golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

パーセル「歌劇《予言者》」ヒコックス

2008-12-30 20:08:02 | Weblog
今日も風邪で一日臥せっております。

まだ熱が下がらず(朝38.6度、その後面倒臭いので測っておりませんが多分まだ熱があります←いい加減)

体温計でいつも心配になるのは、測ったまま寝てしまわないか、ということ。

風邪薬って眠くなる成分が入っているじゃないですか。

この薬の効果で、検温中につい床の中で寝てしまう。

そうすると、脇の下に挟んだ体温計が寝返りを打った拍子に割れてしまう。

そして、有毒な水銀が蒲団に撒き散らされる。

右利きの人だと左脇に挟むことが多いので、ガラスの破片が突き刺さり心臓に!

こんなことを考えると落ち落ち眠れません。

って、結局検温終わるまで寝ないんじゃないか(笑)。

リチャード・ヒコックス指揮コレギウム・ムジクム90他(CHANDOS盤)

先日、ショップのワゴンセールで掘出して来た1枚です。

確か、イギリスの名指揮者リチャード・ヒコックスが急逝(11/23、享年60歳)した直後だったと思うので、追悼盤としてレギュラー価格であったとしてもおかしくないところ、500円でした。

ヘンリー・パーセル(1659~1695)、36歳で夭折したイギリスバロックの大作曲家。ブリテンの「青少年の為の管弦楽入門(ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲とフーガ)」で知られていますね。

実は大好きなバロック音楽でありながら、今まで余り聴いてこなかった作曲家。

今まで所有していたCDも2、3枚でしたでしょうか。

大好きなバロック音楽という括りではなく、ちょっと苦手なイギリス音楽として捉えている為という訳でもないでしょうが。

何と無く、取っつき悪い印象を持っていて、聴かず嫌いの様な状態になっていたのでしょうか。

この曲、ドラマを予感させるスタッカートを利かせた弦のメロディ、金管の華やかな響き、朗々としたバスのアリア、リュート伴奏によるテノールの浮き立つ様なアリア、リコーダーの悲しげなメロディを伴奏にしたアルトの物憂げな歌、輝きに満ちた合唱、など魅力満載。

今日寝床でこのCDを繰り返し聴く中で、今までパーセルを苦手として来た理由に思い至りました。

それは、「余りにも深い音楽」であること。心の奥襞に触れる様な音楽が、軽薄を絵に描いた様な私にはちょっと重いのかな。

勿論バッハなど深い音楽を書いた作曲家はたくさんいる訳ですが、例えばバッハだと感覚的に楽しめる要素も多い。

これに対してパーセルは真面目一途なのでしょうか?
でも、前述の通り、素晴らしい音楽に満ちた曲です。これからまた聴き込んでみましょう。今日は体調が悪いので、いつもと聴こえ方が違うのかもしれませんし。

ヒコックス指揮によるオリジナル楽器オーケストラによるこの演奏、清潔で緻密しかしゆとりをも感じる名演。これ本当に500円で良かったのでしょうか!Y楽器さん。

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