本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

立秋

2020-08-07 08:51:07 | Weblog
 へぇー、今日は立秋だって。35度を超える猛暑が続いているのに秋の気配なんぞない。
 「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」を習ったのはいつ頃だったか。
 昔と違って、地球温暖化で忍び寄る秋を感じることがなくなったかもしれない。いや、今や地球熱帯化のような気がする。

 高浜虚子に「涼しさの 肌に手を置き 夜の秋」がある。
 いかにも涼しげだが、「秋の夜」ではなく、この「夜の秋」は夏の季語とある。
 大正時代では夏でも秋を感じる夜があったのですな。

 ある本で仕入れたが、床の間の掛け軸に「夕有風立秋」とあった。それを見た客が「夕方ごろに吹く風に秋の気配を感じるとはいい句ですとほめたそうだ。
 すると主人は「ユーアルフーリッシュ」と読みますと言った。「You are foolish」のことでしょう。「あなたバカよね、おバカさんよね」という歌があったな。