小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

後悔、先に立たず

2021年04月24日 | 母島 日常 日記
■後悔、先に立たずという諺(ことわざ)があります。
それはすでに終わったことを、いくら後で悔やんでも取り返しがつかないということを言います。

元々、あまり過去は振り返らないタイプですし、
今を生きることばかり続けてきた(後先をあまり考えないw)ので、
あまり僕自身には当たり前すぎて、今さら感がある言葉です(#^.^#)

だけど、とても大切な言葉だと思います。
過去の失敗は悔やむよりも、それを教訓にして次に進むしかないと思うからです。

今、まさに色んな転機となり、
この言葉を改めて噛み締めています。

自分の人生は一回きり。
何かのせいにして言い訳をせず、
思いっきり楽しんだもん勝ちと思います(#^.^#)


この春、母島のとある場所に出現したアヒルちゃんブラザーズ。
一体、誰が置いたのか今でも謎です(笑)。

でもその道を通るみんなが気にしていて、
愛おしく眺め、話題にします。

「なんか、今日は1匹増えたよね(笑)」
「お花が添えられてたよ」
「台風、大丈夫かな?」

そんな話で盛り上がる平和な日常がたまらなく愛おしいです(#^.^#)

■今年の母島の4月。
この数日は朝晩は冷え込み、半袖は厳しくなってきました。
ザトウクジラ達も姿を見なくなりました。
北の海に採餌に向かったのでしょう。
この冬生まれた新しい命がまた次シーズンに成長して帰って来るのが楽しみです♪

今年はなんと4月に台風が接近の予報です。
4月の台風はなかなか珍しいですね。

畑や自宅周りで路地のパッションフルーツをやっているので、
台風の潮風が心配です。

4/29に予定していたこどもの日の集いも緊急事態宣言が発令される見込みで中止となりました。
去年の春から、島ではイベントの中止が相次いでいます。
できる事を模索して、少しずつ動いてきてはいますが、
まだまだ平常通りには戻れないのが悔しいです。


緊急事態宣言もどうして人数が減る要素がないのに、増えるまで待つんだろうか?と思ってしまいます。
オリンピックをまだやろうとしているのが滑稽に思えます。

去年から言い続けていることですが、
しっかり休業補償をして、
感染者がなくなるまで徹底的にロックダウンすればいいのにと思います。
成功している海外の例を参考にできないのかな?と思います。

先日の便で小笠原にもついにワクチンが到着しました。
医療従事者、高齢者を優先して接種が開始されるそうです。
これで少しは安心できる人が増える、のかな?と思います。

オリンピック実施のために急いでワクチンを進めているのでなければいいけどと思ってしまいます。

PCR陽性=感染者ではないのですが、
まだ世の中はその意識があいまいな気がします。(他に方法がないから?)

コロナワクチンの接種が増加している割に、
報道では感染者(PCR陽性者?)が増えているのは、
ワクチンを打っても、陽性になりうるってことのようですね。

まだまだ未知が多いワクチン。
どうなっていくのかしっかりと見極めなければと思います。


■この機会を得て、個人事業を始めようと模索中です。
勉強することが一杯だけど、すごく学びになります(#^.^#)

いままでずっとやろうとしてきたことなんです。

島の人の暮らしを支える仕事。
うまくできるかな?
これで生活できるのかな?
色んな不安がありますが、
準備自体がドキドキワクワクです☆

今まで、畑の収入は大したことがなかったので、
対して問題ありませんでしたが、
これからは保険や、経費、運営など、
勉強しなければいけないことが沢山☆

NPO法人に一般社団法人、
株式会社に前は会った有限会社、
今までしっかり学んでこなかった事ですが、
知れば知るほど面白い(#^.^#)

島には個人事業の友人・知人が沢山います☆
本当に心強いです♪
個人事業の皆様、色々相談に乗って下さ~い(#^.^#)


■僕が好きなバンドにBUCK-TICKという、1985年からずっとメンバーも変わらず、活動を続けているロックバンドがいます。
アルバム毎に常に変化を続け、
挑戦を忘れない、変化を恐れないカッコいい人達です。

そのメンバーの今井寿さんというギタリストが言っていたのですが、
「あまり過去の作品は振り返らないんだよね。なんか意味がなくて。
 だって大事なのは今じゃん」
こんな言葉を僕自身、中高生の頃に聞いて、心底カッコいいなと思った記憶があります。


■先日、この春に父島に新しく配備された海上保安署の巡視船「みかづき」が母島にもやってきました。

今までも父島に海上保安署はあったのですが、
小さな「さざんくろす」という船しかありませんでした。

排他的経済水域の広範囲を占める小笠原諸島。
過去には中国や台湾のサンゴ密漁事件などがあり、
配備が求められていました。

父島にも多くの人数の海上保安官が赴任したようで、
また一つの大きな地域のファクターになったと思います(母島にはゼロです!)。

「母島の皆さん、お見送りありがとうございます!」
そんなご挨拶で出港して行きました(#^.^#)


■先日はアースデイということで、NPO法人ONE LIFE主催で、
父島はハートロック、母島は乳房山に裸足で登るというイベントがありました。

詳しくはワンライフのFacebookページなどに載っています。

子ども達が
「はだしって、すごく気持ちいい!」と叫び、
大人が
「地球を肌で感じれて、帰ったら履物の有難みを痛感しました♡」というコメントを頂きました(#^.^#)

前日は雨ということもあり、足元はぬかるんでいましたが、
それこそ裸足の真骨頂☆
指のグリップを駆使して、楽しく、文字通り肌で地球を感じて歩いてくる事が出来ました(#^.^#)


山頂では「なぜこの地球にやって来たのか?」という質問をしたり、
海洋プラスチックの話をしたり、
片足立ち選手権をしたり、
ワイワイと地球を感じて楽しめました♪

子ども達は一番楽しみにしていたガジュマルの木登り&かくれんぼが白熱。

もちろん大人は負けまくりでした(笑)。



■他には珍しい珍客が。
集落の灯りに寄せられて、オガサワラミズナギドリ(旧:セグロミズナギドリ)を保護しました。

特に怪我もなく、うずくまっているだけだったので、
すぐに脇浜で放鳥し、無事に野生復帰しています。


この小笠原固有の海鳥ともいえるオガサワラミズナギドリ。
なんど海上で15分以上も潜っている観察例があるとのこと。

すごい潜れる鳥なんでしょうね~


そんな4月の母島の日々でした☆

ターニングポイント

2021年04月17日 | 母島 日常 日記
■4月になり、自分自身にも新しい風がどんどん吹いて来ました。
これは母島に来て12年、一番のターニングポイントだと思います。

40歳になり、これからどうして生きたいか?
どうしていくべきなのか?
色んな事を凝縮する1週間でした。

畑ではローゼルが新芽を覗かせています。
まさに今の自分のタイミングにしっくりきます。

毎度思うことですが、どうしてあんなに小さな種なのに、
それ以上の大きさの双葉がたった数日で出てくるのでしょう?
生命の神秘を感じさせられます(*^_^*)

この春からずっと「母島ローゼル」と名付けていた自分で10年種取りしていたローゼルを
父島でも沢山の方に栽培してもらえるようになってきたので、
「小笠原ローゼル」に改名しようと思います。

去年は畑がネズミの猛攻に遭ってしまい、満足な出荷が出来ませんでした。
それに対して模索した結果が、今回の重大な人生のターニングポイントに繋がっています。
ホント、何が起こるか分からないものです(*^_^*)
ドキドキワクワク♡


■既存のことにすがらないで、
思い切って手放してみると、
新しい事がどんどん舞い降りて来ました。
驚きの連続です♡

そんな意味で、この1週間は自分にとってはとても激動の1週間でした♪

近年は先輩たちが言うように時間の流れが加速度的に増して、
1週間なんてあっという間に過ぎゆくものでしたが、
なんか1ヶ月くらいの印象があるほど充実していました。

作業をしながら、
歩きながら、
色んな人に話しながら、
色んな事を考え、調べました。

特に話したわけでもないのに、
自然と色んな声がかかり、
どんどん暮らしが動いていく。

そんな島の暮らしが大好きです♡

写真は畑のパッションフルーツ。
僕の妄想の様に
毎日美しい花が咲いて、
実は日々、どんどん大きくなります。

さあ、これからどうなるか。

理解ある家族のみんなが支えになってます。
感謝です(*^_^*)


■そんな時、妻が送ってくれた、とても興味深い話のページがありました。
・仕事の為に仕事をする!?
・お金の為に仕事をする?
・やるたいことをする?
このページの中のメキシコの漁師の話がとても面白いです。

まさにミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる灰色の男たちの話に通じます。

さあ、自分かこれからどういうスタイルで生きていくか。
ちょうどそれらを考える転機を迎えています。

やりたいことは星の数ほどあるけれど、
時間も寿命も永遠ではありません。

40歳。
まさにいいタイミングですね。

やりたい仕事に就くもいいし、
やったことのない分野に飛び込むもいいし、
自分で事業を立ち上げてもいいし、
何かが起きるまでただダラダラ過ごすのもいい。
今までの仕事を続ける選択肢もあります。

色んなクリエイティブな友人は、
それぞれのタイミング、
色んな年齢で、
シフトしていきました。

僕にとってはこのタイミングだったのだと思います♪

今期はまだ母島にいるオナガガモ♂さん。
彼らも渡りに行くときのタイミングって、どう計っているのでしょうね?



■母島で僕にしかできない仕事、働き方がある気がしています。
自分自身の為に生きている事には変わりないのですが、
困っている人を支える事に関わっていきたいと思っています。

それを今回は事業として立ち上げて行こうか、
立ち上げるにはどんな準備が必要か調べる必要があります。

必要があれば色んな資格を取得する必要性が出てくるかも知れません。

妻がまたまた興味深いHPを探し出してくれました。
5分100円の家事代行で高齢者を支える「御用聞き」というものです。

まさに母島に今必要なものな気がしています。


今花盛りの月桃の花です☆

母島は子どもが多く、過疎化とは無縁の印象がありますが、
そんな事はありません。

今65歳以上が島の4分の1を超えてきています。
僕が週に1度程度だけ働いている福祉施設でも利用者はどんどん増えています。

そして、20~30代の若者が減って来ています。
これは今、会長をしている青年会でも実際に感じている事ですし、
村の統計からも見て取れる部分です。

ほとんどの分野で次世代がおらず、衰退の雰囲気を醸し出しています。

そんな中、来年度以降実質10年間ほど都営住宅の募集をやらないという東京都の発表は、
島の若手世代には衝撃的なものでした。


持ち家も土地もなかなか普通に手に入れられない小笠原。
子育てしたいが収入の低い若い世代にとって、
都営住宅は定住の要の存在です。

今回の方針はまさに行政による定住促進の逆を行くものでした。
「これじゃ子ども産めないよ…。移住を考えてしまう…」
そんな若い世代の声が沢山届きました。

これについては、「小笠原都住を考える会(母島)」が発足し、
改善に向けて、動き出しています。

そんな困った人たちの為の活動も僕がやりたい分野のひとつです。


■そんな色んなことを考え動いているターニングポイントの4月です。
じっくりと考えながら、次の事を模索していこうと思います。

そんな最中、畑に新しい仲間が増えました♡

ウコッケイ(烏骨鶏)が新たに7羽増えました(*^_^*)

ヒヨコではないけど、大人でもない微妙なお年頃のコたち。
すっかり次女は虜になっています(笑)。

畑で飼っている烏骨鶏たちもこれで20羽になりました。

その餌は島の飲食店から出る、いらない食べれるものがほとんどです。
こうして資源は巡っていくのです(*^_^*)


「食っていく事」=「定職に就くこと」ではない事が分かって20年が経過しました。
これからの生き方が問われています。

さあ、今日は何をしようかな?
何をしたいのかな?

4月になって。

2021年04月08日 | 母島 日常 日記
前回の記事で、出会いと別れの季節について、書きました。
新しく母島に赴任した方々は、少し落ち着いた頃でしょうか?
ぜひ各々のセンスを活かして、楽しみつつ関わって行ければと思います♪

今回は4月となり、色々新しい島の動きも出てきたので書こうと思います。

これは桑の木山の景色です。

いつもは乾季で乾いているはずの4月なのですが、
先日は雨季の5月の様な景色の山でした。
こんな中、作業するのはとっても気持ちがいいです♡

この冬から春にかけて、とにかく雨がよく降る母島です。
今年は水不足はまったく心配いらなそうです(*^_^*)


■ついに4/1、母島の簡易郵便局が村役場母島支所に引っ越ししました。
郵便、ATMも窓口も役場です。

ゆうパックの取り扱いは役場も農協も両方できますが、
農協のほうがチルドの対応も出来ます。

簡易郵便局窓口業務は9:00~15:00
ATMは8:30~17:00
土日祝日はお休みですが、出港前日の場合は9:00~11:00郵便窓口もATMも使えます。(この点は以前より便利になります!)

母島内の郵便配達、集荷に関してはこれまで通り農協が行うそうです。
簡単にいうとゆうパックのみ農協、
それ以外の郵便業務は全て役場になります。

役場内にしっかりと郵便窓口が併設されています。
まだなかなか見慣れません(*^_^*)

最初は慣れなくて色々混乱するとは思いますが、
母島に金融窓口がなくなりそうな中、
頑張って役場が受けてくれたので、
しっかり感謝して利用していきませう(*^_^*)

玄関のスロープにもしっかり看板が付けられました。

今回の簡易郵便局、役場開設の背景は、
JA島しょ農協の分離独立に原因があります。

伊豆諸島と小笠原の農協がひとつになり、合併したのが2001年。
本店は八丈島です。
それから時代が流れ、色々とあって、今回小笠原は分離独立することになりました。

それに伴い、金融もJAバンクとしてやりたかったのですが、
時代の変化で農協法が変わり、新たに金融窓口が開設できない状況になってしまいました。

父島と違い、七島信用組合すらない母島。
これでは母島の金融窓口がなくなってしまう!ということで、
なんとか村役場さんが簡易郵便局をやってくれる運びになったというわけです。

母島の切実な状況をこうしてクリアしてもらったこと、本当に感謝です!
ありがとうございます。

開設初日からうちはカナダに国際小包を送る手続きをして、
新窓口を混乱させてしまいました(*^_^*)
ありがと~!!


沖縄のパドルファクトリーより海を越えて、最高のパドルが届きました!!
今回は次女のスペシャル・オーダーです☆
島のアウトリガーカヌー用のパドルです。

彼女は2年前の母島カノー大会に向けて練習し、
大人も混じる男女混合部門で2位にランクインしました。

去年はコロナの影響でキッズカヌーも大人の大会も中止になってしまいましたが、
今年はもっと漕げるようにプレゼントです(*^_^*)

「進め!」という意味のハワイ語IMUA、
ウミガメとAloha、
福井さんとなんどもやり取りしながら納得の仕上がりになりました♪
ありがとうございます☆

木目の美しい、
漕ぐ力が効率的なダブルベントのシャフト。
まさに芸術作品(*^_^*)

次女この春、6年生になる成長過程なので、
気持ち少し長めで作って頂きました。
これからどんどん漕いで行こうと思います(*^_^*)
IMUA!!

そしてパドルファクトリーからは素敵な外洋向けのステアパドルをカノー部に寄贈していただきました。
中央のやつです。

裏面がカーボンとなり、
軽量化、しっかりと補強がされています。


これから沖で漕ぐのが超楽しみです(*^_^*)


■さらにまた大きな景色の変化がありました。

母島の漁協売店が移転し、あった建物がなくなり、眺めがよくなりました(*^_^*)
ここに漁師さん用の単身寮が建設されるそうです

小笠原は戦後の混乱もあり、とにかく土地や家を所有するのが難しい地域です。

とにかく何にしても住居問題。

漁協は住居問題をしっかりと寮でカバーすることで、次世代の生活空間を確保しています。
本当に素晴らしいことだと思います。

現在、島の二戸建て都住の建て替えが決まり、
来年以降、事実上約10年程度新規募集がない方針が決まり、
現地では若い世帯世代がとても困っています。
(母島の建て替えは1期が4~5年後、2期が10~11年後です)

その改善に向けて動いている所ですが、島の住居問題の根底の奥深さに沢山の学びを感じます。

母島の憩いの場「ガジュ下」もベンチが更新されました。

今回は朽ちてきていた木のベンチが人工のものに変わっています。

中にものを収納できる部分もあり、今後が楽しみです♪



■久々の畑投稿(笑)。

遅く植えたジャガイモ、今の所順調です☆
ネズミの食害は酷いもんですが。

収穫期の雨が落ち着いていますように(*^_^*)
とにかく今は雨が多いので、
雨の合間に春の夏野菜の作付けに大忙しです(*^_^*)


最近、母島青年会の1年間の活動報告を作成していて、コロナに振り回されまくった1年だったと痛感しました。
その中でもクリスマス子供大会や、
ガジュマルイリュミネーション、
どんど焼き代行を行えたのは良かったです♪

去年の今ごろは未曽有の緊急事態宣言で、
かつてない雰囲気でした。

今年はある程度、新型コロナがどんなものなのか、
去年に比べては分かってきているので、
できる事から始めて行こうと思います。

今年で40歳。
青年会長として最後の年になります。

いつも猪突猛進で、
至らないばかりで、ずっと周りに支えてもらっています。
ありがとうございます☆

初めて去年、返還祭ができなかった年でした。
今年はどうなるかな?

そんな母島の4月のはじまりでした(*^_^*)


■最後に母島で作られた歌の紹介です!
懐かしいなぁ~!
長女も次女もいる(*^_^*)

この歌詞は当時の学校の音楽の先生が作曲し、
子ども達が歌詞を書いた名曲です(*^_^*)

母島らしさをギュッと凝縮したような映像ですね☆