小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ローゼルの新芽 人のいない母島GW

2020年05月02日 | ローゼル栽培
■春は色々な夏野菜の作付けに追われています。
そんな中、母島のローゼルもしっかりと発芽してくれました♪

毎度思うことですが、あんな数ミリの小さな種から、
こんな大きな双葉が出てくる不思議さ。

新型コロナでパンデミック、ロックダウンなど深刻な人間界ですが、
自然界は何事もなかったように淡々と進んでいきます。

脆くも逞しい大自然の根底にあるモノを垣間見た気がします。

気持ちのいい朝、畑で朝焼けを眺めながらヨガをする毎日。
烏骨鶏がけたたましく鳴き、鳥のさえずりがにぎわいを見せる早朝、
世界はいつも生まれ、生きていることを実感させてくれます。
今日も1日に感謝です(*^_^*)


■ここ数年はポットでの育苗はせずに、
すべて直播で育てています。

直根であるアオイ科のローゼルは、
ポット育苗だと根が巻いてしまい、それを定植すると、
台風などの強風で根元から倒れるケースが相次ぎました。

その中であまり倒れず、しなるだけ(折れる場合もあります)だったのが、直播きのローゼルです。

無農薬、無駆除剤で栽培しているので、
カタツムリやネズミなど、色んな外敵はいるし、
管理は手間がかかりますが、
それをクリアする技術を少しずつ実験の様に身に付けてきたので、
今は直播きだけで作れる作物が増えてきました♪

ポイントとしては、
とにかく種を大目に蒔くことと、
蒔くタイミングです。

ご覧の様に、沢山の若い芽が出てきて、
このどれかは生き残ります。
最終的には1本にしていきます。

蒔くタイミングは基本的には満月の前。
先住民が月を見て農作業をしていたのに習っています。(これも色々な月の満ち欠けで試してみて、手応えを感じています)。

上弦から満月にかけてが土の上に育つ作物の種蒔きシーズン。
大体、蒔いた数日後に雨があり、丁度いい塩梅です♪

雨が降らない場合は、蒔種後に水をやるのですが、
出来る限り水をあげるより、土が湿っている場合は手や足で土を押して、
土の湿り気で発芽させることを心がけています。

そうすると、作物は自力で根を深く張り、あまり水をやらなくても、自立していくのです。
「挫折しない程度にほどほどに厳しく」
これは僕の自然農のお師匠さん、竹内考功さんの教えです。

1週間以上雨が降ってない場合は、たっぷりと水をあげます。
でも毎日はあげません。
作物が甘えちゃうので、ね(*^。^*)


これは大豆の新芽です。
丸っこくて可愛いです♡


こちらは宮古島の黒あずき。
これが逞しく強い、南方の豆です。
しばらく種が絶えていたのですが、父島の友人農家に譲ってもらいました♡
ありがとうございます!

これで作ったあんこは超美味い♪
宮古島では伝統的な「ふちゃぎ」という塩おはぎになります☆

豆の発芽は肉厚でとても力強いです♡
眺めていると力をもらえる気がします♪


■僕の手のひらに三種のミニトマト
・ぷちぷよ
・甘っこ
・マイクロトマト
どれも可愛いです♪

どれがどれか分かりますか?

これがぷちぷよ。


これが超小っちゃいマイクロトマトです。

そろそろ大根も花が終わるシーズンとなりました。

まだ畑の大根の花と種が綺麗に賑わっています♪

以前はオガサワラカワラヒワが来て、この種を全滅させていました。

そのときはとても憎らしかったけれど、
今は絶滅に瀕していて、全然見かけなくなってしまった。
恐らく、母島属島でのネズミによる繁殖妨害が原因と言われています。

人間の勝手に島の生き物が左右される不条理。
ヒトは後から来ておいて、申し訳ない気持ちになります。
出来る限りをしていきたいです。


■先日は魚を獲りに沖を泳いでいました。
良いサイズのイシガキダイが泳いでいたので、銛を構えて潜ってみたら、
「ウォォォォォォォン、グゥゥゥゥ」
とザトウクジラの声(正確にはソング)が聴こえました。

どこか切ない、キュンと来るような声なのです。

シーズン終盤でかなり見かける数は減っていますが、
新型コロナの自粛でヒトが大変な状態の中、
自然界は淡々と季節を巡っているのだなぁと思い、
なんだか、厳かな気持ちになりました。

大自然に感謝です♪

次の日はそのクジラの声だけを集中して聴きに、
銛を持たずに海に行きました。

すると、一昨日聞こえた歌声は聞こえず、
逆に目の前に10キロサイズのカンパチが射程距離を横切りました。

くっそ~~!
なんて悔しいのだろう!!!
銛を持ってない時のあるあるです(笑)。
そんな新コロナ自粛中の母島でした(*^。^*)

※写真はサワラを手作り竈で焼く、の図。


■春はウミガメにとっても恋のシーズン♪
石次郎海岸にはアオウミガメの産卵の跡がありました。

最近は日中は山や畑で動いていて蒸し暑い日が増えてきたので、
よく人のいない海で泳いでいます。
新コロナ対策で言われるソーシャル・ディスタンスです(*^。^*)

例年、裸足で乳房山を登るアースデイのイベントをしていたのですが、
今年は新型コロナの感染拡大を防ぐために中止。

代わりにワンライフの仲間が素敵なアーシング動画を作ってくれました!

アーシングは裸足や素手で大地に振れて、
現代人の体に溜まった電磁波や静電気を排出するというもの。

※新型コロナ対策!?の次女ちゃんの図。

現代はスマホや電磁波ばかり。
身体には電気が溜まっていて、有害であると言われているそうです。
電磁波過敏症の知人もいます。
携帯電話の鉄塔が尾根に立ってから、急に家族みんなが体調を崩し、山奥に引っ越すことを余儀なくされたのです。

僕も素手で畑をして海を泳ぐので、
日常的に思いっきりアーシングしていると思うのですが、
ぜひ、みなさんもアースデイの機会にアーシングを実践して見てはどうでしょうか?

やっぱり裸足と大地は気持ちいいものです?


■さてさて新コロナ後初のGW便のおがさわら丸は乗船人数が20人。
GWの歴史上、一番少ない入港だったのではないでしょうか?
着発運行の予定も3泊に変更となりました。

その接続のははじま丸入港で乗ってきたのは4名でした。
3人は支庁の職員、ひとりは建設業の方。

GWだけどお迎えの人はほとんどなしでした。

20名の乗船のうち16名は父島。
観光客は数名降りてきたと父島の友人から聞きました。

今日の日帰り母島、1泊母島で観光客が来ないことを願うばかりです。

先便は入港日は来なかったけど、2泊目に数人が来ていました。
普通にバズーカーでバードウォッチングをしていました。

どうか、今はどこにも観光には行かず、自宅で我慢して下さい!!

ようやく母島ローゼル開花しました♡

2019年09月19日 | ローゼル栽培
■ようやく、今期の母島ローゼルが9/14に開花しました♡

薄ピンクの可憐なお花です♪

今期は例年よりも涼しい日が多く、
そもそもの成長がゆっくりだった気がします。

開花も例年よりは少し遅めな感じがします。
これからの実成りに期待ですね♪

母島ローゼルの開花は主に早朝から10時頃までがピークです。
あとはしぼんでガクの肥大に進んでいきます。

この調子で行くと出荷開始は10月になってからになると思います。
9月末頃に予約を受け付けますね♡

■晩生品種の「うちなーローゼル」はまったく蕾の気配すらありません。

葉っぱが茂る期間が長いので、葉っぱの料理(佃煮、お浸しなど)にいいですね~☆

ちなみにローゼルとは食用ハイビスカスです。
詳しくは過去の記事を読んでほしいのですが、
美しい紅い色と酸味を活かしたジャムや塩漬け、ハーブティー、お酒やお菓子に使える作物です。

メインの収穫期間が約1か月と短いのですが、ドライや冷凍、塩漬けなどで保存がきく素敵な存在です☆



■ローゼルを栽培してもうすぐ10年になります。
その間、無農薬・無化学肥料栽培でずっと自家採取をなんとか続けてきました。

ここ3年で沖縄や内地から新しい品種が仲間入りし、
現在は「母島」「ルビー」「うちなー」の3つの品種を主に栽培しています。

最初の頃は気にならなかったのですが、
ここ5年くらいは栽培して数本は栽培途中で立ち枯れをする株が発生していました。

今まではあまり気にしていなかったのですが、
今年は10本を超える立ち枯れが発生し、少し目に余る様になってきました。

この立ち枯れは栽培初期から収穫期にかけて突然発生し、
葉っぱの色が変わり、枯れていくのです。

ある日、突然ランダムな位置で枯れていくので、とてもビックリします。
身長位の背丈にまで成長している株が枯れるのはとてもショックです。

今の所「母島ローゼル」のみで発生しており、他のアオイ科仲間であるオクラでも発生したことがありません。


株の根元は白いカビのような状態になっています。

今期、あまりに目に余ったので自然栽培の師匠でもある竹内考功さんに聞いてみたら、
「オクラ 疫病」の一種ではないか?との事でした。

なるほど、思い当たる点が幾つかありました。

頂いたコメントを紹介しますね。↓

御無沙汰です。ローゼルそのものはしばらく栽培しておりませんが、

1)はっきりしたことはわかりませんが、ポイントは、ローゼルは、アオイ科のオクラの仲間で、ナスとオクラは連作障害を引き起こしやすいので、

「白いカビ、ジャガイモ(ナス科)、育苗初期から収穫期まで幅広い時期に発生」

ということは、写真などがないので、
現状のコメント欄から類推するに、連作障害による「オクラ 疫病」の一種ではないかと思います。
こうち農業ネット
サイトを↑にはっておくので、畑の症状かどうかをご確認ください。

2)南国(熱帯)の母島は雨が多く、
疫病は「多湿条件下ではその表面に病原菌が霜状に生じやすい」ので白いのかと思います。

ナス科とアオイ科では、混植、間作、前後作どれも育ちが悪くなるだけでなく、相性がとても悪く、
結果として疫病だけでなく、半身萎ちょう病など共通の病気があり、
ともに枯れて広がっていく傾向が強いです。
できれば、お互いの跡地での栽培は避けたいです。

①発生する前までの、予防対策は、ネギジャガ交互連作で、ジャガイモをむやみに輪作体系に入れないこと、
ナス科の跡地で、アオイ科(オクラ、ワタなど)は避けるのが一番無難です。

②とはいってもジャガイモの面積に対して、ネギの割合は少なく、
ローゼルの面積を増やしたい結果だと思うので、③の病気消毒を行った後であれば、
ジャガイモ⇒ネギ、ニンニク、タマネギ⇒ローゼルといった感じで、
前作にヒガンバナ科(ネギ属)を育ててから作付けを行うことが持続可能な道かと思います。

③ローゼル予定地を太陽熱消毒を行う。
そして、その後野菜がよく育つ肥えた土地になるので、
タマネギ、ニンニク、ネギなどを育てた後、ローゼルを育てます。

南国なので、雨も太陽も多いので、
土壌消毒方法として太陽熱消毒が最も適していると思います。
症状の軽いうちに行っておくことをお勧めします。
他の野菜にも病気が繁茂する前に、(すべての病気や連作障害が解消されるわけではありません。重度の連作障害には効きません)

1.まず、米ぬか2~3ℓ/㎡、苦土石灰100~200g/㎡、腐葉土(カットした、ワラか草)1~5ℓ/㎡、あればコーヒーかす、カニ殻、100g/㎡などをなるべく深く鋤き込み、

2.きれいに高畝立て後、しっかり大雨を当て、できればそこに乳酸系微生物(EMもしくはエンザ)を希釈したものを撒き

3.たっぷり水を含んだ畝を、透明マルチでぴっちり覆い、裾を土の中にいれて、40~70日(積算450℃以上900℃以内)発酵&太陽熱で消毒します。

その結果、病気が減り、腐植が殖え、よい菌が殖え、草が生えないので、タマネギを育てたいところです。

3)今年病気が出ていない元気なローゼルから自家採種しましょう。

4)また、実験ですが、ローゼルは多年草なので、小笠原であれば、台風が来なければ1~2年脇芽栽培ができるはずです。
収穫を終えたローゼルを30~50㎝残して切り戻すと、新芽が数本出てきます。
そのうち太さが同じ枝を残すとそこに花が咲き、また収穫できるようになるので、病気の出ていない場所で、やってみてください。
これがうまくいくと、ローゼルだけで延々栽培できるはずです。台風前には、切り戻しておいてくださいね。

病気は早期発見後、速やかに対処することで、拡大を防ぐことができます。
島での無農薬ローゼル栽培を確立を応援しております~。


と丁寧に返答を頂きました!
対処方法まで、バッチリです☆
ありがとうございます!

実際、ローゼルの裏作でジャガイモを作る事が続いていたので、
これは目から鱗でした!
これから気を付けなければ!!

これからはさらに色々試していこうと思います。

とりあえず、枯れてきた株は根元でバッサリ切って処分しています。

持続可能な農への挑戦は果てしなくて、ワクワクします♪


■先日9/16は敬老の日。
母島では毎年、敬老の日の集いということで、島のレジェンドの皆さんに感謝を込めて過ごすイベントが行われます。

保育園児から中学生までが歌に演奏を披露し、
日頃の感謝をとこの日を迎えれたお祝いの言葉を伝えます☆

僕は今年度は青年会長として来賓で出席させて頂きました。

後半のお楽しみ会には、母島の婦人会の皆さんが作ってくれた美味しいお弁当を頂きました(*^_^*)


メインは島野菜などの天ぷらを含む豪華盛り合わせの御膳です!!


他にはささげを使ったおめでたい赤飯に…


美味しいマグロのお刺身!


自前の衣装でマツケンサンバを披露するツワモノもいたりで、大盛況で会が終わりました♪

今、こうして健やかに島で暮らせているのも、
時代を島を作って来てくれた大先輩の皆さんのおかげです。

こうして無事に敬老の日を迎える事が出来たことに、ありったけのお祝いの気持ちを込めるとともに、
日頃の感謝の気持ちが溢れてきました(*^_^*)

来年は少し、ひみつのかくし芸に挑戦します♪


■秋と言えば台風シーズン。
今年はやたらに週末ばかり海が荒れる展開が多く、
なかなかカヌーを漕げない日々が続いています。

そんな中、
母島に10年住んでいて、初めてなほどの沢山のアジサシを沖港で確認しました♪

漁船の煙突に立つ、これはクロハラアジサシでしょうか?


風が強い日、沖港の小岸壁に沢山のアジサシがいます♡

いつも多くても5羽くらいのアジサシは見かけますが、
この秋はなんと12羽のアジサシが沖港に出現!!

鳥に詳しい方に聞くと、
クロハラアジサシが多く、
他にアジサシ、
更にオオアジサシも確認できたそうです!!

いつも飛んでばかりいて、なかなか僕のコンデジではうまく撮れないのですが、
今回はここぞとばかりに止まってくれているので、沢山撮る事が出来ました♡

動画もどうぞ!


次女は最近、海の中でバブルリングをするのにハマっています。

まだまだ綺麗にできませんが、そのうち見事にできる日も近いかもです♡

そんなローゼルな秋の日でした!

ローゼルと磯遊びと。

2018年05月19日 | ローゼル栽培
■小笠原・母島でのローゼルの種蒔き時期は3月~5月。
まさに今です!

日に日に暖かくなり(暑くなり?)、グングン成長しています♪

こちらは母島ローゼル。
自家採取して10年経つと、見事にこの土地に馴染んでいます。

農薬も化学肥料も使わないし、肥料すら入れないのに一番グングンと育っています!
頼もしい限りです♪



こちらは去年訪れた沖縄で頂いた品種「うちなーローゼル」。
母島ローゼルの次に発芽率が良いです!
母島での自家採取を経て、これで2年目です♪
こちらは母島ローゼルに比べて晩生となり、収穫は12月。
クリスマス料理に丁度いい存在です!

去年の4倍くらいの本数を栽培しています☆



こちらも去年の沖縄で頂いた葉っぱを利用する「ルビーローゼル」。
こちらはまだまだ発芽率が低く、少し難航しています。

まだまだ葉ローゼルは使い慣れておらず、
今年は色々挑戦したいと考えています♪



こちらからは今季から初挑戦のレッド・ローゼル。
ローゼル栽培が盛んな愛知の「ローゼリアン」という素敵な団体の方と種を交換し、
初挑戦している品種です。


同じくこちらはパープル・ローゼル。
こちらもローゼリアンより。
どちらも初の細葉なんですね~!
2つとも煮ても筋の残らない品種だそうです。



最後にバリ・ローゼラ。
去年行ったインドネシアのバリで購入した品種です。
こちらはとにかく、若芽をマイマイに食べられます。
うまくいくか一番心配な品種です。
新しい品種はどうなるのか、とても楽しみです♪

今年はなんと6種類のローゼルに挑戦しています(笑)。
この段階で比較すると、やはりこの土地で代々自家採取している品種は強いです♪
新規の3種もいずれ強くなってくれると嬉しいです(*^_^*)

こぼれダネで育っている母島ローゼルは早くも実を付けていました!!


しかし、今年も雨が少ない(泣)。
ダムが70%を切り、空梅雨状態です。
すごく心配です…


■最近、しっかりと海に入れるくらい気候は夏寄りになってきました。
島の子供たちも、年々磯場で遊ぶ子供が減ってきて寂しいです。

そんな中、磯遊びが大好きな次女と延々と遊んできました(笑)!

磯には色んな生き物がおり、景色も綺麗なのでとっても楽しいのです♪


昔から「ぴょんぴょんとっと」とうちの娘が勝手に名付けたトビハゼ・カエルウオ。

魚のクセして、水中が苦手な面白い存在です(*^_^*)

こちらは天然記念物のカサガイ。

昔は良く食べられていて、美味しかったそうです(今は採取禁止です!)

こちらは通称しか知らないのですが、ハチマイガイ。

まるで三葉虫みたいなルックスです。
こちらも昔は良く食べられていたそうです。今度挑戦してみよう!!

あと楽しいのは岩場登り!
クライミング好きな次女にとっては最高の遊びですね。

小笠原の岩場はモロい所が多いので3点確保しながら慎重に進みます。
親としては超ドキドキです!!!

しっかりと数時間磯場を楽しんでいたら、
すっかり周りは夜の帳が迫って来ています。

最後に海で身を清めて帰ります。
これが本当に気持ちがいい♡


■うちの中3の長女はGW明けから9泊10日の修学旅行に行ってきていました。
東京探索、職場体験、京都・奈良、ディズニーシーを存分に味わう10日間。
僕の頃の2泊3日の修学旅行と訳が違います(笑)。
先生と生徒を合わせても、たったの6名!
制服もないし、団体と呼んでいいか謎の集団だったと思います(*^_^*)
とても楽しかったようです♪

島に帰って来て翌日は振替え休日。
平日ですが、友達と海に飛び込んで遊んでおりました(笑)!
なんちゅう中学生だ!!


■これからはアウトリガーカヌーも気持ちのいい時期です♡

先日、母島カヌークラブのみんなとサンセットに行ってきました。


水面から見る水平線に沈む夕日は言葉に出来ないほどの雰囲気を持っていました。
美し過ぎます☆


こんな贅沢な時間を過ごせることに、感謝です♪
これが当たり前に育っている島の子供たちは、
大きくなって都会に出て、何を思うのでしょうか?

来春には長女も中学校を卒業し、母島を巣立ちます。
ちゃんと巣立てるかは今も疑問ですが(笑)、
無事に元気に羽ばたいてほしいと願うばかりです☆

ローゼル、種蒔きの季節~多種栽培~

2018年04月03日 | ローゼル栽培
■母島も4月となり、
そろそろローゼルの種を蒔く季節となりました。
(自分的には母島では3月~5月蒔きがベスト)

今季はなんと新たに3種類のローゼルの種が手元にあります(笑)。
○バリ・ローゼラ(去年行ったバリで購入)
○レッド・ローゼル(頂き物)
○パープル・ローゼル(頂き物)

バリのはうちなーローゼルに似た感じであるのを現地で見ましたが、
レッド、パープルの2種はまったくの未知の品種なので楽しみです。

レッドとパープルの種を下さった方によると、
「風味が濃く 色もパープルは濃く出ます。
煮溶かすと繊維が殆ど残らず加工しやすい品種」
との事でした!楽しみです♪

去年は母島、うちなー、ルビーの3種に挑戦し、
様々な違いがとても面白かったです♪

今年は6種に挑戦!
種を並べると、凄いですね~

旅をするたびに増える品種、この中からベストな3種位が見つかるといいな~と思ってます♪


■購入の方から色々と質問があり、
去年栽培した3種の特性を表にまとめてみました。

左:うちなー、中央:ルビーローゼル、右:母島ローゼル

それぞれに向いた特性があり、面白いですね♪

僕はいつも満月の3日前を目標に種を蒔きます。
時期と温度と天体のタイミングが合えば、発芽も結構スムーズです☆


蒔いて4日で発芽しました。

いつも思う事ですが、
あんな小さな種から、たった数日で大きな双葉が出てくる神秘に、
不思議な気持ちに包まれ、自然と感謝の気持ちが湧いてきます(*^_^*)

僕は最近はローゼルはポットで苗を作らず、
すべて直播きで栽培するに至りました。

その理由は台風に強くなること(倒れても根が切れず起こせて復活できる)、
栽培初期の後半の管理が楽なのと、
作物がより健全な根を張れるからです。

しかし、栽培初期の管理が少し大変で、
マイマイにやられる場合も多いので、
1か所に多めに蒔きます(10粒以下位)。
※マイマイの駆除剤も使わない方針です。


今の所、発芽率は50%位です。
これはもっと気温が上がると80%位まで上昇します。

しかし、母島では遅めに種を蒔くと、ゴールデンウィーク後に梅雨入りし、
マイマイの活動が活発化して、発芽後の双葉を食べられてしまう場合が増えます。

梅雨入りまでにそこそこ大きく育てば大丈夫なので、
早めに蒔くことにしています。

様々な理由でダメなときは何度も蒔き直しを行います。


去年のこぼれダネで発芽したローゼルは、
もうこんなに立派に育っています!


■少し前の2月にはモロヘイヤの種取りも行いました。
例年は1月に行いますが、今年は僕と子供のインフルエンザと冬の長雨でタイミングが合いませんでした(笑)。



カラカラに鞘が乾くまで待ちます。


近づくとこんな感じ。


木を鎌で根元から切り、
そのまま一輪車(ねこ)の台に叩きつけて鞘割りをします。

これがすんごく気持ちいい♡

集まった種はこんな感じです。

枯葉や枯れ鞘、ゴミはあとでうちわや風を利用して取り除きます。

あとは密封容器に入れて完了!
母島では4~6月に蒔きます。

夏の高栄養な葉物として重宝しますよ~~♪


■この春休み母親も長女も内地に行っていて、
親父と二人っきりの春休みを謳歌しています(笑)。

日々、畑にフィールドに島の自然を堪能しまくってます♪

彼女にとっては赤ちゃんの頃から保育園に年中で入るまでは、
僕とずっとこの自然の中で過ごしてきたので
いつも以上に生き生きしております(*^_^*)

やっぱり大自然の楽しさは偉大です!
いつも状況が異なり、飽きることがないし、
沢山のギフトをくれます。

次女も小さい頃から慣れ親しみまくっている環境なので、
遊びもレベルアップし、手慣れたものです♪

小笠原の脆い岩場だってクライミングしてしまう彼女。

こんな春休みもいいですね~♡

ローゼルの種取り

2017年12月11日 | ローゼル栽培
■今年は2月に行った沖縄・やんばるの晩生のローゼル品種「うちなーローゼル」の収穫が続いています。

作付け本数が少なく、
2,3日に一度ですが母島農協に出荷しています♪
晩生品種との出逢いのお蔭で、母島ではローゼルの12月出荷は初の試みです(*^_^*)

さてさて本題のローゼルの種取りです。
10年前にローゼルの栽培を始めた頃、
母島にというか小笠原にローゼルを栽培している人は皆無で、
栽培方法はもちろん、自家採取、いわゆる種取りも手探りで始まりました。


10年間、色んな方法と時期で試行錯誤を繰り返しています(現在進行形)。

結果、今のところの方法にたどり着いて来ました。
亜熱帯の小笠原の場合、
母島ローゼルの栽培は春から秋にかけての半年で、
10月の収穫後、10月末から12月にかけて種取りを行うようになりました。
1月以降も種取りはできますが、
やはり雨やカビなど、難しい場合が多い気がします。

いつも作付けの5分の1は種用に収穫を抑え目にするようにしています。

試行錯誤なうえに、
翌年の種がなくなるのは絶対に避けたいので、
一通りでなく、何通りもの種の取り方を実践するようになりました。(まだ試行錯誤の段階です!)


■簡単に説明すると3通りに分けられます。
①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法
②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法
です。

①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法の場合
10月下旬のガク内の種の成熟がある程度まで進んだものを利用します。
紅い部分は食品加工して、中身の莢(さや)の部分をかびない様に乾燥させます。


カラカラに乾くと開いてくるので、

開いたなと思ったら、
しっかりした袋(うちの場合は米袋)に入れて、ガンガンに振ると種と莢(さや)が分かれるので楽ちんです♪

その後は未成熟な種やゴミを取り除き(目視とうちわなど風を使う)、
一応カビ防止に数日干したら、
ビニールか瓶に保存します。


②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
これはとても質のいい種が取れるのですが、
雨季が11月~12月に来ることが多い小笠原だと、
カビや胞内発芽のリスクがあるので、いつもヒヤヒヤしています。


こんなガクより莢(さや)が肥大している実の方が種取りには向いている気がします。

畑である程度乾燥まで進んで、
胞が開いてきていて、よしいいぞと思っていたらガッツリ雨が降ってしまい、
数日後、そのまま芽が出てしまう場合があります。

ガーン!

今のタイミングにこんな芽を出されるとアウトですねぇ~


これは少しカビが発生していて、発芽率が大きく低下してしまう状態です。

丁度いい写真がなくて申し訳ないのですが、
下の③の少し手前くらいに根元にハサミを入れて、
胞ごと収穫するイメージです。



③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法

うまくお天気がいい日が続くと、
こんな感じで種が出来上がっています。


これはとても手間と時間がかかりますが、
畑で直接ボールや袋を持って、
その場で種取りをします。

下に器を構えて、横からぴんぴん叩いたり、
色々です(笑)。

この方法が一番いい種が取れる反面、
天気次第ではゼロになってしまうリスクを背負っています。


うっかりしていると、
こんなふうにはぜてしまっている場合も多いです。


■そんなローゼルの種取りで神経を使う12月。
畑のローゼルは立派な葉っぱがなくなり、
丸い実だけが点在している光景です♪

お蔭さまで、この10年種を絶やすことなく、
自家採取を続ける事が出来ました。
すごく種の量が少ない年もありました(T_T)

また成熟していない種は塩を振って炒めると、
美味しいおつまみになると聞きました!
今度やってみたいと思います。


■今季からは
晩生の「うちなーローゼル」
多年、葉利用の「ルビーローゼル」も仲間に加わったので、
こちらの種取りも頑張っていかないとですね~(*^_^*)

そんな中、晩生品種「うちなーローゼル」は今が収穫期!!


この品種の特徴は、母島品種と同時に作付けすると、
晩生の為に木が成長する期間が長い為、
背丈が高くなりすぎて冬の強風で倒れてしまう場合があります。


茎の太さはもう軽く5cmを超えているのですが、

やはりよくしなる柔軟な作物なので、
来年はある程度摘心して、2mを超えないでやれるように工夫しようと思います。

色々アイディアや発見があったら教えてくださいね~♡