golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ブーレーズ「マルトー・サン・メートル」

2008-05-05 20:53:11 | Weblog
そこんとこ、なんぼだ?(おっさんが叫ぶ)

1円50銭す!(ニイちゃんが返事する)

了解!(おっさん、納得)

あんたら一体いつの時代の人間?銭なんて貨幣単位持ち出して。

第一、円とか銭とかって、お金の単位じゃねえか!さっきまで長さの話してたんじゃないの??

学生時代に土木関連の会社でバイトした時のことです。

最初、おっさん達の会話、全く理解出来なかったですね。

土木関連の業界に共通する符丁なのか、バイト先のローカルな言い方なのか、今だ不明のままですが、メートル=円、センチ=銭のことでした。

測量などで使っている赤と白に塗られた棒、あれで大体の長さを把握するのだと知りました。

50cm毎に塗り分けられており、例えば、赤1つ+白1つだと1mになる訳です。

冒頭の「1円50銭す!」は、棒の赤+白+赤の長さと同じ位で、約1m50cmですよ~の意味だったんです。

ドゥルーベ(アルト)ガッゼローニ(フルート)グーシュ(ザイロリンバ)リクー(ヴィブラフォーン)バティーニュ(打楽器)スティングル(ギター)コロー(ヴィオラ)ブーレーズ指揮(BMG盤)

今日は、作曲家ブーレーズの代表作。

私の大好きなシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」に影響を受けた作品で、女声といくつかの楽器による構成です。

「月に憑かれたピエロ」に比べると、怪しさの度合いが薄いというか少しサラリとした曲調です。

この曲、12音技法で作曲されているんですね。でも、種々の楽器とアルトの響きが美しい。無機的、機械的ではありません。

指揮者ブーレーズに興味のある方には聴いて頂きたい曲です。

この曲の存在を知ったのは、文庫クセジュ「ハープ、リュート、ギター」という本。現代音楽でギターが使われた作例として紹介されていたのがキッカケでした。

前にも書いた通り、ギターのオリジナル曲のレパートリーが少ない為、この曲のようにアンサンブルの中で使われるだけでもうれしい。

まして、20世紀を代表するような1曲ですから。

なお、この本には邦題で載っていましたが、その後、原題を知り「丸太3メートル」みたいな妙チキリンな題名が気になりましたね。

ライナーノーツに日本語訳の詩が載っていますが、難しくて私なんぞには、さっぱり解らない。

邦題は「打ち手のない槌」(主なき槌)。

この題名から察すると、土木関係の曲なのかなぁ?

歌詞だって、シャールという詩人の「激怒する職人階級」、「美しい建物 さまざまな予感」といった詩から採られているんだし…。

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