本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

DVD映画座三昧

2016-06-25 09:38:24 | Weblog
 ツタヤのレンタルDVDは、先刻ご承知のことと思うが、最新作、新作、準新作、旧作に区分されている。
 新作は4本で千円、準新作と旧作はともに1本百円である。借出し期間はいずれも7泊8日。金曜日には準新作と旧作はどちらも1本は無料になる。ただし、60歳以上に限るけれど。それで必然的に金曜日サイクルで借りる。

 滅多にないが、DVDに故障が生じることがある(画像が乱れる、静止画像になる)。むろん、取り替えてくれるし、1本の無料サービス券をくれる。新作の場合はありがたい。

 さて、今年のほぼ半年間で借りて観た本数は137本になる。映画好きでもあるけどヒマでもあるわが身だ。重複して借りることもあるからややボケもはじまったか。いや、B級映画でメジャーと無縁のキャストでは記憶に残らないと自分に納得させている。

タバコ禁止

2016-06-24 09:34:23 | Weblog
 タバコを止めてそろそろ2年になる。よく止められたねと言われるが、歩いていると息が上がるというか絶え絶えになるというか、とにかく呼吸困難になったのだ。
 こんなに差し迫った状態だから禁煙はいとも簡単にできた。

 江戸時代、たびたびタバコ禁止令が出たそうだ。なにも健康にわるいからとのお上のお達しではない。理由は次のようなことだったそうだ。
 ・ 無用な無駄遣いになる
 ・ 火事のもとになる
 ・ 良田をつぶすことになる
 
 良田をつぶすということは勝手に稲田をタバコ畑に切り替えることだろう。だけどそれを黙認していたのか。もし、ごまかしで見過ごされていたとしても、米の収穫高に影響がでそうなものだ。

 残りの二つは今の世でも通じる。殊にタバコは税収に目を付けられ、高いけむり代になる。むろん、火災の火種にもなる。

 タバコ禁止令は効き目がないからたびたび出されたか。そういえば、映画やTVドラマでは長火鉢の前や茶店の縁台などでキセルをくゆらすシーンがやたら登場する。

 もっと確実な証拠は『守貞謾稿』に「羅宇屋」が出ているのだ。このラウ屋のラウとはラオスが語源になるが、この商売はキセルの直しを業とする。もちろん新品キセルもきざみタバコも売っていたようだ。禁止令は有名無実だったわけだ。

ある映画を観て

2016-06-23 09:12:10 | Weblog
 「落ちた犬を叩く」のがメディアのDNAのような気がする。まぁ、無体な叩きとは思わないが、舛添前都知事をこれでもかこれでもかと叩いた。特にTVでは相当な視聴率をはじき出すからだろう。
 かくゆう小生も朝からリモコンをぴこぴこと押してチャネルを三段跳びしたり八艘跳びしたりした。
 
 ニコラス・ケイジ主演の「コンテンダー」という映画がある。ツタヤで借りてきた。
 主人公は不倫の発覚で下院議員を辞任する。このシチュエーションは宮崎某元議員そのものだ。ただし、次のセリフは別の人の心境になるのではないかな。

 「今まで夢中になってきたものを思い出す時がある。選挙運動や会合に演説、あのころに戻りたい」
 戻れることがほぼ絶望的な舛添前都知事が、多分、2か月過ぎぐらいにつぶやくセリフではないかと思いませんかね。

 映画の原題はThe Runnerである。コンテンダー(競技者)に替えたのはなぜだろう。ともかく大した映画ではない。

医薬分業

2016-06-22 08:54:26 | Weblog
 医者にかかった医療費の通知書が送られてきた。たまたま内科と皮膚科と歯科のみっつの医院で受診したのだ。
 本人負担は少なくても、記載されている医療費は10割分の総額だから結構な額になっている。だからやみくもに病院通いをするなということなのだろう。年々、医療費は増額しているそうだが、逆に言えば、医療関係は儲けすぎではないか。
 
 話はそっちに行かない。医薬分業の話になる。病院は診察・治療するが、クスリは出さず処方箋を出すだけ。その処方箋を提出して保健薬局で処方薬を受け取る。これが医薬分業だ。
 それで、通知書の診療区分には「医科外来」と「調剤」とあって、通院した医院名と利用した保健薬局名を明確に分けている。
 
 さて、くだんの通知書では、三つの医院の医科外来と三つの薬局の調剤が対応するはずだ。
 ところが、内科医院だけは薬局の記載がない。表向きは医院と院外の薬局という位置付けだが、通知書では医院しか記載されていない。突出した金額だから処方薬代も包含しているはずで記載漏れではない。ということは「調剤」も医療法人の組織内にあるわけだ。

 医薬分業は、医者がジャブジャブとクスリを出すことをチェックすることにあると聞いている。なんだか胡散臭いとなる。とはいえ、院長は飲み仲間でおごってもらったこともある。よけいヤバイ。

誤用2

2016-06-20 08:54:12 | Weblog
 社会学博士の肩書を持つ著者の本に「…ほかの権利との不平等や衝突を招いてしまう恐れがある」という文があった。ここにある「恐れ」は不適当である。
 
 漢和辞典によると「恐」とは、①「おそれる」の下にこわがる(恐怖)、かしこまる(恐縮)、②「おどす」(恐喝)、③「おそろしい」とある。ただ、心配の意には「虞」を用いるとある。
 ついでに、同辞典の「虞」を開くと、その意味は「うれい」、「心配」、「危惧」とある。
 
 要するに、冒頭の引用文は「不平等や衝突を招いてしまう虞がある」としなければならない。
 法律文では往々にして「…虞がある」の表現が出てくる。むろん「心配になる」、「危惧する」の意味である。こわいことになるという恐れではない。
 このように法律に使用するので、「虞」の字が常用漢字に残してあるのだ。

 もっとも、この誤用を認知したのは新聞協会の新聞用語懇談会がまとめた漢字表だろう。どの新聞社も『用字用語の手引』を出しているが、「おそれ」の漢字(怖れ、惧れ、懼れ、虞)はすべてを「恐れ」の表記にくるめてしまったからだ。