ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「22円」の、その後。

2021-01-28 06:23:10 | 日記
私の好きな作家の一人、帚木蓬生氏が、人々にコロナの不安が増大している中で、こんなことを述べていました。
 《「大丈夫ですよ」と声をかけてもらえば、不安は軽減されます。また、不安というのは立ち
  止まると増えるものです。
  朝ご飯を作り、会社に行く。
  淡々と目の前の仕事をして、身を忙しく小さな達成感を積み上げていくうちに不安は小さく
  見えてくるし、雲散霧消していきます。
  人間は不安やハラハラ、ドキドキの状態を嫌なものと捉えてしまいますが、その状態こそが
  一番良い状態なのです。
  剣豪・宮本武蔵も「五輪書」でそう書いています。不安もまたいいじゃないですか。
  目の前の仕事に打ち込んでいけば、いつか出口は見えてくると思いますよ。》
また、
 《「コロナなんか怖くない」「一時的な流行だ」なんてスローガンは、いまだにはびこってい
  ます。
  わかりやすい言葉には国民も飛びつきやすいですし、「信じたいことを信じる」人間の心理
  も反知性主義と結びつきやすいものです。
  こうした状況は、ネット交流サービス(SNS)の存在と関係があるような気がしていま
  す。
       ・・・・・・・・中略・・・・・・・・
  パンデミックのような事態が起きた時こそ、知性を研ぎ澄ませないといけないし、手っ取り
  早い解決策には眉唾を持って応じなければいけませんね。》
                     (毎日新聞 2021/1/27)
とも。
なるほど、確かに分かりやすい言葉に人は飛びつきやすいものです。
そう言う私も、その傾向は大。
こんな時こそ、冷静にしっかり考えて行動しなければいけないのでしょう。

JA直売所へ、連れ合いと一緒に買い物へ行きました。
買った野菜等は重いので連れ合いに託し、連れ合いは自転車で、私は歩いて帰途につきました。
途中、ドラックストアへ寄りましたので、帰宅が大分(30分ほど)遅れてしまったのです。
帰りが遅いので、具合でも悪くなったものかと、連れ合いが途中まで迎えに来ました。
近所に住む長女宅にも「寄っていないか」と、心配の電話を入れたとのこと。
迷惑をかけてしまいました。

家に戻りテレビをつけましたら参院予算委の中継中。
 〈防衛省が、中国や北朝鮮などが開発する新型ミサイルを人工衛星で監視する最新技術の調査
  研究を委託するため、競争入札にかけたところ、三菱電機が22円で受注した。〉
この件に関して、立憲民主の白眞勲議員が質問をしている場面でした。
22円は、「適正」とは言えないのではないか、として、22円の内訳について質問したところ、「従来からも公表していないし、内訳についての説明は控えさせていただく」という政府の答弁でした。
思わず笑っちゃいました。
私が、ドラックストアで時間を費やしてしまったのは、先に、この三菱電機の落札金額に疑問を覚えていましたので〈22円で買える物ってあるかしらん〉と、店内の陳列ケースをあちこち眺めていたせいだったからです。
ありました。
バラ売りのガム、1個10円。

同じ疑問を抱いても、理路整然と質問をする白眞勲議員。
「何が買えるんかなぁ」などと店内を歩き回り家族に心配をかけた私。
立場の違いか、知性の程度差か。
アハハハハです。
                〈ゴマメのばーば〉
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心が余裕を失っているのかも、 | トップ | 思わず耳を傾けて・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事