ケイの読書日記

個人が書く書評

唯川恵「肩ごしの恋人」

2006-03-17 17:50:22 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 大人の女が心に想い描くメルヘン。

 12歳も年下の男の子から姉のように慕われ、それがいつしか恋に変わり…
明日サヨナラするという前の夜に結ばれ、たった1度のことだが女は身ごもる。
 しかしそれを、旅立っていく男の子には知らせず、幼馴染の女友達と2人で赤ちゃんを育てることを決心する。


 唯川恵は、この作品で直木賞を受賞したわけですが、他の作品の方が、出来がいいような気がします。
 この作品は、若くない女の願望があまりにも現われているようで、読んでいると気恥ずかしい。


 しかし、こんなに簡単に結婚、離婚ができるんだろうか?

 主人公の萌はずーっとシングルだが、その幼馴染のるり子は27歳でバツ3。
 最初の結婚は2年で終わり、2回目は半年、3回目は3ヶ月。
 みな、だんなの浮気が原因で別れたらしい。弁護士に依頼して、慰謝料をどっさり取ったと書かれてあるが、いくら相手に責任があるとはいえ、2年、半年、3ヶ月の短い結婚生活で、そんなにたくさん慰謝料が取れるだろうか?

 弁護士費用って高いんですよ。かえって赤字になるような気がします。
コメント (4)
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