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アメリカの自然   2   河川

2017年01月31日 16時08分42秒 | 日記

2017年1月31日(火) アメリカの自然  2  河川 

 

 当ブログの下記記事で取り上げた山脈に続いて、今回は、河川を取り上げる。

     アメリカの自然   1  (1017/1/26)

 

 下図は、アメリカの主要な河川を表した地図だ。(アメリカ合衆国の河川・湖・運河・水路水上交通より) 図では、太い青線で、軍などが管理している流域も示している。

 

下図は、川と国境、州境との関係を示している。(ネット画像 より)

 

 

○ミシシッピ川水系

 アメリカの河川と言えば、なんといっても、ミシシッピ(Mississippi)川である。長さでも、流域面積でも、世界有数の大河である。

   長さ       5969km  世界4位(支流ミズーリ川を含む)   

   流域面積  32500km  世界4位

 

 ミシシッピ川は、メキシコ湾の河口から上流に遡るに従って、ア-カンソー川、オハイオ川(更に、テネシー川)、ミズーリ川、イリノイ川等に分かれる。

上図にあるように、ミシシッピ川本流の源流はミネソタ州の、イタスカ湖のようだ。ここから河口までの距離は、3779kmという。

 一方、ミズーリ州のセントルイスで、ミシシッピ川と分かれるミズーリ川の源流は、モンタナ州南西部のロッキー山脈中と言い、ミシシッピ川本流も含めると、5969kmと、こちらの方が遥かに長いようだ。(ミシシッピ川 - Wikipedia

 

河川が、領土や州の境界線となることは多く、ミシシッピ川が、アメリカの西の領土の境界となった時代もある。

上述の図にもあるように、現在も、ミシシッピ川とその支流が、以下の州境の一部/全部となっているようだ。 

    ミシシッピ川     ルイジアナ  - ミシシッピ

                アーカンソー - ミシシッピ

                 ミズーリ    - イリノイ

                アイオワ   - イリノイ

                アイオワ   - ウイスコンシン

                ミネソタ    - ウイスコシン

    オハイオ川   ケンタッキー - イリノイ

               ケンタッキー - オハイオ 

               ケンタッキー - インディアナ 

                オハイオ   - ウエストヴァージニア

    ミズーリ川   カンザス   - ミズーリ

              ネブラスカ   - ミズーリ

              ネブラスカ   - アイオワ

              ネブラスカ   - サウスダコタ

 

  ミシシッピ川水系では、水上交通の要衝として、河口のニューオーリンズ(LA)に始まり、途中には、バトンルージュ(LA)、メンフィス(TN)、セントルイス(MO)、ミネアポリス(MN)、カンザスシティ(KS)、オマハ(NE)、ルイヴィル(KY)、シンシナティ(OH)などの諸都市が発展してきている。(  )は州名略号。

中には、下線を付した州内の最大都市もあり、以前の、4大スポーツの所在都市の記事でも触れた都市圏も含まれている。この水系は、往時だけでなく、現代も、船舶による輸送手段として、水上交通で利用されているようだ。

 

 支流のオハイオ川の、更に支流となるテネシー川には、F.ルーズベルト大統領時代、世界恐慌後の1933年に、地域開発をすすめるニューディール政策として、TVA(Tennessee Valley Authority)が設立され、多数の多目的ダムがつくられており、現在も、電力供給などが行われているようだ。(テネシー川流域開発公社 - Wikipedia

  又、支流のミズーリ川には、F.ルーズベルト大統領時代の1944年以降、洪水防止、灌漑、発電用の数多くのダムが造られ、北アメリカ最大の貯水システムと言われている。(ミズーリ川 - Wikipedia

 

○ その他の河川

・リオグランデ川

  コロラド州のロッキー山脈の山中を源流とし、ニューメキシコ州を経て、メキシコ湾へ流れている、3000km以上もある立派な大河だ。

  トランプ新大統領が、メキシコとの国境線(全長約3200km)に壁を作ると息巻いているところだが、テキサス州エルパソから南東のリオグランデ川の下流の河口までの約2000kmの河川域が、アメリカとメキシコとの、国境線となっている。 一方、エルパソから西方向の、アリゾナ州・カリフォルニア州とメキシコとの間の、太平洋岸までの約1000kmは、地続きの国境線である。

  地図で見ると、国境のこの川の両側には、アメリカ側とメキシコ側で、以下のように、都市が対向していて、米墨双子都市と言うようだが、双方の地域格差は大きいようだ。(以上 リオ・グランデ川 - Wikipedia

  (アメリカ側)       (メキシコ側)

   エルパソ     ―  シウダーファレス

   ラレド       ―  ヌエボラレド

   マクアレン    ―  レイノサ

   ブランズヴィル ―  マタモロス 

  

・コロラド川

 コロラド州のロッキー山脈中が源流のコロラド川は、ユタ州、アリゾナ州を経て、メキシコ国境を越えて、カリフォルニア湾へ注ぐ。

以下の、州境の一部にもなっている。

   カリフォルニア ー アリゾナ 

   ネバダ      ー アリゾナ

 コロラド高原を流れるこの川の流域には、多数の国立公園があり、グランドキャニオンなど、世界的に著名な景勝地が多い。下図は、ネットにある、大自然巡りの旅行記から引用している。(アメリカ国立公園旅行記 01 〜渡航〜より)

 

  

 ・コロンビア川

  カナダ ブリティシュコロンビア州の、カナディアンロッキー山脈中が源流で、ワシントン州に入り太平洋に注ぐ。途中の流域には、オレゴン州最大都市のポートランドがある。

コロンビア川の豊富な水量で、多数のダムが造られ、水力発電等がおこなわれているようだ。

 この川が、オレゴン州とワシントン州の州境の大半となっている。また、支流のスネーク川が、オレゴン州とアイダホ州の州境の一部となっていて、この流域に、アイダホ州都のボイジーがある。


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