ケイの読書日記

個人が書く書評

酒井順子「女も不況?」

2014-04-09 13:32:13 | Weblog
 酒井順子さんのエッセイは好きで、よく読むが、読書感想を書くとなると…なかなか難しい。

 エッセイというのは、時事ネタが多いので、どうしても時間がたつと間延びした印象になってしまう。(ちなみに、このエッセイ集の初出は『週刊現代2007年12月~2009年1月』)
 
 そういえば、リーマンショックの話も書いてあったね。懐かしい。いっつも外国人で混んでいて入店するのに待たされた六本木のレストランが、リーマンショック後、がらがらで、お客は自分たちの他、もう一組だけ。あの羽振りが良かった外資系金融機関にお勤めの方たちは、一体どこに行ったんだろう?っていうお話。

 しかし考えてみれば、出版業界はもうずーーーーっと右肩下がりなんだよね。ずっと不況。好転する見込みなし。年々、出版業界のパイは縮小。
 それでも、酒井順子さんは、こうやってお仕事をキープできてるんだから、本当に才能ある人なんだと思うよ。

 私が苦手なのは、彼女の同窓会ネタ。特に女子高時代の。酒井さんは小学校から大学までエスカレーター式の有名私立だから、その同窓会ネタもセレブ感満載で、ちょっと感覚が分かりづらい。
 こういう育ち方をした人って、普通の公立小中高校に対して、どういう感覚を持っているんだろうか? 興味あります。

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