golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

シャイト「教会コンチェルト選集」フレーミヒ

2008-12-26 23:18:39 | Weblog
小学生の時、近所に教会が出来ました。

そこでは日曜学校が開催されており、友人の誰が言い出したのか、連れ立って行ってみることになりました。

家族がキリスト教の友人がいたという記憶も無く、誰かが物珍しさから提案したことに違いありません。

私が何故その企画に賛同したか?

「タダで物が貰えるから」、この一言に尽きます。これ以上でも以下でもありません。

DNAに組み込まれたプログラム故か、「タダ」、「無料」、「貰える」といった言葉に条件反射的に反応する当時の私でありました。

その後の豊富な人生経験により、「タダ」といった甘言に騙されたらアカン!世の中そんな甘いもんであらへんで!ということが脳細胞の奥襞に深く刻まれ、「タダ」に無条件に反応する身体を矯正すべく鍛練を積んだ結果、「激安」に無条件降伏するレベルまで体質改善が図れた訳であります。ダーウィンもびっくりな、画期的な進歩。さすが、「柴崎コウより歳の功」。

ええと~、何の話でしたっけ?

そうそう、教会に行くと絵葉書の様な綺麗なカードが貰える訳です。お菓子もあったかな?

当時の平均的な小学生同様に私も、切手やらコインなり武田信玄の埋蔵金なりを集めておりました。カードもこのコレクションに追加された訳です。

今にこれらが凄い価値に成るで。ワシはなあ、今はこうしたシガナイ小学生やけど、今になぁこの記念切手やコインを売って、お前を身請けして楽にしたる。だからもう少しの辛抱や、おてんと様はちゃあ~んとワシらの事見とるわ、だから心配することなんか何もないで、ガッハッハ。などと金歯を光らせて豪語しておった訳です。(そんな小学生がおるか~~!)

さてさて教会の日曜学校、いったいどの位通ったのだったでしょうか?

10回位は行ったのでしょうか?

いつの間にか通わなくなっていましたね。一緒に行っていた友人もきっとそう。

あれを機にキリスト教を信仰する様になった、という話も聞いたことありませんし。

でも、何となく懐かしい思い出です。

マルティン・フレーミヒ指揮ドレスデン十字架合唱団、カペルラ・フィディーチニア(Deutsche Schallplatten盤)

コンチェルト第5番「今日五旬祭の日に」
コンチェルト第12番「マニフィカト」
コンチェルト第9番「マニフィカト」
コンチェルト第2番「主を感謝でほめたたえよ」

ザムエル・シャイト(1587~1654)、シュッツ(1585~1672)、シャイン(1586~1630)は、バッハより約100年前に生まれ、「3S」と称されたバロックの大作曲家。

とは言っても、シュッツこそLP時代から馴染みなものの、シャイトはこのCDしか知りませんし、シャインに至っては未聴かもしれません。

コンチェルトと銘打っていますが、協奏曲では無く合唱を主に器楽が伴奏を添える楽曲。

目を瞑って聴くと、空間の上下左右から各声部の掛け合いが聞こえ、地味ながらも滋味溢れる音響空間が構築されていきます。この掛け合いがコンチェルトの様で感興を呼び起こされます。

今日的な古楽演奏とは異なり鄙びた響きですが、これもまたこれらの作品にマッチしているように感じます。

古典派もロマン派(特に後期)も現代音楽も、はたまたルネサンス音楽も好きな私ですが、こういう素敵な音楽が聴いていると、やはり自分のホームグラウンドはバロック音楽なんだなあ、とつくづく感じます。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ