小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

蓬莱根~約束の地で~

2020年07月28日 | 大切にしていること
「自分で選んだ、今暮らしている土地を受け入れて、楽しんでいくということ。」

■毎週、日曜日の締めとして、カノーボヤージングをしています。
冒頭の言葉はその日の午前に蓬莱根で遊んでいて感じて、
午後にカノーを漕いでいて自然と降りて来た言葉です。

思ってみれば、
母島で一番最初に好きになった海が蓬莱根でした。
車で行けない蓬莱根に行ったのは数年振りです。

その蓬莱根でまた色んな事に気付かされました。


■カノーを漕ぐ仲間と島暮らしの便利、不便利について話していました。
僕たちにとって、母島での暮らしは実は超便利だったです(*^_^*)

母島での暮らしは、
もちろん狭い田舎で、
人間関係は超密だし、
便利な店もないし、
映画館もライブハウスもないし、
アクセスも不便、
注文した品物は普通に1週間は来ないし、
ちゃんとした医療もなければ、
子どもの数も少ないです。

きっと大変、不便と思えば、
いくらでも大変なことはあると思います。

それを出来る限り、
それらを受け入れて、現状を楽しむセンスを持つこと、
僕はそれがどこで暮らすにも大切かな要素かなと思っています。
どんな時も楽しめる気持ちが僕は大好きです♪

島じゃなくても、
どこでも住めば都だと思うのです。

コロナで気軽に遠方に移動できない今だからこそ、
自分たちで選んで住んでいる土地の、
宝物の部分にぜひフォーカスしてみてはどうでしょうか?


■さらに色々島の便利さを挙げてみました。

飲んでて終電を気にしなくていいし(笑)、
飲んだ帰りはどこでも歩いて家に帰れる距離ですし、
休日は海にカヌー三昧でもお金はかからないし、
周りは親切な人ばかり。

医療はもちろん脆弱ですが、
医師も看護師もとても丁寧で、きめ細やかに接してくれます。
新型コロナに関しても、とても丁寧な相談室を設けてくれています♪

郵便局も役場も待ち時間なんて皆無です。
仕事終えた後もさっと海で泳げてしまう環境★
みんなが優しい。
僕にとっては超便利な母島なんですね~。

でも、
コンビニが無くてダメな人や、
映画館や地下鉄、
沢山のお店、
当日に通販が届く環境でないと暮らせない人にとっては、
間違いなく超不便な島暮らしなのです。

結局はその住む人次第で、
その場所は天国にも地獄にもなるのだなと思った1日でした(*^_^*)


■僕は基本的には楽しい事や気付きを中心にブログに書こうと思っているので、
様々な意見を聞くことがあります。

その中で
「いいね、楽しそうな気楽な島の暮らし。羨ましいよ」
とよく言われます。

もちろん、
超遠隔離島である大変な田舎部分は、あるのですが、
僕は今素で楽しめているのであまり問題でないので、そこにはあまり触れず、

「じゃあ、島に着て暮らせばいいじゃん?」
と言うと、
「いや、今お金もないし、仕事も辞めれないかな~」
と言われたりします。

それで、今の現状に満足とはいかないまでも、
納得できているのであればいいのですが、
もし今の仕事や環境に納得できない部分が多く、
日々の精神衛生上に支障をきたす位なら、
島暮らしとはいかないまでも、
環境を自分で変えてみればいいのでは?と思います。

色んな事情で、どうしようもない場合もあると思います。
でも、いい訳な部分もあると思うのです。

日本人は我慢して耐えるのが美徳と言う風潮がありますが、
僕はハッピーである事が大事と思っているので、
あまり固定概念に囚われない様にしています。

歳を取れば、必然的に頭は固くなりがちですが、
こだわりや、
言い訳が自分の動きを縛っているのなら、
それを振り切って楽しめるセンスの方を僕は選びます。

何のせいにもしない、自分の決断を責任を持っていく、
まさに前から目指している「精神の自立」の部分だと思うのです。


■そんなわけで、先日は久々に蓬莱根にみんなで行ってきました♡
実は次女のクラスのみんなを誘ってのプチ企画だったのです♪
先生も重い責任や様々なプレッシャーから解放されて、楽しく過ごせていたようでした(*^_^*)

そんな久々の蓬莱根。
おそらく、今年一番の透明度でした★
どこまでも見えそうな深い、ボニンブルーの海。

予期せぬタイミングで大自然は色んなギフトを授けてくれます(*^_^*)

母島の大好きな海でよく見かけるアカヒメジの群れ。

先日、蓬莱根で見かけて、
90代の島のレジェンドと話していたら、なんと70年前と同じ場所で同じアカヒメジの大きな群れに遭遇していました。

レジェンドは昔、カノーで海を駆けていた方です。
その方はアカヒメジの事を「トゲ」と呼んでいました。

僕はその長い時代の流れの中で、
偶然にも同じ景色を共有できて、
とても嬉しかったのです☆

そのレジェンドが語ります。
「蓬莱根は母島で一番綺麗だと思う場所だよ!」
ああ、もう素晴らしすぎて言葉になりません♪

ただ、間に合った!と思った瞬間でした(*^_^*)

僕にとっても妻にとっても蓬莱根に色んなドラマがあるように、
関わった人の数だけのドラマが蓬莱根、その土地にはあるのです(*^_^*)

数年ぶりの蓬莱根で、
超リフレッシュ!!

お蔭で子ども達もスパーリフレッシュ♡

妻と「20年前と変わらない景色だね~」と話していました♪

最初に小笠原に来たのが2001年。
当時は19歳でした(笑)。
今は二人の娘がいる不思議(*^_^*)

その娘と、20年前と変わらない景色を楽しめる有難さ。

子供達も飛び込んだり、自由に遊んだりして、とてもエンジョイしていました(*^_^*)
そんな姿を見て、大人は勝手に癒されているのです(笑)。



■先日撮ったアウトリガーカヌーの浮き部分と夕陽です。
個人的には凄く大好きな写真になりました♪

ハワイ語ではAmaと言い、
小笠原ではウケと言われている、
アウトリガーカヌーを象徴する部分です。

僕たちはこのウケに命を預けています。
このウケの安定感は誰もが驚く部分だと思います。
だからこそ、とても神聖な部分となります。

跨いだり、乗ったりしてはいけないと習いました。
リグを組むときに、祈りを込めながら縄を結んでいく作業が僕は大好きです♪

その大事な部分に美しい太陽の光が降り注いで、
神々しい程に眩しいウケ。

なんか気に入っちゃった写真です♡


■普段、あまり動画ってやらないのですが、
急に思い立って、7月に母島で撮った素材だけで映像を創ってみました。

良かったら観てみて下さい♪

水中映像ばかりですが、全部、素潜りです。
超ど素人です(笑)。

きっかけは、
北港のクロユリハゼ
島のレジェンドと話していて、
蓬莱根の「トゲ(アカヒメジの事)」の位置が70年間変わっていかなかった事が嬉しくて感動して、です♪

PCがもう10歳でなかなか映像作りに向いてないのがネックです(*^_^*)

使用機材
OLYMPUS
TG-5
OMD-EM5 markⅡ


最近、次女さんはバブルリングにハマっています。
上手い人は綺麗なひとつの泡で作れちゃいます♡

次女は凝り性なので、ひたすらに練習に明け暮れています。
綺麗な泡になる日も近いかな!?

数千年の時流を感じる~ネオワイズ彗星

2020年07月24日 | 母島 日常 日記
■7月23日の日没後、今話題のネオワイズ彗星を見る事ができました♪
見た場所は母島のビッグベイというポイントです。
いっやっほう!
気付いたら家族で5時間も夜空を眺めておりました(笑)。

線みたいなのは流れ星です。
贅沢な悩みですが、流れ星が多すぎて、困るほど写ってしまうのです(*^_^*)

先日、みんなが良く見えたという7/18もトライしたのですが、
僕があまりの空腹に断念(笑)。
諦めて帰った後20分後に出現したという報告があり、悔しい思いをしました(ToT)/~~~

お蔭で、僕自身あまり関心がなかったのですが、調べてみると、
だんだん楽しくなってきました(笑)♪

聞けば、ネオワイズが拝めるのは縄文時代以来、4300年ぶりとのことです。
四千年…
途方もない時間の長さです。

しかし、調べれば調べるほど、ワクワクしてきました♪
Comet bookという彗星アプリまで用意する始末(笑)。

今回はちゃんとお腹を満たして、再チャレンジしました(*^_^*)
↓真ん中の方に小さくネオワイズ彗星が見えています。
大きく光っているのはお月様です♪


■そもそも彗星と流れ星の違いすら知りません(笑)。
英語にすればコメットとシューティングスター位なのは分かりますが、違いを今回知りました。
ついでに隕石も。

☆彗星(Comet)
太陽の回りを回る天体のうち、尾を持つ「小天体」(彗星・小惑星・惑星間塵等)のことだそうです。
大きさは数キロから数十キロにも及ぶそうです。
短周期彗星と長期周期彗星があるようです。
多くの彗星の軌道は安定しないものの、細長い楕円軌道を描いていて、
数年から数百年に一度、太陽の近くに戻って来るそうです。
それが地球に近づいた時に今回のネオワイズ彗星の様に私たちが見ることができるのですね~!

☆流星(shooting star)
なんと彗星がまき散らしていったチリなんだそうです!
地球の引力によって大気圏に突入する時、大気の分子と衝突してガスが発光し、光っているように見えます。
大気中で消滅するものだそうです。
大きさは小石や米粒くらいと聞いた事があります。

☆隕石(meteorite)
小惑星や彗星などがぶつかってできた破片が地球など惑星に落下して来たものの事だそうです。
10kgを超えるものだと大気圏を通過し、無傷で地表に到達します。
なんと1年間に何千個も地球に落ちてきているそうです。
怖い~。

簡単にまとめると、
「流星」は宇宙のちりが発光する現象で、
「彗星」は太陽系の小天体。
全く違うものなんですね~


■さてさて、そんなネオワイズさん。
1997年の夜空に輝いたヘールボップ彗星以来の明るさの彗星による天体ショーになりました。

今年の3月下旬にNASAの赤外線天文衛星“NEOWISE”が発見したこと
が名前の由来だそうです。
正式名称は“C/2020 F3(NEOWISE)”だそうです。
意外と最近の発見なんですね。

ネオワイズ彗星は、7月上旬に太陽に最も接近する“近日点”を通過したそうです。
太陽の高温のパワーが凄いので、そこで消滅する彗星も多いそうですが、
ネオワイズ彗星はそれに耐えれたようです。

彗星の核は、岩石、チリ、ガス、氷からできていて、極度の高温になると崩壊しやすくなるとのこと。
太陽に近づくにつれ高温になり、様々な物質を放出し始めるのが、美しい尾の正体らしいです。

近日点を通過し、太陽光の反射が少なくなっていきますが、
7/23が地球に最接近で拝むことができました♡



■ついでに北港まで行って、家族で記念撮影。
北斗七星がバックにあるのは分かりますか?
ネオワイズ彗星もしっかり見えたそうですが、これは沈んだ後になります。

久々に行った夜の北港は圧倒的な星空でした♡

天の川が美しいですね~

■最近はずっと北港の美しい海にハマっています。
土日はゆっくりと、平日は昼休みにササっと。
ほぼ、毎日北港に通っています♪

水中お姫様抱っこ。
この姉妹、なかなか泳ぎがうまくなってきました☆


■北港桟橋付近にいる長女のお友達。
ヤマブキベラかな?
長女が海に入ると、スーッと寄って行きます。

お近づきのきっかけは、
ここでは書けないようなことなので、
長女本人に聞いて下さい(笑)。

長女はひょんなご縁から、ロングフィンを入手し、素潜りライフを満喫しています。

彼女の写真のセンスは独特で、インスタなどでファンがいるそうです。

この海の中の光と手の写真も長女の写真です。
さすが~


■うちの長女さんが、
父島のプーランで天然酵母のパン作りを習ってきました。

天然酵母をおこして、
天火オーブンで焼くスタイル。

これがビックリするほど、
香ばしくて美味しかったです♡

うちの奥さんも、
ずっと前から天然酵母パンを焼いて来ていました。

妻は島の素材だけで天然酵母を起こすこだわり派♪

今回の長女の天然酵母パンは
固さも味もふっくら具合も美味しい代物でした(*^_^*)

天然酵母パンが焼ける高校生♪
カナダに戻っても、とても使える技と思いました。

ありがとうございます!!
この年頃になると、
親のいう事には素直になれませんが、
第3者の言う事はとっても素直になれるお年頃。
本当に感謝です♡


■今度は僕が大好きな魚の紹介です♪

この魚は島では「チギ」と呼ばれています。
一般的には「バラハタ」ですね。

沖縄なのではシガテラ毒を持つ毒魚として、
食用には向いていないそうなのですが、
小笠原ではそのシガテラ毒の元となる餌が少ないために、
チギは食用で利用されています。
天ぷらやムニエルが美味しい白身の魚です☆


しかし、僕はこの魚のルックスも大好きなんです♪
美しい流線型の体、すらっと長い黄色いアクセントのある尾びれ。
そして、赤紫のドギツイ体色。

中々頭のよい根魚で、
銛で突こうとしていると、出遭い頭以外はなかなか絶妙な距離を開けて、
突きにくい魚です(釣りでは容易)。


■そしてアウトリガーカヌー(島名:カノー)も毎週漕いでいます。

このカノーを漕ぎながら観てる景色こそ、
石器時代の小笠原の民と同じ目線だと思うのです。

今回のネオワイズ彗星が次に見れるのは、なんと6700年後!!
西暦で言うと8704年頃だそうです。

その頃の地球は人が住み続けられているのでしょうか?
島の暮らしはあるのでしょうか?
カノーが続いているのでしょうか?

前回、地球でネオワイズ彗星を見れたのが縄文時代。
ネオワイズ彗星から数千年の時流を感じて、なんだか宇宙の広がりに圧倒される出来事でした♪





長女が手に入れた、新しい世界

2020年07月18日 | 母島 暮らし 子供
■父島に原付免許を取りに行きつつ、様々な事を学びに行って来た長女が母島に帰ってきました。
僕自身も16歳になってすぐに免許を取りに行ったのを思い出します。

バイクに乗れるようになってから、一気に行動範囲が変わりました。
たかが50cc以下の小さな乗り物ですが、
自転車だけの中学生時代と大きく世界が変わった瞬間です。


「今度から島民証がなくても、
 運転免許証で証明して
 島民割引で船に乗れるね!!」

北港に泳ぎに行くとき、
まだ不慣れな運転で僕の車の前を進む長女。

そんな後姿を見ていて、
島で暮らして、
海を堪能する仲間と同じ姿に見えて、
なんだか少し、
また一つ、
自分の力で世界に向かって行った、
そんな気がしました。

コロナで、
留学先のカナダにちゃんと戻れるか、
見えない中で、
ハッキリと、
彼女の人生が前に進んでいることを感じた。

そんな後姿でした♪

彼女自身も最初はバイクに及び腰で、
免許取得に躊躇していましたが、
これから自分の力で生きて行ってほしい事、
カナダの山で暮らしていても、人に頼らずに自分の力で街と山を行き来できるようになってほしいという思いから、
説得し、どうにか免許を取ることになりました。

そして、いざ取って見れば、
いやっほうっ♪といった具合に最高に楽しんでいます(*^。^*)

カナダでも免許を取得しなければと思いますが、
経験値は間違いなく上がっています(*^。^*)


■ちなみに小笠原では父島の警察署が原付運転免許講習を実施してくれています。
まずは学科試験を受けて、合格したら、後日講習を受けるという運びです。
(免許が内地で発行されて、島に届くまでに2週間くらいかかります)

昔は父島で普通自動車の運転免許講習もやっていました。
内地から教官を呼び、洲崎の自動車練習用のコースで練習し、
免許センターで一発取りをするノリで取得することができました。

踏切も高速道路もない、島での免許取得。
内地の道路は怖くて運転できない事から「島免許」と呼ばれていましたね(笑)。


ちなみに僕は当時、19歳で父島に来て、普通運転免許がないと島で働くのは厳しいことを知り、
20歳に西表島で半年働いた後、
仙台で昼は自動車学校、夜は夜勤の体制を1か月続けて取得しました。

その後、自動二輪免許も欲しくなり、
車の免許で学科は免除だったので、免許センターに行って一発取りで取得できました(確か7000円くらい)☆

車の天候に強い、利便性と、
バイクの圧倒的な景色と風の気持ち良さを知ってしまうと、後戻りはできません(*^。^*)

自動二輪は取得して1年経過すれば、二人乗りが認められるので、
2人で一緒にバイクに跨れることに憧れた年頃でもありました(#^.^#)


■さてさて、そんな免許を取得した長女。
集落から11㎞北の大好きな北港の海も自分の力で、自分のタイミングで行って泳げるようになりました♪

最近の北港では、特に会えるのを楽しみにしている存在がいます。
北港に去年位から数ペアいるこの、かわいこちゃん。

おそらくクロユリハゼかと思います♪
必ず2匹ペアでいて、結構うちの夫婦のお気に入りちゃんです♡

去年の夏くらいから存在に気付いてから、
台風で大荒れの後も無事を確認して、
ずっと会いに行ってます♪

夫婦でこのペアに惚れています(*^_^*)

そして海が大好きなのは、
太陽の光と空気の泡があまりに美しいから♡

夏も本当に遊ぶのに忙しいのです♪

北港に生息しているガンガゼとパイプウニ。
いつも見れば見るほど謎が深まります。

固くてしっかりした棘のパイプウニ。
脆くて、長い棘のガンガゼ。

どこをどう見て、感じて生きているのだろう?
やっぱ不思議だな~


■昨日の晩御飯は、
長女が帰って来ているからと、
立派なヒメダイのお刺身+潮汁♡

いつも凪穂を可愛がってくれている島かあちゃんに頂きました♪

大変おいしかったです!
お腹いっぱいになるまで、美味しい刺身と潮汁を頂きました☆
ご馳走様でした(*^_^*)

そして、この魚をさばくという事を、
小笠原ユース時代にペアレントさんにとても丁寧に習った経験が、
今、活きています!

まだまだ下手くそですが、
まな板に乗らないサイズの魚を頂いても、
マグロでもサワラでもさばけるように教わりました!!

刺身を盛り付けるだけでなく、
アラなど、食べれるものは全て利用できるところまで教えて頂きました♪

今回、さばきながら、
そんなことも思いだし、沢山の人に支えられているのだなぁと痛感しました。

本当にありがとうございます♡



夏の小笠原はやっぱりアウトリガーカヌー(カノー)でしょ!

2020年07月16日 | アウトリガーカヌー
■やっぱり夏の小笠原と言えば、僕の中ではカノー(アウトリガーカヌーのこと)の存在は大きいです。
石器時代にも小笠原に存在し、
江戸時代から現代にいたるまで続いている、
日本で一番最初にハワイからカノーが伝わった小笠原。

エンジンもないこの船で沖を駆けるのは本当に気持ちがいいのです♡

返還50周年事業で父島と母島に1艇ずつ、6人乗りのOC6がやって来ました。
父島のが「イケカイ」、母島のが「ベルーガ」とそれぞれ名前が付いています。

去年は父島の要会主催で、父島ー母島横断ボヤージングに成功し、
島のカノー文化は着々と根付いていっているように感じます。

毎週、カノーを漕いでいますが、
先日の母島での練習動画です。

なかなかのスピードが出ているのが分かりますか?
(撮影中は漕げないので、メンバーにヒンシュクという噂ですw)

エンジン音のない沖への漕ぎは、本当に気持ちがいいものです♡
石器時代の民も同じ景色を見ていたかと思うと閑雅深いです(*^_^*)

カノーは誰か力持ちがパワーで引っ張るよりも、
みんながそれぞれ同じ力、同じタイミングで漕いだ方が速く進む、とても面白い存在なんです♪



■一緒のメンバーに、とっても素敵な存在がいます。

フィリピンから島の子ども達の為にALTとして英会話を教えに来てくれている彼女。
来るときのおがさわら丸で偶然隣同士で、
英語が堪能な長女と沢山交流していました(*^_^*)

祖国では真面目なお父さんでほとんど外で遊べなかったという彼女。
母島では一緒に青年会で焼きそばを焼いたり、
屋台をやったり、
カヌーを漕いで楽しんできます。
日本語もかなり上手になったね!!

あんなに日本語が話せない状況の中、
異国に来て、行った事のない島で暮らし、
子供達に英語を教えるって、
本当に凄い挑戦だと思います。

僕もつたない英語ですが、
島暮らしを満喫してほしいので、
色々交流を心掛けています。

来てくれて、ありがとう!!


■7/12は脇浜のサンゴの一斉産卵!!

カノー練習に脇浜に行くと一面真っ赤でした。
まるで崩れた焼きタラコ状態(笑)。

そして、帰りはまさに産卵の真っ只中でした!!
今度はあられ入りのお茶漬け状態(*^。^*)

思えば、去年の今頃もカノー練習の帰りにサンゴの産卵でした。

写真ではあの匂い、雰囲気が伝わらない(笑)。
やっぱり、生の雰囲気は五感をダイレクトに刺激する事を痛感しました。

コロナと関係なく、生命の営みに感動するひと時でした♪


■次女も今度はカノー大会での男女混合部門の優勝を目指して、
往復をしっかり漕いでおりました(去年の大会では一般男女混合で2位、キッズ大会では優勝でした☆)

おそらく母島でカノーを一番漕いでいる小学生です。

写真は沖の休憩中にカノーの下をくぐる次女。

どんどん泳ぎ、うまくなるなぁ~
20歳までカナヅチだった父親からみて、羨ましい環境です(笑)。

この間は沖に大きなプラスチックゴミが浮いていて、カノーで回収してきました♪


海面に浮いているゴミはすっかり小魚の住まいになっていました。

住まいを奪って申し訳ないけど、このまま海のゴミを増やすわけにはいかないので、
回収しました☆


■小笠原で伝統的なカノーを漕いでいると、沢山の美しい景色に出逢います。

カツオドリたちが沖に浮かぶ大きな白いカノーを見に来たり。

夕焼けを眺めながら、漕いでいたり。


輝く太陽の光の中で、みんなの漕ぐ音と掛け声だけが聴こえたり。


新型コロナウイルスは日々、新規感染者数を更新し続けています。
そんな最中でも、自然界は関係なく淡々と、日々営みを続けています。

カノーでその真っ只中にいるときに、なんだか不思議な気持ちになってきます。

全世界の人類にとって脅威となっている、新型コロナの存在の意味を考えてしまいます。
滑稽な、持続可能ではないニンゲン達の暮らしと行い。

今一度、振り返って考え直す時なのかも知れません。

海に飛び込む島の日常

2020年07月10日 | 母島 暮らし 子供
■島の子はよく海に飛び込みます。
そりゃまあ、ほんとに良く飛びます(笑)。
ほんと楽しそうに延々と飛び込み続けます(*^_^*)

子どもって、なんであんなに何回も飛びこめるのだろう?

大人は一回飛んだだけでもかなり消耗します(笑)。

先日は次女が、
ついに小岸壁から頭飛込みが出来るようになり、大喜びしていました☆

頭からの飛込みは本当に勇気が問われます。
高さがあればあるほど尚更です。
楽しみながらも、いろんな要素が詰まっているのが、飛び込みです(*^_^*)

先日、飛び込みについてFacebookに投稿したら、三宅島の友人が面白い分析を送ってくれましたので紹介します。

●飛び込み最高のトレーニング説。
・恐怖心との葛藤によるメンタルトレーニング
・周りの応援/賞賛による受容感を得る
・水との距離と落下速度を体感することでの空間把握能力の向上
・泳力/持久力などのフィジカル的トレーニング
・技術の向上による達成感/自己肯定感の強化
・失敗や怪我から学ぶ自己防衛力の向上(浅いところは危険、下に人がいないかなど)
・何より海は楽しい気持ちいい、という心が高まる!
・そして、飛び込みが上手いとモテる

こんな分析をしてくれるなんて、最高過ぎます♡

小さな頃から大きな子の飛び込みを傍らで見て育ちますし、
もう、衝動的にしか思えないような飛び込みも沢山見かけます。

保育園児でバク転して飛び込む運動神経のいい子も存在します♪
小学校高学年、中学生くらいになると、かなり完成度も増し、観ていてカッコいいなぁ~と思えてきますヽ(^o^)丿



■先日はうちの次女さんがついに東港の一番高い堤防からの飛び込みに成功しました♪
親としてもまさか小5の女子が飛ぶとは思っておらず、ビックリしました!

その時の映像がこちらです↓


落差は10mくらいあるでしょうか?
一応、下で待機はしていましたが、誰ひとり怪我することなく、
この日は二人の5年生女子が東港初飛込みを成功させました♪

ちなみにこの飛び込みの下では結構大きなネムリブカ4匹が、なにやら餌をあさっていました。
しかし、人間にはちっとも興味がない様子でした(笑)。
ネムリブカは昼間は寝てばかりいて、大人しい鮫の種類です。

飛んだ本人もよっぽど嬉しかったらしく、何度も飛び込み続けます。

これからはしばらく土日は毎週、東港でしょう(笑)


■さてさて、そんな娘の親でもある僕も飛び込みは大好きです。
しかし、去年の夏くらいからは大岸壁以上の高さから飛び込むと、
三半規管に影響するのか、水面で平衡感覚がおかしくなる感覚が発生しました。

その症状はこの夏も続いていて、
最近はある程度の高さのある飛び込みは出来なくなってきました。

無理すればできなくはないのですが、
こんなことで命を落として迷惑かけるわけにもいかないので、
見送りダイブは去年を最後に辞める事にしました。

ホントは山で仕事して暑いから、思いっきり見送る人がいなくても飛んでいたのですが(笑)。

■以前、母島のユースで働いていた頃、色んな見送りダイヴをしていました。
カンクーントルネード(きりもみ式ダイブ)
ムーンサルトプレス(バク転)
ダイビングヘッドバット(頭飛込み)

しかし、ある時、見送りダイブでバク転をしていて、
思いっきり距離を誤って、手の平を岸壁のカキでずたずたに切ってしまった事がありました。

その1件以降はトリッキーな飛び込みは怖くてできなくなってしまいました(笑)。
若気の至りですね~

当時は結婚前の21歳だったので(*^_^*)



■最近は平日の夕方も毎日飛び込んでいます。
放課後の部活の様に(笑)。

毎日毎日、暗くなってヘトヘトになっても飛び続けています。

大人が美しい夕焼けに見とれている頃、
子ども達は「オーロラみたいな空だね~!!」と言いながら舞っています♪

頭の中で
自分の娘への愛を歌う、ブランキーの「赤いタンバリン」が鳴り響きます。
あの曲の【赤いタンバリン】て、
ワクワクするほどの気持ちに溢れた子供の心だったんだなと思いました。

【夕暮れ時ってかなしいな。
 オレンジジュースとミルク混ぜながらつぶやいた。
 あの子の事が好きなのは。
 赤いタンバリンを上手に打つから】

大好きな描写です。

これはまたある日の夕方。
某小学生と某中学生はかめはめ波と魔封波を取得していたようです。

こちらがかめはめ波。
なんと二人同時!!


こちらは魔封波。
※ドラゴンボールでピッコロ大魔王を封じ込める必殺技ですw

とても有意義な放課後の稽古活動です♡

小さい子達は5時のレモン林の鐘の音で帰路に向かいますが、
単身でも泳ぐことを親に認められている子達は、まだまだ遊びが続きます。

畑帰りに僕も前浜によって一声かけます。
「帰らないの?」
と聞くと、
「まだまだ~~♡」
と返事が帰って来す(笑)。

「っていうかカメラ貸して!撮りたい!」
と言い寄って来ます(笑)。

こんな夕方を送れることが、本当に贅沢な時間なのだと思います(*^_^*)

■島の土日は前浜に脇浜に子供が遊びまくっています。
大人は沖や、もっと深くて遠い海を楽しんでいます。

毎日入っていても、同じ景色なんて一度もありません。
本当に飽きが来ません。

自然って本当に魅力的です(*^_^*)


そして、そんな自然で目一杯遊んでいる子供達を眺めていて、幸せになっています♪
ああ平和だな~と心底思います。

この平和が続くように大人たちは頑張っていかなければと思います。



■島の子ども達はこうして、逞しく色んな要素を成長させて、日々飛び込んでいます。
一緒に飛んでいて、本当にみんな楽しそうで、微笑ましいです。

昨日はコロナがついに東京都で過去最高の新規感染者224人。
全国では340人。

東京都はその7割が20~30代の若者であると報道。
感染場所はどこなのでしょうか?
夜の街だけを悪者にはしないでほしいと思います。

学校や職場、病院でも感染はあるのですから。

4月の時とは検査数が違うし、重傷者が6名で医療が崩壊を起こしていないので、非常事態宣言はする段階ではない、と。

昨日の入港では船内で発熱し、怪しい症状の人が出たと噂が飛び交い、医療の乏しい島では不安は続いています。

一方、島ではスポーツ系も再開し、フラや飲み会も再開され始めました。
すごく気持ちは分かります。
みんな色々気を付けてやっています。
責められるものではない。
やっているみんなも不安がないわけではない。

来島者も300人を超えてるし、
目に見えて観光客が増えました。

この状態であれば、
いつかは島にもやってくる可能性はあると思います。

島にコロナが入れば、
この前浜の風景も一旦お休みになるでしょう。

ここで、
この島で感染者が出た時に、
攻めや差別ではなく、フォローや支え合う事になったら、
カッコいいなと思います。

そんな事を想う母島の前浜でした(*^_^*)

※これは時間を聞いてくる子供がいて、それを近くで発見した子供が大声で妨害してきました(笑)。
 聞こえないように(*^_^*)
 その大声の子に向けてのポーズです(笑)。

新型コロナ自粛明けの小笠原 ~これからの過ごし方

2020年07月02日 | 新型コロナ(COVID-19)
■7/2東京都の新型コロナウイルスの新規感染者がついに107人になりました。
ここまでの1週間は毎日50人以上の感染者が出て、ついに5月上旬以来の3ケタの大台にまで戻りました。
全国では196人の新規感染者。
緊急事態宣言後では最多を記録している状況です。

そんな最中、明日の7/3に入港するおがさわら丸から、今までの来島自粛体制が終わり、
なんと351人の乗船客が小笠原にやってきます。

4月の緊急事態宣言からずっと50人以下程度に推移してた乗船客数がなんと、
実に今までの10倍の人数になってきました。

今まで一人も新型コロナの感染者を出していない、
内地まで搬送するのに8時間かかる、脆弱な医療の小笠原。

母島では主にお仕事の人が大半の宿を埋めていると聞きます。
観光であっても、仕事であっても、帰島の島民であっても、
感染者が100人出ている東京から来ている事実はあるわけで、
色々不安がある事は事実です。

ようやく大好きなカヌー漕ぎも再開することができました。太陽のコロナが見えるかな?

■しかし、いつまでも自粛していては経済が成り立たない。
そりゃそうです。
様々なガイドや宿、飲食店がずっと休めるほどの休業補償はまばらで、あまり出ていないようですし、
いつまでも補償できるものでもないので、仕方ない部分なのかもしれません。

観光業でもないし、コロナで収入減になっていない、
あくまで個人的な意見としては、
この新型コロナを災害指定にして、
もっと政府がしっかり国民の生活の補償して、
海外からの不要不急の外出を完全に止めて(帰国後は2週間の隔離を支援)、
新規感染者がゼロになり2週間経過するまでは緊急事態宣言で、
みんなで耐える形にしてほしかったです。

外国の状況を見ると、見事に明暗が分かれているように感じます。
今はアメリカはトップ、南米、アフリカが深刻です。
第2波、3波の国もあれば
トップのお隣のカナダやオーストラリアはずっと減って来ています。
国のあり方、生活状況、指揮者の判断の差もあるとおもいます。

私達が住む日本のリーダーシップ、そして国民の過ごし方はどうでしょうか?
夜の街だけが悪者ではないことは明白です。

夏は毎日海で泳ぎます。次女もどんどん潜りも上手くなってきました♪

■日本はそもそも、オリンピックが延期決定するまで
東京都はコロナ対策に及び腰でしたし、
当初は布マスク2枚の配布でクリアしようとしていたし、
今は東京都知事選挙の直前です。

命よりも経済を優先してきているように思えるので、
いつも対策は後手後手感は否めません。

色んな憶測が飛び交っていますが、
オリンピックも都知事選もなければ、どういう判断と行動ができていたのでしょうか?

いずれにせよ、
私達の投票が、
ここまでタイムリーな現象を左右する機会はなかなかありません。

この状況を生み出した原因の一つに、
私達有権者の投票があるのと、
投票すらいかない無関心な存在があるのです。

現状を変えようと思うなら、
変えてくれそうな政治家を選んでいくのも大事な方法のひとつです。

東京都のみなさん、必ず投票に行きましょう!
この人!と思う人に投票しましょう!

ちなみに僕は山本太郎さんを応援しています。

以前、山本太郎さんが母島に来たとき、一緒にカヌーを漕ぐことが出来ました!しっかり息抜きも大事にしてほしいです!


■さて、そんなコロナですが、色んな見方をすることができます。
地球の環境を変えるほどに増え、化石燃料も、核も使ってきた人間達。

島の自然の中で仕事をしていると、自然界は人間のパンデミックなんてどこ吹く風の様に、
淡々と季節が巡っていきます。

インドからは美しいヒマラヤが見えるようになり、
中国の大気汚染は見事に回復し、
イタリアの水の都ベネチアでは、水が透明になり魚が見える!と喜びの声があがりました。

この新型コロナというものは、
実は地球がやりたい放題の人間に与えた、罰、
つまりバランス調整なのではないかと思える時があるのです。


■なぜ、このタイミングでコロナが生まれて、世界に広がったのか?
そこから学ぶ意味を私達は見出さなければいけません。

・静かな街並み
・遠くと繋がるオンライン化
・テレワーク
・労働時間と環境
・家族との時間
・決められたことを柔軟に変える心
・世界の人の行き来が止まる
・自分たちの暮らしの自給度に気付く(食料、エネルギー)
などなど

コロナのお蔭とも思えることが幾つもあるのです。
ピンチはチャンス!
色んな学びがピンチの時こそあるのです。

これを機会に色んな事に気付き、チャレンジしていきましょう(*^_^*)


■母島では毎週水曜日の午後5時半から、診療所がコロナ相談室(要予約)を設けてくれています。
ここでは様々な質問に対して、看護師さんが丁寧に質問に答えてくれます。

とても趣向を凝らしていて、行ってみてほとんどの人が「行って良かった!」と言っています。
忙しい診療の仕事のあとに、毎週のように夜遅くまでこうした相談に乗ってくれる事に感謝です!

でもあまりに看護師さんの負担が大きいと思ったので、
映像を撮って配信したり、SNSで発信したりと提案したのですが、
「やはりきちんと理解したか確認したいし、ちゃんと顔を合わせてコミュニケーションすることを大切にしているから」
と手間ですが、こうした手法をしているとおっしゃっていました。

これは母島の人口450人と今の状況、そしてスタッフの気持ちがあるから実現できていることで、
他でできるわけではないと思います。

僕が行ったときはがっつり2時間、かかりました。
事前に送った質問や来る人に合わせて、スライドも変えて準備までしてくれるのです!
本当に感謝です!

お蔭で漠然と不安で分からないコロナウイルスがに対して、“正しく怖がる”ことができるようになったと思います。

色んな学びで大海原を漕ぐカヌーの様に生きて行きたい。次女もどんどん上手くなってきました!

■幾つかここで紹介すると、
・コロナウイルスは菌ではないので、勝手にそこいらで増殖しない。あくまで人の呼吸器の粘膜で増殖するだけ。カビとは違う!
・感染者に触れただけでは感染しない。
 触れた手で自分の目や顔を触り、そこから喉の粘膜に入り、そこで増殖して初めて感染となる。人の免疫でガードの場合もあり。
 →だからマスクの着用、手洗い、うがい、顔をむやみに触らないが重要。
・きちんとシュミレーションもしているし、緊急搬送の訓練もしっかり実施している。
 →感染対策している医療者は濃厚接触者にならない
・重症、中等症の場合のみ緊急搬送、軽症の場合は島内で自宅隔離
・島内で感染者が発生した場合は東京都から発表がある
・母島の医療者が感染した場合は父島からと内地から応援を頼む。
・コロナが疑われる場合は保健所に連絡→診療所の外に仮設テントを用意、受診。(院内感染防止)
・PCR検査は遺伝子検査なので繋がるまで6時間くらいはかかる。今はPCRしかただのコロナか新型コロナかの区別がつかない。
・コロナウイルスは膜みたいなもので包まれているので、界面活性剤で膜が溶けるのでとても有効
・石鹸も◎、ただの流水洗いもかなり有効。
・ウイルスが乾燥してしまえば不活性化するので、そういう意味で換気は大切。(紙の上で24時間生きるは、かなり乾かない条件じゃないと難しいと思う)
などでした。
・メガネは目から入る飛沫をそこそこ防げるので有効。

また、7月に開業する民宿の方向けに説明しているのにもお邪魔しました。
そこでは色んなポイントを聞く事ができました。
・共用のタオルと洗面のコップなどをなくす
・マスクはお客に準備してもらい、忘れた人にはきちんと販売する
・食事は個別のお皿にして、オードブルや共用を避ける。
・対面に座らせずに互い違いにする(送迎の車中や食事の時など)
・とにかく顔の粘膜を触らないようにマスク!触るときは消毒や手洗いをしてから。
・一気に宿のフロントで集めるではなく、外で待機してもらい、順に部屋に案内する。
・定期的な換気と消毒を。(お客がいない時よりもアピールと啓発のためにむしろいる時に実施しては?)
などなど

ただひたすらに自粛、島内に入れない!
ではなく、相手を正しく理解して、きちんとお客さんにも説明して、共に歩み寄っていけば大丈夫とのことでした。

それぞれがきちんと学び、対策をする必要がありますね。
「こう言われたから!」「こういう決まりだから!」
の思考停止ではなく、きちんと考えて行動していけば、もっと色々やってもいいんだということが分かりました。

3月は内地の医療がまさに災害レベルな状態になっており、
島からの搬送は正直心配だったそうですが、
現在は内地の医療体制もほぼ受け入れ可能な状態になったので、
みなさんの意識と行動で島のクラスターは防げると思いました。

これからは新型コロナと主に生きる道を模索していかなければいけない段階なのかもしれません。


■そして島で感染者が出た場合、
そこは差別や恐れる部分ではなくて、
むしろ生活のフォローが必要です。

内地から帰って来て、2週間、幾人かの買い物代行もしてきましたが、
大事なのは支えることです。

コロナウイルスの事をあまり理解せずに、
漠然とした不安があったころはやはり怖がっていましたが、
診療所の超丁寧な説明をトータルで5時間近く聞いたお蔭で、きちんと理解できたと思っています。

島は狭い社会ですから、
なぜ観光客を入れたんだ?とか、
なぜちゃんと対策しなかったんだ?とか、
つい相手を攻めて、追い込んでしまう状況が予想されます。

実際に、北海道の方田舎での感染者発生の時は、
職場を失い、まさに家族が村八分状態だったと聞きます。

それはやはり漠然とした不安、恐れが原因だと思うのです。

僕はそここそフォローが必要な場面だと思います。
攻めても何もいいものは生まれません。

気付いた人がそれぞれ気付いた事をやって、
ひとそれぞれが、それぞれのベストを尽くせばいいのだと思います。

それを人が自分と違う価値観だからとジャッジしていいものではないと思います。

困った時こそ、お互い様!
その精神で行ければと思います。

この永寿総合病院の手記も参考になるかと思います。

ウミガメが川に迷って来たのを助けるK君。困った時はお互い様だよね!

■そもそも予防接種に懐疑的な我が家は、
コロナウイルスに対して、ワクチンで乗り切る!という体制ではなく、
身体の免疫を上げて、立ち向かい、
感染したらむしろ抗体ができて、強くなれる!と思っている傾向があります(笑)。

しかし、現状では自分の感染が人の命、
特にお年寄りの命を奪ってしまう可能性があるので、
ぜひ感染したい!とは言えません。
僕は介護ヘルパーもしているので。

ワクチンができたら、そんな事も言えるかもですが、
今はまだ感染をできるだけ避けなければと思っています。

さあ、明日から今までにはない新しいターニングポイントがやって来ます。
どうなるか?
どうしていけるか?

私達は試されていると思うのです!!