小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

優しく、ありたい。

2011年10月26日 | 大切にしていること
■日常の忙しさでつい忘れてしまいがちだけど、大事にしたいことがあります。

それは、優しさ。

相手を思いやる気持ち。

そう、いつも優しく、ありたいものです。

■家族の中でも、やはり近すぎて思いやりを、優しい気持ちをどこかに置き忘れてしまいます。
そんな時、ふと小さな子供からの優しさに触れてハッとすることがあります。

いつも叱られる長女は、本当に根が優しい。
友達にも妹にも、動物にも、親にも、草木にも。


次女は少し言葉がしゃべれるようになり、優しい声を聴かせてくれる。
小さな芋虫にも、車で轢かれたカエルにも、死にそうな鳥にも分け隔てなく優しさを与えている。


いつもぶつくさ文句を言っている妻(笑)も、僕の毎日の行動に気を配り、声を掛けてくれる。

近すぎて、なかなか気付かなかったり、口に出せなかったりするけど、もっと感謝の気持ちを伝えなきゃなと思う。
どうも、ありがとう。

■家族以外の人にだって、思いやりと優しさをすぐに忘れてしまう。
困っている人がいたら、すぐに手を出せるようになろう。
僕はずっとそうして助けられてきた。

優しさや思いやりを感じたら、感謝の気持ちを素直に伝えよう。
きっとそれは、嬉しさが広がる気がする。
僕が好きな人達はみんなそれが自然にできている。

■作物にだって、自然にだって思いやりと優しさを贈ろう。
いつも僕らはその上で生かされている。

一粒の種が強い魂で芽を出し、枝を伸ばし、花が咲き、実を付け、熟すまで、一番健やかに育てるように思いやりと優しさをもって接していきたいと思う。

水の結晶だって「ばかやろう」と言われれば歪むけど、「ありがとう」と言われれば美しくなるのは有名な話。

人間の身体も、草木の体も、多くは水でできています。

優しさと思いやりはきっと伝わるでしょう。


いのちに触れていて、ふとこんなことを気付かされた今日でした。

黄金色の母島畑

2011年10月20日 | 小笠原 米作り
■随分とイベント続きで畑の様子をアップできませんでした。
忙しい中、作物はきちんと成長しています。

夏に作付けした陸稲がとても好調です♪
実も入り、ネズミの害も少なく、ほぼ収量のなかった春の陸稲とは雲泥の差です。

初めて小笠原で小麦色の畑を拝めました。
美しいこうべを垂れている稲穂を見ていると、お米の美しさに心を奪われます。

収穫はまだですが、とても嬉しいです♪


■畑の他の作物の様子です。

こちらはミラクル・トゥリーの異名を持つ『モリンガ』です。
ゆっくりですが、着実に成長してきています。
調べれば調べるほど驚きの作物なので今後が楽しみです。



こちらは沖縄在来種の島大根です。
去年より自家採取しています。
現在、間引きの段階ですが、ぼちぼち収穫です。
いいのが多ければ農協に出荷する予定です。



こちらはサツマイモ『安納』です。
甘く、蜜芋として有名な品種です。
小振りながらも、ネズミも虫の害もなく、嬉しい初収穫です。
亜熱帯の母島では収穫しながら次の作付けをするので、来年が楽しみです。
連作すればするほどサツマイモは良いそうです♪


一方、『紅はるか』の方は、実は大きくて立派なのですが、ネズミと虫の害が多く、収量はいまいちです。
まだまだこれからもしばらく掘るので、まだ分かりませんが…。
味の方は格別らしいです。
サツマイモは収穫後1~2週間置くと甘みが増すので、味は来週のお楽しみです。



こちらは、ローゼルです。
もはや今季で10キロ近い収穫を上げていますが、まだまだ我が家で加工が続き出荷できていません。
ジャム、砂糖漬け、塩漬けと、妻の今の一番の仕事です。(僕は加工は苦手でお任せ状態)。
加工の術が確立できたら皆さんに報告しますね。

多分、今季の最後に一瞬出荷できる予想です。



連日の出荷を盛り上げていたモロヘイヤですが、ここに来て出荷が減ってきました。
10日ごろに連続の豪雨だったのですが、その後から葉っぱに虫食いが増えました。
ほとんどの葉っぱに虫食いがあるので、なかなか出荷ができません。
楽しみにしてくれている皆様には申し訳ありませんが、落ち着くまで今しばらくお待ち下さい。
無農薬ですし、きっともうそろそろ種付けの時期で、木が転換の時期なのでしょうね。


■冬野菜も芽が出てきました。
満月前に蒔いたチンゲンサイです。


こちらは小松菜。

他には春菊やニンジン、カブなどがあります。


■次女は最近は風景を楽しんでいます。

こういう景色を見ては、
「きれー!」
と叫んでいます(笑)。

あまりに好きすぎて、お母さんも連れてきてしまうほどです。
島の自然は美しく、力強いです。
人間の画策なんて、ちっぽけだなぁと思います。
島の暮らしが持続可能な地域の自給になるのを夢に描いています。
畑から少しずつ、自分に出来る範囲でそれを実現できればなと思います。
頑張るぞー!!

ありがとう!共勝丸!!

2011年10月11日 | 母島 船舶
■先日、小笠原に貨物、危険物(燃料、ガス)を運ぶ船共勝丸が入港しました。
実はこの船は本社が宮城県石巻で、今回の大津波の被害を受けました。

3.11の直後に小笠原に貨物を運び、船員さんたちも石巻へ向かいました。
船員さんの家族もほとんどが石巻なのです。

その後、少し遅れてまた島に生活物資を運びに来てくれました。
自分達の家族が被災し、大変な中、小笠原の島民の暮らしの為の物資を運んでくれたのです!

そこで、僕達も日頃からお世話になり、島の根っこを支えてくれる共勝丸の皆さんに何か出来ないかと考えました。
悩んだ挙句、島の人達からのエールの寄せ書きを送ることになったのです。
仙台出身の僕がその集める役をさせて頂きました。

そして、沢山の島の人達が暖かいメッセージを書いてくれました。

かける言葉がなかなか見つからず、本当に重い気持ちでしたが、それを船長に渡し、日頃の感謝の気持ちを伝えました。

■そして先日の共勝丸の入港前、船員さんから、
「前の寄せ書きのお返しに、お菓子と飲み物を沢山持ってきたから、取りに来てくれないか?」
と、連絡がありました。

そんな、大変な被災者の皆さんからお返しを頂くわけにはいきません!
と思ったのですが、1000kmもわざわざ運んできてくれ、船員さんの気持ちも受けなければなぁと考え、港に向かいました。

忙しい中、小中学校の校長も、6年生の生徒も、未就学のこどもたちも港にかけつけてくれました。
荷降ろしの忙しい中、船員さん全員が船を降りてきてくれ、プレゼントの引渡しを受けました。

6年生のふたりが素晴らしいお礼を述べ、感謝の気持ちを伝えました。
本当にありがとうございます。

この沢山の気持ちは後日、島のすべての子供に配ります。

日々島の為に動いてくれている縁の下の力持ちの存在を感じて、
感謝を込め、
いただきます。

共勝丸の皆さん、どうもありがとうございます。

AKIRA LIVE in HAHAJIMA無事終了!!

2011年10月04日 | 島のイベント
■無事AKIRAのライヴが終了しました。
去年に引き続き約60人の動員でした♪

特に今回は去年よりAKIRAの歌が必要な人が集まった気がします。
詳しくはAKIRAのブログへ→

■僕にとってはさらに「ナラの木」の朗読という前座を企画してしまったので緊張しまくりでした。
この詩は3.11の被災者に向けてつくられた詩です。 詳しくは「がんばれナラの木」へ→

僕のこの詩との出会いは4月の父島での震災チャリティーライヴでの鈴木創さんの朗読がはじめでした。
彼は英詩、標準、さらに山形の庄内弁で朗読してくれました。
やはり、方言の力強さを感じました。
詩に感動しました。

そして今回は私たちにとっても大事な詩で、僕はこの詩を母島で紹介したかったのです。
僕は仙台出身なので仙台弁で読んでみることにしました。

そして、英詩原文を母島小中学校英会話講師のヨハンに、
標準語を福島からきているさっちゃんに依頼しました。

これらの裏話は後日アップしたいと思います。

■参考までに僕が詠んだ「仙台弁 ナラの木」です。

仙台弁 ナラの木(ち) 
佐山暢一さん訳、、ジャイアン改訳

どえらい風(かづ)が吹いだっちゃ
昼間(しんま)どなく 夜中(よなが)どなく
ナラの木(ち)の みんな葉っぱばふっと飛ばす
枝(いだ)っこを びゅんびゅんと揺らがすて
木(ち)の皮も ひきはがすんではねいがとおもった

ついぬナラの木(ち)は すっぱだかになってすまった
んでも大地(だいつ)さ すっかり立っていだっちゃ
ほがの木(ち)は みな倒れてすまった

へこたれてすまった風(かづ)は
あぎらめで言ったっちゃ
「ナラの木(ち)、どうすてまだ立っていられんのしゃ?」

ナラの木(ち)は 言ったつちゃ
「あんだは おればの枝(いだ)っこをへしょるごども
ぜんぶの葉っぱばを ふっと飛ばすごども
枝(いだ)っこを 揺らすごども
おればを ゆさゆさと揺するごどもでぎっちゃ

んでも おれぬは大地(だいつ)さ広がる
根っこがあるす

おらが生まれてから
少すずつ 少すずつ 強くなるすた

あんだはこの根っこだけは 決すて さわれねっちゃ
わがっべ!
根っこはおれの一番(いずばん)深げいどころっしゃ

おらは今まで 自分が どんだけふんばれるか
よくわがんねでいだっちゃ

んでも、今おかげでわかりすた
おらが思っていたよりも
おら ずっと ずっと 強がったんだ」

■ライヴに来てくれた島民の皆様!
島に来てくれたAKIRAさんはるなさん、そして司会をしてくれた奥さん、急な朗読を引き受けてくれたヨハンとさっちゃん、本当にどうもありがとうございました♪
お陰さまで、本当に良いライヴになりました。
また来年もよろしくお願いします!


※最後にAKIRAライブ準備に追われて、本番は精一杯で写真を撮る暇がなかったので、AKIRAさんのブログから画像を頂きました。