小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

海岸清掃② イルカに逢うより嬉しい事 ご褒美編 

2022年10月25日 | 海洋プラスティック
海岸清掃①の続き

10年以上放置され続け、通称ゴミ海岸と呼ばれた大沢海岸を綺麗にした感動の後、
続編を書くつもりが、なんと1か月も経ってしまいました(笑)。
生活していれば、それだけドラマが生まれるので仕方ないですね☆

いよいよ海岸清掃 ご褒美編です!

■大沢海岸の海岸清掃を行った2日間。
参加メンバーが数名代わっているのですが、
2日間とも素晴らしいご褒美がありました♪

メジャーな目線で言えば、
1日目はミナミハンドウイルカ
2日目はハシナガイルカ
と出逢えたことなのですが、
僕にとってのご褒美はもっと違うものでした♪


僕にとってのご褒美は
“みんなが喜びを共有できたこと”だったのです☆

とても有難いことですが、
母島で生活していて、
毎日のように海に出ていると、
イルカはさほど珍しい存在ではなく、
今回のように一緒に遊んでくれるととても嬉しいのですが、
それもしょっちゅうではないにしろ、島ではあることです。

だけど、一緒に船に乗っている仲間が、
全員海でイルカに出逢えて、
イルカと海の中で全員が過ごせる、
そして泳いだ後にみんなが超笑顔で過ごしているというのが、
とても嬉しくて、僕にとってはそれが一番のご褒美でした(#^.^#)



■参加メンバーの中に翌日の船で内地に行ってしまう若者がいました。
彼は島に知り合いがいるので、
1か月の長期で初めての母島滞在をしていました。

1日目のミナミハンドウイルカが母島の鬼岩を過ぎて登場した時、
みんながドルフィンスイムをしながらも
何度か海に入ったり船に戻ったりを繰り返している中、
彼だけは遠慮して海に入っていませんでした。
「明日の船で帰るんでしょ?イルカ初めてなんでしょ?次は入っておきなよ~」
と声をかけ、少々強引に誘っちゃいました。

次のターンで海に入る時、彼は一番最初に海に飛び込んでいきました。

イルカ達は好奇心にスイッチが入ったのか、
何度も僕たちの所に戻って来ては遊んでくれます☆

僕と同じく、20年くらいのキャリアのある父島と母島で暮らした経験のある友人も、
このイルカちゃん達との絡みは過去最高かも!と言うほどでした♪

僕にとってもここまで30分以上も付き合ってくれるハンドウちゃんは久しぶりでした☆


参加した全員がイルカちゃんを堪能した後、
船の上で明日の船に帰る彼に聞いてみました。

「どうだった?最後に入って良かったでしょ?」
「はいっ!!最高でした♡」
と最高の笑顔を頂きました☆
眼がキラキラしています(#^.^#)
もうそれでオールオッケー!!

いや~強引にでも誘ってみて本当に良かった♪
参加したみんながゴミ回収したのを忘れるほど、
恍惚とした満足な笑顔で帰路の船に揺られています♡


ダイナミックな母島の北端にある鬼岩

■僕自身19歳で正真正銘のカナヅチ状態で小笠原に初めて来て、
ライジャケを着ても沖の海は怖くて入れませんでした。

当時サザンクロスⅤ(東城船長)という船の上で、
イルカと泳いだ後の強面のおじさんの笑顔がたまらなく超可愛く見えて、
いいなぁ、俺もイルカと自由に泳ぎたいなぁ、と思って、
ユースで出逢ったしげちゃんに泳ぎの特訓をお願いしました。

早速、父島の前浜でシュノーケルを着けて、
恐る恐る海に入りました。
しげちゃんは「大丈夫、体の力を抜いて浮いてごらんよ!」と手で優しくフォローしてくれています。
フワって、体が浮いた時の感動、
しげちゃんの良かったな!という笑顔は忘れられません♪

今では毎日のように海に行き、
SUPでも10m以上深い海でも、
難なく泳げるようになった僕ですが、
ずっと怖かった水で泳ぐのを大好きにしてくれたのも、
イルカという存在と人の笑顔だったのです☆

1日目は海岸が超綺麗になったという達成感は薄かったのですが、
船にいっぱいのプラごみの傍ら、
みんなでイルカで満面の笑顔になるというご褒美で終了しました☆


■2日目はなんと行きと帰りにハシナガイルカに出逢いました☆
ハシナガイルカは一緒に泳いで遊んだミナミハンドウイルカとは違い、
船の帆先などで波に乗って遊ぶタイプのイルカちゃんです。

小柄で流線型のスタイリッシュな体型、
アクロバティックにキリモミジャンプをしたりするのは、
こちらの種類です。

海に入るとあっという間にいなくなってしまう場合が多いのです。
ノッてくると、船の周りで遊んでくれます☆

ハシナガちゃんはハンドウちゃんよりもずっと多い数の群れで行動する場合が多く、
圧倒的な数で見応えがあります。

北港のこの海域でSUPやシュノーケリングで会うことはあるのですが、
なかなかそのスピードでは付き合ってもらえないのですが、
今回は動力船なので、バッチリ船と伴走してくれました♡


ここで問題が発生しました。
なんとイルカでテンションが上がっているのは、
僕を含め2名だけ(笑)。

他の10名くらいのみんなは、
イルカはもうお腹いっぱいのご様子(#^.^#)

確かに昨日も参加した人は
昨日のイルカが凄かったので分かるのですが、
2日目だけの参加者も数名いたのですが、
イルカはもう大丈夫なテンション(笑)。

船長も「え?イルカもういいの?」と笑ってしまうほど、
贅沢なリアクションでした☆

イルカにズキュンとくるタイプもいれば、
目の前にいてもそうでもないタイプもいて、
人はそれぞれで本当に面白いと思いました(^^♪

今回はイルカよりも魚が好きなメンバーが多く、
そんなリアクションがとても贅沢で、
たまらなく面白い光景でした(#^.^#)


そんな訳で遊ぶ気満々のイルカを置いて、
次のレクポイント四本岩へ(#^.^#)

四本岩は母島の西側に位置する大きな4本の岩がそびえたつポイントで、
とても多くの魚が見られることが多いです。

この日もムロの大群、
ササヨやイシガキダイ、
カッポレなどを見ることが出来ました♪


四本岩の真ん中の水路には
時々2mを超えるイソマグロの群れを見ることもあり、
大迫力で大好きなポイントです。


カッポレさんが近づいてきました。
カッコいい!!

漁船の近くには不思議な浮遊物が。
これはなんだろう?

帰ってから、参加メンバーのかたが調べて教えてくれました。

サルパと言うホヤの仲間だそうです☆
サルパは、生物学上ホヤの仲間に分類される樽形でプランクトン性の尾索動物である。
収縮により、寒天質の体に水を通すことで移動する。
この推進方法は、ジェット推進としては動物界において効率の良いシステムのうちの1つである。
吸引した水を体内の捕食フィルターで濾過し、植物プランクトンを摂取する。


そんな出会いもあり、2日目メンバーも四本岩で大満足して、帰路につきました(^^♪

10年以上放置された海岸を2日間かけて海岸清掃した2日間。
沢山のゴミで1350kgに及ぶプラごみを片付けて大変でしたが、
みんなで見違えるように海岸を綺麗にできて感動でした☆

さらにはみんなでワイワイやるのは本当に楽しくて、
帰りのご褒美も逸品でした(#^.^#)

僕にとっては満足そうなみんなの顔が一番のご褒美でした☆

後日、大沢海岸に巡視に行った都レンジャーさんが
「ジャイアン!完璧!!超綺麗だったよ!!お疲れ様☆」
と嬉しい報告をくれました(^^♪

最後に船を出して一緒に作業もしてくれた朋漁丸の家族のみなさん、
予算を用意してくれた環境省、運営してくれたアイランズケアのみなさん、
本当にありがとうございました☆

また来年もやるぞ~~!











大好きな島景色 ~島で暮らすという事②

2022年10月17日 | 島で暮らすということ
■母島で便利屋さんの仕事、ゴミ回収の仕事をしていると、
ごく日常的に色んな景色に出逢うことになるのですが、
先日、ふと静沢の道路で網戸を張り替える仕事をしていた時、
ああ、この景色が好きだなぁとふと思いました。

青い空、そしてその向こうに海が見える景色。

僕が20年前、一番最初に生活したのがこの静沢エリアでした。
アンナビーチ母島ユースホステルでヘルパーを3か月した2002年。
この景色を何度も通過していました♪

当時はもちろん、今でもゴミ回収、便利屋等何度も通るこの景色。
今までは気に留めるようなことはなかったのですが、
この場所で仕事をしていて、
この景色が好きだという事に
ようやく気付きました。

島で暮らすという事。
何度も通っているのに、
ふと気づかされる大好きな景色に出逢える日常が愛おしいです☆


■便利屋さんの仕事は本当に多種多様で、
色んな暮らしのお手伝い、フォローをさせてもらっています。
暑い日差しの中、庭の草刈りをしていたら、
とびっきりのマンゴーを頂いたりすることもあります♡

島で暮らすという事。
人と人の気持ちが交錯して、
お互い笑顔で過ごす瞬間が、僕はとても大好きです(#^.^#)


■島で暮らしていると、沢山の出逢いと別れがあります。
本土で生活していても、もちろんそうだったと思います。
でも、島を離れる手段が船1つしかないと、
みんながそれぞれに見送りに来たりします。

父島と母島を結ぶ「ははじま丸」は見送りの時に、
お互いの目線が近いのが特徴です☆

「いってらっしゃ~い!」
声をかけながら、また会える日を願って見送りします。
卒業や巣立ち、引き揚げの時は沢山の花を飾ったレイがかけられます。

島で暮らすという事。
それは、出逢いと別れを丁寧にできることなのかも知れません。


■島で暮らしていると、
時々、漁師さんからお魚を頂く事があります。
いつも有難くて、本当に嬉しいです♡

先日は大好きなアオムロを頂きました。
村の魚にも指定されていて、以前はくさやの原料、
漁師の釣り用のエサとして、小笠原で沢山釣られて利用されていた魚です。

ムロはサンマよりも少し短い魚で、
捌く手間がかかるのですが、
この魚の刺身を超える味を僕は知りません。
ダントツで1位です!!

なので捌く手間暇はまったく気になりません☆
極上の味が待っているのですから♡

最初は慣れなかった魚の捌きも、
父島の小笠原ユースホステルのペアレントさんに丁寧に習い、
沢山学ばせてもらいました♪

まな板からはみ出すサイズを頂くこともあるので、
その度にこうして技術を習わせてもらった事に感謝し、
わざわざ魚を届けてくれる気持ちに感謝して、
美味しく頂きます(#^.^#)

島で暮らすという事、
それは人と人との繋がりを感じれることな気がします。


■島には音楽やスポーツ、色んな事が達者な人が沢山います。
コロナ禍でだいぶ影を潜めてしまいましたが、
少しずつ屋外から再開できるようになってきました。

いつもは毎年のように行ってきた年度末のお別れライブもコロナ禍になってから出来ていません。

そんな中、先日は前に島に住んでいた青年が、
願っていた職業に就いて、
その仕事で母島に来島しました。
その彼が内地に戻る時のお別れライヴです。

小岸壁にみんなが募って、
音楽を味わう様がたまらなく素敵でした♡

島で暮らすという事。
それは音楽をもっと身近に楽しむ事なのかも知れません(#^.^#)


■僕は海が大好きで、温かい時期(6~10月くらい?)はほぼ毎日海に入ります。
海に入ってすぐに、竜宮城が待っているので、
思いっきりリフレッシュできてしまいます♪

最初は昼休みに海に入ったら、午後は使い物にならないと思っていましたが、
やってみたら全然逆で、むしろいいクールダウンになり、
午後もハッスルして動けることが分かりました(^^♪

島で暮らすという事、
それは毎日、海に入れるという事です☆


■昼に海に入れない時は、
なるべく夕方に海に入ったりします。

2年前にSUPを購入してからは、
年間通して海に行けるようになったので、
色んなサンセットを楽しんでいます。

サップで眺める夕陽は格別です☆

妻もカヤックで一緒に同行する時があります。

島で暮らすという事、
それは夕陽も海も身近に味わえるという事です(#^.^#)


■週に1度の入港日。
その日は僕にとっては大忙しの日です。

週に1度の沢山の精製食品をコンテナから商店のトラックに乗せる作業、
大量の宅急便の仕分け、配達、郵便の配達を夜までやっています。

そんな時、
ふと岸壁に留まるははじま丸の船首を眺めていました。

母島に住んでいると、父島や内地に行くときにほぼ必ず乗らなければいけない船です。

今から6年前の2016年、3代目ははじま丸に交代しました☆
交代式での感動は忘れません。

僕はははじま丸、その航路が大好きです♪
父島と母島、そして外洋の景観も素晴らしいし、
イルカやクジラに出逢うこともあります。
別名「ホエールライナー」と呼ばれるだけあって、冬の時期はははじま丸航路でザトウクジラが見れない方が珍しいでしょう。

クジラの時期じゃなくても、
イルカが波に乗っていることも多いし、
カツオドリの大群が船の接近で飛ぶトビウオを狙って集まって来ます。

私達、島民の生活航路ですが、
観光客にとっては、
初めて母島に来る玄関口的存在です。

僕は船のデッキの上で過ごすのが大好きです。
仲の良い人と一緒でずっと話すこともあるし、
ふと知らない人に声をかけたりもします。

島で暮らすという事、
そんな船が身近にあるという事です☆


夕陽を眺めながらそんな島で暮らすという事に想いを馳せておりました(^^♪


島で暮らすという事①


展開が最高な父島ショートトリップ② 遊び感動編

2022年10月11日 | 父島

前回①の続き

■3泊4日で行ってきた父島ショートトリップ。
講習、視察、仕事とMIXで行ってきたのですが、
やはり思い出深いのが余暇の部分♪

気付けばメインになってしまうほど、
信じられない展開が目白押しでした(#^.^#)

お世話になったコーヒー山のプーランビレッジにバイクを借してもらったので、
気軽に色んな所に行っては、自由な時間を過ごしていました。
その中で、再確認させられた大切にしたいことがあります。

それは大人が「思いっきり遊ぶこと」です☆

子供の頃は当たり前に、しかも無意識にできていた「思いっきり遊ぶ」という行為。
それが年を重ねると、日々忙しくなり、
仕事に就いたり、家事や育児をするなかで、
つい置き忘れてしまうものだったりします。

時間がない、仕事が忙しい、やることがあって暇がない。
色んな事を言い訳にしてしまいます。

しかし、時々父島に行くと、
わざわざ手間をかけて、
SUPやカヤックで沖に出て夕陽を見に行ったり、
山に行ってタケノコやワラビを採りに行ったり、
自然を使った多様な遊びを、
大人たちが思いっきり楽しんでやっている様に見えてきます。

愉快に小笠原を味わい尽くし、楽しむ大人たち。
それを見て子供たちも楽しんでいく…

もちろん、母島でも楽しむのが上手な大人はいますが、
父島に行くと、毎回その多様性と雰囲気の豊かさに気付かされます。

逆に父島の人が母島に来ると、
行き交う人同士の挨拶やゆったりとした時間を味わって、
すごく良かったと言われたりするのも、よく聞きます☆

どっちがいいという話ではなく、
どちらも素敵なんです(#^.^#)

そんな事を感じさせてくれる存在や仲間が、
50㎞隣にあることがとても有難いです☆


■今回は講習だけなら2泊で済んだのですが、
いつものパターンではなく
敢えて1泊増やしてみました。

結果、それが大当たりで、視察はできるし、
沢山遊べるし、ゆっくりできるし、逢いたい人に会えるし、
最高のリフレッシュになりました(#^.^#)
滞在中、1度も外食してないのに、少し太って帰ってきました☆

滞在3日目の朝、プーランのちかちゃんに午後にカヌーを漕ぎたいから、
メンバーを集めてほしいとお願いをして、
当日の朝招集なのに、6名が揃って、
父島の6人乗りアウトリガーカヌー「イケカイ」の出航が決まりました♪
海は文句のつけようもないほどベタ凪です!

予定して調整して沖へ行ったのではなく、
流れで声かけて実施できてしまう島らしさ♡
そんな展開がたまらなく愛おしいのです(#^.^#)

父島の仲間と、ああだこうだ言いながら、
ベタ凪の沖へと漕いでいき、
みんなで南方面に向かうリクエスト!

すると、南島周辺でまったりしているハンドウイルカがいました♪

すぐさまみんなも海に入り、ドルフィンスイム☆
追いかけ回すのではなく、お互いゆったりとした雰囲気がまた最高でした(#^.^#)


■カヌーを漕いでいくうちに、海況が良く南島に行く話になって来ました。
漕ぎ手メンバーの中にまだ南島に行った事のないメンバーもいたし、
僕自身も恐らく20年ぶりの南島上陸、とっても楽しみになりました♪

これも予め予定を決めて目指すのではなく、
その場その場で楽しんでいく雰囲気です☆

できれば南島の扇池にカヌーで入れたらいいねと話していましたが、
入口が狭く、過去に何度も断念していると聞いて、
まあ、泳いでも入れるから大丈夫と思っていました。

近づくにつれて、風もなく、うねりも小さく、
しかもカヌーの船首と船尾にはステア(舵取り役)が出来るベテランのパドラーが揃ってます。

僕自身も母島でいつもステアをしているので、
直感的に行けると確信できたので、お互いで確認しながら「行きましょう!」と一声。

みんなで集中しながら漕ぎ進めていきました。
その感動的な瞬間がこちらです↓



■「うおおおお!やった~~!」
「初めてだよ~!やったね~!!」
程よい緊張感の後の最高の達成感。
目の前には真っ白な美しい砂浜が拡がっています♡

全長16メートル、幅2.5mちょいのOC6「イケカイ」が見事、南島の扇池に入ることが出来ました!

時間的にもう15時頃だったので、日が陰り、砂浜が暗いかなぁと思ってたら、
バッチリの美しい景色が広がっていました♪

僕も20年振り(たぶんw)の美しい南島の景色を味わいました(#^.^#)
まだ多くの人が入る鮫池コースを通ってないので、
昔と違い、足場がコンクリートで固められたり、
手すりが出来たというのを見れてはいません。

カヌーはアンカーをするわけではないので、3人が残り、
僕たち3人は南島の扇池の砂浜ではしゃいでいます(笑)。


いつもはエンジンの付いたボートで、
南側の鮫池から入って来ていた南島。

それを化石燃料を使うことなく、
手漕ぎで、しかも扇池から入れたことに感動しました☆

そして、それ以上に、当日の朝に声をかけて集まり、
こうして大自然を共に味わえる仲間がいることが本当に嬉しかったです!
みんな超笑顔です(#^.^#)



■帰りもみんなで集中しながら、南島扇池のアーチの下をくぐっていきます。
昔はみんなでこの上から度胸試しで飛び込んでいたものです☆


ここから、帰りの扇浦に向かうわけなのですが、
ここでも信じられないような出来事がありました。

南島の近くに二本岩という、
魚影の濃いポイントがあります。
そこで良さんが「トローリングするから、みんなで全力で漕いでみようか」と言いました。
トローリングはある程度速さがある方が効果があるそうです。

普段の漕ぎはだいたい20%ぐらいの力で漕いでいるのですが、
この瞬間はみんなで全速力で漕ぎました!
良さんが「あと20パドル!!」と言い、
「1,2,3,4…18,19,20、かかった~~~!!!」
と叫びました。

内心「マジか!」と思いました(#^.^#)
展開があまりにマンガ過ぎる(笑)。
カヌーを漕ぐのをやめて、みんなで良さんの格闘を見守ります。

こちらが釣りの瞬間です!


島でも特に美味しいアジの仲間、カッポレが釣れました!!
すごい!凄すぎる!!
展開があまりに凄すぎる(笑)!!
マンガのような展開でした(#^.^#)

お見事!!

さらに再度漕ぎ進めたら、
また良さんが「またかかった!!」と叫ぶので、
今度は釣りが大好きな11歳のA君が竿を持って、
大きな魚との駆け引きに突入し、
見事、1回目より大きなカッポレを釣り上げました!!

見事に2匹釣った私たちは十分に満足して、扇浦へ戻りました。

いつもはパドルを「ハッ!ホー!」と言って左右を代えるのに、
「カッ!ポ~レ!」に変わっていました(笑)。

人生で一番の釣り上げを経験したA君は
「もう釣ってから肩が痛くて大変だよ~」
と超笑顔(#^.^#)

大満足なボヤージングでした☆


■実はそんなA君、実は超自然大好きで、日々バードウォッチングをしている凄腕なのです。
小学生とは思えないほど、鳥の知識も豊富だし、観察力が飛び抜けています。

今回の父島ショートトリップで到着した初日に、
A君の自宅に伺ったら、
話が盛り上がり過ぎてあっという間に2時間以上が経過してしまい、
ヨガに行く予定が行けなくなっていました(#^.^#)

そんな彼とは一緒に鳥を見に行こう!ということになり、
カヌーを漕ぐ日の朝に約束して、八瀬川に探鳥に行ってきました☆

久し振りにゆっくりと八瀬川をあるく僕たち。
ビックリするくらい色んなものを発見しました♪

ティラピアを咥えて泳ぐオオウナギ、
なんとロウニンアジの稚魚が川に入っている、
A君にとっては初めてのオナガガモのメスを見れた!等々。

僕はさらに八瀬川の景観の美しさにも息を吞みました。
本当に美しい。
母島ではなかなか見れない景観です。

A君が、先日小港海岸でマガンを身近で目撃したというのです。
しかし、その時カメラを持っていなかったので、
写真が撮れておらず、今回はそのリベンジをしたいとワクワクしていました♪

小笠原では比較的珍しいマガン。
過去には母島で弱ったマガンを保護し、数か月お世話したこともあります。

ふたりで八瀬川を歩いていると、
父島の凄腕バードウォッチャーがバイクで通って、A君と鳥情報を交換します。
ここに大人と子供の関係性は微塵も感じられません。

A君にマガンの情報を得て、
「マジか!そりゃあ楽しみだなあ!先に行ってるよ~」
と嬉しそうに走り去っていきました。

僕らが河口に着いた時、
「あそこにマガンがいたよ。あんまり人数になると逃げちゃうかもだから、僕は失礼するね。教えてくれてありがとう」
と親切に声をかけてくれました。
このやり取りだけでも、普段のA君の過ごし方、関り方が分かって来ます。

僕たちが八瀬橋に着くと、
マガンはひっそりと休んでいました。

A君は見事なまでの静かなアプローチでマガンを撮っていました。
珍しい生き物を追いかける興味本位の人とは違い、
しっかりと日々自然に向き合っていることを証明する動きでした。

気付けばすっかり僕は鳥よりもA君ウォッチングになっていました(笑)。

そんな動きとアプローチ、周囲の人との関係を築けるA君はまだ11歳。
今後がすごく楽しみです☆


■そんな事を考えていたら、なんと八瀬川に熱帯魚のツノダシがいました!!
これは僕にとっては初だし、想像もできない出会いだったので、
目玉が飛び出るほど驚きました( ;∀;)

20年小笠原に住んでいるけど、これは超ビックリ!!

その後、出逢った島民のみんなに放しても、
みんな目玉をまん丸にして「マジでっ!」と驚くのがとても微笑ましかったです☆

終いには、カヌーでイルカに扇池にカッポレに奇跡の連続を経過して、
「川でツノダシを見た日は、奇跡が起こる」
なんて、A君と笑いながら漕いでいました♪

その日の夜は、
宿を小笠原に来た当初お世話になり、
2年半ほど働いた小笠原ユースホステルに泊まりました。

懐かしい顔ぶれにも会えて嬉しかったし、
20年前、一緒にユースで働いたメンバーも青灯台に集結して、
ウクレレや三線を弾きながら、
みんなで歌って踊って楽しく過ごしました(^^♪

母島に帰る日は、
みんなが見送りに来てくれて、なんとレイまで頂いちゃいました☆

みんなが「引き揚げかいっ!」とツッコんでくれました。
お別れを惜しんで、こうして手間暇をかけてレイを作ってくれることが、
とても嬉しかったです♪

みんなも沢山のお土産をくれて、
気持ちが溢れるほどお腹いっぱいになりながら父島を出港していきました。

二見港を離れながら、みんなに手を振って別れを惜しみます。
おがさわら丸で観光に来て、3泊4日でお別れするのと同じような時間を、
ははじま丸で来て、特別に過ごした4日間。

とても充実しまくりで、超リフレッシュできました☆

帰る時には当初の目的の講習や視察、仕事などももちろん、
こうした奇跡の連続のような時間、
愛おしい父島の仲間との時間が心底嬉しかったです♪

逢いに行ったけど、
タイミングが合わなかった仲間もいて、
それはそれでそういうご縁のタイミングだったのでしょう。
そこはまた会える時のタイミングで再開したいです☆

予定してなくても、
バンバン逢えて過ごせてしまったご縁のみんな。
本当にいつもこの神様の采配には絶妙な加減がされていて、
とても不思議で面白いです!

関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました!

たった4日間ですが、
あまりに過ごした時間が濃密で、
ブログに書ききれない事もいっぱいですが、
取り敢えずこのくらいにしておきます(#^.^#)

帰りのははじま丸で、
乱舞するカツオドリたちを見ながら、
母島に帰って来た嬉しさもヒシヒシと感じています。

船から降りたら、
入港日なので思いっきり配達の仕事が待っています。

船から降りて、
行き交う人に挨拶を交わす母島らしさを感じながら、
「大人が遊ぶこと」の大切さを再確認できたので、
仕事ももちろんですが、遊びもしっかりやっていこう!
と思った父島ショートトリップでした♡







沢山の気付きを頂いた父島ショートトリップ① 真面目(笑)編

2022年10月08日 | 父島

■今回は久しぶりに単身で3泊4日の父島ショートトリップに行ってきました☆
最初の目的は、最近、高所伐採の仕事が続いている中で、
父島でフルハーネスの講習があり、僕も参加できる!ということで行ってきました。

しかし、例によって先日の東北旅同様に、それ以外の時間も盛り沢山で(笑)、
大好きなみんなのお陰で沢山の気付きを頂いたので、
勢いのまま記事を書いてみたいと思います(#^.^#)

いつも旅というものは目的の他の要素が、
面白く、かつ深みを与えてくれる気がします♪
関わった父島のみんな、どうもありがとうございました!

帰りのははじま丸の船上で、乱舞するカツオドリを眺めながら、
今回父島で学んだことに色々と想いを馳せていました。

今回の気付きは改めて、
共に過ごせる仲間がいて、
素晴らしい大切な時間を共有できるということは、
なんて有難いのだろうと思いました♡

そして、大の大人が日々の日常の中でも、
楽しく遊んで、感動したり、ドキドキワクワクしたりする事の大切さを
再確認しました☆

過去に8年位住んでいた父島ですが、
アウェイであるが為のメリットが沢山ありました!
周りになんの有人島もない小笠原において、
50㎞隣に父島があり、仲間がいることが、
本当にありがたいとしみじみ思いました(^^♪


■いつも見る母島の夕陽とは違う夕陽を眺めます。
父島の人は本当に沢山の人が夕陽を味わっていると感じます。

ベタ凪だったので、扇浦でSUPでサンセットボヤージングをしている人もいて、
ツアーや接待でなく、
ごく日常的に大自然を味わう人が多いのが、とても素敵に感じました(#^.^#)

今回も滞在のメインは父島の山の方の扇浦エリア。
こちらのエリアに住む友人は、
本当に大自然の中で暮らし、
色んな事にチャレンジしていて、
いつも刺激を沢山頂きます(#^.^#)

着いたその日も、
その時の出会いとご縁で過ごし、
あっという間に友人宅で夜になっていました(笑)。
ヨガに参加するはずが…(#^.^#)

滞在2日目はフルハーネス講習の日。
朝からどのお知らせを見ても開催場所も時間も書いていないのが島らしさ(笑)。

まあどーせ8時か9時開始だろうと思って出発しようと思ったら、携帯が鳴りました。

なんと北朝鮮からミサイルが!!
青森、北海道、東京の島に警報が鳴り、
一気に平和な雰囲気が豹変しました。

母島より都会の父島だから、
こういう警報が聞けるのかと思ったら、
初だったようです。

後に、東京の島は誤報だと発表されましたが、
島のみんなに想定していなかった緊張が走りました。
こんな現実を目の当たりにして、
やはりできる限り、戦争のない世界を子供たちに託したいと心底思わされました。


■そんな緊張のあと、
無事にフルハーネス講習☆

このフルハーネス講習がとても面白かったです!
参加前から座学ばかりと書いてあり、
実はげんなりしていたのですが、
蓋を開けてみれば、
現場で即通用する知識のオンパレード。

結論から言うと、
フルハーネスを推奨しないという、
フルハーネス講習でした(笑)。

今年の1月から高所作業においてフルハーネスの義務化がされていて、
僕も便利屋で高所伐採をする機会があり、
色々悩んでいたのですが、
造園業においてはフルハーネスを推奨しないという話を聞いて、
とても納得しました。

高所作業におけるフルハーネス義務化の意味は、
高所からの転落、墜落時に命を守るためのものなのですが、
造園業に関しては、そもそも落ちないように色んな装備を整えるので、
落ちてからの安全ではなく、
落ちないように安全を確保するというスタンスが明確に違うそうです。


さらに、
今回のフルハーネスの義務化は過去の安全帯に代わるものであり、
そもそも絶対に安全と分かっている箇所にかける安全帯と、
造園業における安全確保は全く違うもので、
しっかりと安全が担保されていない木にアプローチするもので、
この法律とは離れた意味を持つそうです。
つまり、違法とならないそうです。

なので、
造園業では従来通り、シットハーネスを用いているのを推奨しているそうです。

実際に島でもこの法律の施行で、
造園業でもフルハーネスの義務と思っている方も多く、
内地でもそういった混乱が続いているそうです。

造園業におけるフルハーネスの使用は、
高所作業車に乗って、安全帯の代わりに使用するくらいが現実的な使用例だそうです。

一般社団法人 日本造園組合連合会のプロに教わりました!
どうもありがとうございました☆



■講習の日の夜はNPO法人ONE LIFEの総会に参加しました☆
僕は一応、理事なんです(#^.^#)

みんなで1品を持ち寄り、
これまでの活動を振り返り、
今後の活動を話し合います。

今回もワクワクするような今後の活動が挙げられてきていて、
ぜひ母島でも実施したいものがあるので、
とても楽しみです♡

参加の僕の1品は
母島ローゼルの塩漬けと父島バジルのサーモンパスタ☆

ハッキリ言って実験でしたが(笑)、予想以上に美味しくできて好評で嬉しかったです(#^.^#)

ワンライフの活動で、父島の人もあまり知らないこの場所が、
とっても素敵になるかも知れません♡


■講習翌日は予定を1泊延ばし、
父島のゴミ処理施設「クリーンセンター」の視察をさせて頂きました。

普段、母島でゴミ回収の仕事をしていて、
父島に送って処理してもらっているゴミも多いので、
どのように処理しているのか知りたかったし、
常日頃のお礼も伝えたかったのです。

父島では様々なゴミが、
色んな形で処理されていて、
母島のリレーセンターでは拝めないものが沢山ありました!!

島に暮らして、気を付けてはいますが、
常にゴミを出しながら暮らしている僕にとっても、
回収する身としても沢山の気付きがありました♪

案内してくれた村の職員さんも、とても博識で、
すごく勉強になりました。
どうもありがとうございました☆

今後のゴミの出し方、仕事での処理の仕方にも活かせそうです!
懐かしい顔ぶれにも挨拶出来て、とても楽しいひと時でした。

島のみんなにも島で暮らして出るゴミが、
どう処理されて、どう処分されて、
どのように送られているのかを知って欲しいと思います。

それが少しでもゴミを出すマナーの向上にもつながると思うし、
ゴミや資源を考える事にもなると思うのです。

ワンライフで
発電所、上下水道施設、ゴミ処理施設などの
大人の社会科見学を実施していければと思うので、
実施の際にはぜひご参加ください(^^♪


■そんな学びの連続の前後には
余暇というか、主目的というか、
色んな遊びや過ごしたり、関わったりする中で
沢山の気付き、喜び、リフレッシュ、感動がありました(#^.^#)

次回はそれについて書こうと思っていますが、
続編を書こうと思うと、
ホットに書きたい事例が発生し、どんどん追いつかなくなっています(笑)。

どうしようかな(笑)。

今年だけでも
東北資格取得ツアー
海岸清掃
の続きを書けていません。

忘れる前に書かないと~(汗っ)

父島ショートトリップ②へ続く

【おまけ】
Instagramに行きのははじま丸船上のカツオドリ動画をアップしました☆
最近、リール動画に音楽を付けれる(著作権問題をクリア)ことを知り、ちょっと始めて見ました。
この「アシタカせっ記」の旋律はすごく好きなんです☆


2022年 母島産ローゼル出荷開始☆ …今期は島限定販売に

2022年10月03日 | ローゼル販売
■今期もようやくローゼルの季節がやって来ました!!

いつもお買い上げの皆様、お待たせいたしました!!…と言いたいところなのですが、
今期は季節外れの4月の台風の影響(作付け初期に全滅)、
先日の9月の台風の影響(収穫直前にダメージ)で、
今期は基本的に小笠原島内販売のみにすることになりました。

楽しみに待ってくれていた皆さん、申し訳ありません。

去年が大豊作だっただけに、
今期の不作は悔しいばかりです。

そして、いつも不安定な気象条件の中、
安定して作物を生産しているプロの農家さん達の凄さがヒシヒシと伝わります。
ほんとすごいと思います。

いつも同じサイズ、同じ量ではないにせよ、
ある程度の出荷量をキープするのは並大抵のことではないと思います。
ほんとリスペクトです!


■そんな母島産小笠原ローゼルですが、
今期はぼちぼちと母島の農協を中心に、時々父島農協にも出荷します。

今日10/3は母島農協に少量ですが、出荷します☆

今期は予約にすべてお答えできない可能性がありますが、
ご希望の方は予約していただけると助かります。

【島内限定販売】
★予約の際には
 ・小袋 約100g(250円)
 ・中袋 約250g(600円)
 ・大袋 約500g(1200円)
 ・無選別 袋なし 1㎏~(2100円~)
  ※母島内限定、袋なし量り売りでお届けもできます☆(ちょっとお得!)

 ①規格の種類 小袋 or 中袋 or 大袋 or 無選別
 ②数量 何袋(何キロ)
 ③連絡先 氏名、住所、電話番号
  を明記してご連絡ください。
 連絡先はブログ左のメッセージ欄、メールなどでも受け付けています☆
  miyagigian-farm@yahoo.co.jp


父島でも友人農家がローゼルを生産しています。
あまり大量には作っていないみたいですが、
ぜひとも地産地消で頑張って欲しいと思います!


■ローゼルが初めてという方、
ローゼルは食用ハイビスカスの別名で、
古くはエジプト文明時代から利用されていたとの話もある作物です☆(クレオパトラが愛用していたとか!)

ハーブティー(ハイビスカスティー)はもちろん、
ジャムや塩漬け、様々な料理に色付けと酸味をコラボさせるローゼルは最高のアクセントになります☆
詳しくはブログのローゼル加工利用をご覧になってみてください。

今までに色んな品種のローゼルを栽培しましたが、
今は3種類に落ち着いてきました。

今回、出荷のお知らせの小笠原ローゼル(旧母島ローゼル)、
晩生12月収穫のうちなーローゼル(沖縄品種)
夏にも楽しめるルビーローゼル(葉ローゼル)
の3種です。

こちらについてはローゼル3種集合!の記事をご覧になってみてください。



■去年の5月から島の便利屋「こまわりさん」を始めてから、
有難いことにとても忙しくて、
明らかに畑作業の時間が減って来ています。

今回の不作も少なからずその影響はあると思います。

ローゼル以外にも作物は作っているのですが、
近年出荷する作物はローゼルが中心になって来ています。

主に自給できればいいと思っているのですが、
ローゼルは何か特別な存在な気がします。

母島で他の人があまり作っていないというのもありますが、
それ以外に何か特筆する何かがローゼルにはあるのです。

毎年安定して出荷はできていないのが、
申し訳ないし、悩ましいのですが、
それでも欲しい!という声にとても力を頂いています!
どうもありがとうございます☆

ゆる~く出荷していきますので、
どうぞよろしくお願いします☆