golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

フォルクレ「ヴィオールとクラブサン小品集」ベルンフェルド、センペ

2010-02-18 22:44:14 | Weblog
今朝の出勤時、自宅周辺には雪が積もっており、まだ結構降っておりました。

ところが、都内の会社最寄駅を降りたら、微かにみぞれ混じりの雨が降っているのみで積雪など皆無。降った気配さえ感じられない。

都会に向かう通勤途上のどこかで天候が変化しているのですね。都心に向けて雪が徐々に小止みになって来ているのでしょう。

子供の頃の記憶なので怪しい所もありますが、夏、海水浴に行く列車の窓から、大雨と晴天のくっきりした境目を見たことがあります。

車窓を眺めていたら、今まで走って来た右側が大雨、これから向かう左側が快晴。ある地点で180度天候が一変していたのですね。

昔、山の稜線で右側が快晴、左側が濃霧と言うのは見たことがありますが、冬の日本列島を東西に分断する山脈のどこかで、片側が大雪、もう一方が快晴という所もどこかにあるのでしょうか?

もし、そんな光景があったら是非目にしてみたいという衝動に駆られました。

ジェイ・ベルンフェルド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ)(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOXから。

フランス・バロックの作曲家アントワーヌ・フォルクレ(1671頃~1745)は、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の名手としてマラン・マレ(1656~1728)と並び称された人。

「天使のマレ」に対して「悪魔のフォルクレ」と言われていたそうです。

優美なマレの音楽に対して、荒々しく対照的だったよう。

このCDには、下記の小品13曲が収められています。

・アルマンド・ラ・ラボルト
・コタン
・ポルトガル人
・フォルクレ
・摂政
・マレッラ
・サラバンド・ラ・ドボンヌ
・フェラン
・クープラン
・シャコンヌ・ラ・ビュイソン
・ルクレール
・ラモー
・ジュピター

ヴィオールの響きは古楽器の中でも特に好きなものの一つで、大好物の音楽であります。

確かに、優雅なマレの音楽に対して、あくまでも調和の取れたバロックの枠組みの中でではありますが、ゴツゴツしたリズムや不協和な響きなども聴かれ、それがまた良いアクセントになっている様に思います。

まあ、あくまでもマレと比較した場合の話であって、全体的には心地良い音楽でありますが。

ベルンフェルドのヴィオールも素晴らしいですが、センペのクラブサン(チェンバロ)が、柔らかい響きでありながらもキレがあるのが印象的です。

クープラン、ルクレール、ラモー、そしてフォルクレ!と作曲家の名前が付いた曲名が並んでいますが、残念ながら解説が無く、由来は不明です。

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