し、以降、放射能汚染が続いてきた。

広島、長崎に原爆が投下された、8月6日、8月9日は、今年も、もう間もなくであるが、これらの詳細については、ここでは触れないこととする。

 

*1954年には、太平洋上のビキニ環礁で、アメリカが行った水爆実験で、死の灰が降下し、その放射能で、日本の漁船、第五福竜丸の乗り組み員23名全員が被災し、機関長の久保山愛吉氏が亡くなるという悲劇が起こっている。

原爆投下の被害者も、ビキニ死の灰の被害者も、日本人だと言うのは、なんという偶然だろうか。

第5福竜丸だけでなく、表には出ていないが、洋上や地上での核実験による被災者は、可なりの数になるのではないか。

 

〇核拡散防止条約

これらの核兵器関連の事案に鑑み、これ以上の核兵器の拡散を防止する必要があるとの動きとなり、1968年に、国連総会で、核拡散防止条約*が、採択されている。

*Treaty on the Non―Proliferation of  Nuclear Weapons

 (略称 NPT) (proliferation 繁殖すること)

この条約の特徴は、「核兵器を持つ国」と「核兵器を持たない国」に分けたこと、と言われる。

「核兵器を持つ国」に、核兵器を減らす義務を持たせ、核兵器を持たない国が、核兵器を持つことを禁じ、保有国の増加を防ぐというものだ。

 

核兵器を持つ国は、当時も今も、安保理の常任理事国の、米、露、英、仏、中の5か国である。5か国以外の国は、核兵器を持つことが禁止されているのだが、にも拘らず、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの4か国は、核兵器を保有しているといわれれている。

ネット情報では、これら9か国の核兵器保有数は、下図のようだ。さらに、イランには、核兵器製造の動きがあるようだ。

表にあるFAS、SIPRIは、アメリカとスエーデンの研究機関名だが、両機関の核兵器の推定保有数は、ほぼ同じようだ。

下図は、上記のSIPIRIが、公表したものだが、総計で、14955発となる。

核兵器禁止条約が締結された、2017年の数字となっており、前述のSIPRIの数字よりは、898少なくなっているが、殆どが、露、米の削減分となっているようだ。

 

〇核軍縮

核拡散防止条約に則って、米露2大の核大国間で、保有核兵器を削減する、核軍縮が進められてきた。

◇両国間で、1991年7月に調印されたのが、第Ⅰ次戦略兵器削減条約(START Ⅰ)で、1994年12月に発効している。ソビエトの崩壊等を経る中で、交渉が進展し、2001年12月に、削減目標が完了したと宣言されている。

引き続いて、START Ⅱが進められる予定だったが、両国間の思惑の相違もあり、進展せず、START Ⅰ条約は、更新されることなく、期限切れで、2009年12月に、失効している。

 

◇2010年3月、新START*が締結され、2011年2月、発効している。

  *New Strategic Arms Reduction Treaty

署名したのは、米側は、オバマ大統領で、露側は、メドベージェフ大統領だったようだ。

 条約の内容  STARTでは、米露各々6000発→新STARTでは、米露各々、1550発

 条約の期限  従来2021年2月期限→2026年2月までに延長

 

〇包括的核実験禁止条約

核実験を包括的に禁止する条約が、包括的核実験禁止条約**である。

**Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty

   略称CTBT   comprehensive:包括的な  ban:禁止する

 

1966年9月の国連総会で採択されたが、2919年2月現在で、署名184か国、批准168か国となっている。

上図の凡例は、以下。(ratified:批准済の、signatory:署名者)

 

核兵器保有国を含む44か国が、発効要件国と定められているが、これらの国の批准が未完了のため、発効していないようだ。内訳は以下のとおり。

  イスラエル、イラン、エジプトー――署名のみで、未批准

  北朝鮮パキスタンインド、―――――――署名もしていない

核兵器を保有していると見られている9か国の内、下線を付した、5か国が未批准である。

 

核各実験を禁止する条約の有効性を確保するためには、監視観測施設の整備が重要で、日本では、5か所に、公認の各種施設があるようだが、詳細は省略し、所在地のみ、以下に示す。

  群馬高崎市、沖縄恩納村、茨城東海村、長野松代町、千葉夷隅市

 

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コロナ感染 最大値更新

2022年07月24日 15時58分22秒 | 日記

2022年7月25日(日)  コロナ感染 最大値更新

 

 

新型コロナウイルスの感染が急拡大している。

新規感染者数は、20日深夜時点では、全国値は、152536人と、10万を、大幅に超えていて、地域別では、最大値を記録した地域が、30地域に上っている。

この状況は、下記の前稿で取り上げているところだ。

  コロナ感染、過去最大に  (2022/7/21)

 

〇それが、翌21日深夜時点では、全国値は、186246人と急激に増加し、地域別では、過去最大値を記録した地域が、35地域になったようだ。驚異的な拡大スピードである。下図は、日テレサイトから、引用している。

 

このニュースの中で、アメリカのバイデン大統領が、軽症ながら、コロナに感染したという「おまけ」までついている。

 

◇上記の、21日深夜時点での感染状況を、何時もながら、規模別で整理してみると、以下のようになる。

 全国 186246

 5桁  東京31878  埼玉10823  愛知13326  大阪22047  福岡10752

     以上5地域

 4桁  北海道3965、青森1577,宮城2205,福島1232、栃木1805、群馬1452、

     茨城1419,神奈川9230千葉7555,山梨1028,長野1591、新潟1710,

     富山1442,石川1628、静岡4734、岐阜2029、三重2279、兵庫8169

     京都3626,滋賀1311,奈良1624,和歌山1384、島根1038、岡山1821、

     広島2344,山口1424、香川1164、愛媛1263、佐賀1594,長崎1615,

     大分1999,熊本4240、宮崎2182,鹿児島2603、沖縄5250

     (下線は、3000人以上の地域)  以上35地域

3桁   秋田805、山形736、岩手975、福井746、鳥取573、徳島739, 高知777

     以上7地域

2桁   無し

 

◇20日時点と、21日時点での、感染数の最高値の変化を、地域別に比べてみると、前回と今回、ともに、最高値を更新している地域が、

  山形、宮城、福島、栃木、福井、兵庫大阪、山口、鳥取、香川、高知、福岡、長崎、大分、熊本、沖縄

の、16地域に上っている。

地方は地方なりに、大都市(赤字)は大都市なりに、最高値の更新が続くことは、対処が大変な状況だろう。

 

〇新たに、7月23日、22日深夜時点の状況が明らかになった。

NHKサイトから、下図を引用する。

 

図にあるように、感染者数の全国値195159人は、過去最大であり、地域別で見ると、過去最大値の赤色の地域が、東京、埼玉、兵庫、福岡など、22に上っていて、感染拡大の勢いは続いている。

大阪、神奈川、愛知などは、5桁の地域のため、最大値ではないというだけで、大変な数字なのである。

 

〇そして、23日深夜時点の数値が出てきた。

全国値は、遂に、20万人を突破し、地域別で見ると、5桁地域が、相変わらず、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡である。

図中の赤色地域は、これまでの最大値を更新した地域で、都市部が多いものの、秋田、岩手等の地方もある、

 

ここ数日の、数値の変化を、従来よく出てきた下図で見てみたい。

下図は、5月以降の状況のため、以前の3月頃の、第6波のピークは示していない。

 

横軸の7/70以降のここ4日間は、急な山登りに変わっていることが、よく、分かる。

ここ4日間の数値は、以下である。

     7/23  200975

     7/22  195160

     7/21  186246

     7/20  152536

上昇傾向が、やや、穏やかになってきている印象があり、第7波のピークが近いようにも見えるが、もうしばらくの観察が必要だろう。

 

 

 

 

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