つれづれの記

日々の生活での印象

LEDの光ーLED照明

2012年06月30日 21時33分10秒 | 日記

2012年6月30日(土)  LEDの光―LED照明

 

 

 我が家の台所の、ガス調理台の上にある照明は、20w型の2個の白熱電球だが、1個は少し前に切れて、何とか残る1個で持たして来たのだが、つい先日、これも切れてしまった。 調理台の上の照明がないと料理が見えず、可なり不便であり、早速、回復する必要がある。ここに住んで、20年以上になるが、これらの電球が切れたのは数回だろうか。

 折から、節電や、エコが叫ばれ、LED照明の話題が多い。ごく最近だが、NHKが、あさイチの番組で、LED電球に取り換える時の注意事項等を放送したばかりだ。(NHKあさイチ【LED電球交換失敗しない法ルーメン電気代寿命白熱電球】詳細情報

LED照明については、数年前から気にはしていたのだが、この機会にと、関連情報を整理しながら、台所の調理台の上の照明に、実際にLEDを使ってみよう、と決めた。

故障した2個のうち、1個は従来の白熱電球に、もう1個は、新たにLED電球に、同時に取り換えて、並列的に、両者を比較することとした。 

 

 早速、近くの電気店に出向いた。まず、これまでの白熱電球と同じ、20w(ワット)型(口金は、60wなどと同じ)を物色した。

一個だけの単品ものが欲しかったのだが、2個セットの物しかなく、これを手に入れた。値段は 2個で250円(1個 125円)で、消費電力は20w、寿命は、公称値は1000時間だが、これは約3000時間とあり、T社製だ。 

 一方の、LED電球も、何種か展示してある。20w相当の品物が置いていなかったので、30w相当と表示された、420lm(ルーメン)の物にした。 値段は、1個998円、寿命は、公称値と同じ40000時間と表示され、消費電力は5.6wとあり、メーカーは、白熱電球と同じT社である。

   

      左 白熱電球         右 LED電球

 

◎コストなどの経済比較を行うには、どの位使用されるか、という、使用頻度を求めなければならない。使用頻度によって、寿命がくると、買い替えなければならないのだ。

電球の寿命については、

  a 実際に点灯される総累積時間(点灯時間のみ)

  b 一旦ソケットにセット後、初めて点灯してからの、総経過時間(消灯時間も含む)

  c スイッチのON・OFF回数や、周囲の温度・湿度等の条件

などが関係すると考えられるが、ここでは、bでなく、aが支配的とする。

 

 点灯している時間を推定するに、件の電灯は、天井にある台所全体の照明ではなく、ガスレンジの上の、ローカルな電灯のため、ガスを使って煮炊きする時だけ、点灯される。

点灯時間は正確には計測してはいないが、大雑把に言って、朝食向け 30分(m)、昼食向け30m、夕食向け60m位とすると、1日で120m、即ち、2時間(h)だから、1か月で約60h、1年間で 

   2h×365=730h

となる。

 

 この値を、白熱電球の公称寿命1000hと比較すると、1000/730=約1.37年で寿命が切れることとなる。(電球自体に表示してある、寿命3000hでは、約4年で故障する計算だ) 

 一方、LED電球の方は、公称寿命40000h(電球自体も同じ表示)と比較すると、白熱電球の40倍の寿命だから、137年で寿命が切れることとなり、なんと、人間様よりも、遥かに長生きする事となる。

 

◎いよいよ、コスト計算だ。

コストには、

  イ 初期導入時のコスト (減価償却費を含む)

  ロ 導入後の買い換えのコスト

  ハ 導入後の年間の電気代

  ニ 取り換えなどの作業コスト(今回は無視)

等がある。 

購入コスト(イ初期導入時のコスト+ロ買い換えのコストを合算)を、求める。

 白熱電球  

    導入時 125円

    以降、1.37年毎に買い替えで、125円かかる

      減価償却費  125/1.37=91.2円/年

    n年後の購入コスト 125+125×n/1.37=125(1+n/1.37)

        n=0                =125

        n=1    125+91.2   =216.2

        n=2    125+182.4  =307.4

        n=3    125+273.7  =398.7  

   

 LED電球 

    導入時 998円

    以降、137年毎に買い替えで、998円かかるが、実質買い換えなし

      減価償却費  998/137=7.3円/年 

    n年後の購入コスト  998(1+n/137)  

 

ハ 導入後の、年間の電気代 

   24円/kwhとして、1年間の電気代を計算

    白熱電球     20×730×24/1000=  350.4円

    LED電球   5.6×730×24/1000=   98.1円

 

◎導入n年後の、総コスト=購入コスト+電気代 は、

      白熱電球    125(1+n/1.37)+350.4n

      LED電球    998(1+n/137)+98.1n

  実際に、nについて求めると、以下のようになる。

 

     白熱電球                    LED電球

n=0              = 125  円    998  円

n=1  216.2+350.4 = 566.6    1103.4  

n=2  307.4+700.8 =1008.2    1208.8 

n=3  398.7+1051.2=1449.9    1314.2 

n=4  490.0+1401.6 =1891.6       1419.5  

 

  このことから、1日2h程度の、使用頻度の少ない使い方でも、3年後には、利益が出るようになり、4年後以降に、大きな差になることが分かる。

 

 かくして、我が家の、台所の調理台の上の照明の取り換え作業は、無事完了した。LED電球の長さが、従来よりやや大きいので心配したが、問題は無かった。

 電球を保護しているカバーガラスが、簡単に取り外せる構造になっていることから、このガラス板を、油が落ちる洗剤で綺麗に洗ったことで、電球取り替え後は、下の写真のように、見違えるように明るくなった次第である!

  

     左 白熱電球                右 LED電球

 

 白熱電球と、LED電球との具体的な経済比較について、ネットに出ている例の中から、一般的な一例を、以下に引用させて貰う。一部、コスト比較の計算法は、本稿のやり方に、変えている。年間コストで見るLED電球の実力は? [お得・節約コラム] All About

 

前提条件  消費電力(60w相当):白熱54w LED5.7w

        電球代金:白熱160円 LED1680円

        寿命:白熱1000h LED40000h  

        使用時間:年間2000h(6h/日 程度使用) 

        電気料金:22円/kwh

 

白熱電球  導入費用 n年 160円(1+2000n/1000)  

        初年度導入費用(n=1)160円×2000/1000 = 320円

        年間電気代    54w×2000×22/1000   =2376円

        初年度年間コスト     320+2376        =2696円

 

LED電球 導入費用 n年  1680(1+2000n/40000)

       初年度導入費用(n=1) 1680+84円         =1714円

       年間電気代 5.7w×2000×22/1000     =  251円

        初年度年間コスト  1714+251            = 1965円

 

本例では、使用時間が長いこと、LED電球が安価であること、から、初年度末で、元が取れている。 

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東京の二つの電波塔

2012年06月26日 10時29分13秒 | 日記

2012年6月26日(火) 東京の二つの電波塔

 

 

  先月22日に開業した東京スカイツリーは、当初の想定の2倍ほどの観光客が訪れる人気のようで、先ずは、喜ばしい事だ。ただ、肝心の展望台に上がれるのは、暫くは、運よく抽選で当たった人だけで、殆どの人は、地上施設が集合した、「東京ソラマチ」などを楽しんでいるようだ。 我が家からは、毎日、10km程先の、スカイツリーを遠望しながら、見え具合によって、空模様を判断する、などしている。

 

  つい先日、関西の知人が来訪したが、なんと、今話題のスカイツリーならぬ、東京タワーに行きたい、とのリクエストである。客人は、東京タワーに上がるのは初めてだという。 手前どもは、何度か経験はあるものの、可なり以前の事になる。

 

   一昨年になるが、この知人と一緒に、夫婦で、建設途上のスカイツリーを見に、東武線押上駅(現 スカイツリー前の副称)から業平橋駅(現 東京スカイツリー駅に改称)周辺を廻ったことがある。首が痛くなるほど、上を見上げた後、観音様のある浅草寺周辺で、てんぷらや、人形焼きなどを食べたりした。

 

   地下鉄三田線の駅から出た所の、広い芝公園の一角に立っている、四方に足を広げた東京タワーの姿は、バランスがとれて堂々としており、仏閣などの、周囲の風景とも調和している。

 スカイツリーの開業で、東京タワーの人気はかなり落ちている、と思いきや、結構、見物客は、多いようだ。 たまたま、重慶から来たと言う中国人に、カメラのシャッターを頼まれたりした。 この人、知人と同様に、スカイツリーに行っても、どうせ上がれないし、歴史のある東京タワーから、スカイツリーを眺めるのも良いのでは、という思いもあったようだ。 

  エレベータで、150mの高さにある展望台にあがって、真っ先に、東京スカイツリーの方角を探した。 634mのスカイツリーが、ガラス窓一杯に広がっている、と思いきや、手前のビルの横に、細く小さく、ぼんやりと見えるのが、スカイツリーである。一寸、拍子抜けした。

天候は、まあまあだったのだが、距離にすれば、8km程も離れているのだから、小さく、ぼんやり見えるのは当然なのだがーー。

       

         ぼんやり見えるスカイツリー                     望遠で拡大

 

  ガラス窓の手前にある、説明用の絵には、スカイツリーは描かれていなかったが、絵が作られた時期が、多少古いというだけではなく、ライバル意識もあるのかも?

  最上部が333mの東京タワーよりも高い位置に、展望台がある東京スカイツリーから、逆に東京タワーを見たら、どう見えるのだろうか、これからの楽しみである。

 

   所で、昨年3.11の、東北地方太平洋沖地震では、建設途上の東京スカイツリーは、何の損傷も無かった、と言われる。スカイツリーの先端部は可なり揺れたようだが、五重塔で使われている伝統的な工法を応用した制震構造などが、 設計通りに働いたことで、 全く、問題は起きなかったという。 周辺一帯の震度は、5弱だったようだが、日本の技術陣にとっては、自信はあったとはいえ、想定外の、地震という予告なしのテストに、無事合格した、と言うことで、やはり、胸をなでおろしたことだろう。

 

  一方の東京タワーだが、同じ地震で、こちらも震度5弱だったが、最上部のアンテナ部分が少し曲がってしまったようで、テレビ等でも伝えられた。このアンテナ、アナログTV放送用で、7月24日の地デジ移行まで、応急措置で凌いだようで、完全な復旧には、しばらくかかったという。

帰り際に、東京タワーを、下から見上げた写真を撮ったが、全体が上手く収まったのだが、先端のアンテナ部分は、よく見えなかった。

  

 

  東京タワーは、電波塔としてだけでなく、戦後の我が国の大きな希望を担う、極めて重要な役割を果たしたと言えよう。先だって、東京スカイツリーにバトンタッチして、今後は、歴史的なモニュメントとしての存在に代わるのだろうか。

   歴史に残る画期的な新旧の2つのタワーの、かなり近くに住んでいる幸せを、ここ当分は、色々と味わえそうである。何はともあれ、世界一高い電波塔であるスカイツリーの、二つの展望台に上がって、関東一円を見渡して見ないことには!

  下の写真は、ネットから借用したものだが、自前のカメラで、2つのタワーを同時に撮れる地上のポイントを、是非、見つけたいものである。 

  

 

 

 

 

 

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コーヒーの楽しみ  コーヒーの木

2012年06月24日 16時38分17秒 | 日記

2012年6月24日(日)  コーヒーの楽しみ コーヒーの木      

 

   我が家のコーヒーに関して、これまで、下記のように、

     

          コーヒーの楽しみ サイフォン     (2012/6/6)

          コーヒーの楽しみ サイフォン その2 (2012/6/9)

          コーヒーの楽しみ コーヒータイム   (2012/6/19)

          コーヒーの楽しみ お茶とコーヒーと  (2012/6/21) 

 

を、当ブログに投稿したが、今回で、コーヒーの楽しみ シリーズの最後としたい。

 

 

○コーヒーの、産業的・文化的側面の裾野は極めて広く、自分には、これらについて、ここで論じる程の蓄積は持ち合わせていない。ただ、コーヒーの実が生る、コーヒーの木に関すること、等 で、興味本位だが、少し触れてみたい。

 

 コーヒーは、熱帯地方を中心にして栽培・生産が盛んに行われていて、下図のように、コーヒーベルト/コーヒーゾーン等と呼ばれるようだ。(コーヒー - Wikipedia) この一帯の国々で、著名な各種ブランド品が生産されている訳だ。 

        

 コーヒーの木は、アカネ科に属する喬木で、可なりの高さになるようだ。小粒の赤い実が、沢山生るという。実の大きさは、10~15mm位というから、オリーブの実よりやや大きい程度だろうか、

   

                鈴なりのコーヒーの実                          収穫作業        (ネット画像より)  

 コーヒーの実は、小さいながら、

          外側の果皮・果肉―内側の強靭な皮膜(内果皮など)―中の種(2つの豆)

となっていて、詳しくは、下図のようだ。(コーヒー豆 - Wikipedia

            

 木から実を収穫し、実の外側の果肉を取ると、その中の種がコヒーの生豆になる。これらの過程(工程)で、人手や機械が、どのように使われているのか、大いに興味が湧く。特に、①木から実を収穫する作業と、②実の果肉等を除去して生豆を得る作業、を調べた。

 

①鈴なりになっているコーヒーの実を、木から収穫するのは一仕事だ。ネット情報によれば、小規模の農園や、山地の斜面では、人手により人海戦術で収穫すると言う。高級品では、敢えて人手を使って収穫することもあるようだ。

大規模農園では、機械を使って、回転するポール状の道具で、実を叩き落としていくという。テレビなどで、一度、見てみたい光景である。

 

 先日、テレビで、アーモンドの実を収穫するのに、木の幹の根元を、重機械(ツリーシェイカーと言うようだ)のアームで挟んで、ゆさゆさ揺らして実を振り落とす様子を見た。アーモンドの木の根っこが、弱らないだろうか、と気になったがーー。 

 

 

②収穫した実の果肉を除去し、中の種を取り出す作業は、結構、面倒だろうと思われるが、興味深い。(以下は コーヒー豆の精製 を参照)

 この作業、小規模農園では、原点である手作業に拠っていて、実を暫く自然乾燥させた後、石臼や脱穀機のようなものに掛けて、外側の果肉や皮膜を外して、2つになった種を取り出すとこれが生豆となる。この方法は、自然乾燥式(ナチュラル)と呼ばれるようだ。

 

 大規模農園では、勿論、機械を使うもので、水洗式(ウオッシュド)と呼ばれる方法になる。先ず、水で洗って、雑物を除去するとともに、水の浮力の利用で、下に沈む良品を選別する。

 次に、実を果肉除去機にかけて果肉を除き、内果皮(パーチメント)の状態にする。これを、発酵槽と呼ばれる水槽に入れて発酵させ、強靭なパーチメントを柔らかくして、これを洗い流し、生豆を取り出すという。この、発酵させる、と言う作業が面白い。豆を乾燥機で乾燥させれば、生豆の完成である。

 

 ミカンの缶詰を作る時の皮剥き作業、パイナップルの缶詰を作る時の皮剥きと芯の抜き方、丸くでこぼこしているジャガイモから、ポテトチップスをつくる工程、蔕(へた)のある生柿から干し柿を作る時の皮剥きの工程、などなど、手作業と機械の組み合わせがどうなるのか、どれも面白そうだ。これらに比べると、コーヒーの実から生豆を得る場合は、実の形がほぼ揃っていて、除去物も少なく、かなり、機械化はしやすいと思われる。

 果肉を除去する作業には、身近なものでは、匂いが強烈な銀杏の実や、しつこい、胡桃の実、等があるが、先人の知恵で、それぞれに、工夫がなされている。

 

 

○コーヒーの木は、熱帯性で、耐寒性は低いのだが、観光農園や趣味のレベルの鑑賞用として、温帯の我が国でも、栽培、育成は行われているようだ。 時々、園芸店でも、コーヒーの木を見かけることがあり、ネットでも、購入できる。

 コーヒーの木は、観葉植物としては、葉の色や形はいまいちだが、白い花が咲き、緑色の小さな実が次第に大きく成長し、黄色になり、熟すと、真っ赤になるという変化は、面白そうだ。曲がりなりにも実が付けば、しめたものだろう。

更に、実から豆を取って、コーヒーにして飲む、等は、素人には、夢物語と言えようか。

 

 

○最後に、コーヒーの、生理的な側面に触れたい。コーヒーには、アルカロイドの一種である、カフェインが含まれている。カフェインは、神経を刺激し、興奮させる作用があり、眠気を押さえる効果等があるようで、車の運転などには有効だ。

  逆に、このことから、コーヒーは、就寝前は控えろ、とも言われる。 寝る前には絶対に飲まない、という人も多いが、自分の場合は、気分にのって楽しく飲む夜のコーヒーも、余り気にしない事としている。コーヒーによるカフェイン依存症なども、あるのだろうか。

 

 一方、コーヒーは、アルカリ食品で、身体に良い、と言われる。酸をアルカリが中和するようなイメージで、肉食等で、酸性になった身体を、中和してくれると思っていたし、そのようにPRしているサイトもある。所が、よく調べて見ると、コーヒー自身は、アルカリ性ではなく、弱酸性(pH 5~6)を示す、とある。 

 昔、学校で習った事を復習してみると、酸性、アルカリ性は、水素イオン指数 (pH :potential Hydrogen )で表され、

          0≦pH<7 酸性、  pH=7 中性、  14≧pH>7 アルカリ性

のようになる。

 食品には、アルカリ性のものと、酸性のものがあり、両者のバランスが大事とも言われている。アルカリ性食品と言われ、有名なのが、梅干しだが、あの酸っぱさは、水酸基をもつアルカリではなく、クエン酸などの、立派な有機酸で、pHは2~3位の、やや強い酸であるということを、最近になって知って、驚いた次第である。

 食品のアルカリ性、酸性は、実は、食品自体のpHではなく、以下のように、それを燃やした時の燃焼灰の中のミネラルの種類で決まるようで、ここに、ややこしさの原因がある。

  アルカリ性食品: 燃焼灰に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムを含む食品

        野菜(ほうれん草、ゴボウ、サツマイモ、ニンジン、里芋等)、果物(メロン等)、海藻(ひじき、ワカメ、昆布等)、

        キノコ、干し椎茸、大豆など

  酸性食品    : 燃焼灰に、塩素、リン、硫黄を含む食品

        肉類(豚、牛、鶏等)、魚類、卵、砂糖、穀類(米、酢等)など 

でも、梅干し、コーヒー豆とも、pHでは、酸性だが、燃焼灰のミネラルでは、アルカリになるようだーー。

 このように分類する観点からは、高タンパク・高脂肪に偏りがちな、欧米化した食生活では、「酸性食品」を多量に摂取し、「アルカリ性食品」が不足しがちである、とも言えるかも。

 でも、食品のこのような分類は、現在は、そんなに重要な医学的な指標ではなくなっているという。人間の体内の、体液等のpHは、食べ物とは関係なく、コンスタントに保たれているようだ。

 コーヒーの生理的な作用の良し悪しは、問題にする程ではないと言えようか。

 

○以前、TV番組だったと思うが、都内の或る繁華街に、たまたま、隣同士で並んでいる2軒の喫茶店がり、両店を比べていた。 値段が高い方の店が大変な人気で、一方の安い方は客足がまばら、だったという、その原因を分析したレポートを聞いたのである。 

 答えは、店の雰囲気や、入りやすさ、等の差が大きな要因で、値段はさほど重要ではなかった、ということだ。 

 生活の中の大事なアクセントとなるコーヒー君を、いい雰囲気で、大いに楽しむこととしよう!

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コーヒーの楽しみ お茶とコーヒーと

2012年06月21日 17時40分12秒 | 日記

2012年6月21日(木)  コーヒーの楽しみ  お茶とコーヒーと      

 

 我が家のコーヒーに関して、これまで、当ブログに、下記の記事、     

        コーヒーの楽しみ サイフォン     (2012/6/6)

        コーヒーの楽しみ サイフォン その2 (2012/6/9)

        コーヒーの楽しみ コーヒータイム   (2012/6/19) 

を投稿したが、今回は、その続編で、4稿目になる。

 

○長く親しんできた伝統的な日本茶には、茶葉を煎じて飲む煎茶と、粉末状になった高級茶葉を、そのまま飲んでしまう抹茶、等がある。手持ちの漢和辞典を見ると、

        煎 火部 九画 セン いる 火でにつめる

        抹 手部 五画 マツ ぬる こする けす

等とあり、煎茶の煎は、火でにつめる、から、抹茶の抹は、茶葉を臼で粉末状にするということで、こする、からきているだろうか。

又、茶を、立てる、入れる(煎れる、淹れる とも)、沸かす という。 茶を立てる、とは、慣れないと使えない、品のある言い方になろうか。

 

 一方、コーヒーは、淹れる(入れる、とも)という。 淹という字は、見慣れない漢字だが、漢和辞典には、

        淹 水部 八画 エン とどまる ひたす つかる

等とある。滞留する、滞る(とどこおる)などの意の熟語が多いようだが、淹れる は、ひたす から来ているのだろうか。

 又、国語辞典には、いれる(淹れる)(煎れる)という字義は出ていない。

 

 日本茶・紅茶やコーヒーの楽しみ方(喫茶法)として、材料をどのように扱うかによって、以下の様な分類も出来ようか。

        ・材料を湯に浸し煎じた汁を飲むーーーーーーーーー煎茶・紅茶

        ・材料を粉末にして、湯に浸し濾して飲むーーーーーコーヒー

        ・材料を粉末にして、湯と混ぜてそのまま飲むーーー抹茶

このような分類では、コーヒーは、煎茶と抹茶の中間に位置することとなる。

 煎茶の茶葉を、コーヒー用の電動ミルで粉末にしたものを、サイフォンで淹れたら、どんな具合になるだろうか、機会を見て、試してみたいものだ。

 と思っていたが、つい昨日、近隣の行きつけの回転寿司屋に行った。いつも、緑色の粉茶に湯を注いで、無意識に飲んでいる、「あがり」だが、レジの近くで、袋入りの緑茶(粉茶)を、40g 630円で売っていたのである。 一皿126円の寿司に比べると、高価な あがりを飲んだんだ、と驚いた。ネットでも、寿司屋等で使われる業務用粉茶が、各種出ているが、それらよりも、良い値段である。

 このような粉茶と、茶道で使われる抹茶との違いは、どこにあるのだろうか。

     

     煎茶               抹茶         (写真は、ネット内の画像から)

 

○コーヒーで思い出すのは、少し以前になるが、国連の電気通信関係(ITU)の国際会議(CCITT)に出席するために、数回にわたり泊まった、スイスジュネーブのホテルのことだ。毎回、勝手の知った、行きつけのホテルにした。

 朝食で、ホテルのレストランに入ると、近づいてきたウエイトレスが、判で押したように、

         「カフェ オア テ?」(café or thé)

と、フランス語で、訊いてくる。 朝食は、飲み物以外は何も付かない、いわゆる、コンチネンタルスタイルとあって、気分に応じてどちらかを注文すると、それで全てである。 大半は、café だったが、それを飲みながら、テーブルに置いてあるパンに、バターやジャムをつけて、超ゆっくりで食べる。

 当初は、物足りなく、淋しい思いもしたのだが、3日、1週間、10日と慣れてくると、もうそれで十分になった。慣れとは、恐ろしくもあり、有難くもある。ジュネーブでの、この朝食の体験は、

         健康で空腹なら、どんなご馳走でも、感謝の気持ちで美味しくいただける

という、やや大げさだが、我が家の食事の原点に通じるもの。諺にも、

         Hunger is the best sauce.(空腹に不味いものなし)

とある。

 

 一時は、栄養過多を気にして、パンとコーヒーだけの、コンチネンタルスタイルもやってみたが、何処か、淋しいので、この所の、通常の我が家の朝食には、殆ど、何らかの料理がつく。代表的なのは、「もやし」を、塩・コショウだけで、フライパンで炒めたものの上に、目玉焼き風に生卵を載せ、蓋をして蒸し炒める玉子料理だ。 網目状の白い もやし を、鳥の巣に見立てて、ワイフKが、「巣籠り(すごもり)」と名付け、伝授してくれた技である。

 もやし の他に、冷蔵庫の在庫状況に応じて、きのこ、ワカメ、人参、ホウレンソウ、ソーセージ、ピーマン、キャベツ、ナスなど、何でも入る。 蒸し炒める時間を少し長くすると、香ばしさが増した、焦がし巣籠り となる。 このような、野菜を十分に摂れる料理を、朝にしっかり食べるのが、最近の傾向だ。

 朝食に、この巣籠りなどを作るのは、殆ど、自分の担当となっているが、これは、現役の頃には、家内任せだった事への、感謝の気持ち、があるだろうか。 

    

○嗜好品の飲み物の中では、日本では、コーヒーは、日本茶、紅茶等よりも多く飲まれているようで、これらの、王様格になるだろうか。 国際的にも、今や、coffeeがメジャーで、teaは、マイナーになっている。  

 有料で日本茶を飲ませてくれる店は、今や、殆ど無く(京都などには、まだ多い?)、紅茶の専門喫茶も数少ない。コーヒーと紅茶を出す店や、コーヒーだけの店が殆どだ。

 以前は、純喫茶などで、コーヒーを飲みながら、じっくり音楽を聞いたりしたものだが、この所は、一寸した時間を過ごす場として、 廉価なコーヒーショップが多い他、ファストフード店や、コンビニでも、コーヒーが飲める時代で、選択の幅が、大巾に広がっている。

 

 我が国では、

         お茶はどう? お茶にしない? お茶に行かない? 

なとど使われ、「お茶」は、飲料の代名詞になっていて、大抵は、茶でなく、コーヒーだったり、コーヒーショップに行く。

 コーヒーやお茶の準備が出来ると、家族等に、   

         コーヒー(お茶)が入りましたよ!

と、自動詞的な表現で声を掛け、

         コーヒー(お茶)を入れましたよ!

と、他動詞的には余り言わないのが、奥ゆかしい。

 

 前述の国際会議で、議論がもつれた時等に、議長が、

         Let's take a short coffee break. (コーヒーブレイクにしよう)

と、よく声を掛けたが、上手い時間の使い方であろう。

 そして、不思議な事に、この間に、見事に妥協が成立するのだから、coffee の威力は素晴らしいのだ。

 

 

 

 

 

 

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コーヒーの楽しみ コーヒータイム

2012年06月20日 10時32分12秒 | 日記

2012年6月20日(水) コーヒーの楽しみ コーヒータイム      

 

   これまで、我が家のコーヒーに関して、下記のように、サイフォンなどの用具について述べたが、     

          コーヒーの楽しみ サイフォン     (2012/6/6)

          コーヒーの楽しみ サイフォン その2 (2012/6/9)

今回から、少しく、コーヒーそのものの話題について、取り上げたい。

 

  自分で、豆を買ってきて、コーヒーを飲むようになって、30年以上になるだろうか。 子供達が独立して、夫婦二人だけになったこの所は、我が家の朝食は、パンとコーヒーのセットが定番だ。

  豆を電動ミルで挽き、愛用のサイフォンで淹れるまでの、 一連の動作が、無意識のうちに、流れるように進んでいく。 変わり映えのしない繰り返しだが、謂わば、毎朝が、コーヒータイムである。  客人が来た時等は、デザートとセットで、夜もコーヒーを飲む事もある。

 

 ネット内の、あるサイトでは、美味しいコーヒーを飲むための、3つのポイントとして

          ・品質の高い新鮮なコーヒー豆、

          ・コーヒーに適した水、

          ・淹れ方

を挙げてあり、それぞれについて、蘊蓄が傾けられている。(美味しいコーヒーの淹れ方

 また、美味しいコーヒーのキャッチフレーズとして、

          炒りたて 挽きたて 淹れたて  

と言われるが、○○たて で揃えたところが、見事な出来栄えで、面白い。

 自分の場合は、言う程ではないのだが、まあまあのコーヒーファン、というレベルだろうか。

 以下、思いつくままに、これらについて、触れて見たい。

 

 

  コーヒーでは、何と言っても、大きな比重を占めるのが、コーヒー豆である。以前よく行った、上野のアメ横にある某豆屋では、叺(かます)入りの生豆が、店内の壁際に積んであるのを見かけたものだ。根っからのコーヒー好きは、生の豆を買ってきて、自分で焙煎するようだ。

 当方は、そこまでは凝らずに、炒りたては諦めて、炒ってある豆のお世話になる。現在の所に転居後は、近くに、名うての安売り屋があり、そこで、1kg入りの、焙煎した豆を買っている。窒素ガスが封入してあるもので、賞味期限は、1年程の表示になっている。

 これまでは、

                  No.1マウンテンブレンド 

というのを使ってきた。ブルーマウンテンがブレンドされている、と勘違いしたこともあるが、豆の種類としては、ドミニカ、ブラジル、コロンビア、他 がブレンドされているようだ。カリブ海のドミニカ共和国の山地で栽培された、ドミニカという豆は、ジャマイカのブルーマウンテンに近い風味という。 中国流に、ネーミングで誤魔化している、とは思えないがーー。 

 この品物、結構、良い風味で、長らく愛飲して来たのだが、最近、1480円→1990円に、可なり値上がりした。

 

 然らばと、少しランクは落ちるが、同じ店に、 

                  業務用珈琲オリジナルブレンド

と言うのがあるので、これに替えてみることとした。この袋の中の豆の種類は、コロンビア、ブラジル、他 などをブレンドしたとあり、こちらも、最近、同様に値上げされ、780円→1190円になっている。 業務用と言うことだから、コーヒーショップ等で、客用に使われる豆だろうか。

 この豆を、新聞紙の上に広げて見ると、豆の色に、多少、バラツキがあり、中に、色違いの豆が見つかる。 又、僅かだが、クズ豆も入っているのがわかったが、これらは、気になる程ではない。 この豆を選別すると、これまでの、No.1マウンテンブレンドになるのかも知れない。

 

 こちらの肝心の風味だが、少し丁寧に挽いて、早速、淹れて見たところ、自分では、従来の物と、香りや味の違いが、残念ながら、殆ど分らないのである。

800円/kgの値段の差が感じられないのは、 嬉しい? 情けない?! 事でもあるのだが、

                  “挽きたて、淹れたて、であれば、番茶も出花、結構、美味しいのだ”

と、納得することとしている。

 袋の豆は、ゴム製パッキング付きのガラス瓶に移して保存するが、使い切るのには、1か月~1か月半位かかるだろうか。

 

 ターミナル駅等には、各種ブランドの豆を売っている店があり、以前には、よく買って来たものだが、200gぐらいでも、結構、いい値段である。

各ブランドの風味は、酸味や苦味、香りなど,色々、特徴があるようだが、自分の好みは、“いぶくさい”(酸味?)モカ系が好みだが、余りこだわってはいない。

 最近、ハワイに旅行した知人から、ドリップ式のハワイコナのコーヒーを頂いて飲んだが、あの強烈な芳香は、苦手だ。コーヒー豆自身に香りがあるのか、特別の香料を添加しているのか、は未調査だが、南国的な雰囲気から、ハワイでは好まれる香りなのだろうか。

 

 

 水については、軟水が美味しいとされ、吟味する向きも多いのだが、我が家では、コーヒー用の水は、水道水を、一旦、浄水器を沈めた「やかん」に移し、一晩、経過したものを使っている。

通常の飲用や、調理用としては 東京都の水道水で十分、と、余り気にはしていないのだが、ごく最近、来訪した、水に敏感な知人に、飲み比べて鑑定してもらったら、水道水には、幾分、カルキ臭さがあるが、浄水器を経た水は、まろやか、との判定であった。

 

 

 豆を挽いてサイフォンで淹れることで、挽きたて、淹れたて、を実践している訳だが、サイフォンコーヒーでは、ドリップ式に比して、さっと出来上がるので、温度が冷めない魅力も大きい。

 以前は、可なり濃いコーヒーに、砂糖とミルクを入れて飲んだのだが、特に、ここ数年は、糖分の取り過ぎが気になって、薄めのアメリカンを、何も入れないブラックで飲んでいる。御蔭で、各種付属物が、不要になった。

 

 豆が切れたりした時や、時間が無い時等のために、非常用・臨時用として、インスタントコーヒーや、ドリップコーヒーも用意している。後者は、香典返しなどに、頂いたものが多い。 

これらは、挽きたて、淹れたて のサイフォンコーヒーには叶わないものの、結構、重宝している。

 

 

  前述の、コーヒーの3つのポイントや、3つの○○たて、など、そのものの味覚や、風味も重要なのだが、もっとも重要な要素は、場の気分や、雰囲気 だろうか。

ゆったりした気分で、気心の知れた仲間と飲むコーヒーは、至福の時間の一つである、コーヒータイムを提供してくれるようだ。 

 

 

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